世界トップクラスのサッカーは一瞬の判断力が速い


ディエゴ・フォルラン

世界トップクラスのサッカーは一瞬の判断力が速い

メリカへの遠征が中止となり、今回もホームで相手チームを迎えての親善試合。日本からは地球の裏側にあたるウルグアイからはるばるやってきた相手チームの選手たち。移動による疲れ、時差ぼけ、そのほかのハンディな点もあるが、世界トップチームと肩を並べるには本来ならば日本代表が遠征すべき。ホームでの居心地のいい環境の中で選手は精神的に成長できるのか。タフになるには厳しい環境を自ら選んでいかなければいけない。

サッカー日本代表 vs ウルグアイ代表

回も試合を見ていて気になったいくつかのポイントを書いていくつもり。どうしても批判めいたことを書いてしまうが、だったら海外へ遠征に行って厳しい環境の中で試合をして、結果を残せといいたい。

まずは日本代表FWの鈴木隆行。こいつはどうしてあんなにも転ぶのだろう。倒されているのか自分が当たり負けして倒れているのかわからない。こいつが倒れるたびにプレーがとまるのはどうも気に入らない。せっかくの攻撃のリズムを作ってもそこでプレーが止まってしまうからだ。楔に入るならば身体を張って、ある程度ボールのキープは絶対に必要だ。これができないと見方の選手から信頼が寄せられない。

鈴木のプレーを見ていて、1998 FIFAワールドカップ、フランス大会時の中山雅史を思い出してしまった。奴もボールを貰うたんびに倒れてばかりいた。足が地についていないというか、腰の中心が浮ついていてバランスがとれていない。相手のディフェンスよりも動き出しが遅く、ボールを貰ってからも足元のプレーが下手くそですぐに相手のプレッシャーに負けてしまう。何度もこのようなシーンを見せられてかなりフラストレーションがたまったのを覚えている。

鈴木は日本代表レベルの選手ではない。トルシエは鈴木のスピリットをかっていたがそれだけでは勝てない。ブラジル代表ロナウドやフランス代表アンリのような足の速い選手。ボール捌きのうまい選手。ドリブルで突破できる選手。ゴール前で絶対的に強い選手。こんなFWがほしい。

中村俊輔のボールキープ力が目立った。やはりイタリアで激しいプレッシャーの中で鍛えられているのだろう。こういう親善試合でも相手チームのプレッシャーに見事対応している。そして他の日本選手よりも1対1の場面での勝負強さ。ずいぶんと頼もしくなった。以前だったら中田英寿だけが中盤での存在に重みを感じたが俊輔が加わって日本の中盤が頼もしくなった。

そしてもう一人の海外組み、小野伸二も精神的に成長した場面を見せていた。特に印象に残ったのはフリーキックをはずしてずごく悔しがっていたシーン。きっと海外でプレーするようになって自分のプレーを以前よりも意識するようになったのだろう。

フリーキックなどは自分の存在感をチームにアピールするには大事な場面。そういうところでチームメイトから任せられるようにならないと外から来た選手は必要とされない。ましてやまだまだヨーロッパでは日本人の存在が薄い中で自分が勝ち残っていくためには、こいつはすごい、という印象をみんなに与えなければいけない。

周りが自分に合わせてくれた日本のJリーグから、自分の実力をみんなに認めさせて信頼を得ていかなと生き残れない海外でのプレーが確実に小野を高めている。もう一人の中盤、海外組みの稲本潤一にももっとプレミアリーグの試合に出てほしい。

日本ディフェンス陣の甘さ

合結果は川口の信じられないミスもあって引き分けに終わったが、どうも日本ディフェンス陣の甘さが目立った。 1点目のディエゴ・フォルランがヘディングで得点を入れたとき、解説者はしきりに球際の寄りが速いとか飛び出しが速いとか話していたが、要は日本ディフェンス陣の対応が1歩遅いだけのことだと思う。

