レッツゴー、ジーター(地元ヤンキー・スタジアム最終戦でさよならヒット)

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デレク・ジーター

レッツゴー、ジーター(地元ヤンキー・スタジアム最終戦でさよならヒット)

ッツゴー、ヤンキース!レッツゴー、ヤンキース!ヤンキー・スタジアムでニューヨーク・ヤンキースを応援するファンからの声援。このフレーズがデレク・ジーターが打席に入ると、レッツゴー、ジーター!レッツゴー、ジーター!に変わります。この声援が昨日はサンキュー、ジーター!サンキュー、ジーター!に変わっていました。

今年のヤンキースはポストシーズンへの進出も消え、昨日の試合が地元ヤンキー・スタジアムでの最終日。今シーズンが始まる前にシーズン終了後、引退する意向を発表していたヤーンキース、キャプテン、デレク・ジーターの勇姿を観ることが出来る、地元での最終戦ということでローカルニュース番組は盛り上がっていましたが、金融ニュース番組ブルームバーグまでデレク・ジーター、地元ヤンキー・スタジアムで最終戦ということを報道していました。

試合は2対2のまま、7回裏、ヤンキースの攻撃。ここで一気に3点追加でヤンキース、5対2とします。 黒田博樹はきっちり先発の役目を果たし、8回を終わってこの日の勤めを終えます。9回表、最後の守備位置につくジーターに注目が集まります。ひときわ大きくなるサンキュー、ジーター!という声援。ジーターの目に涙が溜まってきているような表情、いつものポーカーフェイスですが、涙を見せることを必死になって堪えているようでした。

20年近く、ニューヨーク・ヤンキースのショートとしてポジションの要を守り、リーダーとして多くの強者をまとめていくキャプテンを務めてきたデレク・ジーター。何で皆、サンキュー、ジーターって言っているのか分からない、自分は自分の仕事をしているだけなのに、とインタビューで謙遜していましたが、ジーターが居たからのヤンキースを20年近く、観ることができたファンは感謝の気持ちでいっぱいなんです。

劇的な幕切れ!サヨナラヒット演出

ラマはまるでジーターのスパースターぶりを演出するような展開を見せ始めます。好投していた黒田に変わって9回表を引き継いだデビッド・ロバートソンが2ランホームランとソロホームランを打たれ呆気無く5対5の同点に。ジーター、ショートでの最後のポジションを守り切って試合は終了、という皆が期待していた筋書きは白紙状態になりました。

ファンとして嬉しかったことは、ジーターの打席が9回裏、3番手になっていたことでもう一度、目に焼き付けるチャンスが回ってくることでした。最初の打者、ホセ・ピレラがレフト前ヒットでノーアウトのランナーが出ます。続くブレット・ガードナーがきっちりとバントで一塁走者を2塁まで送り、打席にはデレク・ジーターが登場します。試合は呆気無く、劇的な幕切れを迎えることに!

最後のシナリオを託されたジーター。初球でした!ライトへ抜けるヒットを放ち、2塁ランナー一気にホームへ駆け込み、セーフの判定。見事、サヨナラヒットとなり、ジーターの周りにヤンキースの一員が集まりだします。なんとも憎い演出といいますか、やってくれたな、ジーター!という感じでさすがです。ヤンキース、キャプテン、デレク・ジーターらしいシナリオでした。

ヤンキースの選手と抱擁を交わし、マリアノ・リベラ、アンディ・ペティット、ホルヘ・ポサダ、バーニー・ウイリアムスなどヤンキース傘下のファームで一緒に成長してきたメンバーも登場。懐かしい顔ぶれに観ている私はすでにうるうるモード、ジョー・トーリ監督を観た時には本当にかつてのヤンキースを思い出して泣きそうになってしまいました。ジーターも嬉しそうで、かつてのメンバーと兄弟のような笑みを持って抱擁、ジョー・トーリ監督とは第2の父親というようなリスペクトをもって暖かくジーターは迎え入れていました。

対戦相手のボルチモア・オリオールズも3塁ベンチでそれらの様子を見守り、伝説となるデレク・ジーターの勇姿を目に焼き付けているようでした。メンバーとの抱擁の後、自分のポジション、ショートの位置へ一人で向かうデレク・ジーター。あの位置からの景色をもう一度、観ておきたかったと、後のインタビューで語っていましたが、ショート位置に着くと、ジーターはその場所に屈み込み、神聖なる趣で今までの感謝の気持ちを捧げているようでした。

強かったニューヨーク・ヤンキース時代の思い出

ーターのデビューは1995年ですが、レギュラーとしての位置を獲得したのは翌年1996年からです。私も調度この年にロサンゼルスからニューヨークへやってきたので、あの時のヤンキースの活躍ぶりを今でも覚えています。そうなんです、1996年、ヤンキースは18年ぶりにワールドシリーズ優勝という快挙を成し遂げます。

ポール・オニール、デビッド・コーン、ティノ・マルティネス、デビッド・ウェルズ、ロジャー・クレメンスなどの往年の名選手を従え、ヤンキースは1998年から2000年の間、1070年代初頭のオークランド・アスレチックス以来のワールドシリーズ3連覇を達成します。

ホント、ヤンキースは強かったんです。そして試合を観ていても面白かった印象が残っています。どういうことかというと逆転勝ちで勝利を収めるパターンが多かったからだと思います。それも試合終盤以降、7回裏以降に逆転という場面が多く見受けられました。選球眼が良かったんです、ヤンキース打者の!

