ジャパンブランド、光産業創出で日本経済を引っ張る光を自在に操るエンジニア集団、浜松ホトニクス株式会社


浜松ホトニクス

ジャパンブランド、光産業創出で日本経済を引っ張る光を自在に操るエンジニア集団、浜松ホトニクス株式会社

われた10年、20年とネガティブな表現を日本経済、日本社会に当てはめることがある。確かにそのような部分もあるかもしれないが、皆が皆、全員が全員、ただ黙ってそのセリフを受け入れてきたわけではないと思う。私は「カンブリア宮殿」に登場する様々な会社経営者の生き様を観察してきて、ただではやっぱり日本人、転ばないなぁという思いを抱いている。

多くの個人はそのネガティブな潮流に流されゆくまま自分の身を任せ、他人も一緒だからいいや、とそのまま思考停止状態に陥る。私は危険だと思う。少数だが新しい社会の変化に対応しようと、または飽和状態の産業フィールドに新しい改革を起こそうとしている人間たちがいるという事実は勇気を与えてくれないだろうか?

日本社会はこれからも少しずつだか変わっていく。テクノロジーの進歩が社会に小さな変化を受け入れさせ、それが知らず知らずの内に標準化され、気がついたらあるテクノロジーなしの昔の社会の有り様を想像できないばかりか、受け入れることさえできないほど、社会が大きな舵転換をしたことに驚きを感じるであろう。

海外生活24年、日本人の感覚を持った視点で海外から日本の現象を観るととても新鮮で、これは新しい潮流へと成長する、というのが直感的に確信する機会が多くなる。私の今与えられた役目はこれらの真実を日本に住んでいる日本人の皆様に伝えることではないかと思っている。

余計なお世話! まぁまぁ、浦島太郎は何と言っているのか少しだけでも耳を傾けてみてはいかがであろうか? 日本人はもっと自信を持つべき!その理由を知りたいだろうか? 今回は「“ノーベル賞”御用達!光の技術を極める超絶企業、浜松ホトニクス株式会社」のお話である。

  • 2050年以降の世界経済
  • 技術的特異点を迎えるにあたって

自動ブレーキ、衝突回避支援システム

知・刈谷市、デンソー(2013年3月期)売り上げ3兆5000億円。自動車業界の進化を陰で支える会社。衝突回避支援システム、センサーは自動車のフロントバンパー近く、グリルについています。大小2つの丸がある装置、小さい窓からレーザー光を出して前の車や壁から反射して帰ってきた光を大きい窓で受けるというもの。

光の往復時間を計ってそこから距離を求める、装置から発射されるレーザー光の往復時間から距離を計算して、近くなると自動でブレーキをかける仕組みだとか。距離を測るヒントは? レーザーダイオードから5万分の1秒の間隔で光を出し、光を1回出すごとに往復時間を計っている、1秒に5万回計っているというから凄い!レーザーダイオード(光を出す)、フォトダイオード(光を受ける)。このセンサーを作っている会社が浜松ホトニクス。

フォトンフェア

岡・浜松市、5年に一度の浜松ホトニクス展示会会場、フォトンフェア2013(11月7日から9日)。会場内には海外からのお客、大手電機メーカーの社員など多数来場してます。あるビジネスマンのお言葉、「ここにはビジネスの種が存在している」と。

浜松ホトニクス、脳を見る赤外線

救急医療に役立つ製品、ひと押しごと(心臓マッサージ)に頭に入っている血液の状態を示しています。赤外線で脳内の血流を計測する装置。

浜松ホトニクス、固める紫外線

プラスチックを張り合わせる接着剤を一瞬で固めてしまう技術、紫外線で接着剤に化学変化を起こす装置。

浜松ホトニクス、見えちゃう放射線

目には見えない放射線を画面上に可視化する特殊なカメラ装置。画面上に現れたのはセシウムから出ている放射線が映っています。

光技術の最先端企業、浜松ホトニクス

の技術を使った製品群、放射線、紫外線、可視光線、赤外線など。年商1000億円! テレビのリモコン、赤外線。デジカメのオートフォーカス、赤外線。UVクリーナー、紫外線。ATMで使われる紙幣識別、可視光線など。静岡・浜松市、浜松ホトニクス本社工場、半導体光センサー、3000から4000種類もあるそうです。

取り扱っている製品群は光半導体、電子管、発酵デバイス、光学製品、カメラ、分光測光装置、超高速測光装置、半導体、レーザー装置、発光装置・モジュール、LD・LED・ファイバ、ライフサイエンス、メディカル、寸法・形状・温度計測、化学物質影響評価、線源、PET検診・校正事業などなど。

