ジャパンブランド、お魚目線で海中を散策気分の水族館は大きい方がド迫力満天、日プラ


日プラ

ジャパンブランド、お魚目線で海中を散策気分の水族館は大きい方がド迫力満天、日プラ

われた10年、20年とネガティブな表現を日本経済、日本社会に当てはめることがある。確かにそのような部分もあるかもしれないが、皆が皆、全員が全員、ただ黙ってそのセリフを受け入れてきたわけではないと思う。私は「カンブリア宮殿」に登場する様々な会社経営者の生き様を観察してきて、ただではやっぱり日本人、転ばないなぁという思いを抱いている。

多くの個人はそのネガティブな潮流に流されゆくまま自分の身を任せ、他人も一緒だからいいや、とそのまま思考停止状態に陥る。私は危険だと思う。少数だが新しい社会の変化に対応しようと、または飽和状態の産業フィールドに新しい改革を起こそうとしている人間たちがいるという事実は勇気を与えてくれないだろうか?

日本社会はこれからも少しずつだか変わっていく。テクノロジーの進歩が社会に小さな変化を受け入れさせ、それが知らず知らずの内に標準化され、気がついたらあるテクノロジーなしの昔の社会の有り様を想像できないばかりか、受け入れることさえできないほど、社会が大きな舵転換をしたことに驚きを感じるであろう。

海外生活26年、日本人の感覚を持った視点で海外から日本の現象を観るととても新鮮で、これは新しい潮流へと成長する、というのが直感的に確信する機会が多くなる。私の今与えられた役目はこれらの真実を日本に住んでいる日本人の皆様に伝えることではないかと思っている。

余計なお世話! まぁまぁ、浦島太郎は何と言っているのか少しだけでも耳を傾けてみてはいかがであろうか? 日本人はもっと自信を持つべき!その理由を知りたいだろうか? 今回は「世界の水族館から注文殺到!81歳・職人社長の驚きの仕事術、日プラ」のお話である。

  • 2050年以降の世界経済
  • 技術的特異点を迎えるにあたって

巨大水槽ブームの始まり

縄・本部町、海洋博公園・沖縄美ら海水族館。集客数はダントツで日本一、年間300万人が訪れている。水槽パネル、幅22.5メートル、高さ8.3メートル。2003年、世界1位、ギネス世界記録にも認定された巨大水槽。

ドバイ水族館、幅32.88メートル。2008年、世界1位。中国・珠海、横琴長隆海洋王国、幅39.6メートル。2014年、世界1位。巨大水槽の真ん中に透明な丸い部屋、直径12メートルのアクリルの部屋がある。中に入ると上も海、まるで海中に入るような雰囲気を味わえる。

コンクリートより強い水槽

大水槽を造っているのは香川・三木町にある日プラという会社。1969年創業、社員86人、年商20億円。水槽のアイデアの殆どを日プラ社長敷山哲洋氏が考えている。国内ではペンギンが居る旭山動物園、イルカの横浜・八景島シーパラダイス、鴨川シーワールド、鳥羽水族館、すみだ水族館、海遊館、新屋島水族館、姫路セントラルパーク、しまね海洋館アクアス、登別マリンパークニクス、名古屋港水族館、新江ノ島水族館などを手がけ、世界60ヶ国へ水族館用パネルを納入、世界シェア7割!創業以来事故ゼロという実績。

コンクリートより強い水槽、水槽用大型アクリルパネル。アクリルという素材は透明度が高く加工しやすい特性がありプラスチックの女王と呼ばれている。16枚ものアクリル板を貼り合わせ、厚さ67センチに。一気に分厚いパネルも作ること可能だが、強度にムラができてしまう、とのこと。構造的に最も安定的に作れる厚さ3、4センチのアクリル板を貼り合わせている独自技術。

日プラオンリーワン技術1、いつまでも透明を可能にする接着

アクリル板とアクリル板を繋ぐ接着剤は日プラの独自開発。アクリル板と同じ成分でできていて、固まったとき屈折率まで同じになるよう自社で開発したもの。アクリル板の間に接着剤が流れ、端まで行くと折り返し、アクリル板と一体化するため透き通って見える。

日プラオンリーワン技術2、熱処理で完全に一体化

貼り合わせたパネルは密閉した空間で80度に加熱する熱処理。手間がかかるが日プラは欠かさない!熱を加えることにより、貼り合わせた板と接着剤が分子レベルで一体化しより強度を増す。コンクリートの耐久年数を超える50年が目安、コンクリートより早く壊れるものを水族館には使えない!

