丸山茂樹、1打及ばず2位。ニッサン・オープン最終日


丸山茂樹、1打及ばず2位。ニッサン・オープン最終日

週行われた米男子ニッサン・オープンの丸山茂樹は惜しかった。金曜日まで調子が良くて上位につけていた丸山茂樹選手は土曜日、雨のプレーでショットが乱れ首位のマイク・ウェアとの差を自ら広げてしまう。この時点で首位との差は5打。

土曜日時点でのインタービューでは丸山茂樹自身、明日の最終日に逆転優勝することはかなり難しいと語っていた。雨でのプレーを苦手というかとても嫌がっている様子で、晴れていれば好調ぶりをキープできていたであろう自分自身のプレーができないで残念そうだった。

そして当日の最終日。丸山茂樹はショットの安定振りと絶対に追いつくという精神力で7ショットリードのマイク・ウェアに後半ついに並ぶことになる。丸山茂樹は安定したショットが光り、 16 番までに5バーディー( Birdie )を奪った。ここまでの丸山茂樹のゴルフは完璧だった。

1打1打のショットを慎重にかつ積極的に攻め、マイク・ウェアとの我慢比べをしているようだった。しかし2人が並んだ時点で運命の女神はマイク・ウェアにちょこっと微笑み始めた。なんと、まさかの雨が降り始めたのである。

丸山茂樹選手は嫌だっただろう。昨日のプレーイメージが頭をよぎったに違いない。なんとか後2番このまま持ち越してプレーオフか、マイク・ウェアが先にミスして首位から脱落するか、 それとも後2番の間に雨が奇跡的に止んで自分がバーディー( Birdie )を取りにいくか。

17番ホールは長かったに違いない。なんとかお互いにパー( Par )で乗り切った17番。しかし2人の表情からはあきらかにマイク・ウェアのほうが有利に見えた。丸山茂樹選手も語っていたがカナダ人のマイク・ウェア選手はカナダという土地柄、このような天候でのプレーに慣れている。だから表情や感情に少しの乱れもみせずに、いつもと同じようにプレーしていた。

一方、丸山茂樹選手のほうはあきらかに嫌そうだった。かじかむ右手をなんとか冷えないように暖めている表情は、雨が止むのを祈っているようだった。丸山茂樹選手はこのニッサン・オープンが行われたゴルフコースのすぐ近くに住んでいる。住み慣れた環境、プレーしなれたゴルフコース、普段は雨など降ることがないここサザン・カリフォルニアで今回は絶対に勝てると思っていただろう。

運命の女神

終 18 番(パー4)で丸山茂樹のティーショットはフェアウェイを捉えることができずに ラフ _( ゴルフ ) につかまる。マイク・ウェアのほうは落ち着いてショットをくり出し、なんなくフェアウェイをキープ。この時点でマイク・ウェア有利。

続く第2打。雨の ラフ _( ゴルフ ) からのショットに丸山茂樹は苦しみ、グリーンのかなり手前までしか寄せることができなかった。マイク・ウェアはグリーンこそ外したがピンショットを狙える位置に付ける。丸山茂樹ピンチ。

丸山茂樹の第3打。16番まで好調だったアイアンはこのときすでに運命の女神から見放されてしまっていた。ピンそばまで寄せ切れずパーパットも長い距離を残す。一方マイク・ウェアの第3打。チップインを狙ったショットは自らが手を上げて勝利を確信するほど奇麗な弾道を描き、ピンすれすれでわずかに外れる。この時点で運命の女神はマイク・ウェアに微笑んでいた。気が付いてみると雨が止んでいる。

丸山茂樹のパーパット。願いというより祈りのこもったパーパットは残念ながらわずかに外れる。なんと丸山茂樹選手この日唯一ボギー( Bogey )。そしてパー( Par )にまとめたマイク・ウェアに優勝をさらわれた。丸山茂樹は4位だった前週のビュイック招待でも1打差でプレーオフ進出を逃している。昨年のマスターズ・トーナメント覇者、マイク・ウェア(カナダ)が 71 にまとめ、通算 17 アンダーの267でこの大会を連覇し今季初優勝した。

勝負の世界は厳しすぎる。だがこのような経験は確実に丸山茂樹選手を強くする。このわずか一打差のくやしさを丸山茂樹選手は忘れないだろう。プレー振りを見る限りとても落ち着いているし、余裕が出てきたようにも見える。現地のアメリカで生活し始めて今年は丸山茂樹選手自身かなり勝負できると感じているに違いない。

敗れはしたがその表情やコメントに暗さはなかった。ある新聞に載っていた丸山茂樹選手のコメントに思わず僕も笑ってしまった。

“I am still not good at playing in the rain. I start practicing in the shower tonight.”

今年はマスターズ・トーナメント、取れるんじゃない?!

P.S. 残念、丸山茂樹選手。マスターズ・トーナメント、今年は予選落ちという結果になってしまった。彼のコメントを聞いているとまだまだメジャーのタイトルには遠いいなぁ、と感じた。ゴルフでは絶対にくさってはいけない。それができないと集中力が途切れてしまうから。丸山茂樹選手のコメント中にコースが嫌いといっていたが、平坦なコースがないからそれだけ難しいのでありだからマスターズ・トーナメントなのだ。

他のものにあたっているようでは、当分結果は付いてこないだろう。技術はある。足りないのは精神力だ。来年に期待しよう。

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