ある試作品についてのミーティングでは頭につけて念力を起こす?実験が行われています。グーグル・ストリートビュー、画面に向かって念じると画面が動き出しました。頭に取り付けた赤外線センサーで脳内の血流の変化を計測、頭で考えたときに血流量が変化するのでアルゴリズムを使ってグーグルのストリートビューを動かすというもの。前に行きたいとか、そこの角を曲がりたいとか、Uターンしたいとか、出来ないか?という問い合わせは自動車関係の人から言われた、とのこと。

血液検査で使われている光センサー

戸市、シスメックス。自動血球分析装置、採取した血液をセットするだけで、全自動で成分分析ができる最新式のもの。浜松ホトニクスの製品はその心臓部で使われています。細い管に血液を通し、血液中の成分を分析。レーザー光で白血球の情報を読み取る、種類や数を瞬時に把握。検査後、5種類の白血球の分布図が現れます。正常な分布パターンと異なる分布パターンを見比べることで、医者がどんな病気の可能性があるか判断できる仕組み。血液検査機向けセンサー、市場シェア90%以上!

極小の光を捉える光電子増倍菅

岡・磐田市、浜松ホトニクス豊岡製作所。世界最強商品、中を真空にしたガラス管、極小の光を捉える光電子増倍菅、ガンマカメラ用、光電子倍増菅5万2000円。光電子倍増菅とは、光子1粒を電気信号に変え、100万倍に増やす装置。例えば切ったばかりの葉っぱ、光合成で吸った光の粒が見えます。プツプツと画面の現れる粒が光の粒、フォトン。がん診断装置PET。光電子倍増菅がびっしりと詰まっている装置で癌の場所を特定できます。PET向け光電子倍増菅、市場シェアほぼ100%。

ニュートリノ観測装置、カミオカンデ

0月スウェーデン・ストックホルム、ノーベル物理学賞発表。イギリス、エディンバラ大学のピーター・ヒッグス教授、ヒッグス粒子発見。浜松ホトニクスが中核技術、浜松ホトニクスのセンサーはヒッグス粒子の発見には絶対に欠かせないものでした。スイス・ジュネーブ、セルン(欧州原子核研究機構)、ヒッグス粒子を観測、地下120メートル、実験措置CMS。中心部に浜松ホトニクスの部品が使われています。ヒッグス粒子をとらえた半導体センサー、SSD。

2002年、ノーベル物理学賞受賞、小柴昌俊東大名誉教授。ニュートリノ観測装置、カミオカンデ、その壁に取り付けられた20インチ光電子倍増菅を1000個使用。浜松ホトニクスが特注品として作り収めたそうです。カミオカンデ完了後、国は新たな予算をつけ、スーパーカミオカンデという10倍規模のものを建設、建設費104億円。浜松ホトニクスの売り上げ、30億円を手に入れました。

セルンの技術から生まれた新しい検出器

長い基盤にズラリと並ぶセルン向けに開発された光センサー、APDを改良したもの。微弱な光(電子)を100万倍に増倍できる、画期的な製品づくりを可能にしました。浜松医科大学、頭部用PET診断装置、従来のもの(がん診断装置PET)は体全体を固定しなければ診断不可能で、認知症の中期から重症になる患者さんだとと動きが必ず伴うので、そういう患者に対しては検査できなくなっていました。

そういった患者に対してもしっかり病態を捉えようと、覆いの中についた2つのカメラで患者の頭の動きを捉え、仮に頭が動いても頭を覆う部分が患者の動きに合わせてくれる、装置が患者の動きを追従、ぶれない脳の画像が取れることになりました。

浜松ホトニクス、創業の原点

レビの父、高柳健次郎。1924年、無線遠視法研究に着手。光を電気に変えるテレビの研究。1927年、世界で初めてブラウン管に文字を浮かび上がらせます。1953年、高柳健次郎の弟子たちが浜松ホトニクス前身、浜松テレビを創業。1954年、三重大学の依頼で魚礁観察用水中カメラを開発。1960年代、世界初、東京大学からの依頼でロケット追尾用XYトラッカー、東京大学・医学部からの依頼で瞳孔面積の変化を計測する装置を開発。他にも世界初、オーロラ観測用テレビカメラ装置開発など。

光技術でエネルギー革命を、民間企業が核融合に挑戦

岡・浜松市、浜松ホトニクス産業開発研究所。ミラーとミラーの間を行き来する間に光が増幅されて高出力のレーザーが発生する、フェムト秒レーザー、1000兆分の1秒、それほど小さいレーザー光。この光はある装置(核融合反応を起こすための装置)に向かい、強力なレーザー光が照射されます。これで効率が上がってくれば発電にも使えるというもの。