近年発生した水槽事故

010年、ドバイ、ショッピングモール。2012年、中国・上海、デパート、アメリカ、カジノ。2014年、アメリカ、レストラン、韓国、水族館、大型複合施設などで巨大水槽の破損事故。近年、多発している傾向が・・・巨大水槽を作る際、効率を求め安全性を軽んじているメーカーがあり、事故を呼び起こしていることが主な原因。

3から4センチくらいの板が一番安定している、大きな板を作るときに。日プラよりもっと厚いものが出来ると言っていろいろ他社はやっているが、いくら厚くしてもひずみのある板を積み重ねると、何かの衝撃でバーンと破裂するときがある。コンクリートの耐久年数が50年なら、アクリルは60から70年でなければいけない、と敷山氏。

日プラのパネルでは事故を起こしていない、これこそが最大の特徴。他のメーカーに破損するようなものは納めてほしくない、もし大きな人身事故につながった場合、アクリルは水族館に使うな、と建築基準で決められる恐れがある、日プラのパネルは今までは壊れていないが、他で事故があると大変なことになる、と敷山氏は仰っていました。

日プラの歩み

951年、地元の工業高校を卒業した敷山氏、化学繊維メーカーに勤務。36歳の時、地元の水族館から依頼を受ける、魚の回遊が見られる大きな水槽を作ってほしい、と。当時の水族館の水槽は小さなガラス製。前例のないことに会社は難色を示し断るよう指示。しかし敷山氏、自分で会社を作ってでもやってみたい、決断する。

1969年、日プラ創業。繰り返し行った安全確認、試行錯誤の毎日が続き、遂に1970年、世界初のアクリル製回遊型水槽完成。アクリル水槽はビジネスになると大手メーカー参入し始め、日プラは仕事が取れず会社存続の危機に陥ることに。世間は大きい会社ほど信用している、田舎の小さなプラスチック屋を信用しろと言っても無理、と当時を振り返る敷山氏。

国内が無理なら海外へ、海外展開を試みることに。アメリカ・カリフォルニア州、モントレーベイ水族館、新たな大水槽を作るための入札が行われ、日プラは他社より高い見積もりだったが、サンプルの品質の良さを認められ、見事指名を勝ち取ることに成功。1994年、回遊型など3つの水槽、イワシの群れの回遊が見られる巨大水槽などを完成させる。

オープンセレモニー、水族館関係者が世界各国から来ていたので、日プラの名前が世界に知られることに。一気にヨーロッパや中国などから注文がきて、現在では世界60ヶ国に納入、世界シェア7割を占めるまでに成長しました。

人の真似をしないポリシー、品質に加え、独自展開の発想。同じものを作っても面白くない。例えばゼニガタアザラシ用のドーナツ型水槽、新屋島水族館。他にも逆さドーム型水槽、海遊館、アザラシとにらめっこしたり、と。他には無い一点物、だからオファーが殺到する。

一歩先を考えろ!と。従業員と喫茶店でコーヒーを飲んでも、このコーヒーは美味い、で終わっていないか、と。なぜ?という疑問をもって次のことを考えろ、そうすることによって普通よりも一歩前進する、一歩先を考えることがオリジナルを生む、と敷山氏のお言葉です。

万能社員を育てる!独自すぎる人材育成術

員数80人、製造から設置まで全てを行う日プラ。少数精鋭の驚き職人集団、年間200日の海外出張。接着の現場作業、パネル研磨作業、3年間で全ての工程を叩き込まれる。日プラは全社員がパネル作りに精通、一人であらゆる工程に対応できるマルチプレーヤー集団。

日プラの社員、大型トラック運転免許やクレーン操縦など専門的な資格を多く取得、業者に外注しなくても作ったパネルを移したり運送したりできる。このメリットは経費削減に止まらない。日プラの仕事の8割が海外、毎朝の朝礼で何処どこの国へ出張と発表される。一人でなんでもできる社員が揃っているから最小人数で多くの現場を回していける。

海外のお客からの声、日プラの社員はマルチな技術屋だから最初に現場に行ったら最後までいる。最初に来た人が最後までいるから安心だ、と。どういうことか? 日プラは他社とは全く違ったやり方で大型アクリルパネルを設置している。