確かに奴の動き出しは早かったが、フォルランは自分の所属するマンチェスター・ユナイテッドでは控えの選手。そのマンUの控え選手の動き出しについていけないというのは、繰り返すが日本ディフェンスの対応が遅いのだ。逆に言えば、それほどプレミアリーグやそのほか世界のサッカーが速いということ。

プレミアリーグとかが世界サッカーの標準だとしたら、日本代表の攻撃陣は半歩すべてのプレーに関して遅い。高原が対応しつつあるが、もっとドイツで自分の所属するチームの試合に出る必要がある。そしてもう一人、足の速い技術のあるFWがほしい。鈴木には悪いが日本代表に必要なし。中山ゴンも精神的な支柱としてチーム内に必要だとしたらその後釜は中田英寿がやればいい。

日本の中盤に関しては、中田、小野、中村、稲本は世界標準レベルの速いサッカーに対応している。後は各々の選手がUEFAチャンピオンズリーグに出場するような実力のあるチームに所属して、そこでレギュラーとして試合に出ることができれば日本代表が世界標準サッカーに対応するのにすこしばかり近づくことができる。そして初めて日本代表は世界標準から半歩速いサッカーができるようになる。

そのレベルだとFIFAランキングでいったら10位前後にはいけるだろう。日本代表のディフェンス陣はどうだろう。残念ながら今現在の時点では世界標準の速いサッカーレベルから1歩遅れている。一つ一つのプレーがすべてにおいて1歩遅いのだ。一瞬の判断の速さのことをいっている。

昔はJリーグに世界のほかの国からトップレベルじゃないにしても外人のFWを入れれば、日本ディフェンス陣のレベルも上がるだろうと思っていた。それなりに日本人とは違うタイプのFWと対処している間にプレーの質が上がると思っていたのだが、どうやら間違っていたらしい、と最近思うようになった。特に今回の試合を見た後。

何度もいうがフォルランもアルバロ・レコバもそれぞれ所属するチームでは控え選手。だいたいの試合において後半の途中から出場してくる選手。マンチェスター・ユナイテッドではルート・ファン・ニステルローイ 、オーレ・グンナー・スールシャール、ライアン・ギグスという選手たちがいて、その選手のどれか代わりで出場することが多い。インテルナツィオナーレ・ミラノでも先発はクリスティアン・ヴィエリ。

そしてエルナン・クレスポやガブリエル・バティストゥータがいて次にレコバがくるという感じ。このフォルランとレコバは世界標準サッカーレベルのチームに所属しているが、個人的な実力でいったら日本代表の中盤選手と同じレベルだと思う。そしてこの2人に対応できていなかったディフェンス陣はやはり海外を目指すべき。世界の速いサッカーに普段から接していけば確実に日本代表全体のレベルは上がるはず。残念だがディフェンス陣はレベルが低い。

一瞬の判断力

こでちょっとどの程度のレベルのことをサッカーが速いといっているのか整理しておこうと思う。世界トップレベル代表チームのプレーが0だとしよう。ワンタッチプレーなど試合の展開がものすごく速い。そしてUEFAチャンピオンズリーグに出場するチームのレベルがトップの0から比べて、半歩から1歩遅いレベル。

その次がプレミアリーグとかスペインリーグやセリエAのチームでレベルが1歩ぐらいトップの0から比べて遅い感じ。今の日本代表中盤のレベルはこのぐらいの位置の実力だと思う。それ以外の日本代表選手は全体から1歩半遅いぐらいのレベル。高原、三都主にイギリスに渡った戸田に柳沢にディフェンス陣全体がそう。

ここから後半歩、そして1歩速くなるにはまず海外へいって所属するチームでレギュラーとして試合に出場することが絶対に必要だと思う。日本のJリーグのプレーは全体のトップからは2歩遅いレベルの実力。そこから代表に選ばれて1から1歩半遅いサッカーをするチームに所属しても世界のトップチームのプレー0には追いつかない。

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