ジャパンブランド、防災技術インフラで社会を自然災害から守る、日鉄住金建材株式会社


スリットダム

ジャパンブランド、防災技術インフラで社会を自然災害から守る、日鉄住金建材株式会社

われた10年、20年とネガティブな表現を日本経済、日本社会に当てはめることがある。確かにそのような部分もあるかもしれないが、皆が皆、全員が全員、ただ黙ってそのセリフを受け入れてきたわけではないと思う。私は「カンブリア宮殿」に登場する様々な会社経営者の生き様を観察してきて、ただではやっぱり日本人、転ばないなぁという思いを抱いている。

多くの個人はそのネガティブな潮流に流されゆくまま自分の身を任せ、他人も一緒だからいいや、とそのまま思考停止状態に陥る。私は危険だと思う。少数だが新しい社会の変化に対応しようと、または飽和状態の産業フィールドに新しい改革を起こそうとしている人間たちがいるという事実は勇気を与えてくれないだろうか?

日本社会はこれからも少しずつだか変わっていく。テクノロジーの進歩が社会に小さな変化を受け入れさせ、それが知らず知らずの内に標準化され、気がついたらあるテクノロジーなしの昔の社会の有り様を想像できないばかりか、受け入れることさえできないほど、社会が大きな舵転換をしたことに驚きを感じるであろう。

海外生活24年、日本人の感覚を持った視点で海外から日本の現象を観るととても新鮮で、これは新しい潮流へと成長する、というのが直感的に確信する機会が多くなる。私の今与えられた役目はこれらの真実を日本に住んでいる日本人の皆様に伝えることではないかと思っている。

余計なお世話! まぁまぁ、浦島太郎は何と言っているのか少しだけでも耳を傾けてみてはいかがであろうか? 日本人はもっと自信を持つべき!その理由を知りたいだろうか? 今回は「鉄の技術を売れ!災害列島ニッポンを守る技術集団、日鉄住金建材」のお話である。

  • 2050年以降の世界経済
  • 技術的特異点を迎えるにあたって

鉄の技術集団、日鉄住金建材株式会社

表取締役社長増田規一郎(ますだ・きいちろう)氏が率いる鉄鋼建材シェアナンバーワンの企業、従業員1150人、 売り上げ1000億円。新日鉄住金の子会社で2012年10月、鉄鋼で世界2位メーカー誕生。“縁の下の力持ち、これでいいんですよ安全というのは”と語る増田社長、鉄に付加価値を付ける、鉄の防災製品の開発に取り組んでいる。

世界の粗鋼生産量、中国1位、2000年以降生産量が急速に増える。結果、生き延びるためには量より質の転換が必要に・・・ガードレール、フェンス、高速道路防音壁、東京スカイツリー「支柱を繋ぐ鉄骨」など社会インフラ事業で付加価値を提供している。

日本は世界最大の災害大国、地震や豪雨による被害から鉄の技術を持って国民を守る、それに備えるインフラ整備が必要になってきている・・・そこで鉄鋼商品、鉄鋼技術を作るという舵取りを開始。安全技術の極意とは? “建築土木の商品というのは常に技術革新がないと、社会に受け入れてもらえない。どれだけ沢山やったとか、どれだけ大きい物を造ったとかいうのは、そこに価値を求めると間違うと思う、と増田社長は仰っていました。

山を守る、土石流から守る、自然も守る、木も海も守る

本は自然が豊かな国だから、自然災害も非常に過酷。日鉄住金建材株式会社が手がける商品、4割ぐらいが防災関連商品、6割ぐらいが建材商品だという。どういうものが在るのだろう? 建築建材、建築床、防護柵、道路環境、コルゲート・ライナー、シートパイル、土木鉄鋼、ラミネート鋼板、塗装鋼板、景観材、ビテイ、ニッテックス、鋼管柱、照明柱・・・200〜300ぐらいの商品が存在している。

自然の防災とか、安全な国、社会を作るのに役立つ商品に拘る。“鉄の良さを使って鉄をベースに作った商品だが、鉄の技術の塊、技術の塊として見てもらえれば有難い。技術力があれば次の道は開ける、防災というのは今自分のためではない、次世代、次次世代の人のためにやる。そういう覚悟を今の人たちがしなくてはいけない。アイデアですぐやろうということではなく、長く信頼を得て着実にやっていく。こういう性格の仕事であると”増田社長のお言葉です。

鉄を売るのではなく、鉄の技術を売れ、ノンフレーム工法

砂崩れを防ぐ最先端技術、ノンフレーム工法。土砂崩れを防ぐ仕掛けとは? 鉄の物体は互いにワイヤーで繋がっていて、鉄の物体の下には長いボルトがあり、このボルトが地中の安定した地盤まで打ち込まれている。それを網目状に張り巡らし、斜面を人口の木の根っこでおさえようというもの。豪雨だけでなく地震にも強いという。

