宮里藍が活躍するアメリカスポーツ界、英語事情他


宮里藍が活躍するアメリカスポーツ界、英語事情他

界ランキング、日本人初の1位。日曜日に最終日を迎えたセーフウェー・クラシックで見事勝利し、米女子ツアー日本人最多の今季5勝目、米女子ツアー通算6勝目を挙げた宮里藍。世界ランキングでも日本人初の1位となる。

この最終日の試合を偶然にもテレビ中継で観ることができたのでどんなものかと思い宮里藍のプレー振りを観察することにした。宮里藍のゴルフを見るの去年フランスで開催されたエビアン・マスターズ、LPGAツアー初優勝を果たしたとき以来ということになる。

いや違う、去年9月に行われたサムスン世界選手権で僅かワンストローク差で優勝を逃した試合もあった。あの時は前のプレーヤーが詰まっていてホールに現れてもクラブなど触ることもできず待っている間の集中力を保つのに苦労しているように感じた。確か最終ホールギリギリまでトップを走っていて、宮里藍のショットが乱れ自滅したんだよなぁ・・・

あの失敗からまた一つ何かを掴んだ宮里藍は今年に入ってから何と史上5人目(日本人初)の開幕からの2週連続優勝を達成し、これまでに先週優勝した分を含めて5戦優勝していることになる。

新しい環境に慣れるまでの過程

006年から米国ツアーを主戦場にしたが勝てない年月を重ね、自分なりに苦しみ試行錯誤を続けていた宮里藍は見事2009年のエビアン・マスターズ優勝で自分のプレーを自信を持って行えるきっかけを掴み、その後のサムスン世界選手権でのちょっとした気の緩みから逃してしまった優勝達成への道筋など貴重な情報を積み重ねてきたと思われる。

一つには多分、宮里藍の目に入ってくる景色に慣れたのだろう。日本国内で行われるゴルフトーナメントのギャラリーは当たり前だが日本人が多数を占めるに決まっている。もっと大きく捉えるならばアジア人、アジア系、モンゴロイドといったところか、どこか目に入ってくる景色に自分とは異なる人種がいないのでストレス、違和感をなくプレーすることができる。

このように書いても自分の視界に自分の肌の色と違う人種が多数居る状況というものが意識するにせよ無意識にせよ、少なからずストレスを与えることをほとんどの日本人は知らないだろう。

挑戦し始めたばかりの頃は言葉の問題もあっただろう、どこか遠慮がちだったに違いない。その内、周りの環境、生活スタイルにも徐々に慣れ、違和感なく自分の目線に入ってくる状況にもいい意味で鈍感になり始め、自分がこちらの生活へと浸透していく。この辺りのことは「 日本人がマイノリティーな場所で闘うことだけが個人を強くする  」のエッセイでも書いた。

過保護的扱いのメジャーリーグ日本人選手

っぱり自分からどんどん新しい環境へ飛び込んでいかないとダメなんです。今シーズン、メジャーリーグで苦しんでいる日本人選手、どれだけ多いことか? どうしちゃったんでしょう? シカゴ・ホワイトソックスのオジー・ギーエン監督が皮肉を込めてコメントしていましたけど、日本人のメジャー挑戦者は過保護に扱われすぎなんです。

通訳などが渡米当初から付き添い、積極的に自分から周りの環境から拾い上げることのできる情報を自分のものにしていたのかどうか? 今苦しんでいるメジャーリーグの日本人選手なんてちっともこちらの環境に慣れることができていないじゃないですか?

英語なんて上手い下手なんて野球選手には関係ないんです。どれだけ下手でも日本で培ったプライドを捨てゼロからスタートする気持ち、何でも吸収してやるぞ、という気持ちでチームや野球を取り巻く環境へと自分をコミットさせていくことができるかなんです。ロサンゼルス・ドジャースの黒田博樹投手ぐらいですかねぇ、今年観ていて楽しいのは! ( 新しいチャプターに入った日本人メジャーリーガー  )

英語ができなくても自分から積極的に動けるかどうか

ューヨーク・メッツに所属していた新庄剛志選手みたいに楽しんじゃったもん勝ちだとおもいます。ゴルフ界にだって凄い人がいます、あの青木功だって全然英語でのコミュニケーションだめなんです。なのにグレグ・ノーマンとは大の親友関係でよく一緒にお話ししながらゴルフしていたとのこと。周囲からはどのようにしてコミュニケーションが成り立っているのだろうかと不思議がられたとか・・・でもですよ、これで良いんです!

