ジャパンブランド、おもてなしサービスのお手本(靴直し)、ミスターミニット

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ミスターミニット

ジャパンブランド、おもてなしサービスのお手本(靴直し)、ミスターミニット

われた10年、20年とネガティブな表現を日本経済、日本社会に当てはめることがある。確かにそのような部分もあるかもしれないが、皆が皆、全員が全員、ただ黙ってそのセリフを受け入れてきたわけではないと思う。私は「カンブリア宮殿」に登場する様々な会社経営者の生き様を観察してきて、ただではやっぱり日本人、転ばないなぁという思いを抱いている。

多くの個人はそのネガティブな潮流に流されゆくまま自分の身を任せ、他人も一緒だからいいや、とそのまま思考停止状態に陥る。私は危険だと思う。少数だが新しい社会の変化に対応しようと、または飽和状態の産業フィールドに新しい改革を起こそうとしている人間たちがいるという事実は勇気を与えてくれないだろうか?

日本社会はこれからも少しずつだか変わっていく。テクノロジーの進歩が社会に小さな変化を受け入れさせ、それが知らず知らずの内に標準化され、気がついたらあるテクノロジーなしの昔の社会の有り様を想像できないばかりか、受け入れることさえできないほど、社会が大きな舵転換をしたことに驚きを感じるであろう。

海外生活24年、日本人の感覚を持った視点で海外から日本の現象を観るととても新鮮で、これは新しい潮流へと成長する、というのが直感的に確信する機会が多くなる。私の今与えられた役目はこれらの真実を日本に住んでいる日本人の皆様に伝えることではないかと思っている。

余計なお世話! まぁまぁ、浦島太郎は何と言っているのか少しだけでも耳を傾けてみてはいかがであろうか? 日本人はもっと自信を持つべき!その理由を知りたいだろうか? 今回は「狭い店でも儲ける!靴のお直しでシェアトップ、強さの秘密、ミニット・アジア・パシフィック株式会社」のお話。

  • 2050年以降の世界経済
  • 技術的特異点を迎えるにあたって

ミスターミニット、靴修理トップの秘密

間320万人が駆け込む、業界シェアトップ、売り上げ67億円。良い靴を直しながら長く履きたい靴。買った金額の20%くらいまでなら、修理にお金をかけてもいいと思うライン。店の数が多い、どこにでもあるミスターミニット、絶対直してくれる安心感。

靴の修理の駆け込み寺、クイックサービス、預けた靴をその場で素早く直してくれる。人が動く動線の行き先にミスターミニットが存在することを心がけ、例えば東急東横店、年間売り上げ1億7000万円にも達する繁盛店。

ミニット・アジア・パシフィック株式会社社長中西勉氏

手の小売店からヘッドハンティングされた中西氏、儲かる店舗開発を託され、小売業界でのマーケティング知識の応用を試みる。まず新規出店の際のリサーチ。ある候補地近辺の人の行き交いを観察、ヒール、女性、男性の靴を調査する。

ミスターミニットでの修理の割合、婦人ヒール41%、婦人ソール21%、紳士ヒール10%、紳士ソール5%、その他23%。スニーカーなどのカジュアルな靴ばかりだと出店に適さない、近くにドレスコードの厳しい会社の存在は女性のヒール率が高まるとのこと。

足が速い?とはどのような意味なのか? 改札内の案件、乗り継ぎ駅は人通りは多いが、利用者の移動速度が速いという。A路線とB路線の距離があまりにも長いとみなさん走ってしまう。他にもA路線は15分に1本しかない、しかしB路線は5分に1本来るという場合。15分に1本の所は1本乗り遅れるとまた15分時間がかかるからみなさん走ってしまう。これが足が速いという意味。逆に本数も多い路線周り、お客様は安心してお店を利用してくれる顧客心理。

小さな店舗、3坪から5坪

957年、ベルギー・ブリュッセルで創業のミスターミニット。1972年、日本第1号店(日本橋三越)出店。2006年、ヨーロップの本部から独立。現在全国289店舗、展開している、北は北海道から南は沖縄まで。

会社の強みも弱みも、全て現場にあると中西氏。出店の際、小さな店舗で充分、3坪から5坪あれば出店出来るというのは大きな武器となる。小さくても大丈夫なので街角のデッドスペースでも出店出来るフットワークの軽さはビジネスを展開していく上でアドバンテージとなる。

ミスターミニットはこれで勝負する、何でも直せる技術力

靴の問屋が並ぶ浅草、浅草にお直し”総本山”、ミスターミニットのセントラル・リペアショップ・浅草が存在している。ここでの役割、各店舗では修理が困難な靴が全国から送られてくるという。そこで働く靴直しの職人たち、437人の靴直し職人の頂点に立つ職人だけが集められた場所がお直し“総本山”、セントラル・リペアショップ・浅草。

中西氏が社長に就任した後、社内イベントを毎年行うようになり、ミスターミニット、全国技術コンテストを開催。技術力の底上げを目的とするもので、再現力、オリジナル通りに戻す、直す技術力を競うコンテストだという。

コンテストを続けていく内に在ることに気づく。靴底以外の修理も貴重な財産ではないか!と。靴メーカーで靴を作り続けていた「靴の生き字引」と呼ばれる職人の技の数々。内貼り交換、ブーツの丈詰め、ストラップの取り付けなどで修正技術を発揮する。この感覚が広まれば、少し高級な靴を購入して長く履くようになるであろうと。靴メーカーとも良い関係が築けるのではないか!

