オランダ化するニューヨーク(環境、文化、娯楽、経済)


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オランダ化するニューヨーク(環境、文化、娯楽、経済)

ューヨークの市長は誰かご存知だろうか? 知っている方も多いかもしれないが経済・金融情報の発信、通信・放送事業を手がける総合情報サービス会社ブルームバーグ (企業)を設立した人物、マイケル・ブルームバーグ氏である。

世界でも有数の大富豪であり、フォーブス誌による2007年度世界長者番付では78位にランクされていることからも分かるように、2001年に行われたニューヨーク市長選挙では6600万ドル (約79億円) という多額の資金を費やしたが、そのすべてをポケットマネーから出している。

またニューヨーク市長には歳費として19万5000ドル (約2300万円) が支給されるが、ブルームバーグはこれを一切辞退、ただし法令上市長がタダ働きというわけにはいかないので、毎年1ドルを市から受け取っている。(ウィキペディア参照)

の人物が今目標として掲げているのが3期目となる次期ニューヨーク市長選挙での当選、ブルームバーグ氏にはまだ相当の野心があり、自分が市長として君臨する間に何とかニューヨークを自分の理想とするような都市へと仕立て上げることに全力を挙げたい、といったところか。

確かに僕が一番最初にニューヨークを訪れた1989年頃に比べれば、確実にニューヨークは奇麗にそして安全になった。42丁目のタイムズスクウェア辺りはラスベガスを思わせるようなネオンの輝きを放ち、8番街に多く存在していたXXX(トリプルエックス)なるポルノ産業を追い出し、薬の売人、売春婦などの取り締まり強化、観光客が夜遅くでも出歩けるように変わったタイムズスクウェア近辺は驚くほどである。

まぁこれなんかは、というよりニューヨークの安全性は先の市長、ルドルフ・ジュリアーニ氏に寄るところが大きい。元検事ということもあり凶悪犯罪撲滅に大きな成果を挙げたと言われていることなどはニューヨークでは誰でも知っていること。

じゃ、ブルームバーグ氏は何をやってきたか? というとまずニューヨークをクリーンなイメージにするように変えようとした。環境に対する意識というか、まず挙げられるのが喫煙に対する厳しい規制であろう。

バーやレストランをはじめ、公共の場での喫煙を全面的に禁止、規則を破った場合にはかなりの罰金を迫るなどの対処をした結果、今ではレストランで煙草、という景色さえ思い出すのが難しいぐらい過去の記憶になってしまい、レストランでは煙草は吸わない、煙草を吸う人は外の喫煙場所などへ行って吸う、というのが当たり前になってしまった感がある。

2012年夏季オリンピック招致敗北

して一番力を入れたのが2012年夏季オリンピック開催地としてのニューヨークであろう。知っての通り誘致争いはロンドンに負け、ブルームバーグ氏の壮大な計画は頓挫したのだ。多分、僕の勘なんだけどブルームバーグ氏としては2012年夏季オリンピックをニューヨークで開催されることによって世界中から注目を浴びることを目論んでいたに違いない。

あの9/11テロ(アメリカ同時多発テロ事件から約10年の年月を経てニューヨークはここまで復興しました、その偉業を成し遂げたニューヨーク市長は私、ブルームバーグです、と世界中にアピールする野心があったと思うのだ。

NFLニューヨーク・ジャイアンツの本拠地をニュージャージ州からマンハッタンの西34丁目当たりに移す計画を打ち出し、多くの議論を巻き起こした末、計画は波状。NBAニュージャージー・ネッツの本拠地をニュージャージ州からブルックリンへ移す計画も掲げ、こちらの方はどうやら本格的に事が始まることになるしだいである(多分?)。

地下鉄のLラインを全コンピューターによる作動という新しい取り組みや、選手村としてイーストリバー対岸のクイーンズ地区を再開発する予定で、それはもう本当にオリンピックがニューヨークで開催されたら経済が一層活気付き、ニューヨークの景色は一段と変化していたに違いない。

奇麗なマンハッタンをイメージ

れがブルームバーグ氏の野望だったと思われる。3期目の就任を目指すブルームバーグ氏だがニューヨークをどのような方向性へともって行きたいのだろうか? 気がつけば街中溢れるキヨスクのような販売店はほとんどがヨーロッパの街中にあるようなキヨスクへと外見が洗練され、バス停なども同じくヨーロッパ調へと変化した。

