ジャパンブランド、安全安心という信頼を日本市場の倍規模マーケットで売る、フマキラー

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ファペ(VAPE)

ジャパンブランド、安全安心という信頼を日本市場の倍規模マーケットで売る、フマキラー

われた10年、20年とネガティブな表現を日本経済、日本社会に当てはめることがある。確かにそのような部分もあるかもしれないが、皆が皆、全員が全員、ただ黙ってそのセリフを受け入れてきたわけではないと思う。私は「カンブリア宮殿」に登場する様々な会社経営者の生き様を観察してきて、ただではやっぱり日本人、転ばないなぁという思いを抱いている。

多くの個人はそのネガティブな潮流に流されゆくまま自分の身を任せ、他人も一緒だからいいや、とそのまま思考停止状態に陥る。私は危険だと思う。少数だが新しい社会の変化に対応しようと、または飽和状態の産業フィールドに新しい改革を起こそうとしている人間たちがいるという事実は勇気を与えてくれないだろうか?

日本社会はこれからも少しずつだか変わっていく。テクノロジーの進歩が社会に小さな変化を受け入れさせ、それが知らず知らずの内に標準化され、気がついたらあるテクノロジーなしの昔の社会の有り様を想像できないばかりか、受け入れることさえできないほど、社会が大きな舵転換をしたことに驚きを感じるであろう。

海外生活26年、日本人の感覚を持った視点で海外から日本の現象を観るととても新鮮で、これは新しい潮流へと成長する、というのが直感的に確信する機会が多くなる。私の今与えられた役目はこれらの真実を日本に住んでいる日本人の皆様に伝えることではないかと思っている。

余計なお世話! まぁまぁ、浦島太郎は何と言っているのか少しだけでも耳を傾けてみてはいかがであろうか? 日本人はもっと自信を持つべき!その理由を知りたいだろうか? 今回は「ニッポンの蚊取り線香…ローラー作戦20年の執念!フマキラー」のお話である。

  • 2050年以降の世界経済
  • 技術的特異点を迎えるにあたって

ニッポンの蚊取り線香…ローラー作戦20年の執念!フマキラー

中国13億、インド12億、東南アジア6億…今や世界人口の半分がひしめき合う巨大市場アジア。縮み続ける日本市場の隣に現れた“宝の山”をいかに奪うか…今企業は、まるでゴールドラッシュのようにアジア攻略にしのぎを削っている。しかし…反日、洪水、政情不安。その攻略は、一筋縄では行かないのも事実。

20年来の地道な挑戦を続け、アジアを攻略したのは殺虫剤大手のフマキラー。その“エリア集中作戦”で、世界最大の蚊取り線香市場インドネシアの勢力図を塗り替えている。フマキラーが目を付けたのは「ワルン」と呼ばれる家族経営の零細小売店。極小の店舗には、どんな商品でも1社の商品を置くスペースしかない。それだけにワルンさえ落とせれば、一気に商圏のトップに立てる。

首都ジャカルタのあるジャワ島で150の郡を攻略目標に定め、営業担当者ら3人が車で1カ月1000軒ペースでワルンを訪問。このローラー作戦を地道に続ける中で市場を獲っていった。強力な蚊が生息し、殺虫剤は命を守るための商品といわれる東南アジアを攻略したフマキラーの執念を取材する。

世界中の生活習慣を調べる

  • 日本では季節限定商品、海外では一年中
  • 日本では在る年齢層、少子高齢化社会
  • 子供が少ない、海外子供が多い(教育、娯楽)
  • 労働人口少ない、海外労働人口多い(中流層拡大)

日本のマーケットの倍

  • 中国(13億人)
  • インド(12億人)
  • 東南アジア(6億人)

インドネシアでついにトップ、苦節20年、命を守る攻防

売50周年を迎えるベープマット、フマキラー。売上高222億円、社員256人を支える工場は広島市廿日にあります。1890年創業、フマキラーとは、フライ(蠅)、モスキート(蚊)、キラー(殺す)からなる造語ということです。