靴の再生作業、カラー直し・洗浄サービス(リ・ボーテ)も行っているミスターミニット。カラーリング、トリートメントを靴に施していく。技術は新たな何かを生み出す宝箱である、靴を直すことが可能なら、履かずに眠っている靴も商売の種になるのではないか、と中西氏のお言葉です。

ミスターミニットはこれで勝負する、やる気十分の社員

東京・港区、ミスターミニットのナショナルトレーニングセンター。ここでの役割、社員育成施設、短期間で靴直しのプロに育てることが目的。新人教育はこの施設で2ヶ月間の研修が義務付けられるとのこと。学歴は問わない、能力主義、学歴不問の出世システムとは?

ミスターミニット等級基準というものが在り、10等級、エリアマネージャー。9等級から7等級、ショップマネージャー。6等級から3等級、オペレーター。2等級から1等級、新入社員というシステム。ミスターミニットの社員は一国一城の主であることが求められるので、接客の能力も繁盛店の鍵となる。

高卒1000万円年収も夢ではないと中西氏。決まった給料にプラスアルファ作業量に合わせて給料が変わっていくシステム。年収1000万円超える社員は何人も存在している。技術を磨いて、もっと忙しい店に行けるチャンスがあれば収入が増える、見える化した成果システムを導入している。

ライバルを突き放せ・・驚きの新サービスとは?

攻めの姿勢で次々と新サービスを送り出すミスターミニット。2012年には佐川急便とのコラボで実現した「楽リペ」がスタート。自宅に集配にきた佐川急便のスタッフに靴を預けると、最短2日で靴が修理され戻ってくるというサービスだ。どうしてこれだけのスピードアップが可能となったのか?また「靴を買ったときの色に再現して欲しい」、「ユーズド感を出してオシャレにして」などのニーズに対応するサービス「リ・ボーテ」も始動させている。

番組を見終わって、あとがき・・・靴磨きサービスがあるニューヨーク

界のビジネスシーンを牽引するニューヨーク。ミスターミニットのような靴直し店はたくさん在る。マンハッタンはダウンタウンへ行けば金融街が在り、ミスターミニットのような靴直し店がいくつも存在している。ミッドタウンでも人の行き来が多いグランドセントラル駅構内でも複数の靴直し店が繁盛している。

ミスターミニットに無いサービスと言えば、店頭で、または店頭内で靴磨きのサービスを行っていないこと。ニューヨークでは靴直し店内に大きな椅子が3つから5つほど用意されていて、靴磨きサービスを行っている。ほとんどが男性だが、ビジネススーツを着込んで、そのまま大きな椅子に座り、新聞などを読みながら靴磨きを施してもらう。

他にも、革靴のヒールが減らないように磨り減り防止サービスを行なってもらうと同時に靴磨きも行なってもらうことも出来る。店舗が狭いことを武器に出店攻勢をかけるミスターミニットだが、あるお店では店頭内、または店頭に大きな腰掛け椅子を何個か用意して、靴磨きのサービスも行ってはいかがであろうか。ニーズはあると思います。

佐川急便とのコラボで実現した「楽リペ」のことが取材されていました。アメリカでも運送会社がロジスティックスのハブでそのようなサービスを行っています。東芝の例ですと、修理してもらいたいコンピューターをアメリカ国内東芝のカスタマーサービスへ送ります。

その際、UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス(United Parcel Service, UPS))を利用するのですが送られたコンピューターは東芝のカスタマーサービスという場所が存在するUPSロジスティックハブ内に届けられ修理、奇麗に梱包されて再発送されるのです。

2050年以降の世界経済

経済史のアンガス・マディソン教授によると、中国のGDPのピーク時は1820年で、そのときの規模は世界の33%を占めるほどの世界規模であった。現在はまだ世界の10%に過ぎない経済規模であるので、まだまだ途中経過であることを理解しておいた方が良い。折角これだけ勢いのある経済が隣国にあるのだから、いかに協調して双方が発展する経済協力を果たすかを、百年計画で考えた方が良い。

世界史を紐解けば中国が世界最大の経済規模だった期間は長い。つい最近でいえば、1880年代の光緒帝(ラストエンペラーの1代前)の清王朝までは、2千年以上世界最大の経済規模だった。この中国の定位置だった世界一の経済大国の称号が、1世紀ばかりのインターバルを置いて元に戻ることになる。日本にとっては悔しいことだろうが、世界の中から見ればこれは通過点に過ぎない。(10秒で読む日経)

