ジャパンブランド、第1回「日本式サービス、強さの秘密」


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ジャパンブランド、第1回「日本式サービス、強さの秘密」

NHKスペシャル、ジャパンブランド、観ました。面白かったです。知らないところで知らない内に行動を起こしている人たちが居たんです。外食産業は知っていましたけど、小売とか理美容の新しい動きにはビックリです。外食、小売、理美容は日本国内市場で激しい競争にさらされてきました。その結果として培ってきた洗練されたきめ細かなサービス、日本式サービス。

自動車や家電製品と言ったメイドインジャパン、製造業に並ぶ新たな強みがジャパンブランドとして求められています。現在、製造業に就業している方1千万人に対して、サービス産業に就業している方4千4百万人。客の満足をトコトンまで追求したきめ細かなサービス、日本式サービスは海外市場で通用するのか? 日本に存在する当たり前のサービスレベルって凄いんですから自信を持ってください!

サービス産業、世界市場規模で約1500兆円。このサービス産業分野で日本からおもてなしを持って海外市場へ挑戦していきます。旅館あり、美容院あり、外食店あり、100円ショップあり、ショッピングモールあり、回転寿司あり、と様々。そこへ新たにコンビニエンスストアと学習塾が加わりました。

まだまだ海外市場へ挑戦していないサービス分野、存在するでしょう、日本国内市場に。でもこれから少子高齢化社会になり、実質労働者人口の数も年々減っていき、日本国内市場規模が縮んでいく。日本国内で出ていた利益の倍以上、数字が一桁も二桁も違う規模になる可能性が広がる世界。英語の世界に飛び込め、インターネットの世界に飛び込め! 経済規模の大きなところへ飛び込め、大中華経済圏、イスラム経経済圏といった動きが加速しているんです。

日本で14人の算数塾(サカモトセミナー)、アジアで1万人規模まで拡大した秘密

ンドネシア、ジャカルタに大阪から進出したサカモトセミナー、算数学習塾が大変な勢いでマーケットシェアを伸ばしている。80教室もあり、4500人生徒を抱え、少人数クラス、7から8人で個別指導を行っている、Sakamoto Method、Japanese Mathematics Centerとはどういったものなのか?

大阪で40年続いてきた街中の算数塾、率いるのは坂本英雄先生。算数嫌いの子供を算数塾好きにする活動を行っている。サカモトセミナーの特徴、頭の中で考える道筋を図に置き換え、視覚化する解き方を編み出した。数学は問題の意味を理解することから始まるから、この方法は正解だと思います。他の特徴としては子供同士のライバル心も引き出しているところでしょうか。やる気につながる仕組みです。

サカモトセミナーが海外進出を始めたのは17年前、塾間の競争の激しさが増していた頃です。東南アジアでフランチャイズ契約を結びますが、思うように伸びない契約率。そこへ訪れたインドネシア経済の急激な発展。国が就学率を引き上げようと小学校を次々と建設します。それに合わせて学校に通う子供が増え、サカモトセミナーのフランチャイズ契約申し込みが増加して今の反響に繋がっているのです。

日本という国境の壁、言語の壁、関係ないです。日本の中で激しい競争の中で鍛え抜いているサービスや製品は海外進出の際、競争条件が緩やかなので付加価値を生むことができます。東南アジアでは中間層が爆発的に増えていて家庭では子供への教育熱に関心が向かっています。

今後、理数系は英語での教育が世界基準として広まっていくでしょう。日本の少子高齢化社会の中で何も行動に移さなかった学習塾は自然淘汰されるのです。子供が少ないのならば、子供が多く存在しているマーケットへ出向いていけばいいのです。2012年、世界で教育に使われたお金は約100兆円。もっと増えていくことは確実です!

教育分野以外でも世界市場に目を向けると日本国内よりも数の規模が違うことが理解できると思います。世界市場規模でいう、外食200兆円、理美容100兆円、レジャー100兆円。規模が大きいのは理解していても実際海外進出となると、自分たちの何処に強みが備わっているのか分からないアタナ! もっと自信を持ってください! 日本式サービスって凄いんです。

タイで売り上げ急増に貢献した日本のお茶屋(中村茶舗)が提供する蘊蓄サービスとは?

