ジャパンブランド、「大量のロボット導入で、日本の労働力問題は解決する」漁業、東和電機製作所


東和電機製作所

ジャパンブランド、「大量のロボット導入で、日本の労働力問題は解決する」漁業、東和電機製作所

われた10年、20年とネガティブな表現を日本経済、日本社会に当てはめることがある。確かにそのような部分もあるかもしれないが、皆が皆、全員が全員、ただ黙ってそのセリフを受け入れてきたわけではないと思う。私は「カンブリア宮殿」に登場する様々な会社経営者の生き様を観察してきて、ただではやっぱり日本人、転ばないなぁという思いを抱いている。

多くの個人はそのネガティブな潮流に流されゆくまま自分の身を任せ、他人も一緒だからいいや、とそのまま思考停止状態に陥る。私は危険だと思う。少数だが新しい社会の変化に対応しようと、または飽和状態の産業フィールドに新しい改革を起こそうとしている人間たちがいるという事実は勇気を与えてくれないだろうか?

日本社会はこれからも少しずつだか変わっていく。テクノロジーの進歩が社会に小さな変化を受け入れさせ、それが知らず知らずの内に標準化され、気がついたらあるテクノロジーなしの昔の社会の有り様を想像できないばかりか、受け入れることさえできないほど、社会が大きな舵転換をしたことに驚きを感じるであろう。

海外生活26年、日本人の感覚を持った視点で海外から日本の現象を観るととても新鮮で、これは新しい潮流へと成長する、というのが直感的に確信する機会が多くなる。私の今与えられた役目はこれらの真実を日本に住んでいる日本人の皆様に伝えることではないかと思っている。

余計なお世話! まぁまぁ、浦島太郎は何と言っているのか少しだけでも耳を傾けてみてはいかがであろうか? 日本人はもっと自信を持つべき!その理由を知りたいだろうか? 今回は「ハイテクで漁師を救う!革命起こした小さな世界企業、東和電機製作所」のお話である。

  • 2050年以降の世界経済
  • 技術的特異点を迎えるにあたって

寝ていても大漁!全自動イカ釣りロボット

海道・羅臼町、イカ釣り漁船100艘、全国から集まったイカ釣り漁船団。集魚灯、これでイカをおびき寄せる。イカ釣り漁船に搭載されているイカ漁に革命を起こした機械、全自動イカ釣りロボット。“潮の流れさえよければ、後は寝ているだけ”、とあるイカ釣り漁師の声。

イカの釣れ具合を見て、糸を降ろす深さや速度を自由に設定可能。糸には小魚に似せた疑似餌が付いています。全自動イカ釣りロボットはシャクリも全自動で、手釣りの漁師がやっていたイカ釣りの技。機械は降ろした糸を巻くのに、巻き上げたり一瞬止まったり、糸を前後に動かして水中の疑似餌を生きた小魚のように見せます、イカを騙すテクニックです。

イカ釣り機、小型船1艘に10から15台搭載。それを船室のパネルで集中制御、状況の応じて一つ一つに別の動きをさせることも可能。少ない人員でイカを効率よく取れるようになりました。かつては人海戦術で行っていたイカ釣り漁、ところが漁業就業者、1962年約67万人、2012年約17万人、50年で4分の1に減少してしまったのです。

その人出不足を補っているのがイカ釣りロボット。1艘分15台のシステム、約1200万円。漁獲量が増えたのは間違いない、とイカ釣り漁師の声。市場ではイカは安定して供給されている商品の一つ、魚の漁獲量が少なくなっている中でイカの場合は優秀だとか。日本人はイカが大好き、鮮魚購入量ベスト3の中に常に入っています、サケ・マグロ・イカ。

東和電機製作所

海道・函館市、東和電機製作所、従業員55人、年商30億円。一つ一つ手作りでイカ釣りロボットを組み立てています。はまで式いかロボ、国内ダントツシェア、世界15カ国・地域に輸出、世界シェア7割。メキシコ、フランス、ペルー、チリ、韓国、台湾、中国、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチンなど。

浜出雄一社長、根っからのエンジニアで今でも商品開発の先頭に立っています。特許数60件以上、浜出氏が中心となり取得。東和電機製作所、1963年、浜出氏の父が創業、造船所の下請けで配電盤などを製作していました。1968年、手巻き式イカ釣り機発売。1971年、モーター式イカ釣り機発売、国内でトップになります。その後、ライバル企業続々と進出。1980年代、遂にトップシェア陥落となってしまいました。