中華経済圏の中で適者生存していくにはどうしたらいいのだろうか?50年後、100年後の経済界ではあの会社もこの会社も、気がついたら中国系資本というマーケットが誕生しているかもしれない。否確実に存在しているであろう。私の興味はこの「狭い店でも儲ける!靴のお直しでシェアトップ、強さの秘密、ミニット・アジア・パシフィック株式会社」にあるユニークなジャパンブランド的市場有利性が大中華経済圏の中で通用しているのか、という点である。

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大中華経済圏でも、親日国家インド社会でも、イスラム社会でも、アフリカ大陸でも、欧米社会でも、ミスターミニットが手がけるおもてなし接客サービスや確かな靴直し技術を鍛えるシステム、その国々の現地に合ったローカル化ができれば、世界進出も夢ではないと思います。新興国経済がこれからも発展していくとなればビジネス街は誕生し続けるでしょうし。

良い靴を購入して長く履き続けるという習慣をその地域に馴染ませるには、ミスターミニットのような存在が必要です。一国一城の主へと這い上がれるシステムは歓迎されるでしょうが、日本と海外の違いの一つに安全性の問題をどのように確保するのか、ということの壁にぶち当たることになるかもしれません。小さな店舗で繁盛していれば標的になりやすいからです。

技術的特異点を迎えるにあたって

術的特異点とかって聞いたことありますか? 英語でTechnological Singularityっていうんですけど、要は今から30年後ぐらいの2045年頃にはコンピューターが人類叡智を超えるというものです。AI、人工知能です。その前の2018年頃(後5、6年後です)にコンピューターチップ容量が人間の脳細胞容量を超えます。で、その30年後、大体2050年前後に、コンピューターチップ容量は人間の脳細胞の100万倍に達しているそうです。

ムーアの法則とか有名ですけど、チェス盤の法則というのもありまして、その話に凄い刺激を受けたんです。簡単に説明すると、ある家来が王様のお役に立つような仕事(チェス盤を発明)をします。ご褒美は何がほしいかと尋ねられた家来は毎日ある量の米粒だけほしいといいます。チェス盤を王様の前に持ってきて最初のマスに米粒一粒、次の日には最初の一粒の倍、つまり2粒。3日目は前の日の2粒の2倍、4粒。このようにしてチェス盤が最後まで埋まるまで倍々で米粒をほしいと王様に交渉します。

もちろん王様は最初の小さい数字にしか気に止めなかったので、たやすいことだとおもい、引き受けるのですが、チェス盤の半分ぐらいに達すると米粒の量が凄いことになるんです。半分以降になると用意しきれなくなることに気づいた王様はその家来を殺してしまうんですが、この仕組みが1958年頃から始まったコンピューターのトランジスターの数と関係してくるという話です。

ムーアの法則では18ヶ月でトランジスターの数は2倍になり集積密度の向上が進むというもの。1958年頃から始まったデジタル革命創世記はチェス盤でいうところの最初のマスあたりです。で、今どのぐらいの位置にいるかというと、2006年頃、丁度iPhoneやYouTube、twitter、Facebookなどが社会に浸透し始めた頃です。ここがチェス盤でいうところの丁度半分ぐらい。で、これから先、倍々ゲームで凄いことになっていくわけです。

これからの30年から50年って多分人類が2度と経験することがないような期間になると思うんです。アナログからデジタルへ、それらテクノロジーが社会の至るところに恩恵を施していく。100年先では当たり前になっている世の中の仕組みをこの30年から50年の間に作っていくことになるであろうと予測するんです。

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アナログの技術を残すことは大事だと思われます。近い将来、ロボットが職人技をも盗んでオートメーション化されていくのでしょうか。ある程度は仕方のない事かもしれませんが、今の時点でどのぐらい技術革新が進むのか想像できません。職人技も完璧にロボットで応用できるようになるのでしょうか?( 世界に誇る日本のおもてなし、写真

想像して創造すれば、君は何処へでも行ける

ーアの法則が終焉を迎え、思考で物を動かし始める。ロボットと人間が融合し始め、アバターが日常生活に入り込む。遺伝子治療によって医療は個々にカスタマイズされ、老化の停止、遅延が当たり前になる。ナノテクノロジーの進化にともなって量子コンピューターを人類が扱うようになり、核融合発電によって世界のエネルギー需要供給に大変化が起きる。

コンピューター、インターネットのインフラ化が世界中に行き渡り、WiFiの範囲が空気と同じような扱いになる。インターネットに繋がることは呼吸をすることのように無意識になり、情報、テクノロジー革命が全てをデジタルに置き換え、社会がデジタル秩序によって収まる形に整い、人類が営むシステムがデジタル化に移行した後、2千年、3千年、5千年と同じようなシステムが継続していくであろう。

2050年、2100年の はどうなっていると想像しますか? 技術的特異点の恩恵を受けるでしょか? 大中華経済圏の影響を受けているでしょうか? どのような形で人類社会に融合していることが私達(日本人、アジア人、世界中の人々)に幸福をもたらすのでしょうか? 選択肢は私達の思考にあります。想像して創造すれば、私達は何処へでも行けるでしょう。

思考に気をつけましょう、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけましょう、それはいつか行動になるから。行動に気をつけましょう、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけましょう、それはいつか性格になるから。性格に気をつけましょう、それはいつか運命になるから・・・

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