1963年発売のベープマットは世界初の電気式蚊取り、国民的ヒット商品となりましたがその後、フマキラー国内売上高は少子高齢化社会の影響、市場は飽和状態になり減少していくことになります。新たな活路を見つける必要、海外へ目を向けることになりました。

向かった先はインドネシア、人口2億4000万人と日本の倍です。日本は蚊が発生するのはわずか3ヶ月間だけですが、インドネシア、年間平均気温25度、一年中蚊が発生します。人口は日本の2倍、魅力的なマーケットです。

インドネシアでは蚊に刺されるとかかるデング熱という病気も存在します。手遅れになると死んでしまう怖い病気のデング熱、蚊がデングウィルスを伝染させ発症し、インドネシア年間患者数15万人、死者1300人。予防薬が無いため蚊に刺されないことが重要なんです。

1990年、フマキラーはインドネシア進出しましたが既にキングコング(インドネシアメーカー)、バイゴン(アメリカメーカー)が市場を占有しています。フマキラーは日本国内での売上減の対抗策としてどうしてもここの市場が必要でした。

苦戦を強いられたフマキラー、2004年、社長に就任したフマキラーインドネシア社長、山下修作氏、トップシェア獲得することに成功します。ファペ(VAPE)とインドネシア国民が呼んでいる蚊取り線香、他のものよりも効果抜群と一般市民の評判な上々です。

インドネシア国内のマーケットシェアの割合、蚊取り線香シェア(2012年)はフマキラー33%、バイゴン25%、キングコング20%、その他20%となっており、インドネシアでの好調ぶりが、フマキラー、日本での売上減を支えるところまで成長しています。

成功要因1、フマキラーインドネシア研究開発所を設立

本から研究者を呼び寄せ、インドネシアの蚊を徹底的に研究させます。ネッタイイエカという蚊、殺虫剤への抵抗力が日本の蚊の5~10倍ということでインドネシア専用の蚊取り線香開発に乗り出します。そして新薬開発に成功、人体に影響ないもので日本用の薬剤の10分の1の量で効果は4倍という数値を達成します。

成功要因2、驚きの販売戦略

マキラー営業部隊、男女2人1組となり農村へ営業に向かいます。そこに存在しているインドネシア的なもの、小さな農村なら何処にでも一軒存在している小さなお店、ワルンと呼ばれる個人営業のお店が目当てです。

扱う商品は石鹸、シャンプー、タバコなどの日用品が売られている他、子供のお菓子や野菜まで、村人は生活の大半の物を買い求めるワルンで購入、ジャワ島に160万軒存在しています。フマキラー営業部隊、ワルン一軒一軒回って市場を開拓していこうという試みです。

ベープの蚊取り線香、お店に置いてくれないかと営業男性がワルンお店側に営業します。小分けにしている、成分の効果などを説明している間、もう一人の営業女性が近所の家にサンプルを配って宣伝するという戦略。営業男性はサンプルを使った人がその後、ワルンに買いに来る、とアピールしてお店に置いてもらうことに成功していました。

ジャワ島には118の県が存在し、それらを3000の小さなエリアに分割して一つ一つのエリアのワルンを一軒一軒回るという長い道のり。あるエリアを開拓し尽くす、次のエリアへ、ローラー作戦が回り道のようで一番の近道と山下社長、仰っていました。

現地で必要とされる商品を開発して、現地の人々に向けた売り方にする。フマキラー、インドネシア売上高(2012年)、5384億ルピア、49億円という数字。フマキラー全体の2割を占めるまでに成長するという快挙を成し遂げています。

  • 事業でその国の発展に貢献する意気込み、戦後日本の高度成長期がヒント
  • 現地に溶け込む、日本のシステムなどを現地にそのまま持っていかない

番組を見終わって、あとがき・・・日本市場マーケット規模の倍という魅力

本市場だけを観ていたらフマキラーは斜陽化していたかもしれません。海外展開という新たな試みに出た結果、インドネシアという魅力的な市場を発見、開拓していくことに成功しました。このフマキラーのような現象を抱えている企業、会社はまだまだ日本国内に存在しているのではないでしょうか?

