サヨナラホームラン連発、今年のニューヨーク・ヤンキースは雰囲気がよかった!


ニューヨーク・ヤンキース

サヨナラホームラン連発、今年のニューヨーク・ヤンキースは雰囲気がよかった!

ールドシリーズ優勝。昨日は久しぶりにニューヨークが一つになった感じがしました。僕はタイムズスクウェアに試合途中7回表から行ったんですけど、大きなスクリーンの下にはすでに大勢のヤンキースファンで埋め尽くされています。

その7回裏ヤンキースの攻撃。この日4度目の打席に松井秀喜が登場します。前の3打席までの間すでに6打点をマークしており、ものすごい活躍ぶりです。大型画面に松井の姿が映し出されるや大勢のヤンキースファンから「MVP ! MVP ! MVP !」の大合唱が起こりました。自然に涙が流れてきましたね・・・嬉しかったです!

そして最後9回表、もう8回表 マリアノ・リベラが登場した時点でものすごい歓声でしたけど、9回はアウトごとに「Three More Outs」、「Two More Outs」、「One More Out」と叫び出し、レッツゴーヤンキースの声援がひときわ大きくなった状態でした。

そしてその瞬間! 皆が叫んで飛び跳ねていましたね、もちろん僕もですけど、嬉しかったし楽しかったです。胸がじーんと来ましたし何か満たされた感じでした。

長かったここまでの道のり

ューヨークといえばヤンキースといってもいいぐらい大きく目立つ存在であり、3月から9月までのレギュラーシーズンが終わり10月まで野球の試合を観ることができる、という雰囲気は当たり前のように存在しています。

松井も言っていましたけどヤンキースといえば過去何回もポストシーズンに顔を出し、ワールドシリーズでは進出するよりもそれに勝って当たり前という空気があることも事実です。October Magicということがよく言われるんですけど、数々の試合の中で逆転、または逆境から勝利を掴む、というようなオーラーをヤンキースファンはずっと育ててきました。

2000年に行われたサブウェイシリーズの延長のようなワールドシリーズ(対ニューヨーク・メッツ戦)優勝以来ですから9年ぶりですか、長かったです。というのも1996年にもワールドシリーズ優勝していて、僕も調度この年に西のロサンジェルスからニューヨークに移ってきた年でもあり、強烈に覚えています。

ヤンキースめちゃくちゃ強かったんですね、特に試合終盤の7回、8回、9回に逆転することが多く、絶対にあきらめないというかまだ試合はわからないぞ、という感じで期待しながら観ていました。

1998年、1999年、そして2000年もワールドシリーズ優勝、2001年にもワールドシリーズ進出しましたがアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのワールドシリーズでは第7戦でサヨナラ負けを喫し、ワールドチャンピオン4連覇を逃しました。

2001年のワールドシリーズは9/11テロ(アメリカ同時多発テロ事件)もあったのでニューヨーカーが特別一つにまとまっていた感じがしました。それだけになんとしてでも優勝、というプレッシャーを背負い込み自滅してしまったのかもしれません。

そして最後にワールドシリーズ進出したのが松井がヤンキースに入団した2003年です。1996年、1998年、1999年、2000年、2001年、2003年とほとんど毎年ワールドシリーズに進出していたヤンキース。

当たり前のようにポストシーズン進出していたし、当たり前のように10月でもまだ地元の野球を観ることができたのです。このワールドシリーズでも活躍したデレク・ジーター、アンディ・ペティット、ホルヘ・ポサダ、マリアーノ・リベラといった選手はこの黄金期を経験しているんです。

それが2003年を最後にヤンキースはシーズン終盤に失速、変わりに存在感を増してきたのがヤンキースの宿敵、ボストン・レッドソックスです。毎年じわじわと力をつけてきて、ついには2007年、調度松坂大輔と岡島秀樹が移籍してきた年にワールドシリーズ優勝を無しとげ、「Red Sox Nation」ということが盛んに言われていました。

去年は歴史あるヤンキー・スタジアムが新しく建設されるということで長年多くのファンに愛されてきたヤンキース・スタジアムが取り壊されました。この年のヤンキースはまったく元気が無く、なんとポストシーズンにさえ進出することができなかったのです。毎年当たり前のように過ごしてきた野球のある10月がなんとも寂しく感じたものです。

新球場誕生時では過去もワールドシリーズ優勝

球場といってもすぐ隣にできたんですけど、できた元年にワールドシリーズ優勝とは縁起の良さを感じますね。実はこれには裏話がありまして、かつてベーブ・ルースブームにあやかって建設したヤンキース・スタジアム誕生時でも(去年までのヤンキース・スタジアムです)、その年のワールドシリーズで優勝しているんです。