メジャーリーグでは先発投手の球種数、100球を目処にその日の試合を組み立てますが、素晴らしい投手でも110球前後の登板となれば、回の早い段階でその数字を達成してしまえばいいのです。際どい球を見逃してボール判定に結びつけ、球数を進行させていく。早ければどんなに調子の良いピッチャーでも6回を迎える頃には100球前後に達しているんです。

そうすれば、ゲーム終盤以降は中継ぎの投手が登場してくるので、ここに勝機のポイントをヤンキースは見つけ出すんです。連打を放ち、見事終盤での逆転劇は観ているファンを魅了し、やっぱりヤンキースは強い、最後まで諦めない、という信じる心が芽生えます。

2001年はアメリカ同時多発テロ事件の被害を被ったニューヨークは一つにまとまりましたが、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとのワールドシリーズ第7戦でサヨナラ負けを喫し、ワールドチャンピオン4連覇を逃します。ランディ・ジョンソンとカート・シリングの偉大なピッチャーをヤンキースは打ち崩せませんでした。

そして迎えた2003年、松井秀喜、ヤンキース入団です。この年もワールドシリーズへ進出しますが、フロリダ・マーリンズに2勝4敗で敗れます。この時、ジョシュ・ベケットという素晴らし投手がマーリンズに存在し、ヤンキースは彼の活躍前に屈したのです。

その後、ジェイソン・ジアンビ、アルフォンソ・ソリアーノ、アレックス・ロドリゲス等の大型補強をしましたが、ヤンキースはかつての強さを取り戻せないままの状態が続き、2008年、「ルースが建てた家」(The house that Ruth built )旧ヤンキー・スタジアムの有終の美を飾れないままシーズン終了。1995年以来続いていたポストシーズン進出は13年連続でストップしました。

迎えた2009年、2代目となる新ヤンキー・スタジアムが開場。CC・サバシア、A・J・バーネット、マーク・テシェイラら各球団の一線級の選手を獲得、9年ぶり27度目となるワールドチャンピオンに輝きます。松井秀喜選手はワールドシリーズMVPに輝くほどの活躍ぶりで勝利に貢献したのを覚えています。( サヨナラホームラン連発、今年のニューヨーク・ヤンキースは雰囲気がよかった!

これらヤンキース黄金時代の中にいつもデレク・ジーターは存在し続けました。チームメイトを励まし、先頭に立ってリーダーシップを発揮し、勝利に貢献し続けたのです。老兵は死なず、只消え去るのみ!新たな区切り、デレク・ジーターの活躍とともにヤンキースの輝かしい歴史を同じニューヨークで体験できた私は幸運だと思います。

打って良し、走って良し、守って良し、デレク・ジーター

っても好打者のジーター。走塁も良し、守っても守備の見せどころ、ショートでの活躍ぶりで誰もが憧れるメジャーリーグ、スターに成長し、ヤンキースで活躍したジーターは子供からお年寄りまで、同じメジャーリーガーからも憧れの存在として輝き続けた存在です。

私のお気に入りは守りでのジーター。ショートゴロを捌く一連の動きは洗練されていました。ゴロをグラブで捌いてからのスローイングに至るまでの動き、流れるように無駄な動きなど一切なくジーターは処理していきます。逆シングルで捌く三遊間のゴロを捌く動きは特に印象に残っています。走りながら逆シングルでボールを受け、そのまま後方へ走りジャンプしながら一塁へ身体を反転させて一気にボールを送球します。

あんな崩れた体勢からだと普通なら悪送球になるのですが、ジーターの場合はほとんどアウトで仕留め、ファンを歓喜させ、相手打者を唸らせていたのです。ジーターのような選手がバックで守りを指揮してくれていたら投手としては心強いでしょう。黒田博樹投手も田中将大投手もジーターが存在していたヤンキースを体験できて幸せだったの思います。

長い間、お疲れ様でした!リスペクトされ続けたヤンキース、デレク・ジーターはまた一人、野球史の伝説として加わったのです。レッツゴー、ジーター!レッツゴー、ジーター!

デレク・ジーター

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