中国・成都、幅40メートルの巨大水槽設置現場。現場を仕切るのは日プラの社員。設置は下請けに任せるメーカーが殆ど。パネルのことを知り尽くした社員がミリ単位の制度で設置するからより完璧、安全な仕上がりとなる。巨大水槽だけに一度事故を起こせば、大惨事になる、だからこそ日プラは社員が最後まで責任を持つ。

パネルは接着して1枚の板にするので、少しの傷が大きな被害に繋がるので注意してやっていく。中国・成都に設置する巨大水槽、巨大パネルは全部で12枚。これを幕で覆って工場と同じように80度で熱する。幅40メートルの水槽を仕上げるまでは実に半年がかり、この現場力もライバルを圧倒している。絶対に事故を起こさない、イコール信用の蓄積!

番組を見終わって、あとがき・・・市場創造が世界を豊かにする

、魚を観るといえば上から観ることが殆どだったそうです。水槽があっても小さいガラス製のもの。それを巨大アクリル板を接着して大きな巨大水槽にすれば絶対に人々の心を捉えると確信した人が居たのです。この発想が世界を豊かにしました。

何もないところに市場を創造、海に行って潜らなくても、スキューバーダイビングのライセンスを持っていなくても、服を来たまま散歩をするようにして海遊状態を体験できる。海の中にいるような感覚をもってお魚たちと同じ目線で観察できる、というかお魚たちと一体化出来る。

巨大水槽は海に居る感、リアルでしょう。海水のお魚状態も自然な形に近いのではないでしょうか。日本国内ではなく、初めから世界に向けて営業したのが良かったのかもしれません。大きなアクリル板を接着して巨大水槽を作る、という単純な作業のように思えますが、だからこそ絶対に事故を起こさない品質向上が信頼を勝ち取ったのでしょう。

2050年以降の世界経済

経済史のアンガス・マディソン教授によると、中国のGDPのピーク時は1820年で、そのときの規模は世界の33%を占めるほどの世界規模であった。現在はまだ世界の10%に過ぎない経済規模であるので、まだまだ途中経過であることを理解しておいた方が良い。折角これだけ勢いのある経済が隣国にあるのだから、いかに協調して双方が発展する経済協力を果たすかを、百年計画で考えた方が良い。

世界史を紐解けば中国が世界最大の経済規模だった期間は長い。つい最近でいえば、1880年代の光緒帝(ラストエンペラーの1代前)の清王朝までは、2千年以上世界最大の経済規模だった。この中国の定位置だった世界一の経済大国の称号が、1世紀ばかりのインターバルを置いて元に戻ることになる。日本にとっては悔しいことだろうが、世界の中から見ればこれは通過点に過ぎない。(10秒で読む日経)

中華経済圏の中で適者生存していくにはどうしたらいいのだろうか?50年後、100年後の経済界ではあの会社もこの会社も、気がついたら中国系資本というマーケットが誕生しているかもしれない。否確実に存在しているであろう。私の興味はこの「世界の水族館から注文殺到!81歳・職人社長の驚きの仕事術、日プラ」にあるユニークなジャパンブランド的市場有利性が大中華経済圏の中で通用しているのか、という点である。

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大中華経済圏でも、親日国家インド社会でも、イスラム社会でも、アフリカ大陸でも、欧米社会でも、日プラは活躍していそうです。気になるところは中小企業故に、敷山氏が退いた後、独自発想を発揮してユニークな水槽を想像して創造し続けることが出来るかどうか。

絶対に事故を起こさないという日プラ独自の社風さえDNAとして引き継がれていけば、品質は保てそうです。ではアイデアはどうするのか? 社内で切羽詰まればアイデアも湧いてきそうですが、これからの社会、クラウドソーシングを利用して外部からアイデアを公募してもいいかもしれません。プロではない、全く巨大水槽パネル分野と関わっていない人材が発するアイデア、何か驚く発想と出会えるかもしれません。

市場はまだまだ世界に存在しています。中国内陸部など海と関わりのない場所とか、新興国市場でも喜ばれるでしょう。イスラム社会でも宗教上、問題なさそうですし、アフリカ大陸でも経済の発展とともに受注が殺到するでしょう。海に行かなくても海中遊泳しているような体験、海の中にいるような感覚でお魚たちを観察できる雰囲気は人々を魅了するはずです。