当時は漁師がボタンを手動で操作してシャクリを行っていたのですが、コンピューターで自動化を目指す、と決意。コンピューターを独自研究、漁師の声を徹底調査し、1984年、コンピューター式自動イカ釣りロボット発売。ライバル企業は撤退し、再びトップを奪還したのです。現在の機種は16世代目、漁師の声を聞きながら他を寄せ付けない進化を遂げてきました。

自動マグロ一本釣り機

間のマグロ、最高級。2013年初セリ、史上最高値約1億5000万円で落札!青森・大間町、日本屈指のマグロの産地です。ここでも東和電機製作所の機械が漁師を助けています。自動マグロ一本釣り機、マグロ釣り名人菊池武一氏、マグロ釣り名人の技をコンピューター制御で再現、5年にわたって菊池氏と開発しました。

マグロがかかると不規則に回転しながら糸を引いている自動マグロ一本釣り機。マグロが船から逃げれば糸は伸びていくし、船に向かってくれば巻き上げる仕組みです。釣り上げるまでの時間が半分に短縮、マグロ一本釣り機、大間の漁船9割が搭載しています。

LED集魚灯

料費の高騰が漁師たちを苦しめている近年、重油の価格が高騰していて、2009年4月1リットル60円だったものが、2014年9月1リットル102円。イカ釣り漁船、船を動かす燃料だけでなく、イカをおびき出す漁り火にも重油を使っています。東和電気製作所、消費電力が少なく寿命が長い「LED集魚灯」を開発中とのこと。

イカ釣り漁船は「LED集魚灯」で燃料費を大幅に削減できる、と。東和電機製LED、サンマ漁の船に搭載されていて、今現在全国のサンマ漁船の7割がLEDに切り替えました。その御蔭で燃料代が20分の1になった例もあります。

濱出丸、東和電機が所有する実験船で実際に漁をしながら開発中の製品を試験。イカ用LED集魚灯の試作品を試しますがイカは全く釣れません。なぜイカはLEDの光ではおびき出されないのか? イカは人間の目よりも遥かに明るさに対する感度が高いのでLEDの波長、色に対してイカは感度が高すぎるのかもしれない、とは専門家の声。東和電機製作所、日亜化学とイカ用LEDを共同開発することにしました。日亜化学工業、LED開発で世界トップクラスの企業です。

番組を見終わって、あとがき・・・漁業はどこまで自動化されるのか

海戦術をコンピューター化したのは凄いですけど、直ぐにこれらの技術を上回る環境が整ってしまうのではないかと、番組を見ながら考えていました。自動運転技術とドローン技術です。漁業漁師人口減少に対応してきた形で必然的にコンピューター化して至ったと思うのですが、究極的にはすべての過程においてのオートメーション化とロボット化です。24時間365日可動、ロボットには疲れたとか、眠いとか、お腹がすいたとか、具合が悪いとか、ありえないですから。

2050年以降の世界経済

経済史のアンガス・マディソン教授によると、中国のGDPのピーク時は1820年で、そのときの規模は世界の33%を占めるほどの世界規模であった。現在はまだ世界の10%に過ぎない経済規模であるので、まだまだ途中経過であることを理解しておいた方が良い。折角これだけ勢いのある経済が隣国にあるのだから、いかに協調して双方が発展する経済協力を果たすかを、百年計画で考えた方が良い。

世界史を紐解けば中国が世界最大の経済規模だった期間は長い。つい最近でいえば、1880年代の光緒帝(ラストエンペラーの1代前)の清王朝までは、2千年以上世界最大の経済規模だった。この中国の定位置だった世界一の経済大国の称号が、1世紀ばかりのインターバルを置いて元に戻ることになる。日本にとっては悔しいことだろうが、世界の中から見ればこれは通過点に過ぎない。

中華経済圏の中で適者生存していくにはどうしたらいいのだろうか?50年後、100年後の経済界ではあの会社もこの会社も、気がついたら中国系資本というマーケットが誕生しているかもしれない。否確実に存在しているであろう。私の興味はこの「ハイテクで漁師を救う!革命起こした小さな世界企業、東和電機製作所」にあるユニークなジャパンブランド的市場有利性が大中華経済圏の中で通用しているのか、という点である。

