ジャパンブランド、社会に潜在する衛生問題を解決していく環境保全企業、サラヤ


サラヤ

ジャパンブランド、社会に潜在する衛生問題を解決していく環境保全企業、サラヤ

われた10年、20年とネガティブな表現を日本経済、日本社会に当てはめることがある。確かにそのような部分もあるかもしれないが、皆が皆、全員が全員、ただ黙ってそのセリフを受け入れてきたわけではないと思う。私は「カンブリア宮殿」に登場する様々な会社経営者の生き様を観察してきて、ただではやっぱり日本人、転ばないなぁという思いを抱いている。

多くの個人はそのネガティブな潮流に流されゆくまま自分の身を任せ、他人も一緒だからいいや、とそのまま思考停止状態に陥る。私は危険だと思う。少数だが新しい社会の変化に対応しようと、または飽和状態の産業フィールドに新しい改革を起こそうとしている人間たちがいるという事実は勇気を与えてくれないだろうか?

日本社会はこれからも少しずつだか変わっていく。テクノロジーの進歩が社会に小さな変化を受け入れさせ、それが知らず知らずの内に標準化され、気がついたらあるテクノロジーなしの昔の社会の有り様を想像できないばかりか、受け入れることさえできないほど、社会が大きな舵転換をしたことに驚きを感じるであろう。

海外生活25年、日本人の感覚を持った視点で海外から日本の現象を観るととても新鮮で、これは新しい潮流へと成長する、というのが直感的に確信する機会が多くなる。私の今与えられた役目はこれらの真実を日本に住んでいる日本人の皆様に伝えることではないかと思っている。

余計なお世話! まぁまぁ、浦島太郎は何と言っているのか少しだけでも耳を傾けてみてはいかがであろうか? 日本人はもっと自信を持つべき!その理由を知りたいだろうか? 今回は「頑固一徹“自然派”の時代がやってきた! ウガンダ、ボルネオ、世界を駆けるサラヤ」のお話である。

  • 2050年以降の世界経済
  • 技術的特異点を迎えるにあたって

サラヤ商品開発の歴史

  • 1952年、サラヤ創業、赤痢患者数がピーク、パールパーム石鹸液発売
  • 1960年、四日市喘息が社会問題化
  • 1961年、自動うがい器発売
  • 1967年、公害対策基本法制定、合成洗剤による水質汚濁が深刻化
  • 1970年、水質汚濁防止法制定
  • 1971年、ヤシノミ洗剤発売

NGO団体、NPO団体のようだが株式会社、サラヤ

950年代、赤痢の集団感染が問題になっていた日本社会。サラヤ創業者、更家章大氏1952年、パールパーム石鹸液発売。手洗いと同時に消毒できる薬剤を開発。それと取り付ける器具と一緒に販売、押出・押上式・石鹸容器。

1960年代、高度成長期とともに広がりを見せた大気汚染が問題になっていた日本社会。子供たちにうがいの習慣をつけさせる新商品、1961年、コロロ自動うがい器発売。1966年は今のPM2.5みたいに空気が汚れていた時代。夏は手洗い、冬はうがい、と!夏と冬でなんとか企業がうまく回るようになったサラヤ。

1960年代後半、石油系の合成洗剤による水質汚染が問題に。一つは石油系の分解の悪い中性洗剤が多く、更に洗浄力を上げるのにリンを加えて、富栄養化の影響で湖で赤潮が出たりした時代。植物系で分解が非常に良く、手肌に優しい、ヤシノミ洗剤、1971年発売。

緑色の液体、シャボネット石鹸液

971年発売、ヤシノミ洗剤。ヤシの実の成分なので自分たちにも優しいし、おそらく地球にも優しいイメージ、と利用している消費者の声。洗浄成分、ヤシの実から採った自然由来の成分のみ使用。手荒れの原因となる着色料は入っていない、無香料、無着色、防腐剤無添加。アラウ、無香料、無着色、保存料無添加。ハッピーエレファント、酵母から生まれた天然洗浄剤などの商品揃え、自然派のサラヤ。

ライバル企業

  • ライオン、年商3500億円
  • 花王、年商1兆3000億円
  • P&G、年商8兆5000億円
  • サラヤ、年商320億円

社会の問題解決、売り上げ3倍に伸ばした2代目社長

ルコール消毒液、業務用、手指消毒液、シェア約50%。きっかけは死者が出た食中毒O157や新型インフルエンザ。他にはウィル・ステラ、ノロウィルスを不活性化させる消毒液。胃カメラなど内視鏡分野で大活躍する商品、内視鏡向け、アセサイド消毒液。内視鏡洗浄機、使った後の内視鏡を洗う、一つの細菌も残さず殺してしまう。

消毒液でサラヤがトップシェアを勝ち取った秘密とは?

