アテネオリンピック準決勝(サッカー)、アルゼンチン代表対イタリア代表

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カルロス・テベス

アテネオリンピック準決勝(サッカー)、アルゼンチン代表対イタリア代表

ルゼンチンが3対0でイタリアを下し決勝に進んだ。アルゼンチンは強い。これがゲームを見ての僕の感想。何がすばらしいかというと、ハーフラインからペナルティエリアまでの攻撃が非常に速い。単純なパスをはたいて走ることから必ず見方同士で三角形を作ってフォローをしている。そして攻撃している時の全員の反応の速さ。全員のボールに対する集中力がすごい。

僕のお気に入りは特にアンドレス・ダレッサンドロとキリ・ゴンザレス、それに FW のカルロス・テベスがすばらしい。アルゼンチンのサッカーを観ていてその印象が伝わってくる時に比較してしまうのだが、ブラジルのサッカースタイルとはもちろん違う。

サッカーのリズム

ラジルはどちらかといえばソフトな印象のサッカー。ボールタッチもやわらかく、どこかサンバ ( ブラジル )のリズムが漂ってくる。個人技などのボールさばきもセクシー。だがアルゼンチンのそれはタンゴのように攻撃がとても情熱的。サッカーの印象は荒いが、一人一人の技術がしっかりしているために全体がまとまる。

日本にはこのようなブラジルのリズムやアルゼンチンのリズムが、サッカーの中に流れているだろうか? 日本サッカーのリズムとはどんなものだろう? 盆踊りや演歌的なサッカーじゃ、負けてしまう気がする。サラリーマン的サッカー。ちょっと前まではこんな感じがしていた。

ルールに忠実で監督の指示通りに試合を進める。自分達で考えて状況を判断することなくリスクも犯さず、ただなんとなくサッカーをする。そんなスタイルがちょっと前までの日本のサッカー界には漂っていた。変わってきたのはフィリップ・トルシエが日本代表の監督になってからだとおもう。

引いた相手に対しての攻め方

がそれたので元に戻ろう。イタリアは攻撃の拠点がアンドレア・ピルロしかおらず、彼は徹底的にマークされていた。パスの供給源を押さえられたイタリアは攻撃のテンポが悪く、アルゼンチンの速いデフェンスに苦しんでいた。

アルゼンチンのサッカーは日本にとってとても参考になっていたではないか? 引いた相手に対しての攻め方。速いパス回しに速い攻撃展開への反応。ペナルティエリア内での鋭さ。全体的に前にというか、ゴールに向かう姿勢。このような攻撃を繰り返し集中して続けていれば、相手ディフェンスは相当にいやだろう なぁ、とおもうのだがどうだろう?

この試合を見ていて痛感したのは日本の FW と DF は海外でプレーする以外、サッカー日本代表が世界に近づく方法が見当たらない。J リーグ内だけでやっていては、大事な国際大会では通用しないといってもいい。アジアがヨーロッパのレベルに達するには後50年は必要だろう。

それにしても今回のアルゼンチンは強い。前述のキリ・ゴンザレス、アンドレス・ダレッサンドロ、カルロス・テベスなどがドリブルで仕掛ける。パスを出して駆け出しシュー トまでの攻撃陣の持って行き方、センターリングから単純な縦へのパス。すべてがとても速くて攻撃的。

そしてそれらは一つの意図がしっかりと底を流れているかのようで、皆がその意図を無意識のうちに把握しているように感じる。その意図とはゴールを決めて勝つ、という単純なこと。常に攻撃的であるとはこちらから攻めを相手に仕掛けていく姿勢とでも言おうか。守勢にはならない。

そういえば、アルゼンチンが守備的にゲームを進めたことなどほとんど聞いたことがない、というか彼らのサッカーには守備的に構えてカウンターを狙うというサッカースタイルは存在しないに違いない。ディエゴ・シメオネもフアン・セバスティアン・ベロンもアリエル・オルテガもディエゴ・マラドーナも皆攻撃的だった。

日本の中盤にはパスの得意な選手、相手を生かすスタイルが得意な選手が多いが、自分から攻撃を仕掛けていくタイプの選手はあまりいない気がする。だから攻撃に厚みが出ない。サイドに頼るのもいいが、自分から展開を切り開いていく強引さを持った選手がいない。

どこか日本の社会の日本人に雰囲気が似ている。悪く言えば他人任せかな。サッカーのスタイルはその国民性が良く現れている。僕は日本のサッカーを観てそこから勇気とかプライドを満たされるようなものをサッカー日本代表から得続けたい。日本が攻撃スタイルを持つように変わったとき、日本の社会も主体性を持った大人の社会に成熟していそうな気がする。

P.S. やはり アルゼンチンがパラグアイを1対0で下して優勝した。パラグアイは南米予選でブラジルを破って出場してきたチーム。ということは南米のサッ カーはまだまだ世界で充分に通用するということか。ヨーロッパの市場にでなくても充分に世界で戦えるサッカーを自国内で保つ国とは、どんなサッカーをしているのだろうか? 2004/08/30

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