偶然にしてはできすぎた話ですけど、伝説は継承されていますね。レフト側にはホームランがでやすい、というのもベーブ・ルースの時代から受け継いでいる感じがします。

ベーブ・ルースが建てた家

のベーブ・ルース、どうしてヤンキース・スタジアムを「ルースが建てた家」、「The house that Ruth built 」というかご存知でしょうか? まだヤンキースができて間もない頃、現在のサンフランシスコ・ジャイアンツがニューヨーク・ジャイアンツとして大きな存在感を示していた頃です。ヤンキースには自分たちで使える球場を持っていなかったので、ニューヨーク・ジャイアンツの球場を間借りして試合を行っていました。

そこにボストン・レッドソックスから移籍してきたベーブ・ルースという人物が現れます。当時の野球といえば今のようにホームランを量産する打者は存在しなかったとか。そこへいきなりホームランを何本もかっ飛ばすベーブ・ルースが登場したわけです。

噂を聞いて球場に足を運ぶようになった多くのファン、当然ニューヨーク・ジャイアンツ側は嫉妬します。だったらお前たちは自分たちの球場を作れ、と! ニューヨーク・ジャイアンツの球場を間借りしていたヤンキースは追い出されてしまい、それをきっかけとしてヤンキース自ら自前の野球場を立てることにしたのです。

その機会を与えたのがベーブ・ルースの活躍であり、それゆえにヤンキース・スタジアムは「ルースが建てた家」、「The house that Ruth built 」ということになったのです。左バッターを多く揃えるのもヤンキースの特徴なんです!

MVPに輝いた松井秀喜

井秀喜、やっぱり強運を持っていますね。昨日の活躍ぶりは見事というよりほかないです。今日勝ちに行くぞ、という雰囲気の中しっかり結果を出すのですから勝負強いというか大きなプレッシャーにも動じません!

相手フィラデルフィア・フィリーズのピッチャー、球界を代表するペドロ・マルティネスとも相性悪くないんです。松井自信もペドロ相手だったら自信がある、というように構えていたのでしょう。

調度松井がヤンキースに移籍してきた2003年のポストシーズンでヤンキースはレッドソックスと熾烈な戦いを繰り広げていました。読売ジャイアンツという日本全国どこへ行ってもファンがいる、という環境から来た松井は初めてアウェイという雰囲気を味わったのではないでしょうか?

その大事なレッドソックス、対ペドロ・マルティネスとの対戦でも終盤の大事なところで2塁打を放っているんですね。

覚えているファンもいると思います、次の打者ホルヘ・ポサダがセンター前にポツリヒットを放ち、2塁から同点のホームを踏んだ松井は全身を大きく飛び跳ねるような格好で喜びを表します。このポーズはニューヨークの各新聞にも取り上げられたのでよほどのインパクトを与えたのでしょう。

普段寡黙な松井があんなふうにして喜びを表現した、レッドソックスとの大一番で勝ち越しに繋がるヒット、それもあの球界を代表するペドロ・マルティネスから!

このシリーズ第2戦でも松井、ペドロ・マルティネスから決勝ホームランを打ちましたよね! ペドロ・マルティネスト戦うときの姿勢なんですけど、とにかくたくさん投球させるんです。フルカウントまでいってもファールで粘る。これを続けていくと終盤7回、8回辺りで必ずチャンスが巡ってくることを過去の経験からヤンキースは心得ていました。先に話した松井がペドロとの勝負に勝った2003年のポストシーズンですね!

ペドロ・マルティネス、いいピッチャーですよ! 最初の一球は見せ球で直球から入ることが多く、90マイル出るかぐらいなのに打者の目の前で伸びている感じです。そして組み立てとして同じ動作で次にチェンジアップとかカーブを投げてくるからヤンキース打線は三振ばかり!

でも松井だけは違いました。第2戦のときも追い込まれてからはストレートはこないと読んでいたのでしょう、来るとしたらカーブかチェンジアップ。松井、狙っていたカーブを見事勝ち越しホームラン! そして昨日の試合でも、ファールで粘ったストレートを見事先制2ランホームラン。「俺はペドロには強い」という自信に溢れ、ペドロも松井には苦手意識を持ってしまったのではないでしょうか?

続く2打席、3打席でも打点を繰り出し、見事ワールドシリーズMVPに輝きました。日本人としてはもちろん初めてですし、指名打者としても二人目の獲得らしいです。

指名打者としての起用に不満を持っていたことは確か、ずっと我慢してそれでも集中力を切らすことなく試合に臨んでいました。ここまで辛抱強く野球をすることができ、尚且つ結果を残すというのは松井のキャラクターだったからできたのかもしれません。

チームの勝利に徹する、どんな起用法でも決して腐らない、プロフェッショナルとして毎試合挑んでいく。こういう姿勢はある程度の時間をかけないと周りに浸透しないものですけど、ヤンキースファン始め、チームメイトからもしっかりと受け止められていました。

全米中にこれで松井自身の名前を広く知らしめることになったでしょう。MLBオールスターゲームでのホームラン競争にも遠慮して出場を拒んでいた松井。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場拒否もヤンキースの一員としてしっかりシーズン開始から活躍していきたいという理由があったのだと思います。

イチローのようにすでに松井自身もメジャーリーグで大きな結果を出していたら、その姿勢も変わってきたと思いますが、松井にはヤンキースでしっかり結果を残してまずは自分の存在感をまだ確立していないことからくる遠慮というか、「まだ俺がその存在にはまっていくには早すぎる」という感情が少なからずあったことと想像します。

今年のアメリカでの野球はワールド・ベースボール・クラシックで日本優勝、というところから始まり、ヤンキース、ワールドシリーズ優勝、MVPに松井秀喜、ということで日本人にとっても喜ばしい一年でした。

アレックス・ロドリゲスが泣いていた!

