平成20年大相撲夏場所 – 大関琴欧洲、初優勝おめでとう

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琴欧洲

平成20年大相撲夏場所 – 大関琴欧洲、初優勝おめでとう

やー、いい笑顔だね、優勝した 大関琴欧洲は。やっとつかんだ優勝にほんと心からほっとしている様子と素直に嬉しい気持ちが伝わってくる。見ているこちら側まで嬉しくなってしまうほど、今回の琴欧洲優勝は特別であった。

ここのところ両横綱朝青龍と白鵬の優勝が続いていたので今場所もこの二人の優勝争いになってしまうのかなぁ、というところへなんと角番で臨んだ大関琴欧洲の優勝には驚いた。正直今までの琴欧洲とはまったく別人のように一番一番を取っていく相撲スタイルになんか吹っ切れたものを見て取れたし毎日の相撲取り組みが充実しているなぁ、という雰囲気がこちら側にも伝わってきた。

考えすぎの稀勢の里

勝へと駒を進めた取り組みは、7日目の稀勢の里との一番であろう。稀勢の里は2大関1横綱を倒していて注目されていたんだよね。そんで琴欧洲のほうも6日目まで全勝。ここで稀勢の里が琴欧洲に勝てば6勝1敗ということで優勝争いが面白くなりそうなところだったんだけどもう稀勢の里、土俵下に座り込んだときの表情を見て、「あっ、稀勢の里負けるなぁ」と思った。考えすぎ! もう考えすぎの表情が顔全体にでてしまっていて迷っているんだよね。

案の定、いざ取り組みが始まったとき、稀勢の里は琴欧洲を張っていったつもりが空振りのような形になって体制を崩し、そのまま琴欧洲に送り出されて負け。最後の最後、時間いっぱいになって両手を土俵につく瞬間まで迷っていたような感じだったよ。

この取り組みで稀勢の里は微妙に自信をなくし、その後の取り組みでぼろぼろと星を落とすような形で行き、13日目あたりにまた吹っ切れたのか結局千秋楽を終わって10勝5敗という成績であった。敢闘賞をもらったみたいだけど今後の稀勢の里に期待したい。

なんせ自分より上位の力士には強気の姿勢で当たっていけるのは今のところ稀勢の里しか見当たらないし、自分より下位の力士または同等の力士にも、その強気の姿勢が保てるようだと大関昇進も狙える可能性がでてくるであろう。頑張って欲しい!

自分の特徴に気付いた取り組み、魁皇戦

の稀勢の里を7日目に破った琴欧洲は8日目に大関魁皇と当たるんだよね。この試合、寄り切りで琴欧洲が魁皇に勝つんだけどその琴欧洲が自分の相撲に自信を持っているな、というような戦いぶりだった。

右上手をつかみ、その右手を内側に引き絞って魁皇の左手を完璧に殺していたんだよね。これでは魁皇といえども全く力が入らず、前へ前へと押し進んでそのまま寄り切り。琴欧洲、自分の強さに気づいたな! 自分の特徴、長身に長いリーチを活かせば必ず勝てるというようなスタイルに自分自身驚いたというかやっと気がついたなぁ、というのが相撲内容を見ていて僕が感じたところだね。

あんな2メートルを超えるような大男がどっしりと構えて、長いリーチであっという間に上手を取れば後は引きつけてもいいし内側に絞り込んでもいいし、前へ前へと推し進めればほとんどの場合、絶対に勝てるんだよね。

ただ琴欧洲の場合、これまで怪我に悩まされもっと早い時期にこのことに気がついてもいいはずだったんだけど、結局大関昇進を果たしてからやっとのこと3年近くかかって自分のスタイルと自信をつかんだ感じがする。もう迷っていない雰囲気が伝わってくるし、以前のように緊張して相撲が小さくなることもなくなった。

11日目には横綱朝青龍を寄り切り、続く12日目にもう一人の横綱白鵬も寄り切って一気に賜杯が近くなった。この両横綱との取り組みは今後の琴欧洲を信じてもいいかなぁ、と思わせるぐらいに気持ちの上で負けていなかった。あの朝青龍との睨み合いにもひるんでいなかったからね。しかし落とし穴が翌13日目に。

苦手意識の克服が課題

手としている安美錦との対戦。しかも勝てば13日目で優勝決定ということでまたプレッシャーに弱い琴欧洲が姿を現してしまった。もう立合いで負けていたね。安美錦との立合いも2度ほど合わず、琴欧洲中々手を付けれないんだよ。

あぁ考えているなぁ、というのがこちら側にも伝わってきて案の定、当たりも弱く、一気に安美錦に押し出しされてしまう。巨人の大関が小さい相撲を取っていた気弱な琴欧洲に戻ってしまったんだ。部屋へ戻った後、師匠の佐渡ヶ嶽親方と話し合ったときに、悔しくて涙を流したという。でもこれがよかったのかもしれないね。

結果、また強気の自分を振るい戻し翌日の安馬との対戦では時間いっぱいで迷いなしの表情。あぁこれでいけるかなぁ、と思っていながら見ていた立合い。全く当たり負けしていなかった。一気に安馬を攻め、送り倒しで優勝を自分の手でつかむことができた。

いやー、ほんと嬉しそうな表情をしてインタビューに答えていたけど、見ているこちら側も嬉しさが伝わってきたし、素直に喜べた。場内にはお父さんも急遽、祖国のブルガリアから飛んできていて勝った瞬間には大喜びであった。

そして今日の千秋楽。大関千代大海の一番は来場所に向けての意欲と自分の強さを発見し、そのスタイルを貫いていけるかどうかの大事な取り組みとして注目された。結果は寄り切りで琴欧洲の勝ち。立合いにも迷いは見られず、思いっきり当たり前へ進んでいく。上手をつかんだら絶対に勝てるという自信はプラスになっているんじゃないだろうか。見ていても琴欧洲が負ける気がしなかったね。

両横綱の苛立ち

れにしても今場所の両横綱朝青龍に白鵬 、共に11勝4敗というのは久しぶりに見る大敗。朝青龍は初日稀勢の里に負け、終盤の11、12、13日と3連敗を喫した。魁皇との取り組みなんか、上手を横綱が取られて魁皇の馬鹿力から上手出し投げを食らって朝青龍が飛ばされていたからね。白鵬も安馬に負けた後、12、13日目と2連敗を喫し、千秋楽の横綱同士の決戦では朝青龍の引き落としにあって負けた。

取り組みの後、朝青龍が白鵬をダメだしの押しをすれば、白鵬が肩でそれを返し、両者土俵上でしばし睨み合い。ちょっと後味の悪い千秋楽結びの一番であった。何かお互い優勝を逃していらだっている様子が伝わってきたね。まっそれにしても琴欧洲が来場所、どのような取り組みを見せるのか非常に楽しみになってきた。やっぱり優勝争いは多くの力士が絡んできたほうが面白いしね!

とりあえず、大関琴欧洲、初優勝おめでとう!

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