反対に顰蹙を買っていたという噂を聞くのが尾崎○○という選手だとか・・・英語ができないからなのか、コミュニケーションを取ろうという努力もする気がないのか、ということが書いてあった記事を読んだことがあります。話が違う方向へ行きそうなので宮里藍のプレー振りに戻ります。

周囲の状況を把握する

週末日曜日の最終日も実は随分と後半に差し掛かるにつれて最終組宮里藍は待たされることになっていた。何と二組も前に詰まっていたのだから・・・これなどは去年サムスン世界選手権での失敗が活かされている。宮里藍はプレー開始の合図が知らされるまでストレッチをしたりして気を紛らわせている。

一番感心したのはほとんど前方で行われているであろう一つ前の組のプレー振りを観察することなく、周囲に威圧感を与えることなく自分の周囲の空気と空間をコントロールしていてすべてをこの最終日で優勝するために、という感じが宮里藍からかもし出されていて、いい意味で集中力を保てているようだった。

キャディーとコースを攻める上での確認事項も自分が納得するまで様々な角度からの質問を投げかけショットに向かう宮里藍。プレーには迷いはなく、すべての状況を把握しているようで貫禄さえついてきているようだ。そう確信したのは2位で優勝争いをしていたクリスティ・カーが自滅していく様子を見ていたとき。

相当力が入っていたらしく自滅しない、プレーがぶれない宮里藍の様子などが伝わってきていたのだろうか、縮まらないスコアーに苛立ち、ショットが乱れ最終ホールで3位だった崔蘿蓮に追いつかれてしまった。

それに比べ宮里藍は余裕の姿勢を保ったまま最終ホールグリーン上に現れ、難なくパーで見事優勝を手にしてしまった。すぐ後に行われたこちらのインタビューにも難なく英語で対応。この様子だと宮里藍が活躍するにつれ彼女は米国ツアーでのアイコンとして受け入れられる可能性がある。どういうことか説明しよう!

安心したい米国ツアー開催者

分どこの国でもそうだと思うが、マスメディア側は活躍した選手、主力選手などからの情報をインタビューなどで得て、広くマスに伝えたいという欲求がある。日本の相撲だって優勝力士が日本人以外のものでも何とか日本語でインタビューを行い、その力士を理解したいという空気が場内に流れているではないか!

それと同じでこの場合は米国ツアー、LPGAツアーということでこちら、英語の世界。マスメディアは世界ランキング1位の存在感を示す宮里藍を理解したい、少しでもこちら側と意思の疎通ができるぐらいの安心感を得たい、という想いが伝わってくる。

女子ゴルフファンもそうであろうし、アメリカン人にしても彼女の発するコメントから彼女を理解、安心したいという思いは当然のことながら存在している。それが不可能、相手を理解できないということになると、イスラムは自分たちと違うといって排除しようとするお国柄だから( 大韓民国女子プロゴルファーの憂鬱、英語できますか?  )のところでも書いた“米女子ゴルフ、英語できなければ出場停止”という事態にまで発展してしまう。以下のコメントは2008年に発表された。

米女子プロゴルフ協会(LPGA)は、来年から同ツアーに2年間在籍し英会話能力の評価が必要と判断された選手を対象に英語の口語テストを実施し、基準に達しない場合は出場停止とすることを決めた。AP通信が、26日伝えた。

LPGAには現在、26カ国から121人の外国人選手が在籍。その中には活躍が目立つ韓国出身の45人が含まれている。すでに前週のセーフウェー・クラシックの大会前に、韓国選手にはこの決定について説明を行ったという。LPGAは「選手たちには、コースと同様に、メディアやファン、スポンサーとの関係でも成功してもらいたい」とテスト実施の理由を挙げ「特定の国や選手をターゲットとしたわけではない」としている。

LPGAツアーを観ればすぐに気がつくのだがスコアボードに多数の韓国人選手の名前が並ぶ。この違和感は開催者側からすれば当然のことでいくら韓国経済の調子が良く、海外でのプレゼンスが高まっているとはいえ韓国人選手同士で固まって行動してしまうようだと英語圏の人間はそれだけで戸惑う。これは日本人にも当てはまることなんだけどね!

だから逆に言えば英語でのコミュニケーションをこちら側のマスメディアとの間で確立しつつある宮里藍はある意味、ファンからもそれ以外の人たちからも支持される。この事実は大きい。気がつけば周りの雰囲気は自分に安心感を与えるものとして存在し、米国ツアーではそれなりの存在感を創造していくのではないかと、宮里藍を観ていてそのように感じた。

タイガー・ウッズが離婚問題でこけているから、石川遼にもチャンスはある。PGAツアーの世界では新たなヒーローの誕生を待ち望んでいる雰囲気に包まれているのも確か!