マンハッタンはじめ、クイーンズ、ブルックリンの至る所で自転車専用のレーンが新しくそして長い距離の設置が始まり、タイムズスクウェア及びブロードウェイ沿いは歩行者や自転車専用レーンが23丁目辺りまで続き、平日、週末問わず普段から車などがマンハッタンへ入ることを禁止しようとするような動き、例えばマンハッタンへ通ずるトンネルや橋の通行料値上げなど、空気の奇麗な環境に優しいマンハッタン造りをイメージしているようだ。

他にも去年から始まった試みの一つで今年8月に再び行われようとしているのが毎週土曜日にパークアベニューが歩行者専用道路になるというもの。今年はそれが少し広がってスタテンアイランド、ウィリアムズバーグのブルックリンや、アストリアのクイーンズなどでも歩行者天国が出現する予定。もちろん自転車もOK!

自転車専用レーンは本当に広がっている。マンハッタン島ならばハドソン川、イーストリーバー沿いとほぼ一周できる自動車専用レーンが完成。マンハッタン橋を超えてDUMBOへ行ってもいいし、ブルックリン橋を超えてブルックリン・ハイツ・プロムナード、もう少し先のプロスペクト公園へだって行ける。

先月には10番街付近に存在していた貨物列車の跡地を新しく公園に作り変えて「High Line Park( Friends of the High Line )」としてデビューしたばかり。開発が進んでいるミート・パッキング・ディストリクト(Meat Packing District)から始まり今は20丁目辺りまで完成、最終的には34丁目まで延長される予定。

んかオランダみたいだなぁ、と連想してしまうけど、このブルームバーグ市長、実はニューヨークのほかに3軒もの家を所有、その内の一軒はロンドンにある。ロンドンとオランダはすぐ近くだし、オランダ語も英語と似ていると言われるほどだから人々の行き来も頻繁なはず。

ブルームバーグ氏がオランダをモデルとしてニューヨークの方向性を位置づけているとしてもなんら不思議ではない。同姓同士の結婚を認めろ、という運動も盛んになってきているし、うーん、でもブルームバーグ氏はユダヤ人だからなぁ、この辺のところはどうなんだろう? 宗教は彼のビジネス的野心をぶれさせるのだろうか?

オランダの経済動向

1970年代に、北海において資源開発が進んだ結果、オランダギルダーは増価し、国内産業は競争力を大きく喪失した。一方で、潤沢な歳入を背景に政府支出は増大した。その後の資源価格低迷で、オランダには壊滅した産業と、莫大な財政赤字が残された(オランダ病)。

1980年代前半には労働需給が急速に悪化。失業率は14%に達した。1983年、ワッセナー合意によりワークシェアリングが普及し始めてからは、失業率は次第に低下し、ほぼ完全雇用状態となった。(ウィキペディア参照)

ークシェアリングはというかニューヨーカーは元々一人で二つ三つと仕事を抱えているというか2つ3つと違う顔を持つ人材が数多く存在するところ。昼間はオフィスで働くホワイトカラーから夜はボランティア活動、またはアーティストだったり、お店を経営する傍ら他の仕事も切り盛りするバイタリティー溢れる人材というかタフな奴はたくさんいる。

Hip hop と救急車(2つの仕事を掛け持つニューヨーカー)

ニューヨークの景気も悪いことには悪いんだけど、金融街が賑やかになってお金が回り始めればまたすぐにでもニューヨークは活気付くことであろう、と楽観している。

オランダの交通

国内の都市間鉄道網は欧州でも随一の利便性を誇り、アムステルダムやユトレヒトやロッテルダムなどの主要都市間では10~20分毎のパターンダイヤとなっている。都市内や郊外を結んでいるメトロ、トラム、バスはオランダ国内で同一の運賃支払いシステムを採用しており、公営・民営を問わず同じ回数券やICカードが利用できる。

自転車交通も重要な手段の一つで、都市内外を問わず、ほぼ全ての幹線道路に自転車専用レーンが設置されおり、自転車と小型のバイクが走行する。自転車道が無い場合も自転車で歩道を走行する事は禁止されている。自転車道の総延長はおよそ15000Kmで、人口と自転車の台数がほぼ等しく、自転車保有率は世界一。(ウィキペディア参照)

先のエッセイ( ニューヨークの地下鉄事情、日本の地下鉄は凄い! )を参照していただきたい!

