ニューヨーク・メッツに来るもう一人の松井。Are You Ready ?


松井稼頭央

ニューヨーク・メッツに来るもう一人の松井。Are You Ready ?

年からニューヨークにもう一人、日本人メジャーリーガーが登場する。元西武ライオンズの松井稼頭央選手がニューヨーク・メッツに来る。ニューヨークに住む自分にとってまた一つ、楽しみが増えることになった。去年ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜が活躍したこともあり、今年最下位だったメッツはチームの補強をはじめ、人気取りにも莫大な投資をしたことになる。

リトル松井は(松井稼頭央選手はニューヨークでこう呼ばれている)、果たして活躍できるだろうか? 日本人としては初めてのメジャー内野手である。足も速いし肩もいい。打撃はスイッチヒッター。運動神経が良さそうなところはイチロー選手と似ているかもしれない。

しかし、リトル松井もイチロー選手と同じように1年目から活躍できる保障は今のところなんともいえない。もしかしたらイチロー選手の1年目のようなすばらしい活躍を見せるかもしれないし、またヤンキースの松井選手のようにかなり苦しい1年目を迎えるかもしれない。

Image is Everything

つだけ確かなのは、リトル松井選手が日本でプロとして野球をしている間、どのくらいメジャーリーグをイメージしてやってきたかに懸かっている。バットの振りは150キロから160キロ近く出てくるストレートをイメージしてやってきたか? ボールを強く叩くことをイメージしてきたか? ショートでの守備もメジャーリーグでプレーしている自分のイメージを作り出すことができただろうか?

メジャーリーグのショートストップはどのチームでも、動物的運動神経の持ち主が任されている。特に僕が好きなショートの選手はオークランド・アスレチックスからボルチモア・オリオールズに移籍が決まったミゲル・テハダ選手。テキサス・レンジャーズから現在、移籍先を模索中のアレックス・ロドリゲス選手もすばらしい。

その他にもヤンキースのデレク・ジーター選手、ボストン・レッドソックスのノマー・ガルシアパーラ選手。ロサンゼルス・ドジャースのシーザー・イズトゥリスは守備に関しては一番だと思う。彼はラテン系だと思うが、彼が一塁へ投げる送球は見ていて鳥肌が立つ。

このようにショートストップはチームの中で人気者が占める場合が多い。現時点でリトル松井がメッツのショートを守るかどうか分からないが、是非リトル松井選手にはそのポジションで活躍してほしい。

他にリトル松井選手が準備しておくべきことはなんだろうか? ヤンキースの松井秀喜選手は今年一年、メジャーで経験してきたせいか来年に向けての始動が早くなりそうだ。取り組んできた新しい打撃ホームを完璧にさせてシーズンを迎えたいところだろう。

松井秀喜選手もイチロー選手やサッカーの中田英寿選手のように、日本にいるときから海外をイメージしてプレーしていたら、1年目から活躍していたに違いない。メジャーに来てから打撃ホームをメジャー流に適応させてきても遅い。この辺が甘かったのではないか。

きっと日本でそれなりに成績を残してきたために、メジャーリーグのプレーレベルをイメージできなかったのだろう。だとしたらイチロー選手は本当にすごい。シアトル・マリナーズが破格の値段で契約を延長したのもうなずける。

来年、メッツの松井選手が1年目から活躍していたら、きっと彼は日本にいるときから長い時間をかけてメジャーに挑戦する準備をしていたのだろう。だがもしメッツの松井選手もヤンキースの松井選手と同じように苦しいスタートを迎えていたとしたら、それは日本での準備期間が短すぎたことを物語る。

その場合、メジャーに適応するまでに最低でも3年は懸かると思う。僕はヤンキースの松井選手は来年も、苦労しそうな予感がする。どうしてそんなに時間がかかるかというと、海外で生活するということは本当に大変だということに気が付くのが、実際に海外で生活するまでわからないから、といってもいい。その国の生活に慣れるという行為が非常に野球を続けていく上で大事だから。

コミュニケーション能力

番成功を左右する事実はなんであろうか? 僕はその個人個人の語学力だと思う。もっと具体的に言えば、コミュニケーション能力といってもいい。僕の中では英語ができるという人と、英語でコミュニケーションができるという人の能力はまったくの別物。なぜ英語でのコミュニケーション能力が大事なのだろうか?

それは相手の考えや意思を理解するのと同時に、自分の意思や考えを理解してもらうための手段が海外という日本の社会とはまったくの異なった環境で、信頼とか信用を得るためにどうしても必要だからである。監督やコーチとの間の信頼関係。選手同士での信頼関係。

そういう環境で自分自身で信頼を築いていくと、一般社会へ飛び込んでいくことも余裕を持ってできるだろうし、その国の文化などを理解することにもつながる。そしてそのような結果から普段のプレーにも集中することができ、海外で立派に活躍していけるようになるのだと思う。

現在メジャーリーグで生き残っている選手を良く観察してみるとわかりやすい。ドジャーズの野茂選手は、メジャーリーグで活躍する選手がボランティアをしているのを目にして野茂選手自ら日本で社会人チームを作り始めた。将来のメジャーリーガーを目指す人材を育てる意味を含めて自分の出費で野球チームを持っている。

マリナーズの長谷川投手もちゃんとインタービューには英語でコミュニケートしている。モントリオール・エクスポズの大家選手はこっちのアスリートの影響を受けたのだろう。なんと現役のメジャーリーグ投手が立命館大学の学生なのだ。

松井稼頭央選手よ、来年はいよいよメジャーでの野球人生が始まるが、結果が出なくてもあせらないでほしい。あせらずに自分には何が足りないのか、何が必要なのかを十分に見極められるように常にプレーに集中してほしい。最初の1年は緊張感のせいで、あっという間に過ぎていくに違いない。全力で走りぬくべきだ。

もし仮に最初の1年目からイチロー選手の1年目のときのように活躍することがあったならば、決して怠慢にならずに野球に集中するべきである。マスコミに気を使うのも少しずつやっていけばいい。

そしてこれが一番大事だと思うのだが、日本人がアメリカに来た場合、我々が日本で言う外人。自分たちが今度は外人呼ばわれする存在。あくまでもお客さん。だからアメリカの本場メジャーリーグでプレーできることに対して感謝しなくてはいけない。

もしたくさんのファンに恵まれるようであれば、そのファンにももちろん感謝するべきだし、アメリカの社会に野球を通して受け入れられるなら、アメリカ社会に対して自分ができる範囲で、その恩返しを絶対にするべき。

頑張れ松井稼頭央選手!! 頑張れ日本人メジャーリーガーたち!! 来年は野球を見る時間が多くなりそうだ。

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