当工場での例、サラヤの社員が訪れる、衛生インストラクター。白衣に着替え、弁当作りの真っ只中の工場を隅々まで調べ始める。消毒液の使われ方だけでなく、弁当工場での作業工程までチェック。食品衛生講習会、現場のスタッフに改善策などを指示する。サラヤはただ商品を売るだけでなく、本当に現場が衛生的に保たれているかまで面倒を見ている、とのこと。

新型インフルエンザ対策シンポジウム、ノロウィルス食中毒セミナー、ウィルスが流行するたびに勉強会を開き、どう対応するべきかという情報を提供することで企業の信頼を勝ち取ってきたサラヤ。“やはり正しい使い方、考え方の教育は非常に大事、物だけを売っているのでは商売できない、商品プラスサービスが大事であり、ビジネスと社会貢献は表裏一体、ビジネス的な手法でうまくやれればと思ってやている、とサラヤ社長更家悠介氏は仰っていました。

ラカント、カロリーゼロ甘味料

菓子店、人工甘味料といえば化学的に合成されたものが多いが、ラカントは中国原産の果実、ラカンカを原料とする。100%自然由来の甘味料で作る洋菓子。ラカントを砂糖代わりに使用すれば血糖値は上がらない、と糖尿病患者向けに京都高尾病院と共同開発したサラヤ。

自然派なのに環境破壊?

004年、地球環境をテーマにしたあるテレビ番組からの取材依頼。ボルネオの象が環境破壊で苦しんでいるんですが、関連する企業としてインタビューをお願いできませんか?と。大手企業は取材を断ったらしいがサラヤはインタビューを受ける。直ぐに現状を把握するため調査隊派遣。更家氏自身も現地入り。

ヤシの実からパーム油が原料の商品沢山ある現代社会。新興国経済が発展しているために益々需要が伸びるパーム油。世界中で使われるパーム油の消費量、年間5000万トン、そのパーム油一大供給地、マレーシア・ボルネオ島。アブラヤシのプランテーションが眼下一面に広がっている。乱開発でジャングルが減り、動物たちが減っている現状。

パーム油製造工場

められたがアブラヤシの実、巨大な蒸し器の中へ。その後、取り出した実を絞るとパーム油が出てくる。アブラヤシ畑の急激な拡大がジャングルに住む動物たちを追い詰めている。傷ついた小さな象、親とはぐれてしまったオラウータン。人と環境に優しい会社、サラヤとしては見過ごすことのできない光景。

アブラヤシの実、一つの房に2000個から3000個ぐらい。年に10個ぐらい(房が)なるヤシノミの木、アブラヤシ。種と実から油が採れる。その油を原料にしてヤシノミ洗剤を作っているサラヤ。ボルネオ保全トラスト、ボルネオ島で環境保全活動を実施し、傷ついた動物たちを保護するだけでなく、様々な支援活動を行うことに!

2006年、ボルネオ保全トラスト設立

ルネオ島の環境を守るNGO団体、パーム油を使用する企業へ参加を呼びかけも。ヤシノミ洗剤の売り上げ1%をヤシノミ保全トラストへ寄付することを決断。ジャングルの再生に乗り出し、集まった資金で様々なプロジェクト発足。

孤立したオラウータンを移送、小さなジャングルから大きなジャングルへ、と。他にもオラウータン専用の橋を設置、オラウータンが対岸のジャングルへ渡れるように。ヤシ畑を買い取りジャングルを再生、分断されたジャングルを再生するため、アブラヤシ畑に変わってしまった土地を部分的に買い戻し植林、動物たちが広範囲に動き回れるようにするプロジェクトに。

サラヤと消費者の絆が深まる

ラヤ商品を愛用しているファン、使うことで遠いボルネオにも貢献できていると思うと、使っていて自分も嬉しい、と。自然破壊という汚名さえもバネにしてきたサラヤ。創業者の更家章太(現顧問)に始まる「人間と自然との共生」を企業理念に自然由来の成分を使った商品開発にこだわり続けてきた「自然派」企業であり続けるために!

