イチローの凄さ、その4 – イチロー3000本安打達成!


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イチローの凄さ、その4 – イチロー3000本安打達成!

007年の首位打者争いの陰で、イチローの知られざる闘いを知ることになる。そう、今年の初め、NHKの「 プロフェッショナル 仕事の流儀 」に出演していたときにイチローである。デトロイト・タイガースのマグリオ・オルドニェスと日々、ヒットを打ち合い、打率を稼ぐ。

かつてのイチローには首位打者を狙うと言い切ることなど、これまでなかったことだ。しかしこの年のイチローは確かに自ら重圧の中に飛び込もうとしていたのである。弱い自分と決別するする、という意志と一緒に。

最終日。相変わらずデトロイト・タイガースのマグリオ・オルドニェスは調子が良く、首位打者を独走中。追うイチロー、最低でもヒット3本必要。その可能性が消えたとき、この闘いは終わる。第1打席、レフトフライ。第2打席は三遊間を抜いたヒット。初めて重圧と向き合うと決めた16年目のシーズン。第3打席、2ストライクと追い込まれる。そして・・・ショートゴロ。闘いは終わりイチローは敗れた。

次の回守備位置センターに向う。そこでイチローのあるものを見つけた僕は感動してしまった。

悔し涙

チローの目には涙が浮かんでいたのだ。それほどまでに悔しかったのである。大好きな野球をし続け、そこまで自分の感情を揺さぶられるほど自分を賭けることが出来るイチローを見ていて羨ましくなった。結果を常に求められる生活。重圧からのプレッシャー。

自らに課した毎年200本安打、170を超えると途端に打てなくなった去年までの自分。精神的に追い込まれ食事の最中、突然食欲がなくなることも。だが2007年のイチローはプレッシャーが来てもそこから逃げないと決意したのであった。

注目される自分を守る

校卒業してドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブ(現:オリックス・バファローズ)に入団したイチローは3年目、仰木彬監督に見出されレギュラーを獲得。イチローと登録名を変える。それからはいきなり記録を達成するシーズンの始まり。周囲のイチローの扱い方が変わることに戸惑っていたと語る。

注目される自分、必死になって自分を守ろうとしていた自分。あの頃を振り返り、野球を嫌いになりかけていたとまで告白するイチロー。そのイチローが、去年は自分の技術的なものへの信頼から、ついにある境地に立ちたいと決心するんだけど、それが毎年自分に圧し掛かるプレッシャーを受け止めるという姿勢だった。

記録が出て当たり前。記録が出ないことがニュースになる男であるイチロー。番組の中で、今年のシーズンは楽しめたか? と聞かれて

その入り口に来たかもしれないですね、随分と遠回りしたけど

と語っていた。イチローがつかんだもの? 首位打者争いの闘いの後で、つかみかけていた感覚。

具体的な技術ではなかったと今はおもっています。自分が打席の中で感じている感覚、見えている景色。これは過去のものとはまったく違ったものだと僕は感じたので。ようやくスタートがきれたなっていう感じですね、今は。

なるほど、重圧から逃れるため、自分の中で起こるあらゆる変化を最小限にするための努力はこのような心境の変化をイチローにもたらしたのだろう。

カレーを食べ続ける理由

組の中で紹介されていた7年間、毎日弓子婦人が作るというカレーを食べ続けるという事実を知って驚いた方は大勢いるであろう。僕はこの事実を知って思った。これは自分の最高の状態を保つための努力であると。自分が取り入れる食べ物によって微妙に変化する体調を極限にまで抑えたいのだろうと思った。

だから毎日同じメニューの食事をして、食後に起こる体調変化を毎日同じものに整える。カレーが好き、というだけでは7年間も毎日食べ続けられるはずがない。そこにはイチローなりの計算が必ず含まれているはずだと思う。自分の体の状態を常にベストな状況に保つことにものすごい努力をしている選手なのだ。