従来の工法、コンクリートで斜面を覆う。木を全部切り倒さなければならず景観が損なわれていました。ノンフレーム工法だと、木を切ることなく斜面を補強できます。2009年、特許を取得、全国に1000ヶ所以上施行している。しかし、まだ始まったばかりで、国なり自治体が順次やっているがまだ全体の2割から3割程度。

全体というのは日本には土砂崩れの危険な場所が30万ヶ所もあり、危険な渓流は18万ヶ所ぐらいという数字。施行の工期が半分ぐらいでできるノンフレーム工法、コンクリートを打って養生していく時間がいらないので工期は短い、コストも期間が短い分、少し安くできると思う、と増田社長。ノンフレーム工法は何十年も持つ耐久性のある商品だと自負していました。

鉄を売るのではなく、鉄の技術を売れ、スリットダム

ェアナンバーワンの防災技術、スリットダム、真ん中がフレームだけのもの。豪雨が襲ってきてもスリットダムがあれば土石流(流木や岩石)などを抑えてくれる、食い止めるという仕組み。現在進行中で国境を越え台湾へ、共同プロジェクトとしてスリットダム、初の海外進出となる計画、災害防災国の技術を導入しようとしています。

鉄に拘らない商品開発、ガードパイプ

ードレールは板状になるので道路から歩行者が見えにくかった、それを改良、開発してガードパイプなるものを作り出す。これだと歩行者も道路側から認識されやすい。強度に問題は? 衝撃を受け止める面積が小さいガードパイプ、運転手も歩行者も守る、国土交通省の新基準をクリアーしました。

鉄に拘らない商品開発、高速道路防音壁

音を防ぐためには全部を覆えばいいのだが、ドライバーの圧迫感を減らすため上の部分はポリカーボネートという透明なプレスチック性の部品が使われいる。しかしポリカーボネートには弱点が・・・20年も使用すると表面が変色して透明感が失われてしまう、太陽光の影響で黄色く変色し劣化してしまう。

時間が経過しても透明性が失われにくいガラスを使用しようと変更、問題は安全性。商品化の基準、国土交通省によると破片1グラム以下、飛散距離5メートル以内にしなければいけない。化学強化ガラスという非常に強度のあるガラスを使い、それを3層構造にして合わせガラスとして組み込んだ商品として仕上げました。

番組を見終わって、あとがき・・・技術革新、付加価値技術

然の防災とか、安全な国、社会を作るのに役立つ商品、凄いです。ノンフレーム工法にスリットダムは早急に各自治体が取り組むべきではないでしょうか。毎年夏になると起こる集中豪雨に台風被害。土砂災害が発生し、河川では土砂崩れなどが起き、土石流となって流木や岩石を人々が生活している空間へと押しやり破壊していきます。

日本全国、土砂崩れの危険な場所が30万ヶ所、危険な渓流は18万ヶ所。豊かな自然、恵みを与えてくれる自然と共存するための手段がノンフレーム工法とスリットダムにかかっていると言っても過言ではないと思います。鉄に付加価値を付けた防災関連商品は世界中に輸出できる貴重な技術だと感じました。

2050年以降の世界経済

経済史のアンガス・マディソン教授によると、中国のGDPのピーク時は1820年で、そのときの規模は世界の33%を占めるほどの世界規模であった。現在はまだ世界の10%に過ぎない経済規模であるので、まだまだ途中経過であることを理解しておいた方が良い。折角これだけ勢いのある経済が隣国にあるのだから、いかに協調して双方が発展する経済協力を果たすかを、百年計画で考えた方が良い。

世界史を紐解けば中国が世界最大の経済規模だった期間は長い。つい最近でいえば、1880年代の光緒帝(ラストエンペラーの1代前)の清王朝までは、2千年以上世界最大の経済規模だった。この中国の定位置だった世界一の経済大国の称号が、1世紀ばかりのインターバルを置いて元に戻ることになる。日本にとっては悔しいことだろうが、世界の中から見ればこれは通過点に過ぎない。(10秒で読む日経)

中華経済圏の中で適者生存していくにはどうしたらいいのだろうか?50年後、100年後の経済界ではあの会社もこの会社も、気がついたら中国系資本というマーケットが誕生しているかもしれない。否確実に存在しているであろう。私の興味はこの「鉄の技術を売れ!災害列島ニッポンを守る技術集団、日鉄住金建材」にあるユニークなジャパンブランド的市場有利性が大中華経済圏の中で通用しているのか、という点である。

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鉄に付加価値を付けた防災関連商品、ノンフレーム工法とかスリットダムは大中華経済圏(台湾へ進出開始)でも、親日国家インド社会でも、イスラム社会でも、アフリカ大陸でも、欧米社会でも需要があると思います。後は国が音頭を取るのか地方自治体が主体的に行うのか、コスト面の工夫次第だと思います。異常気象で世界中に豪雨の被害が拡大していますから・・・