オランダの通信・放送

インターネット接続の普及率は欧州諸国内で最高の約80%(2005年12月~2006年1月欧州委員会調査。欧州平均は約40%)に達している。国内殆ど全ての地域でDSLとケーブルインターネットの高速接続が利用でき、高速接続の普及率は31.9%(2006年、OECD調査)とデンマークに続いて2位であり、日本の20.2%より高い水準にある。

DSLとケーブルインターネットのシェア割合は60:40であり、FTTHの普及率はそれほど高くなく、国内最大のプロバイダはKPNである。都市部ではWi-Fiによるインターネット接続サービスも行われている。(ウィキペディア参照)

これはどうだろうね? Wi-Fiをもっとマンハッタン内に広げようという動きもあったけどどこかへ行っちゃったみたいだし、ここは一つブルームバーグさんのポケットマネーで!

オランダの文化

大麻の所持・使用(「コーヒーショップ」と呼ばれる限られた店でのみ購入が認められている)、積極的安楽死がいくつかの欧州諸国とともに合法化されている。もっとも、大麻も合法というよりは、許容されているといった方が正確であり、現バルケネンデ政権は一部見直しも検討しているとされる。また安楽死についても依然として見直しの議論が続いている。

1991年には刑法が改正され、16歳以上でポルノ出演、性行為が適法とされ、互いの同意があれば12歳以上でも性行為は適法となった。国の許可を得れば管理売春も合法である(「飾り窓」と呼ばれる限られた地区でのみ合法的な売春が認められている)。売春を国の管理の下で合法化したことで、衛生状態の向上が図られ、性感染症感染率が低下し、また税収増加、売春に従事する女性達の保護の充実などが実現し、国内では評価する声が高い。

このようなことから、世界有数の性の解放区として知られているものの、性犯罪をすれば容赦なく逮捕されることには他国となんら変わりがない。またこれらの行為に関わることはそれなりにリスクも大きいので、自由な一方で自己責任で行動しなくてはならない国だとも言える。

性役割は、1970年代は「男は仕事、女は家庭」だったが、その後変化し女性も労働市場に参加するようになっている。ちなみに、オランダでは異性同士の場合と同じように同性同士の結婚が認められている。(ウィキペディア参照)

大麻、安楽死、売春はニューヨークが今よりももっとリベラルになったら可能になるかもしれないね。今でも充分リベラルだけど、ここニューヨークはアメリカの中の外国だから!

同姓婚に関するニューヨーク州民の意見、真っ二つ

論調査結果では賛成または反対の割合は46%で意見が二つに分かれているらしい。人種別に見るとアフリカ系の35%が賛成し57%が反対、白人の47%が賛成、45%が反対。

宗教別だとユダヤ系からの支持が最も多く61%が賛成、34%が反対。カトリック系39%が賛成、53%が反対、プロテスタント系では38%が賛成、55%が反対ということ。男女別ではどうだろう? 女性49%が賛成し、42%が反対、男性の42%が賛成、51%が反対という数字が出ている。

ブルームバーグ氏はユダヤ人だからねぇ、どうなることやら。ニューヨークでゲイやレズビアンが多く集まる地域といったらチェルシーやグリニッチ・ヴィレッジなどのちょっと小奇麗なお洒落な街辺り。ギャラリーも多いしお洒落なカフェやバーも多く存在する。High Line Parkも10番街だから比較的チェルシーやグリニッチ・ヴィレッジからも近い。

そういえばニューヨークは、1624年、オランダ人の手によって交易場として築かれた町である。この入植地は1664年までニューアムステルダムと呼ばれていたが、同年イギリス人の支配が始まって現在の名称になった。

忘れていたことが一つ。ニューヨークの水道水は飲料水として飲むことができる(ちょっと恐いけど)。ニューヨークの水道水だよ、ということでペットボトルとして販売もされている(確か?)。しかしこれには裏があってニューヨークの水道料金12.9%アップ、3年連続2桁の値上げということらしい。

ブルームバーグさん、ポケットマネーはまだ余裕あります?

High Line Park

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