全豪オープンテニス女子シングルス2005準決勝、メジャータイトルを得る為の何か


全豪オープンテニス女子シングルス2005準決勝、メジャータイトルを得る為の何か

回はマリア・シャラポワとセリーナ・ウィリアムズの戦い。この試合は見ごたえがあった。今急成長中のシャラポワにすでに数々のメジャーを獲得しているセリーナ。両者とも最後まで決して譲らなかった。

第1セットは6-2とあっさりシャラポワが取ってしまう。そして第2セットはもつれた末、7-5でセリーナ・ウィリアムズが取り勝負は第3セットへ。ここでシャラポワの若さがでる。マッチポイントを何回か迎えたがセリーナ・ウィリアムズにその都度粘られて、落としてしまったのだ。ここを踏ん張ったセリーナ・ウィリアムズはさすがというしかないだろう。

6-6の対ブレイクの末、7-6でリードした時のガッツポーズは気合が入っていた。そうなのだ、シャラポワに勝つには絶対にこの相手には負けたくないという気迫しかない。その気迫が自信になり勝負どころで鋭いリターンやサービスを決めることに繋がる。

シャラポワのサービスで始まった第14ゲーム。試合が始まってからすでに2時間30分が経過していた。15-15で迎えたシャラポワのサービスゲーム。セリーナ・ウィリアムズがネットへ出てパッシングショットを決めた。彼女はおもいっきりシャウトした。シャラポワに負けないぐらいの大きな声でシャウトした。

セリーナ・ウィリアムズは気づいていたに違いない。シャラポワに勝つには発するエネルギーをシャラポワよりも大きくしなくてはいけない。まさにセリーナ・ウィリアムズの叫びはそれだった。その時点でシャラポワの気合の気配が消える。

マッチポイント。あっさりセリーナ・ウィリアムズにリターンエースを決められ、マリア・シャラポワ準決勝で敗退。うーん、僕はてっきりシャラポワが今年の全豪オープンを取ると思っていたので以外だった。それほどセリーナ・ウィリアムズが勝負への執着心を見せた。

シャラポワはまた一つ何かを学んだ。メジャータイトルを得る為の何か。去年のウィンブルドンの時よりも確実に強くなっている。勝者のオーラーをまとい始めた。自分からのミスも少なくなってゲームで勝ってポイントを稼げるように成長している。新しい女王の誕生は間近。

決勝はリンゼイ・ダベンポートとセリーナのアメリカ人同士の戦い。リンゼイはメジャーのタイトルから5年も遠ざかっている。当然今回は狙いにくるであろう。年齢的にも今年辺りがピークの後半最後に差し掛かっているといってもいい。体重をのせた重いリターンをセリーナはどのようにして戦うのか? どっちが勝ってもおかしくない。

レイトン・ヒューイットの誤算

局女子はセリーナ・ウィリアムズが優勝した。それよりもすごかったのが男子の決勝だった。オーストラリア人の願いを背負って決勝に挑んだレイトン・ヒューイットと過去2回の準優勝に泣いたロシアのマラト・サフィン。マラト・サフィンが優勝したのは5年前の過去、彼が20歳の時である。

序盤はレイトン・ヒューイットが地元ファンの後押しもあり、優位にゲームを進めていた。しかし、 サフィンはじっと自分に運の波が来るのを待っているかのように冷静に、しかも情熱を内に秘めながら相手がミスを犯すのを待っていた。そしてその時期が来た。

相手のミスに雄たけびを上げるレイトン・ヒューイット。審判の判断に対して挑戦的になり、あるポイントの時にラインズマンをにらみつけてしま う。ここで地元ファンの人がいっせいに引いた。あまりにも露骨なヒューイットの態度に嫌気を覚えた地元ファンは、こいつがオーストラリア人の願いであるオーストラリア人による地元大会の優勝を達成しても、ちっとも我々の誇りにはならない、と判断したようだった。

プレーが紳士的ではなかったし、ヒューイットのプレーから勇気を与えられることもプライドを満たされることも出来なくなっていたに違いない。サフィンはこのときを待っていた。その後自分のサービスをことごとくエースで決め始め、ついに念願の優勝を手にしたマラト・サフィンの戦いぶりは立派であった。

レイトン・ヒューイットはもう少し大人になる必要がある。ライバルのアンディ・ロディックを打ち負かした時の情熱は必要だが、マラト・サフィンのような内なる冷静さを保った情熱も必要。今年のサフィンとレイトン・ヒューイットの活躍はどうなるのであろう? アンディ・ロディックの復活はあるのか? マリア・シャラポワはウィンブルドンで2年連続優勝なるか? 今年も楽しみがまだまだあるぞ! 2005/02/01

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