100万人の手洗いプロジェクト

ラヤ、、ユニセフと共同で実施している。衛生環境の悪いアフリカで手洗い文化を広める活動、例えばウガンダの小学校では、手洗いが広まれば感染症などを防ぐ可能性がある、と。子供達が下痢にかかって学校に来れなくなるような子供の数が明らかに減る。

サラヤイーストアフリカ

ガンダの病院、衛生環境悪い。消毒に関すること、呼吸器疾患の患者が使う様々なチューブ、濁った水に消毒剤を入れチューブを浸す消毒作業。細菌が残っていた事例も見つかっている、ウガンダでは水道が整備されていない、キレイな水でものを洗うことができない。5歳までに子供の1割が感染症で死亡。

ビジネスチャンスを見出すサラヤ、サラヤイーストアフリカ設立、地元の病院へ売り込み。アルコール消毒液、多くの病院が雨水を貯めるタンクを設置して水を利用している。水が出なくても、水が無くても消毒液があれば衛生環境を保てる、と。サラヤの消毒液を使い始めたところ、下痢になる子供が激減し、感染症による死者が出ない。

しかし日本から持ち込んだものを提供しても現地では値段が高すぎる。継続的にウガンダの衛生改善に貢献しようと思えば、自立が必要で、ここで利益をある程度上げてビジネスを循環させること、寄付ばかりしていても上手くいかないだろう、と。

カキラシュガー社、ウガンダで最大の砂糖工場、廃糖蜜。砂糖の生産過程で生まれる副産物の蜜からバイオエタノールを作る計画が進んでいる。サラヤ、バイオエタノールを買い取り、アルコール消毒液を現地生産する仕組みを創りあげることに成功、ビジネスを循環できるシステムへと。

番組を見終わって、あとがき・・・ビジネスと社会貢献は表裏一体

本経済発展とともに日本社会に貢献してきたサラヤ。知りませんでした。赤痢、喘息、水質汚濁、大気汚染と経済が発展するとともに公害が蔑ろにされやすいのですが、企業はまず利益確保に走るため、政治が社会問題を解決してくれるほど世の中簡単には出来ていません。

そこでビジネスとして利益を上げつつ、社会問題を解決する仕組みを創りだし、成長を続けてきたサラヤ。村上龍氏が番組の中で、もっともっと利益を上げてサラヤに儲けてほしいと言っていた意味も理解できます。利益を求めるだけでなく、環境と人と社会との共存を確立することが今後の企業スタイルになるべきとの正当性をサラヤに起立して欲しいのでしょう。

2050年以降の世界経済

経済史のアンガス・マディソン教授によると、中国のGDPのピーク時は1820年で、そのときの規模は世界の33%を占めるほどの世界規模であった。現在はまだ世界の10%に過ぎない経済規模であるので、まだまだ途中経過であることを理解しておいた方が良い。折角これだけ勢いのある経済が隣国にあるのだから、いかに協調して双方が発展する経済協力を果たすかを、百年計画で考えた方が良い。

世界史を紐解けば中国が世界最大の経済規模だった期間は長い。つい最近でいえば、1880年代の光緒帝(ラストエンペラーの1代前)の清王朝までは、2千年以上世界最大の経済規模だった。この中国の定位置だった世界一の経済大国の称号が、1世紀ばかりのインターバルを置いて元に戻ることになる。日本にとっては悔しいことだろうが、世界の中から見ればこれは通過点に過ぎない。(10秒で読む日経)

中華経済圏の中で適者生存していくにはどうしたらいいのだろうか?50年後、100年後の経済界ではあの会社もこの会社も、気がついたら中国系資本というマーケットが誕生しているかもしれない。否確実に存在しているであろう。私の興味はこの「頑固一徹“自然派”の時代がやってきた! ウガンダ、ボルネオ、世界を駆けるサラヤ」にあるユニークなジャパンブランド的市場有利性が大中華経済圏の中で通用しているのか、という点である。

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大中華経済圏でも、親日国家インド社会でも、イスラム社会でも、アフリカ大陸でも、欧米社会でもサラヤの企業理念、「人間と自然との共生」、という思いがこもった商品群はそれぞれの社会で受け入れられていくのではないでしょうか。大中華経済圏なんて正にサラヤの商品を必要としている経済圏では?水質汚濁、大気汚染、と日本の高度経済成長期に抱えていた問題が大中華経済圏は今現在、社会問題として人々を苦しめています。

新興国市場では衛生問題を解決することでサラヤの活躍するマーケットは広がっていきそうです。手を洗う文化をローカル文化として根付かせる。その際に使用される消毒液ですが、ここを現地に在る付加価値を生みそうな経済資本と協力して現地生産できれば、ウガンダの例のように。

技術的特異点を迎えるにあたって

術的特異点とかって聞いたことありますか? 英語でTechnological Singularityっていうんですけど、要は今から30年後ぐらいの2045年頃にはコンピューターが人類叡智を超えるというものです。AI、人工知能です。その前の2018年頃(後4、5年後です)にコンピューターチップ容量が人間の脳細胞容量を超えます。で、その30年後、大体2050年前後に、コンピューターチップ容量は人間の脳細胞の100万倍に達しているそうです。