技術的特異点を迎えるにあたって

術的特異点とかって聞いたことありますか? 英語でTechnological Singularityっていうんですけど、要は今から30年後ぐらいの2045年頃にはコンピューターが人類叡智を超えるというものです。AI、人工知能です。その前の2018年頃(後5、6年後です)にコンピューターチップ容量が人間の脳細胞容量を超えます。で、その30年後、大体2050年前後に、コンピューターチップ容量は人間の脳細胞の100万倍に達しているそうです。

ムーアの法則とか有名ですけど、チェス盤の法則というのもありまして、その話に凄い刺激を受けたんです。簡単に説明すると、ある家来が王様のお役に立つような仕事(チェス盤を発明)をします。ご褒美は何がほしいかと尋ねられた家来は毎日ある量の米粒だけほしいといいます。チェス盤を王様の前に持ってきて最初のマスに米粒一粒、次の日には最初の一粒の倍、つまり2粒。3日目は前の日の2粒の2倍、4粒。このようにしてチェス盤が最後まで埋まるまで倍々で米粒をほしいと王様に交渉します。

もちろん王様は最初の小さい数字にしか気に止めなかったので、たやすいことだとおもい、引き受けるのですが、チェス盤の半分ぐらいに達すると米粒の量が凄いことになるんです。半分以降になると用意しきれなくなることに気づいた王様はその家来を殺してしまうんですが、この仕組みが1958年頃から始まったコンピューターのトランジスターの数と関係してくるという話です。

ムーアの法則では18ヶ月でトランジスターの数は2倍になり集積密度の向上が進むというもの。1958年頃から始まったデジタル革命創世記はチェス盤でいうところの最初のマスあたりです。で、今どのぐらいの位置にいるかというと、2006年頃、丁度iPhoneやYouTube、twitter、Facebookなどが社会に浸透し始めた頃です。ここがチェス盤でいうところの丁度半分ぐらい。で、これから先、倍々ゲームで凄いことになっていくわけです。

これからの30年から50年って多分人類が2度と経験することがないような期間になると思うんです。アナログからデジタルへ、それらテクノロジーが社会の至るところに恩恵を施していく。100年先では当たり前になっている世の中の仕組みをこの30年から50年の間に作っていくことになるであろうと予測するんです。

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鉄に拘らない商品開発ということでガードパイプや高速道路防音壁などを改良、開発していましたけど、他にも全商品200から300在るということですから今後も量より質、という基本姿勢、鉄の技術、鉄の付加価値を軸にしていけば多くの新開発商品が社会のインフラとなって活躍することは間違いないと思われます。

想像して創造すれば、君は何処へでも行ける

ーアの法則が終焉を迎え、思考で物を動かし始める。ロボットと人間が融合し始め、アバターが日常生活に入り込む。遺伝子治療によって医療は個々にカスタマイズされ、老化の停止、遅延が当たり前になる。ナノテクノロジーの進化にともなって量子コンピューターを人類が扱うようになり、核融合発電によって世界のエネルギー需要供給に大変化が起きる。

コンピューター、インターネットのインフラ化が世界中に行き渡り、WiFiの範囲が空気と同じような扱いになる。インターネットに繋がることは呼吸をすることのように無意識になり、情報、テクノロジー革命が全てをデジタルに置き換え、社会がデジタル秩序によって収まる形に整い、人類が営むシステムがデジタル化に移行した後、2千年、3千年、5千年と同じようなシステムが継続していくであろう。

2050年、2100年の はどうなっていると想像しますか? 技術的特異点の恩恵を受けるでしょか? 大中華経済圏の影響を受けているでしょうか? どのような形で人類社会に融合していることが私達(日本人、アジア人、世界中の人々)に幸福をもたらすのでしょうか? 選択肢は私達の思考にあります。想像して創造すれば、私達は何処へでも行けるでしょう。

思考に気をつけましょう、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけましょう、それはいつか行動になるから。行動に気をつけましょう、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけましょう、それはいつか性格になるから。性格に気をつけましょう、それはいつか運命になるから・・・

大震災で被災…自らの体験を防災製品に活かす!

東日本大震災では、実は日鉄住金建材の仙台製造所も甚大な被害を受けた。当時、工場内で働いていた社員は近くの高台に逃れて無事だったが、外出中だった工場長だけが津波に飲まれ、帰らぬ人となってしまった…。

心が折れそうになっていた社員たち。社長の増田は、何としても復旧を急げと檄を飛ばす。そして震災後わずか1年2カ月で完全復旧を果たした仙台製造所では、いま次々と新たな防災製品が生まれている。その一つが、津波から命を守る「セーフガードタワー」。そこには震災体験から生まれた様々なアイデアが盛り込まれていた。開発からわずか2ヵ月で、1000人を超える人たちが見学に訪れたという。増田は言う。「技術革新に終わりはないのです」。

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