プレッシャーに弱いサッカー日本代表


FIFA World Cup 2002

プレッシャーに弱いサッカー日本代表

負けてしまえばいい、と言っていたノルウェー代表との試合。0-3と本当に負けてしまった。試合が終わった後の選手たちのコメントを聞くかぎり、別にショックは受けていないようで、失点は単なる日本代表側のミスとして捉えているようだった。まぁ、慣れない海外での長期合宿生活で、精神的にも肉体的にも相当に疲れていたに違いない。それと日本代表選手がまだ決まったわけではないので選手達も心の面で落ち着かなかっただろう。

ジーコが日刊スポーツに次のようなコメントを載せていた。

日本人は素直だ。教えたことは何でも吸収する柔軟性も持っている。逆に、ショックに弱く、精神的なダメージを受けやすい。それが顔を出してしまった。精神的な強さというのは窮地に立ったときにこそ現れる。逆風の時こそ、強い気持ちを持つんだ。精神的な弱さを克服して初めて、日本が世界レベルになる。

大切なのは目標、目的。サッカーではゴールすること、勝利することだ。たとえゴールを割られても、それ以上にゴールを割るという強い意志が欲しかった。勝つための精神的テクニックと言い換えてもいい。世界の強豪国の選手は、みな身につけているんだ。

かに海外からいろいろなスポーツの国際試合を見ていると、他の国に比べて日本人選手は動物でいうなら、草食動物のようなおとなしさを感じる時がある。特に身体と身体がぶつかるような試合とかになると、肉体的な強さは日本人選手の中からは感じられない。

トゥーロン国際大会

21歳以下(U-21)代表によるサッカー、トゥーロン国際大会を見ていても日本代表の選手は大人しい。ぶつかり合いになってファウルされた時など、相手を怒鳴るくらいになってほしい。日本語で怒鳴ってやればいい。肝心なのは怒っているという気迫を表現すること。

昨日の試合で予選B組の日本はイタリアに0-2で敗れた。これで予選リーグ全試合を終了し、B組1位はイタリア。日本は2勝1分け1敗で2位となり、17日にA組2位のイングランドと3位決定戦を行う。

この大会から若い選手たちは何を学ぶのだろう? 勝つために必要な個々のいろいろなこと。もしチャンスがあるならば、この大会が終わった後で海外クラブへ移籍するべき。小野や中田のようにすぐに活躍できなくても構わない。稲本が語っているように自分のために将来を考えて、海外に移籍できるチャンスが与えられた選手は絶対に行くべき。

FIFAワールドカップだけが海外クラブのスカウト人にアピールする場ではない。FIFAワールドカップ前に海外に移籍できた選手はFIFAワールドカップに選ばれるためのプレッシャーから、日本でプレーしている選手よりも少しは解放されると思う。

サッカー日本代表の22人がまもなく発表になる。22人の選手選考に選ばれなかった選手の中に、海外でプレーしている選手がいるようになったその時には日本代表はかなり強くなっているに違いない。今回はJリーグの中から2、3人の選手も選ばれました、とか聞ける日はいつになるのだろう。

それにしてもたくさんの怪我人がこの1ヶ月近くで出た。きっと日本代表に選ばれなかったらどうしよう、とかいうプレッシャーに精神的に絶えられなくなって身体的に身体の故障として表われたと思う。

海外クラブへ移籍する意味

Wの選手達は辛いだろう。結果を出している選手がいない中、これまでの実績や信頼とかで選ばれる可能性がある。中盤の選手の中では中村俊輔がトルシエ監督からのプレッシャーを一番受けているにちがいない。

ヨーロッパのサッカーを知っているトルシエとしては俊輔のテクニックは認めるがフィジカル的に物足りないと感じている。俊輔は海外のクラブとの契約が決まって、いざ向こうにいって向こうの選手の中で一緒に揉まれて、始めてトルシエ監督の言っている意味が理解できるだろう。

日本の中だけでプレーしてきた選手は、フィジカル面での強さや大事さが海外に出て揉まれるまで、実際にはわからないし想像できないだろう。そういう環境で苦しみながら成長していく。精神的に強くなるには海外にでて、苦しい環境の中で自分を信じて闘っていくしかない。

そういう意味からいっても他の選手より一足先に、海外でプレーをし始めた中田は随分と成長した。彼のホームページのところでこのように書いている部分があった。以下、その部分を引用する。

ともかく、ファンやマスコミはこのノルウェー戦の結果についていろいろと論議しているだろうけれど、WCまで残り時間はあと3週間。今からいろいろと試行錯誤していく時期じゃないし、また、自信を失う時でもない。自分たちが4年間やってきたことを信じて、自信を持って、勇気を持って最後まで戦い抜くしかないと思う!! そして、何よりも選手たちがこのWCを楽しむこと!!

自分勝手な発言だとは思うけれども、選手が自信を持ってやれる為にも、ファンのみんなやマスコミにはお願いしたい。選手だってみんな普通の人間。みなさんが本気で日本代表に期待をして、このWCの成功を願っているのなら、変なあきらめや批判や、個人攻撃をするのではなく、いかにしたら選手を盛り上げ、楽しくやる気にさせるを考えてみてほしい。それを考えてもらえたら、きっと俺たちだって最高のプレイが出来ると思う。ひいてはそれがWCの成功につながると思う!!

うだろう? 選手たちがFIFAワールドカップを楽しむこと。全くそのとおりだと思った。ファンとかの期待もあるだろうし、国民全体からの期待もあるだろう。そのような期待にこたえることも大事だが、それより一番大事なのは選手個人が楽しむことだと思う。全世界が注目するサッカーの大イベントの中でプレーできる幸福感。

各国代表の選手がサッカー選手としてのプライドをかけて戦うことができる喜び。羨ましいかぎり。日本に限らず、このFIFAワールドカップに参加する各国代表の選手たちは結果はどうであれ、いい試合をしてほしい。

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