がもう一人注目した選手、アレックス・ロドリゲスです。彼が優勝してマウンドで皆がわいわいやっている中、人目もはばからず号泣しているのを見たとき、「あぁ、A.Rod(こちらではこう彼を呼ぶことが多いです)も苦しかったんだなぁ」と想像しました。

ポストシーズンでは毎回の如く不思議なように打率が落ち、なんの活躍もしないままシーズン終了、アレックス・ロドリゲスがいるチームはワールドシリーズで優勝できないということまで言われてしまい「Aロッドの呪い」、シアトル・マリナーズ、テキサス・レンジャーズ、ニューヨーク・ヤンキースと移籍後の所属チームでの負け方の戦犯としていつもアレックス・ロドリゲスは批判されていたのです。

そして今年はシーズン開始から怪我で出場が遅れステロイド問題(2003年の薬物検査でステロイドの陽性反応を示した)など野球以外でも批判を受け少なからず苦しんでいたことだろうと思います。

それがこのポストシーズンではアレックス・ロドリゲスの活躍でヤンキース勝利、という場面が多く存在したのです。ポストシーズンでこんなによく打っているのも初めてでしょう。

だから優勝した瞬間、勝利に貢献という重い責務が終わったと同時に結果を残すことができたことからへの安堵感と開放感もあったことでしょう、アレックス・ロドリゲスは号泣してしまったのです!

サヨナラホームラン、放り投げたヘルメットの行くへ

のアレックス・ロドリゲス、チームを盛り上げているだろうなぁ、という場面を発見! 今年のヤンキースはとてもチームの雰囲気がよかったのが特徴なんですけど、それに一役買ったある出来事にアレックス・ロドリゲスが多分絡んでいるんですね。

調度夏ぐらいでしょうか、今年のヤンキースはサヨナラ試合が多いなぁ、と。特にホームランで試合を締めくくる場面が多かったことに気がついたでしょうか?

松井も勿論サヨナラホームランを打って試合を決めた日がありました。そのとき、松井がホームベースへ生還しようというときアレックス・ロドリゲスからなにやらサインが飛びます。「ヘルメットを投げろ!」と。松井、そうコメントしてましたよね。

気がついたんですけどそのサヨナラホームランを放った打者が放り投げるヘルメットをアレックス・ロドリゲスが掴もうとしているんです。どうしてだろう、とそのときには気にしなかったんですけど、アレックス・ロドリゲスが次にサヨナラホームランを放ったときに気がつきました。

どうやら縁起を担いでいるらしいのです。そのアレックス・ロドリゲスがサヨナラホームランを放ったときもヘルメットを放り投げ、幾つかの選手と取り合いしていました。そうするとヘルメットを掴んだ選手は不思議と次の試合でホームランを打っているんですね。このようなお祭りごとも今年のヤンキースを明るくしていた要因なんです。

サヨナラで試合を決めるって本当に盛り上がるじゃないですか! そのお祭り的な雰囲気をシーズン中ずーと保ってきて、それをワールドシリーズまで持ち運んだヤンキースは勝ち進む運命だったのかもしれません。勝利した歓喜の輪って観ていて本当に楽しそうですよね。少年のように皆楽しんでいる様子が伝わってきます。

夏時間といえば野球

日のワールドシリーズが終わって、アメリカでは夏時間も終わりこれから冬を迎えるということもありどこか感傷的にもなります。あぁ、今年も野球シーズンおわったかぁ、と。なんかいろんな場所で、春から秋にかけての野外でプレーすることが気持ちのいい季節、野球を少年から大人まで楽しんでいるんだろうなぁ、ということが想像できました。

昔観た映画に「トラフィック 」というのがありますけど、その話の展開である人物が司法取引をするんです。その取引条件としてあげたのが子供たちの野球場に電灯施設をつけろ、というものです。

そうすれば子供たちは野球をプレーする、と。この映画はドラッグがアメリカ社会を蝕んでいることを取り上げた内容なんです。映画の最後、その司法取引を申し出た人物が夜の中、証明施設が整った球場で少年野球をしている子供たちを観客席から眺めているシーンで終わるんですけど、あのシーンがなんだか平和を象徴しているんですね。

野球に勝って歓喜の輪を皆で作って盛り上がっているとき、平和な雰囲気に包まれている感じがします。昨日のワールドシリーズを制したヤンキースの選手たちを見ていて、そのような感情が湧いてきました!

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