イ、バンコク、人々はマンゴージュース、ザクロジュースなどの甘い飲み物を飲んでいる日常風景。7年前、日本から出店したChaho。日本の渋いお茶が売り物で、売り上げ年間4000万円! 客に飲み物を提供する際、店員がお茶に関する蘊蓄を説明している。どうやらお茶の飲み方を丁寧に教えるサービス(作法)、タイには存在しないらしい。

200年以上のお茶の歴史を持つ島根県松江。今現在でも多くの家で午後にお茶を飲む習慣があります。創業130年の老舗、中村茶舗。新たな市場を求めバンコクに出店しました。しかし、うんちくが客を集めるとは思っていなかったそうです。事の成り行きはこうです。

いつものように現地の従業員に蘊蓄を語る、うんちくを受けた従業員は是非自分も覚えて話したいとなり、蘊蓄を学んだ店員が客に話すとまた評判になり客がドンドン来るようになったというから驚きです。商品に添えられるうんちくという日本式サービス誕生です。

地方から直接海外へ展開している東京パッシング現象

  • 熊本のネイルサロン 中国上海へ
  • 金沢のブライダルサロン 中国上海へ

製造業とは違い工場がいらない分、すぐに海外進出出来る利点があります。会社運営システムを導入して、後は人材育成でしょうか、キーポイントとなるのは。離職率が高いアジア圏でどのようにして素晴らしい人材を会社内にとどまらせることが出来るのか? 日本から香港へ進出したQB Houseの展開は勉強になります。次の投稿記事(ジャパンブランド、第2回「日本式サービスで世界をめざす」)で紹介します。

  • 2012年、教育20、外食250、理美容20
  • 2014年、教育42、外食332、理美容35

今後、更にこの数字は増えていくでしょう。サービスと商品に自信があれば世界に出ていけることはなんとなくわかりました。満足してもらわないと意味が無いという哲学、日本のサービス産業。番組内では“サービスの終わりが先にある”というような表現を用いていました。追求する力とで言いましょうか、わかるまで教える塾のサービス、利用者の満足度を上げるなど。日本国内市場で激しい競争にさらされてきた結果が、日本式サービスの進化、改良、改革です。

日本の(本家アメリカのではなく)コンビニエンスストアにある便利さとは?

ブダビ首長国、ザイード王子。日本にあるコンビニエンスストアが欲しいということで、ドバイに2015年、セブン-イレブン・ジャパン、出店します。日本にあるコンビニエンスストアのサービスは世界にあるコンビニエンスストアとは違うということですがどういうことでしょう? 私には分かります。アメリカで生活したことのある人だったら誰だって気づきます。

いろいろな品物が手に届く範囲にあって便利という感覚、アメリカのコンビニエンスストアには存在していません。まず驚くのが品数の少なさ。理由もあります。アメリカのコンビニエンスストアはガソリンスタンドと併設されていることが多く、ちょっとした休憩所として利用されることがほとんどです。

ですから生活必需品のニーズは起こりようがないし、きめ細かなサービスも必要としません。それに比べると日本のコンビニエンスストアは天国です! なんでもある、商品群を観ているだけで楽しい、こんなものまである! 豊富な種類のおにぎり、お弁当コーナー、飲料水も種類が豊富、奇麗で細やか。日本のコンビニは社会空間に安心を与えている感じもします。

アブダビ首長国、ザイード王子も日本滞在中、何度もコンビニへ通い、最終的には我が国にも出店してほしいと、いうことになったのです。王子がピンポイントの指摘をしています。日本は他の国が成し遂げたことで満足するのではなく、より良いものをとことん追求することで成熟していく姿勢を保持し続けている。ありとあらゆるものを日本の文化と融合させることで、他の国では見られないような全く新しいものが生み出される、と。鋭い!正にその通り!