中国13億人、インド12億人、東南アジア6億人。2050年(後38年余り)には世界市場となるこのマーケットを獲りに行く。戦後日本が経験してきた日本経済高度成長期に活躍した産業を新興国市場に投入していく、という思考がヒントを与えてくれるでしょう。

追伸(2014年12月):社会インフラ整備、衛生・公害問題、とその国が発展していく中で日本が提供できる産業物はたくさんあるはずです。その国に貢献しつつ、企業としても生き残る。日本のマーケットは恐ろし勢いで今後縮小していくだろうことは、次の投稿記事( いま、物凄い勢いで「日本の中流層」の生活文化のレベルがアジアに抜かされている現実  )を読んで私は確信しました。

2050年以降の世界経済

経済史のアンガス・マディソン教授によると、中国のGDPのピーク時は1820年で、そのときの規模は世界の33%を占めるほどの世界規模であった。現在はまだ世界の10%に過ぎない経済規模であるので、まだまだ途中経過であることを理解しておいた方が良い。折角これだけ勢いのある経済が隣国にあるのだから、いかに協調して双方が発展する経済協力を果たすかを、百年計画で考えた方が良い。

世界史を紐解けば中国が世界最大の経済規模だった期間は長い。つい最近でいえば、1880年代の光緒帝(ラストエンペラーの1代前)の清王朝までは、2千年以上世界最大の経済規模だった。この中国の定位置だった世界一の経済大国の称号が、1世紀ばかりのインターバルを置いて元に戻ることになる。日本にとっては悔しいことだろうが、世界の中から見ればこれは通過点に過ぎない。(10秒で読む日経)

中華経済圏の中で適者生存していくにはどうしたらいいのだろうか?50年後、100年後の経済界ではあの会社もこの会社も、気がついたら中国系資本というマーケットが誕生しているかもしれない。否確実に存在しているであろう。私の興味はこの「ニッポンの蚊取り線香…ローラー作戦20年の執念!フマキラー」にあるユニークなジャパンブランド的市場有利性が大中華経済圏の中で通用しているのか、という点である。

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大中華経済圏でも、親日国家インド社会でも、イスラム社会でも、アフリカ大陸でも、欧米社会でも、その国の社会インフラ整備、衛生・公害問題、とその国が発展していく過程に貢献する、という意気込みがあればフマキラーは生き残っている可能性、あります。

技術的特異点を迎えるにあたって

術的特異点とかって聞いたことありますか? 英語でTechnological Singularityっていうんですけど、要は今から30年後ぐらいの2045年頃にはコンピューターが人類叡智を超えるというものです。AI、人工知能です。その前の2018年頃(後5、6年後です)にコンピューターチップ容量が人間の脳細胞容量を超えます。で、その30年後、大体2050年前後に、コンピューターチップ容量は人間の脳細胞の100万倍に達しているそうです。

ムーアの法則とか有名ですけど、チェス盤の法則というのもありまして、その話に凄い刺激を受けたんです。簡単に説明すると、ある家来が王様のお役に立つような仕事(チェス盤を発明)をします。ご褒美は何がほしいかと尋ねられた家来は毎日ある量の米粒だけほしいといいます。チェス盤を王様の前に持ってきて最初のマスに米粒一粒、次の日には最初の一粒の倍、つまり2粒。3日目は前の日の2粒の2倍、4粒。このようにしてチェス盤が最後まで埋まるまで倍々で米粒をほしいと王様に交渉します。

