メガヒットの秘密(20年目のB’z)- NHKスペシャルを見ての感想


B’z

メガヒットの秘密(20年目のB’z)- NHKスペシャルを見ての感想

がアメリカに来たのは今から20年前、1988年8月22日である。その約1ヵ月後の9月21日にデビューした B’z。今ではすっかりファンだけど、 B’z を実際に知ったのは7年間住んだロサンジェルスを後にしてニューヨークに移り始めた1996年のこと。

最初に行ったノースカロライナ州シャーロットにロサンジェルスでの生活では、日本のメディア情報は全くと言っていいほど入ってこなかった。あの頃は今のようにインターネットなどなく、シャーロットからバスでニューヨークへ旅行した際に寄った紀伊国屋に入り、わぁーい、日本語が読める、と嬉しくなって雑誌などを手に取り喜んでいたのを覚えている。

ロサンジェルスに行ってからは極力英語環境を自分の周りに作る努力をして、チップは安かったけど客全体がアメリカ人というようなお寿司屋さん、などで働いていたりした。

もちろんロサンジェルスはそれなりに大都市なので日本の本屋さんはあるし、ビデオレンタルもできる。だけどそういうものに触れるより、英語を自分のものにするという努力の方があの頃の僕にはプライオリティーが高かったのだ。

1990年代初め頃、調度バブル景気が落ち始めたころだろうか? あの頃の J-POP はこのような理由でほとんど知らないんだよね。米米 CLUB とか、ユニコーンとかTRF とか、Mr.Childrenもスピッツもシャ乱 Q もね。もちろん B’z もそうだったし、 SMAP も知らなかった。

B’z を知ったのは偶然!

本から来た高校の友達が B’z のCDをお土産に持ってきてくれて僕にくれたのが始まり。確か『 LOOSE 』ですぐに気に入ったのを覚えている。そしてシャーロットにいたときの知り合いがニューヨークで起業、手伝って欲しいとの誘いを受けて、僕も調度7年も住んだロサンジェルスのノー天気な気候のせいで自分もノー天気ぶりな生活になり始めていたこともあり、ひょこひょことニューヨークへ乗り込んでいった。

そんなんで始まったニューヨークでは、 TVJapan なるものを毎月申し込み、見事NHKを中心とした日本の番組を見ることができるようになったのである。僕のお話はここら辺で終わりにしといて、本題に入ろうか!

ストイックな稲葉浩志

組全体の感想から言うと、やっぱりあの二人は当たり前だけど陰でものすごーーーーい努力をしていたのだ。稲葉浩志さんの喉への労りから、基本的な体力づくり、そしてストイックなまでの健康管理には驚いた。

2004年、自身の喉に水ぶくれを作り手術を施した稲葉さんのそれからの喉管理はすさまじい。部屋は常にダクトテープで隙間をなくし湿度50%以上を保つ。厚い夏場でも飲むのは暖かいハーブティー。ツアー中は食事の際、ビールは飲まず、流し込むお茶にも氷は入れない。そして体調管理のため、夏場でもよく食べるという鍋料理。お腹を冷やさないためであろう。

ギターの松本孝弘さんに稲葉さんを一言で言うと? という問いにずばり“ストイック”という言葉が返ってきたあたり、やはり相棒も認めるほど自分への責任を感じて理想とする自分のイメージに収まろうと努力しているのである。

B’zのシンガーですね!

葉さんがインタビュアーに“アーティストですか、それともミュージシャンですか?”と問われるんだけど、ここの答えがとにかくかっこよかったね。すべての努力の裏づけがこの言葉に象徴されていた。曰く、

僕の中の意識はあまりアーティストっていうのもないし、実はミュージシャンという意識もあんまり実はないですね、まして音楽家というのもあまりないですね。

じゃ、稲葉さんはなんですか?(インタビュアー)

B’zのシンガーですね!

れを聞いた瞬間、やられた!(おいおい、何に?)と思ったよ。かっこよすぎ。シングル41作品連続トップ、歴代アーティスト1位。シングル・アルバム ミリオンセラー獲得34作品、歴代アーティスト1位。シングル・アルバム 総売上数、なんと7809万枚というからすごい!

そして去年2007年の11月、ハリウッド、ロックの殿堂に B’z の二人の手形が加わることになる。これは驚異的な売り上げが評価された結果であり、アジア人で始めての殿堂入りというからすごいよね! なぜ、こんなに B’z は売れるんだろうか?

