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LAST – 石田衣良

5月 11th, 2008 | Filed under: 1. Kazuhiro Ohashi, 6. Book Review

LAST (ラスト) (講談社文庫)

石田衣良

ショート・ストーリが全部で7編収録されている。すべてが緊迫感を持って読むことができ、さすがだなぁと思わずにはいられない。

特に一番印象的だったのが、「 LAST CALL 」。

今は無き(多分?) テレホンクラブ という密室で起こるサスペンス。中々のホラーぶりである。

読み進んでいくうちにすっかり自分がストーリーの中のある男と同じような心境になっていたから不思議。話し相手の少女が繰り出すストーリーに惹かれていったのだ。

そしてその結末は少女の秘密を打ち明けることで一気に展開されていく。

人を殺してみたい、という欲求は幻想的な殺人犯から聞くことができる動機だけど、なるほどねぇ、ストーリーにしてみるとやっぱり不思議な力が働くんだね。

いくらフィクションとはいってもやっぱりスリルがある。

その意外性に興奮するんだろうなぁ?

次に印象的だったのが「 LAST SHOOT 」。

あるビデオカメラマンが、心臓外科医の買春ツアーに付き合わされるお話。

場所はベトナムなんだけど、そこはかつての植民地支配者フランスの匂いときめくリゾート地、財力さえあれば快楽を提供してくれるという、いかにも ブルジョワ 的な雰囲気が漂ってくる。

ストーリーが鋭く緊張感を持って湧き上がってくる瞬間は、やはりその心臓外科医の趣味が 児童買春 という事実を知ってしまったところであろう。そう、この心臓外科医はペドフィリア であった。

その瞬間、またしても話の中のビデオカメラマンと同じような心境にさせられたのだ。

そしてこのストーリーでも殺人が結末に待っている。

生々しいまでの描写は実際にそのような光景を目撃したことがないので空想に頼るしかないのだけれど、やっぱり人間の死というものはそれほど感情にインパクトを与えるものなのだろう

「 LAST DRAW 」もよかった。。 (more…)

島国根性、日本 – 管理、規制する側と自由になることに怯える国民

5月 9th, 2008 | Filed under: 1. Kazuhiro Ohashi, 今の日本って大丈夫?, 2. What's up, Japan?

愛知県と京都府で女子高校生が殺された事件が新しい法案可決に向けての追い風になるかもしれない。

その法案とは 青少年ネット規制法案 というものらしいが、すこし前からネット上でこの法案に関する意見がブログなどで上がり始めていた。

日本のインターネット産業に大きな節目? — 自民と民主が重要法案を準備

12 年遅れでネット規制に乗り出す自民党

日本の子供たちからインターネットが消える日

そしてつい最近、この 青少年ネット規制法案 策定の中心人物である 高市早苗 議員が実際のところどのようにお考えなのかのエントリーがネット上に上がったのだ。

「青少年の健全な育成のためのインターネットの利用による青少年有害情報の閲覧の防止等に関する法律案」、略して青少年ネット規制法案。この法案が、ネット業界に大きな波紋を呼んでいる。ネット関連企業や団体からは相次いで反対声明が出され、臨戦モードが漂い始めている。ネット業界から噴出する異論反論に、法案策定の中心人物である高市早苗議員が答える。

【焦点を聞く】ネット規制、親が守れないなら国が守る !

そのために、ブロードバンド環境の整備はもちろんですが、子供のうちからパソコンを使いこなせるスキルを習得させる情報教育を推進したいと考えていました。離島・山間部では周りに社会学習施設も少ないですから、遠隔授業などで多様な学習を受けられるようにもしたいのです。

ところが、こうした話を地元でしますと、小学生の保護者の方々からこんなことを言われてしまったのです。「学校でそんなことを教えて、万が一有害な情報に触れたりすることをどう考えるのか」と。メリットよりも、むしろ「インターネットって危ない」という捉え方が、根強くありました。

そして、色々な場所で子育て中のお父さんお母さんの話を聞いていくうちに、次第にこう思うようになっていきました。 IT を存分に活用して国の競争力をつけ、子供の教育にも活用していくためには、まずリスクの部分をできるだけ克服して、親に安心感をもってもらうことが大事だと。

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