遠征先で見るイチローのコンディション維持方法。時差には慣れることができないのでやっぱり薬を飲むらしい、眠るための。眠れなかったりすると精神的なダメージが残りすこし弱気になるのが嫌なのだという。試合後は食事を済ませ、ホテルに戻り、外出することはほとんどない。

そして市販の足裏マッサージ器で身体をほぐし、雑誌などをめくってリラックスの状態に持ち込む。これもカレーと同じこと。自分の体の中で起こる微妙な変化を最小限にすること。試合前の準備を見れば、そこで黙々とオリジナルメニューをこなすイチローを見て取れる。毎日同じであることに徹底的にこだわるのだ。人のグローブ、バットは絶対にさわらない。

手に感触が残るのを嫌う、重さだったり形だったりの感覚。これもすべては一つの目標、自分の体の中で起こる微妙な変化を最小限にすることに集中しているのだ。だからこそ、普通の選手では得ることの出来ないバッティング技術を獲得したのだと思うわけだ。

ヒットを打つ感覚、イチローの場合

チローの場合、難しいボールを打つこと、相手投手の決め球を打つことにむしろ快感を覚えるらしい。高い技術の持ち主ならではのコメント。速い球に詰まらされて生まれたラッキーなヒットだった、という人は結構居ると思うけど、イチローの意図しているところは違う。変化球が来てもヒットにすることができる、真直ぐが来ても詰まらせてヒットにすることができると語っている。

ストライクゾーンだけを打っていたら僕が一番だろうと、間違いなく僕が一番ヒットを打てる、とここまで言い切る選手がいるだろうか。ホームランも狙ったら自分は打てると言い切るのだ。すごいねぇ!

背面キャッチを行う目的

備にしても隙がないというか、常に集中して意識を高めている。番組で紹介されていたイチローの背面キャッチの秘密。平凡なセンターフライ、自然と油断してボールから目が離れる。このときのための練習なのだ。背面キャッチを行うことでイチローの視界からボールが消える。

ここで取れるだろうなぁ、という感覚を磨くための練習、いざというときのための。自分が油断してしまったときのための。ここまで野球という職業にプロ意識を持ち込む男である。ファンの人々に対するイチローの語る言葉を聴いてなるほど、と思った。

ファンの人、自分の生活の一部を捧げて見に来てくれている人に背くことなんて出来ないですよ、僕らは。だってその人たちがいなかったら、僕らの存在意義なんてないんだからね。だから僕らも何かを犠牲にする。自分の生活の何かを犠牲にするって言うのは当然のことですよね。

今年はシアトル・マリナーズが記録的に弱くて心配していたが、MLB オールスターゲームでの姿を見る限り、 イチローは実に楽しそうだった。

8年連続の出場となったマリナーズ・イチロー外野手(34)はア・リーグの「1番・右翼」で先発出場、2打席目に右前打を放ち、3打数1安打だった。5回裏終了後に退いた。1回の第1打席は右飛、3回の第2打席はカブス・ザンブラノ投手から右前打、5回の第3打席は三振だった。

4回には得意のレーザービームでスタジアムを沸かせた。イチローは「無条件で今日の日は特別。楽しかった」と興奮気味。「1打席目も3打席目も当然ホームランを狙った。レーザービームは気持ちよかった。行きそうになった」とゴキゲン。

セレモニーで往年の名選手と顔をあわせ「僕のことを知っててくれているのがうれしかった」。後半戦に向けては「当初から掲げている目標をすべて達成したい。見てくれている人の視線を意識してプレーしたい」と話した。(ウィキペディア参照)

そして後半戦が始まり、ついに記録がでた瞬間である。

2008 年 7 月 30 日 、日米通算 3000 本安打を達成。テキサス・レンジャーズのルイス・メンドーサ投手からレフト前に安打を放って達成。日本人として張本勲に次いで二人目である。(ウィキペディア参照)

おめでとう、イチロー ! 今年はじめの女子全豪オープン決勝の朝、ビリー・ジーン・キングがマリア・シャラポワに送ったテキストメッセージを君に捧げよう!

Champions take chances and Pressure is a privilege.

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