海水からも取り出せる水素を原料に、燃料は重水素など、強力なレーザー光線を当てることで核融合を起こすレーザー核融合。毎年10億円の研究費を捻出している民間企業、浜松ホトニクスです。既に30年間も研究しているそうで、国家プロジェクトとして国を動かしたい、と。

晝馬輝夫会長

岡・浜松市、光産業創成大学院大学、2005年設立。最先端の光技術を学びます。現在までに学内で30社設立されたベンチャー企業、学生は全員、光ビジネスの起業を前提としています。「光技術の種を応用してニーズを探せ」という晝馬輝夫氏の強い意志からできた大学院大学。我々は未知未踏に挑まなければならない、そこに行かなければ新しいものは得られないし、すでに誰かがいればそこに意味はない、と晝馬輝夫氏のお言葉です。

ホト・アグリ

井万祐子代表、6年前に光産業創成大学院大学を卒業して、今の会社(ホト・アグリ)を起業。光技術を使った商品開発のための農場です。ハウス内部で育てられていたのはベビーリーフ(無農薬)。400坪の農場で無農薬でできている一つの理由が、光で虫をおびき寄せて、粘着シートでくっつけるという方法、光捕虫器ホトルイクス2万4800円。農業をテーマに様々な光の技術を商品化していて、他にも室内でも野菜を栽培できるキットなど、自然光に近いLEDを使った技術商品があります。

番組を見終わって、あとがき・・・光資源という可能性

ってこんなに可能性を秘めたものだとは知りませんでした。驚きです!放射線、紫外線、可視光線、赤外線など太陽がある限り、その資源は無限ですからまだまだ可能性は広がりそうです。レーザー核融合なんて実用化には後20年は必要とかいうお話でしたが、これが本当に実用化されたら凄いことになるでしょう。エネルギーは無限に再生可能となる未来も見えてきそうです。24時間365日可動、という社会の実現到来。

物ごとの生産事業に携わっている人たち、生産性が安定、尚且つ生産量も倍加するでしょう。人々の暮らしぶりも大きく変化していそうです。何かをするためのエネルギーは無限ですから、例えば移動する手段に利用する公共システムとかも無料?!ということが実現しているかもしれません。光技術からこのような可能性が見えてくるとは想像していませんでした。

2050年以降の世界経済

経済史のアンガス・マディソン教授によると、中国のGDPのピーク時は1820年で、そのときの規模は世界の33%を占めるほどの世界規模であった。現在はまだ世界の10%に過ぎない経済規模であるので、まだまだ途中経過であることを理解しておいた方が良い。折角これだけ勢いのある経済が隣国にあるのだから、いかに協調して双方が発展する経済協力を果たすかを、百年計画で考えた方が良い。

世界史を紐解けば中国が世界最大の経済規模だった期間は長い。つい最近でいえば、1880年代の光緒帝(ラストエンペラーの1代前)の清王朝までは、2千年以上世界最大の経済規模だった。この中国の定位置だった世界一の経済大国の称号が、1世紀ばかりのインターバルを置いて元に戻ることになる。日本にとっては悔しいことだろうが、世界の中から見ればこれは通過点に過ぎない。

中華経済圏の中で適者生存していくにはどうしたらいいのだろうか?50年後、100年後の経済界ではあの会社もこの会社も、気がついたら中国系資本というマーケットが誕生しているかもしれない。否確実に存在しているであろう。私の興味はこの「“ノーベル賞”御用達!光の技術を極める超絶企業、浜松ホトニクス株式会社」にあるユニークなジャパンブランド的市場有利性が大中華経済圏の中で通用しているのか、という点である。

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大中華経済圏でも、親日国家インド社会でも、イスラム社会でも、アフリカ大陸でも、欧米社会でも浜松ホトニクスが開発した商品群が社会の至るところで人々の暮らしぶりに豊かさをもたらしていることでしょう。新興国の経済力、知識共有伝達スピードの速さ、などの影響に拠って世界中の、ボトムで暮らす人々の、暮らしぶりにまで、光技術の恩恵は届いていることと想像します。

技術的特異点を迎えるにあたって

術的特異点とかって聞いたことありますか? 英語でTechnological Singularityっていうんですけど、要は今から30年後ぐらいの2045年頃にはコンピューターが人類叡智を超えるというものです。AI、人工知能です。その前の2018年頃(後5、6年後です)にコンピューターチップ容量が人間の脳細胞容量を超えます。で、その30年後、大体2050年前後に、コンピューターチップ容量は人間の脳細胞の100万倍に達しているそうです。