テニス界では

メリカのスポーツ界でもう一つ大きい存在感を示しているのがテニス。野球(MLB)、バスケットボール(NBA)、アメフト(NFL)、アイスホッケー(NHL)と一年中スポーツ行事が行われる中、ゴルフ同様、テニスファンも多い。

そこで活躍する選手はすっかり英語圏の選手は存在しないんだけど、皆英語が上手い下手に関わらずコミュニケートできている。マリア・シャラポワ、ジュスティーヌ・エナン、エレナ・ヤンコビッチ、アナ・イワノビッチ、キム・クライシュテルスなどとヨーロッパ出身の選手が活躍している女子シングルス。得に目立ってきているのがロシア人の存在でこれもエッセイ( テニス界に多数現れるようになったロシア人、資源大国経済潤っています  )に書いた。

男子の中ではロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチなどに混じって錦織圭も頑張っている。錦織圭も英語でのインタビュー、No Problemなんだよね! ( 世界で活躍する日本人テニス選手を育てる一つの提案  )

世界のスポーツフィールドでは

F-1の世界で活躍する佐藤琢磨、中嶋一貴。自転車ロードレースの世界で活躍する新城幸也、別府史之。フィギュアスケートの世界で活躍する浅田真央、安藤美姫、川口悠子。これらの選手は日本語以外でのコミュニケーションの確立なしでは活躍できえない選手ばかり。あっ卓球の福原愛の存在もあった。( 世界に飛び出せ若きアスリートたち!(ジェネレーションY) )

( ロードレース世界選手権、日本人ライダーの阿部典史さん死亡  )のところでも書いたけど世界で活躍しているGPライダーはかなり昔から他のスポーツとは関係なく、それぞれのライダーが英語でのコミュニケーションを確立していてこれには驚いた! きっと世界の舞台で活躍するには早くからヨーロッパのモータースポーツ界へ渡る必要があったのと、そこでメカニックなどと意思疎通を図るために英語でのコミュニケーションを必死で行ったのだと思う。

優勝インタビューなんてブロークンイングリッシュでも意思の疎通というレベルでは全く問題なく、逆に堂々と振舞っている姿を見て感心したのを覚えている。卑屈になる必要なんてなく、これが俺の英語レベルだからそちら側(英語を母国語とする人物)が俺を理解しろ、ぐらいの態度で充分!

世界の舞台を目指す若きアスリート

今後、これからの10年で世界の舞台を目指す未来のアスリートは日本の学校教育課程に合わせることなく、自らの道を異文化、異国の地での生活、という選択肢を選ぶことでその競技の資質と内面での成長などを含めた教育を施していくことになるであろう。

Knowledge is Power.

語プラス@の時代。インテリジェンスな情報を英語でキャッチ。日本語に翻訳されるまで待つのはやめましょう。できるあなたへ、 Knowledge is Power. このパワーの意味するところは何であろうか? それは思うに、異なる環境へ適用する能力、だと思う。

例を挙げるなら、簡単な海外への小旅行から不確定未来 のさまざまな社会への対応能力など、それ相応の知識を持っているのといないのとでは、その人の人生の過程において得るであろう結果は、まったく違ったものになるだろう。

当たり前のことだが成人してからの個人はすべて自己責任である。育ってきた環境への不満は、成人してからの人生ではすべて自分次第でどうにでもなると思う。今の自分の生活環境を嘆く前に自分は努力してきただろうか、問いただしてみるといい。

小旅行の場合。英語で言う Please, Execuse Me, Thank You はなるべくその行く国々の言葉で話したほうが無難である、と言われる。その他に簡単な挨拶から10ぐらいまでの数字の言い方。その国のお金の単位や、その渡航時期の気候など、常識と思われるある程度の情報はその旅行自体を楽しんだり、その個人を守る上で必須であろう。

新しく違う環境での生活を始めるとなった場合はどうであろうか? 例えば住み慣れた日本の環境から、経験のない海外での生活となると、情報収集の意味がその行く国々についての知識の習得と言うニュアンスに変わってくる。その国の言葉から文化や生活スタイルに至るまで、勉強するべき範囲は広がる。

そして最後にこれから益々社会の変化のスピードが早まる中、どのような社会になっても自分を有利に導くことができるかどうかは、その人の知性に関わってくる。基礎となる知識がなくては、知性というもう一つの意味に近づくことができない。

まず何かを知ることからはじめたらどうだろうか? 無知は無恥につながるが、何も知らない自分を知ることのほうが、何かを学ぼうとするためのきっかけになると思う。そのほうが知らないでずっと行ってしまうよりはましだ。自分に何が必要かを知った個人にとって、勉強という言葉は無意味になる。サバイバル、といったニュアンスのほうが近いのではなかろうか。

同時通訳、日本語での字幕なし

里藍の優勝インタビュー、同時通訳なしで、日本語での字幕なしで日本のマスメディアは流してみてはどうだろうか? きっとどこかの誰かはそれを見て何かを感じるはずだ、いやもっと多くの若者が何かを感じるかもしれない!

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