ムーアの法則とか有名ですけど、チェス盤の法則というのもありまして、その話に凄い刺激を受けたんです。簡単に説明すると、ある家来が王様のお役に立つような仕事(チェス盤を発明)をします。ご褒美は何がほしいかと尋ねられた家来は毎日ある量の米粒だけほしいといいます。チェス盤を王様の前に持ってきて最初のマスに米粒一粒、次の日には最初の一粒の倍、つまり2粒。3日目は前の日の2粒の2倍、4粒。このようにしてチェス盤が最後まで埋まるまで倍々で米粒をほしいと王様に交渉します。

もちろん王様は最初の小さい数字にしか気に止めなかったので、たやすいことだとおもい、引き受けるのですが、チェス盤の半分ぐらいに達すると米粒の量が凄いことになるんです。半分以降になると用意しきれなくなることに気づいた王様はその家来を殺してしまうんですが、この仕組みが1958年頃から始まったコンピューターのトランジスターの数と関係してくるという話です。

ムーアの法則では18ヶ月でトランジスターの数は2倍になり集積密度の向上が進むというもの。1958年頃から始まったデジタル革命創世記はチェス盤でいうところの最初のマスあたりです。で、今どのぐらいの位置にいるかというと、2006年頃、丁度iPhoneやYouTube、twitter、Facebookなどが社会に浸透し始めた頃です。ここがチェス盤でいうところの丁度半分ぐらい。で、これから先、倍々ゲームで凄いことになっていくわけです。

これからの30年から50年って多分人類が2度と経験することがないような期間になると思うんです。アナログからデジタルへ、それらテクノロジーが社会の至るところに恩恵を施していく。100年先では当たり前になっている世の中の仕組みをこの30年から50年の間に作っていくことになるであろうと予測するんです。

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バイオテクノロジーの恩恵を受けるのは、衛生問題をビジネスチャンスとして捉えることの出来るサラヤのような企業は敏感に反応するのではないでしょうか。

医療、創薬

  • 癌転移の初期診断と治療
  • 炎症、免疫、走化性
  • 感染症治療
  • 蛋白質生産、解析、ゲノム創薬
  • 再生医療、臓器移植、遺伝子治療
  • 抗体医薬、経口免疫、免疫寛容

農業、食品、発酵

  • バナナワクチン、遺伝子組み換え作物
  • 植物メリクローン技術、花弁園芸
  • 味覚変換フルーツ、ペプチド性甘味剤
  • 健康食品、品種改良、松茸の人工栽培
  • クローン動物、実験動物、実験植物

バイオIT

  • 生命機能、医薬開発データーベース
  • ドラッグデザイン
  • 遺伝子、蛋白質解析ソフト
  • バイオ実験用ロボット制御システム

器械、デバイス

  • DNAチップ、蛋白質チップ
  • マイクロデバイス、ナノデバイス
  • 質量分析装置、核磁気共鳴スペクトル
  • プロテインシーケンサー

環境

  • 納豆菌ポリマーで砂漠を緑化
  • 有害化合物の微生物分解
  • 有用微生物スクリーニング
  • 環境指標生物の基礎研究
  • 人工気象器

化学

  • 生体触媒
  • 糖鎖工学、生体触媒
  • ミニマム・ゲノムファクトリー

想像して創造すれば、君は何処へでも行ける

ーアの法則が終焉を迎え、思考で物を動かし始める。ロボットと人間が融合し始め、アバターが日常生活に入り込む。遺伝子治療によって医療は個々にカスタマイズされ、老化の停止、遅延が当たり前になる。ナノテクノロジーの進化にともなって量子コンピューターを人類が扱うようになり、核融合発電によって世界のエネルギー需要供給に大変化が起きる。

コンピューター、インターネットのインフラ化が世界中に行き渡り、WiFiの範囲が空気と同じような扱いになる。インターネットに繋がることは呼吸をすることのように無意識になり、情報、テクノロジー革命が全てをデジタルに置き換え、社会がデジタル秩序によって収まる形に整い、人類が営むシステムがデジタル化に移行した後、2千年、3千年、5千年と同じようなシステムが継続していくであろう。

2050年、2100年の はどうなっていると想像しますか? 技術的特異点の恩恵を受けるでしょか? 大中華経済圏の影響を受けているでしょうか? どのような形で人類社会に融合していることが私達(日本人、アジア人、世界中の人々)に幸福をもたらすのでしょうか? 選択肢は私達の思考にあります。想像して創造すれば、私達は何処へでも行けるでしょう。

思考に気をつけましょう、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけましょう、それはいつか行動になるから。行動に気をつけましょう、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけましょう、それはいつか性格になるから。性格に気をつけましょう、それはいつか運命になるから・・・

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