ムーアの法則とか有名ですけど、チェス盤の法則というのもありまして、その話に凄い刺激を受けたんです。簡単に説明すると、ある家来が王様のお役に立つような仕事(チェス盤を発明)をします。ご褒美は何がほしいかと尋ねられた家来は毎日ある量の米粒だけほしいといいます。チェス盤を王様の前に持ってきて最初のマスに米粒一粒、次の日には最初の一粒の倍、つまり2粒。3日目は前の日の2粒の2倍、4粒。このようにしてチェス盤が最後まで埋まるまで倍々で米粒をほしいと王様に交渉します。

もちろん王様は最初の小さい数字にしか気に止めなかったので、たやすいことだとおもい、引き受けるのですが、チェス盤の半分ぐらいに達すると米粒の量が凄いことになるんです。半分以降になると用意しきれなくなることに気づいた王様はその家来を殺してしまうんですが、この仕組みが1958年頃から始まったコンピューターのトランジスターの数と関係してくるという話です。

ムーアの法則では18ヶ月でトランジスターの数は2倍になり集積密度の向上が進むというもの。1958年頃から始まったデジタル革命創世記はチェス盤でいうところの最初のマスあたりです。で、今どのぐらいの位置にいるかというと、2006年頃、丁度iPhoneやYouTube、twitter、Facebookなどが社会に浸透し始めた頃です。ここがチェス盤でいうところの丁度半分ぐらい。で、これから先、倍々ゲームで凄いことになっていくわけです。

これからの30年から50年って多分人類が2度と経験することがないような期間になると思うんです。アナログからデジタルへ、それらテクノロジーが社会の至るところに恩恵を施していく。100年先では当たり前になっている世の中の仕組みをこの30年から50年の間に作っていくことになるであろうと予測するんです。

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追記:2015年11月

映画「トゥモローランド」、ご覧になりましたか?飢饉や貧困、環境破壊、暴動、核戦争、異常気象などにより世界は破滅の方向に向かうのではないか、ということは今現在を生きる私たちにとっての一般的な社会問題として広く取り上げられています。映画「トゥモローランド」の後半部分、ある装置に拠って映しだされた未来は絶対ではなく、一つの可能性であることに主人公の女の子は気づきます。

その装置が映し出す絶望的な未来の可能性(飢饉や貧困、環境破壊、暴動、核戦争、異常気象等)を人類は受動的に受け入れてしまっている、絶望感を植え付けられている、だから自己実現的予言、Self-fulfilling Prophecy、となってその絶望的未来が現実的になってしまうというのですが、その女の子はこれを受け入れません。すると、100%の可能性で実現するだろうとされている絶望的な未来の可能性率が99%に変化するんです。

「誰もが世界中で最も素晴らしい場所を夢見て、創造し設計して作り上げることができる。その夢を実現するためには、人の力が必要である」これはウォルト・ディズニーの言葉です。世界中で、人類が直面する可能性のある様々な危機に対して「NO」と言う勇気をもったいろいろな人たちの活躍が望まれています。その人たちはきっとトゥモローランド、Tomorrowland、へのピンバッジを手にしていることでしょう。勿論、浜松ホトニクスの人たちも!

想像して創造すれば、君は何処へでも行ける

ーアの法則が終焉を迎え、思考で物を動かし始める。ロボットと人間が融合し始め、アバターが日常生活に入り込む。遺伝子治療によって医療は個々にカスタマイズされ、老化の停止、遅延が当たり前になる。ナノテクノロジーの進化にともなって量子コンピューターを人類が扱うようになり、核融合発電によって世界のエネルギー需要供給に大変化が起きる。

コンピューター、インターネットのインフラ化が世界中に行き渡り、WiFiの範囲が空気と同じような扱いになる。インターネットに繋がることは呼吸をすることのように無意識になり、情報、テクノロジー革命が全てをデジタルに置き換え、社会がデジタル秩序によって収まる形に整い、人類が営むシステムがデジタル化に移行した後、2千年、3千年、5千年と同じようなシステムが継続していくであろう。

2050年、2100年の はどうなっていると想像しますか? 技術的特異点の恩恵を受けるでしょか? 大中華経済圏の影響を受けているでしょうか? どのような形で人類社会に融合していることが私達(日本人、アジア人、世界中の人々)に幸福をもたらすのでしょうか? 選択肢は私達の思考にあります。想像して創造すれば、私達は何処へでも行けるでしょう。

思考に気をつけましょう、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけましょう、それはいつか行動になるから。行動に気をつけましょう、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけましょう、それはいつか性格になるから。性格に気をつけましょう、それはいつか運命になるから・・・

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