売れる理由

この問いに二人はそれぞれこのように答えている。

松本孝弘、感覚かなぁ、もう野生の感ですよ。これはもう、行ける、っていう。この曲で、この詩でもうOKっていう、もう確信あったね。

稲葉浩志、とにかく手を抜いていない姿を見せるというのがテーマでやっているので、そこが伝わっていればなんらかの結果がでてくるのではないかな、と思ってますね。

は二人の創作の現場を見て、あっ、やっぱりなぁ、と素直に思えることができたのである。理想のフレーズが見つからない松本さん、伝わりやすい歌詞を見つけようと試行錯誤を繰り返す稲葉さん。20年間トップを走り続けてきた二人の実像から感じたものは、ずばり成功した人、誰もが持っているキャラクターだった。

それは、考え抜く力、である。考える力ではない! 考え抜く力である。(  考える力が不足しているわけではない、考え抜く力が不足している  )

8小節、20秒のソロで納得のいくフレーズを探し続ける松本さん。6月、都内の録音スタジオである程度のOK。7月、あの8小節をやり直すために再びスタジオ入り。5小節目と6小節目がどうしてもしっくりいかないらしい。このわずか5秒の部分が一ヶ月間気になっていた松本さん。

本人自身語っていたことだけど、もうその辺になると職人としてのこだわりと一緒らしいとのこと。自分が納得したものを作り上げ、その後リリースされても大丈夫、という感覚を得るまで探し続けるのだ。

他の人よりも相当好き

後印象に残っている部分といえば、松本さんのこの言葉。

俺たち何でもそうなんだけど、違うんじゃない!  っていうのが一番誤解の元になっちゃうから、まずはみんな思うとおりにやればいいじゃん、と。これはでも、妥協とは違うんだよね。

それでね、得したこといっぱいあるんですよ、いままで。うそー、とおもってやってみたら、それがヒット曲になったとか、そういうことあるんですよ。なんで、まずそれが一番いけないですよね、最初の時点で、いや、これはないな、って言って、撥ねちゃうの。だからそれはもうずっと続けてやってきたことですね、今まで。

ギターなんかでもそうなんだけど、思い込みの違いだと思うよ。僕が音楽の才能だとか、ギターのそういう才能、とかっていうよりも、人よりそれがあったということじゃなくて、ほかの人よりも相当好きだったというか好きだということが、やっぱり原動力になるんじゃないですかねぇ。だから誰にも負けないぐらいの好きなものを見つけることだよね。

アー前の合宿中、疲れの見えたメンバー全員に丸一日の休暇を与えるんだけど、松本さん自身は自分の部屋に閉じこもり、コンサートで引くことになる曲を最初から全部音合わせと確認のための練習をしているんだよ。8 時間ぶっ通しだよ、昼食はカップめんのみ!

こういう情熱と集中力は本当に自分が好きなものでないと続かないだろうし、それに費やすエネルギーも生まれてこないよね、単純な話。二人はいつまで走り続けるんだろう? 日本へ帰ったら一度、 B’z の LIVE-GYM へ行って見たいと強く思っている。

サインをもらったことの経験(ミーハー体験)

は僕、稲葉さんと松本さんがお互いソロとして活動した時期の稲葉さんにお会いしたことがある。ソロ活動の際の用事で多分、ニューヨーク入りしていたと思うんだけど、僕が働いていたダウンタウンの日本食レストランへ突然現れたんだよね。もう、ちょーびっくり。いっぺんで、あっ、稲葉さんだ、ってわかったよ。

それからはもう、すげー、すげー、って感じで舞い上がってしまい、どうしても握手してもらいたかったから、食事が終わった後に勇気を出して稲葉さんの下へと行ったんだよね。

“あのー、プライベートなところすいません、稲葉さんですよね、ちょーファンなんです。握手とサインしていただけないでしょうか?” 稲葉さん、あっさり引き受けてくれたよ。“あっ、いいよ”って言ってね、普通の紙にサインを書いてもらった。

“名前何?”って聞くから、“あっ、 Kazu でお願いします”って言ったんだ。そしたら連れの一人に向かって、“あっ、名前一緒じゃん!”と稲葉さん。その連れの人は後で宇多田ヒカルのPV見て気がついたんだけど元旦那の紀里谷和明氏だったんだよ。これも後でびっくりしたけどね。

そんで、最後に握手、“頑張ってください”といって握った手にはちゃんと指に刺青がしてありました。かっこいいーーーーーーーーーーーーーー! 今でもサインしてもらった紙はちゃんとCD『 B’z The Best “Pleasure” 』の間に挟んで、大事にしております。すいませんね、ミーちゃん、ハーちゃんのお話をして。

稲葉さん、 B’z のシンガー

コール、アーティストであり、イコール、ミュージシャンであり、イコール、音楽家であり、イコール、( )ですよねぇ。( )にはなんでも入りますね! 最後にせーの、お疲れ!

P.S.  今回のこのNHKスペシャル、実は YouTube に上がっていた。毎回のことだけど、このように貴重な日本の番組を挙げてくれる勇士に感謝している。多分それなりのリスクを背負ってやっているんだろうけど、本当に助かるよ!

人志松本のすべらない話、博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜、めちゃ ×2 イケてるッ !、 SMAP 、うたばんなどの番組をあげてくる皆さん、本当にありがとう。いつの日にか、このような体験が昔話になっているといいんだけどね。早く、世界中のテレビ番組が、世界のどこにいても普通に視聴できるようにならないかなぁ、と思うのである。

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