技術的特異点を迎えるにあたって

術的特異点とかって聞いたことありますか? 英語でTechnological Singularityっていうんですけど、要は今から30年後ぐらいの2045年頃にはコンピューターが人類叡智を超えるというものです。AI、人工知能です。その前の2018年頃(後3、4年後です)にコンピューターチップ容量が人間の脳細胞容量を超えます。で、その30年後、大体2050年前後に、コンピューターチップ容量は人間の脳細胞の100万倍に達しているそうです。

ムーアの法則とか有名ですけど、チェス盤の法則というのもありまして、その話に凄い刺激を受けたんです。簡単に説明すると、ある家来が王様のお役に立つような仕事(チェス盤を発明)をします。ご褒美は何がほしいかと尋ねられた家来は毎日ある量の米粒だけほしいといいます。チェス盤を王様の前に持ってきて最初のマスに米粒一粒、次の日には最初の一粒の倍、つまり2粒。3日目は前の日の2粒の2倍、4粒。このようにしてチェス盤が最後まで埋まるまで倍々で米粒をほしいと王様に交渉します。

もちろん王様は最初の小さい数字にしか気に止めなかったので、たやすいことだとおもい、引き受けるのですが、チェス盤の半分ぐらいに達すると米粒の量が凄いことになるんです。半分以降になると用意しきれなくなることに気づいた王様はその家来を殺してしまうんですが、この仕組みが1958年頃から始まったコンピューターのトランジスターの数と関係してくるという話です。

ムーアの法則では18ヶ月でトランジスターの数は2倍になり集積密度の向上が進むというもの。1958年頃から始まったデジタル革命創世記はチェス盤でいうところの最初のマスあたりです。で、今どのぐらいの位置にいるかというと、2006年頃、丁度iPhoneやYouTube、twitter、Facebookなどが社会に浸透し始めた頃です。ここがチェス盤でいうところの丁度半分ぐらい。で、これから先、倍々ゲームで凄いことになっていくわけです。

これからの30年から50年って多分人類が2度と経験することがないような期間になると思うんです。アナログからデジタルへ、それらテクノロジーが社会の至るところに恩恵を施していく。100年先では当たり前になっている世の中の仕組みをこの30年から50年の間に作っていくことになるであろうと予測するんです。

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アクリルの素材を極める、ということにテクノロジーの進化が発揮されそうです。後は現場での設置場面。益々巨大水槽は大型化していくでしょうから、巨大アクリル板を接着して、一枚の板にした後の熱処理。ここの過程でテクノロジー進化の恩恵を受けることになるのではないでしょうか。

巨大な水族館のテーマパークなんていかがでしょう。ディズニーランドぐらいの敷地面積全部が巨大水槽で覆われ、人々は水族館内をパネルで出来た通路、空間を通って場所場所を移動する仕組み。シュノーケリングやスキューバーダイビングを体験できる場所なども併設されていて、究極の小さな海をそのまま創造してしまうのです。サファリパークが野生動物なら、お魚のサファリパークのような施設があってもいいのではないでしょうか。

想像して創造すれば、君は何処へでも行ける

ーアの法則が終焉を迎え、思考で物を動かし始める。ロボットと人間が融合し始め、アバターが日常生活に入り込む。遺伝子治療によって医療は個々にカスタマイズされ、老化の停止、遅延が当たり前になる。ナノテクノロジーの進化にともなって量子コンピューターを人類が扱うようになり、核融合発電によって世界のエネルギー需要供給に大変化が起きる。

コンピューター、インターネットのインフラ化が世界中に行き渡り、WiFiの範囲が空気と同じような扱いになる。インターネットに繋がることは呼吸をすることのように無意識になり、情報、テクノロジー革命が全てをデジタルに置き換え、社会がデジタル秩序によって収まる形に整い、人類が営むシステムがデジタル化に移行した後、2千年、3千年、5千年と同じようなシステムが継続していくであろう。

2050年、2100年の はどうなっていると想像しますか? 技術的特異点の恩恵を受けるでしょか? 大中華経済圏の影響を受けているでしょうか? どのような形で人類社会に融合していることが私達(日本人、アジア人、世界中の人々)に幸福をもたらすのでしょうか? 選択肢は私達の思考にあります。想像して創造すれば、私達は何処へでも行けるでしょう。

思考に気をつけましょう、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけましょう、それはいつか行動になるから。行動に気をつけましょう、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけましょう、それはいつか性格になるから。性格に気をつけましょう、それはいつか運命になるから・・・

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