もちろん王様は最初の小さい数字にしか気に止めなかったので、たやすいことだとおもい、引き受けるのですが、チェス盤の半分ぐらいに達すると米粒の量が凄いことになるんです。半分以降になると用意しきれなくなることに気づいた王様はその家来を殺してしまうんですが、この仕組みが1958年頃から始まったコンピューターのトランジスターの数と関係してくるという話です。

ムーアの法則では18ヶ月でトランジスターの数は2倍になり集積密度の向上が進むというもの。1958年頃から始まったデジタル革命創世記はチェス盤でいうところの最初のマスあたりです。で、今どのぐらいの位置にいるかというと、2006年頃、丁度iPhoneやYouTube、twitter、Facebookなどが社会に浸透し始めた頃です。ここがチェス盤でいうところの丁度半分ぐらい。で、これから先、倍々ゲームで凄いことになっていくわけです。

これからの30年から50年って多分人類が2度と経験することがないような期間になると思うんです。アナログからデジタルへ、それらテクノロジーが社会の至るところに恩恵を施していく。100年先では当たり前になっている世の中の仕組みをこの30年から50年の間に作っていくことになるであろうと予測するんです。

医療、創薬

  • 癌転移の初期診断と治療
  • 炎症、免疫、走化性
  • 感染症治療
  • 蛋白質生産、解析、ゲノム創薬
  • 再生医療、臓器移植、遺伝子治療
  • 抗体医薬、経口免疫、免疫寛容

農業、食品、発酵

  • バナナワクチン、遺伝子組み換え作物
  • 植物メリクローン技術、花弁園芸
  • 味覚変換フルーツ、ペプチド性甘味剤
  • 健康食品、品種改良、松茸の人工栽培
  • クローン動物、実験動物、実験植物

バイオIT

  • 生命機能、医薬開発データーベース
  • ドラッグデザイン
  • 遺伝子、蛋白質解析ソフト
  • バイオ実験用ロボット制御システム

器械、デバイス

  • DNAチップ、蛋白質チップ
  • マイクロデバイス、ナノデバイス
  • 質量分析装置、核磁気共鳴スペクトル
  • プロテインシーケンサー

環境

  • 納豆菌ポリマーで砂漠を緑化
  • 有害化合物の微生物分解
  • 有用微生物スクリーニング
  • 環境指標生物の基礎研究
  • 人工気象器

化学

  • 生体触媒
  • 糖鎖工学、生体触媒
  • ミニマム・ゲノムファクトリー

想像して創造すれば、君は何処へでも行ける

ーアの法則が終焉を迎え、思考で物を動かし始める。ロボットと人間が融合し始め、アバターが日常生活に入り込む。遺伝子治療によって医療は個々にカスタマイズされ、老化の停止、遅延が当たり前になる。ナノテクノロジーの進化にともなって量子コンピューターを人類が扱うようになり、核融合発電によって世界のエネルギー需要供給に大変化が起きる。

コンピューター、インターネットのインフラ化が世界中に行き渡り、WiFiの範囲が空気と同じような扱いになる。インターネットに繋がることは呼吸をすることのように無意識になり、情報、テクノロジー革命が全てをデジタルに置き換え、社会がデジタル秩序によって収まる形に整い、人類が営むシステムがデジタル化に移行した後、2千年、3千年、5千年と同じようなシステムが継続していくであろう。

2050年、2100年の はどうなっていると想像しますか? 技術的特異点の恩恵を受けるでしょか? 大中華経済圏の影響を受けているでしょうか? どのような形で人類社会に融合していることが私達(日本人、アジア人、世界中の人々)に幸福をもたらすのでしょうか? 選択肢は私達の思考にあります。想像して創造すれば、私達は何処へでも行けるでしょう。

思考に気をつけましょう、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけましょう、それはいつか行動になるから。行動に気をつけましょう、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけましょう、それはいつか性格になるから。性格に気をつけましょう、それはいつか運命になるから・・・

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