バラク・オバマアメリカ合衆国大統領誕生、その4 – 若い世代への期待(Yes, we can)


バラク・オバマ

バラク・オバマアメリカ合衆国大統領誕生、その4 – 若い世代への期待(Yes, we can)

ラック・オバマ氏の歴史的な勝利から早1週間が経ったけど、思えば随分と今回の2008 年アメリカ合衆国大統領選挙についてのエッセイを書いていたことになる。

2004年と2008年の違い

うしてこんなにも書けたのかなぁと思うんだけど、やっぱりその情報量の多さとそれらを利用できるインフラ、つまりインターネットが今回の2008 年アメリカ合衆国大統領選挙では浸透していたことが上げられよう。

ブログにSNS、ましてや YouTube なるメディアは2004 年アメリカ合衆国大統領選挙の時にはほとんど利用されていなかったか、または存在してすらいなかったのである。

インターネットには、あまりコストをかけずとも、たくさんの人々の小さな「努力の成果」や「善意」を、地球規模で集積できるという特質がある。ウェブが進化すれば、世界の難題の解決に、私たち一人ひとりが積極的に参加できる機会が広がるに違いない。そこに未来への希望を感じている若者たちは、とても多い。

考えや主張を言葉で述べ、それを口コミで広めていくというだけでなく、政治・教育・非営利活動に対して個人が少額の資金を簡単に寄付できる仕組みと文化も、英語圏SNSには深く根付いている。熱帯雨林の保護などのプロジェクトに、数十万人単位の少額の寄付がすぐに集まり、まとまった金額になったりする。ちなみに米大統領選バラク・オバマ民主党候補の資金調達戦略の成功は、こうした層に働きかけたゆえのものだ。(SNSと若者の健全さ)

うなんだよね、情報共有化が一番の重要な要素でありそれによって人々の意識を高めそれが群衆叡智となってマスが判断するうえでのキーとなったのだと思う。これらを行ううえでのコストが充分に低くなったことと、誰もが気軽にそのようなインフラを利用できる仕組みとそれらを積極的に利用していく意志によって今回のような一つのムーブメントとなって人々を動かした。

資金調達戦略の際でのオバマが示したやり方は、後々ジョン・ F ・ケネディとリチャード・ニクソンとの TV 討論中継のように語り継がれることになるかもしれない。

「ネットが無かったらオバマ大統領はなかった」~政治勢力としてのインターネット

ジョン・ F. ・ケネディとリチャード・ M. ・ニクソンの TV 討論中継はおそらく 1960 年の選挙の行方を左右する最も決定的出来事だった。新メディアとしてのテレビの成長、ラジオの利用減が、今日ある選挙の進め方に大きな変革をもたらしたのである。

テレビ出演の際、ニクソンはメイクアップを拒んだ。そのため、照明の下では無精ひげもロクに剃らない、くたびれて、汗だくの人に見えた。ケネディはメイクばっちりだったので血色も良く、ニクソンより落ち着いて見えた。

ケネディは討論前、バケーションから真っ黒に日焼けしてモテ顔になって帰還した。ケネディは身なりの整った二枚目に見えたのみならず、その濃紺スーツはグレイの背景から飛び出して見えたのである。ニクソンのスーツはグレイだったため後ろのカーテンに溶け込んでしまった。

これらの要素が組み合わさり、テレビ視聴者の間では全員一致で「ケネディの勝ち」と出た。リチャード・ニクソンの深く、強く、ラジオ向きの声はラジオ視聴者みんなを虜にし、ラジオで同じ討論を聴いていた人たちは全員一致で「ニクソンの勝ち」だと思った。

ニクソンはケネディより出馬は早かったのだ。ところがこの時点を境に新媒体のテレビが大統領選を変え、 1960 年の選挙は後世まで重要な転機として歴史に記されることとなった。 ラジオの声が敗北し、それに代わって ” 候補者中心 ” のテレビを使った選挙運動が勝利したのだ。(ソース:「 テレビは 1960 年の大統領選にどのような影響を与えたのですか? 」)

若い世代の政治的関心力

れともう一つ、多くの若い世代が今回の2008 年アメリカ合衆国大統領選挙に関わったことも重要だったと思う。昨日のローカル新聞に載っていたけど、18歳から29歳の年齢層がオバマに投票した割合って二人に一人のマージンだったらしいというからすごいね。