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大中華経済圏でも、親日国家インド社会でも、イスラム社会でも、アフリカ大陸でも、欧米社会でも既に活躍している東和電機製作所が提供する漁業支援装置。東和電機製作所が次に取り組まなくてはいけないことは、オートメーション化とロボット化を漁業のフィールドにどんどん活用していくことです。東和電機製作所がやらなければ、どこか他の企業が必ずやりますから。「イカ釣りロボ」、「マグロ一本釣り機」、「LED集魚灯」、の他にどのようなニーズがあるのでしょう。

技術的特異点を迎えるにあたって

術的特異点とかって聞いたことありますか? 英語でTechnological Singularityっていうんですけど、要は今から30年後ぐらいの2045年頃にはコンピューターが人類叡智を超えるというものです。AI、人工知能です。その前の2018年頃(後3、4年後です)にコンピューターチップ容量が人間の脳細胞容量を超えます。で、その30年後、大体2050年前後に、コンピューターチップ容量は人間の脳細胞の100万倍に達しているそうです。

ムーアの法則とか有名ですけど、チェス盤の法則というのもありまして、その話に凄い刺激を受けたんです。簡単に説明すると、ある家来が王様のお役に立つような仕事(チェス盤を発明)をします。ご褒美は何がほしいかと尋ねられた家来は毎日ある量の米粒だけほしいといいます。チェス盤を王様の前に持ってきて最初のマスに米粒一粒、次の日には最初の一粒の倍、つまり2粒。3日目は前の日の2粒の2倍、4粒。このようにしてチェス盤が最後まで埋まるまで倍々で米粒をほしいと王様に交渉します。

もちろん王様は最初の小さい数字にしか気に止めなかったので、たやすいことだとおもい、引き受けるのですが、チェス盤の半分ぐらいに達すると米粒の量が凄いことになるんです。半分以降になると用意しきれなくなることに気づいた王様はその家来を殺してしまうんですが、この仕組みが1958年頃から始まったコンピューターのトランジスターの数と関係してくるという話です。

ムーアの法則では18ヶ月でトランジスターの数は2倍になり集積密度の向上が進むというもの。1958年頃から始まったデジタル革命創世記はチェス盤でいうところの最初のマスあたりです。で、今どのぐらいの位置にいるかというと、2006年頃、丁度iPhoneやYouTube、twitter、Facebookなどが社会に浸透し始めた頃です。ここがチェス盤でいうところの丁度半分ぐらい。で、これから先、倍々ゲームで凄いことになっていくわけです。

これからの30年から50年って多分人類が2度と経験することがないような期間になると思うんです。アナログからデジタルへ、それらテクノロジーが社会の至るところに恩恵を施していく。100年先では当たり前になっている世の中の仕組みをこの30年から50年の間に作っていくことになるであろうと予測するんです。

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グーグルなどが開発を進める自動車の自動運転技術、果たして車だけのお話でしょうか。もしかしたら船舶も、航空も、電車も自動運転技術によって24時間365日可動、ということになっているかもしれません。ドローンの技術が進んで遠隔操作も可能とか。漁業はオートメーション化、ロボット化に置き換えられるというのは間違いない方向のような気がします。

想像して創造すれば、君は何処へでも行ける

ーアの法則が終焉を迎え、思考で物を動かし始める。ロボットと人間が融合し始め、アバターが日常生活に入り込む。遺伝子治療によって医療は個々にカスタマイズされ、老化の停止、遅延が当たり前になる。ナノテクノロジーの進化にともなって量子コンピューターを人類が扱うようになり、核融合発電によって世界のエネルギー需要供給に大変化が起きる。

コンピューター、インターネットのインフラ化が世界中に行き渡り、WiFiの範囲が空気と同じような扱いになる。インターネットに繋がることは呼吸をすることのように無意識になり、情報、テクノロジー革命が全てをデジタルに置き換え、社会がデジタル秩序によって収まる形に整い、人類が営むシステムがデジタル化に移行した後、2千年、3千年、5千年と同じようなシステムが継続していくであろう。

2050年、2100年の はどうなっていると想像しますか? 技術的特異点の恩恵を受けるでしょか? 大中華経済圏の影響を受けているでしょうか? どのような形で人類社会に融合していることが私達(日本人、アジア人、世界中の人々)に幸福をもたらすのでしょうか? 選択肢は私達の思考にあります。想像して創造すれば、私達は何処へでも行けるでしょう。

思考に気をつけましょう、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけましょう、それはいつか行動になるから。行動に気をつけましょう、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけましょう、それはいつか性格になるから。性格に気をつけましょう、それはいつか運命になるから・・・

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