セブン-イレブン・ジャパン、強さの秘密(単品管理)

ブン-イレブン・ジャパン、アメリカとライセンス契約。1973年、日本に40年前持ち込まれたコンビニエンスストアです。今では日本全国に1万7千店舗にまで成長しました。セブン-イレブン・ジャパンにある便利を支えるのは日本で生み出された単品管理という仕組みです。かつてはコストを抑えるため、商品をまとめて大量に仕入れていました。それを一品一品、必要な分だけ仕入れる方式に変えたのです。

他にも現場力を高める努力をします。アルバイト店員などからでも情報を共有する試み。一品ごとに品切れ、品余りをなくすため、日々変化する現場の状況を捉えることを目的としました。必要な商品が仕入れ先になければ自前で開発もします。おにぎりの開発、1978年。おでんの開発、1984年。食べ切り用高品質食パン、2013年といった具合に。開発するコストがかかっても客の便利を追求したし続けた結果です。

その間、本家アメリカでは経営が傾いていました。1991年、アメリカの経営再建に参加、本家経営を立て直すことに挑戦します。そこで取り入れたのがコンビニエンスストアが日本で全く別物に変わっていた原動力、単品管理導入へとなります。経済合理性を主張するアメリカ側の姿勢は言い換えれば売り手の合理化です。客の便利を追求することを主張する日本側、お客便利優先の姿勢とは大きくかけ離れていました。

日本式を導入することで3年で黒字へ転換することに成功。単品管理、Tanpin Kanri、Retailer Initiative。現在では年間1兆8千億円売り上げを達成するまでに成長しています。お客様が欲しいものをどれだけタイムリーに一品一品提供できるかを追求してきた結果です。

まだまだある日本式サービス

組では他にも、スーパーのレジでもあくなきサービス追求ということで33年間続いているサービスを競うコンテストを紹介していました。バーコードの導入後でも、お客様へ気配りをすることが良いサービスに繋がると考えているようです。

後、旅館に存在する日本式サービスも海外展開を始めるようです。わざわざ、来て頂く、行く価値があるサービスを提供する日本の旅館。世界へ進出、ホテル業界へ挑戦ということでしょうか。その中の一つ、星野リゾートを番組内で紹介。国内32箇所に旅館やホテルを展開していますが、インドネシア、バリへ進出する予定だとか。

西洋式サービス、客とスタッフは上下関係であると。客のニーズに素早く応える姿勢が求められる。では日本式サービスとは? 日本のおもてなし、客とスタッフは対等関係であると。サービス提供者である宿の主人の文化度に期待しているというから中々趣深い解釈です。

番組を見終わって・・・

われた10年、20年とネガティブな表現を日本経済、日本社会に当てはめることがあります。確かにそのような部分もあるかもしれないが、皆が皆、全員が全員、ただ黙ってそのセリフを受け入れてきたわけではないと思います。私はジャパンブランド、第1回「日本式サービス、強さの秘密」に登場する様々な会社経営者の生き様を観察してきて、ただではやっぱり日本人、転ばないなぁという思いを再び抱いています。

多くの個人はそのネガティブな潮流に流されゆくまま自分の身を任せ、他人も一緒だからいいや、とそのまま思考停止状態に陥りますが、私は危険だと思います。少数だが新しい社会の変化に対応しようと、または飽和状態の産業フィールドに新しい改革を起こそうとしている人間たちがいるという事実は勇気を与えてくれないでしょうか?

いよいよ日本人も否が応でも海外へと飛び出していかなくてはいけない社会の、経済潮流の変化到来ということですが、私はこのような社会現象を大変楽観しています。それは必ずや近い将来、それらの変化によるポジティブな、ネガティブなフィードバックが日本社会に良い面でも悪い面でも還元されると期待しているからです。

日本人の新しい挑戦! 私はチャールズ・ダーウィンがかつて語った次の言葉を海外へと飛び出していく新しい日本人に贈りたいです。「最高に強い種が、最高に知的な種が、生き残るわけではない。周囲の変化に最も敏感に適応した種が、生き残る。」


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