授業に出席せず、睡眠時間を削り、パーティーにも参加せず、その代わりに多くの時間を有権者の家への訪問にあたりオバマ候補への投票呼びかけを行っていた。そして投票当日も多くの若者が何時間も列に並び、投票を済ませていたのだ。もちろんこの中には初めて投票するという若者も大勢いたことであろう。

これらの活動を価値のあるものだと信じて若者を動かしたオバマのカリスマ性と新しい未来への希望に対する人々の期待はものすごく大きな要素となっている。

It was one of the most incredible feelings I have ever felt, said Van Ostern, the national co-director of Students for Barack Obama. People were all so hopeful for the future.

い世代が今回の2008 年アメリカ合衆国大統領選挙に関わりだしたのは、今年の始め頃アメリカの映画女優、スカーレット・ヨハンソンがオバマをサポートすると表明したあたりからではないだろうか? この動きに多くの同じ世代、ジェネレーション Y世代からの共感を呼び、 MySpace や Facebook を利用しながら運動が活発化、今回の選挙結果になったのだと思う。

ヒラリー・クリントンの娘、チェルシー・クリントンも同世代を代表する位置づけとして注目されたんだけど、こちらのほうはヘリコプターのようにどこでも現れるというような揶揄によって、まるで自分の親ヒラリーに利用されているようなイメージをもたれてしまいオバマとの民主党候補争いの終盤戦ではちょっとかわいそうだったけどね。

政治を信じることができるか?

が羨ましいなぁと感じたのはこのように多くの若い世代の人々が感動をした経験なんだよね。この8年に及ぶジョージ・ W ・ブッシュの政権から新しい希望を取り戻そうと動いて掴んだ勝利に感動した経験は、今の日本の同世代には到底期待できない事実であり、こういうことの差って地味だけど大きいだろうなぁ、と思ってしまう。

政治ってとても身近な存在で、自分たちが努力して動けばそれに適うようなムーブメントを動かすことができるんだ、人々を動かして社会を変革することができるんだ、 Yes, we can と思えることって本当にすごいことなんだよね。

素直にそういうことに感動しているアメリカの若者をみて嬉しく思うし、彼らは本当にいい経験したなぁと微笑んでしまうのだ。

インターネットが社会を確実に変える。この方向性は信じていいかもしれない。そして今は当分適うことのないような希望だけど、同じような効果が日本社会でも起きる、起こると期待してもいいかもしれないと思うようになっている。

インターネットによって巻き起こる様々な変化という社会現象は、まだまだ日本社会では顕著ではないかもしれないけど、その変革のスピードは信じてもいいかもしれない。

日本人も意識を変えるとき

のためにはまず日本人一人一人の意識を変えていかなければいけないだろう。能動的に情報を集めて、自分の脳味噌を使い、自分の頭で考え行動をする。落合信彦流に言うならば、自分のアンテナを磨き続ける、そして自分自身が知的に武装する。

個人が知的に武装すればそれらの叡智をフィードバックして集団的知能指数を高める期待も膨らむではないか? 知識を共有していけば日本という社会も変わるかもしれない。それには個人が地道に自助努力を続け知的に逞しくならなければ、日本の政治家や大企業に騙され続けてしまう。

今日のNHKニュースでや 振り込め詐欺を自分で防いだ人の特集をやっていた。同じ質問を繰り返したり、親しい間柄だけが知っている情報を投げかけてみるとか、探せばもっといろいろな方法を使って自分で防いだ人の知恵って共有できると思うんだよね。

新政権が起立したアメリカ社会だけど問題は日本社会と同じように山積み。だけどこの新しい風が吹いてきたような期待、困難な未来だけど着実にできるところからやってみようというオプティミズム的雰囲気、みんなで協力しようよというような一体感などを今のアメリカ社会は生み出しているんだ。

同じようなことが日本人も、日本社会もできそうな気がするんだけどなぁ。僕自身、海外から日本を眺めていてがっかりさせられる場面も多いけれど、日本人でよかったなぁ、という場面もそれなりに体験しているんだよ。いろいろと問題を抱えているけれど、そんな不器用な日本だけど、やっぱり日本が好きだなぁ、とその度に自分の思いを確認する。

小さいことだけど、これからもアメリカから自分の思いを発信し続けようかなぁ!

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