新ミドルクラスに必要な人材(2)、偉大な合成役


K.O 7(ケイオーセブン)

新ミドルクラスに必要な人材(2)、偉大な合成役

フラットな世界では個人として栄えるには、自分を無敵の民にする方策を見つけなければならない。そのとおり、世界がフラット化すると、階級制度はひっくり返る。たとえは良くないがフラットな世界では誰もが無敵の民になろうとしなければならない。私の辞書の無敵の民とは、自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人を意味する。

本語だから大丈夫? 自分の仕事が外国人で日本語でのコミュニケーションに支障をきたさないところへ移動してしまう。自分の仕事が経済合理化進行のため、デジタル化されてしまう。自分の仕事がローボットなどによってオートメーション化されてしまう。気がついたら社会の景色がすっかり変わってしまった後は、情報化社会の始まりの終わりであり、そのときの日本語労働環境は多くの日本人を守ってくれるでしょうか?

異質なものを組み合わせる

知識とイノベーションの垣根を外へ押せば押すほど思いもよらなかったような異質のものがまとまって次の大きな付加価値の飛躍をもたらす。大ヒット商品やサービスがそこから生まれる。

例を挙げるなら、検索エンジンの最適化は、数学やマーケティングの専門家を集結させる。バイオサイエンスの次の飛躍的進歩をもたらすのは、製薬会社に協力して人間の遺伝子の構造をつかむことができるコンピュータ・エンジニアであるかもしれない。その両者の叡智が、難病の特効薬を生み出すこともありうる。こういった合成のもとで、新しい仕事が出現するだろう。

メリカ社会の強みは横のつながりだと言ってもいいかもしれません。例えば何か社会的な問題が出てくるとしましょう。その問題解決に集まる人材は様々な分野で活躍する豊富な経験と知識を持ったプロフェッショナルです。このような人材が集まりいろいろな視点から問題の本質を見つけ出し解決方法を実行、検証、改良、最適化していくのです。

こういった出来事がビジネスの分野で、学問の分野で、芸術の分野で、医療の分野などで起こっているから、また起こりやすい環境だからアメリカから新しいものが生まれやすいということもあるでしょうし、アメリカ社会もそれらを奨励する雰囲気に包まれているのです。

日本でも社会問題を解決するために、またはビジネスチャンスを広げるために、横との繋がり、違う分野、もしくは同じ業種間でのブレーンストーミングを促し、新しいイノベーションへと発展させてほしいものです。外の世界と繋がることで社会の風通しが良くなる可能性があります。

異業種混同化

ウェブ上の二種類のまったく違うツールを混ぜ合わせるところから「マッシュアップ」と呼ばれる最新ヒット・ビジネスが誕生した。

例えば地方の不動産会社がcraigslist.orgとグーグルを混ぜ合わせる。グーグルの地図情報サービスと、特定の町で不動産販売・賃貸に携わっている全社のオンライン・ディレクトリを組み合わせることで、売家や借家の正確な場所が地図に標示され、刻々とデータ更新できるようになる。

待できる職人技。これらの知識、技術をもっと何かに応用出来るのではないか?と模索する、外への繋がりを検討してみる。これらの行動から新たな可能性、サバイバルへのきっかけがつかめるかもしれません。全体像を把握できる人材( 新ミドルクラスに必要な人材(1)、偉大な共同作業者、まとめ役 )はこのような場所でも求められているのです。

社会問題に興味を持つ

消費者の需要を中心に合成するのが、成功する秘訣だ・・・つまり、どんな組織でも、点人間と全体像人間(点人間を繋ぐ役目)が必要になる。インドやインフォシスで起きている変化は、顧客のために合成を作り上げる能力の方に、どんどん動いている。我々は、産業のそういう流れを理解し、予測し、合成された解決策を編み出している。

会問題に興味を持つ、人々の生活スタイルの変化に興味を持つ。どんなことを提供することが多くの人々の問題を解決するのだろうか? 自分の持っている知識、技術が社会問題のどの部分に役立つだろうか? 企業が蓄積している知識や人材をどのように再活用していくのか? 横の流れが生まれたとき、日本社会に漂う閉塞感はなくなると思うのですけどいかがでしょうか? 可能性を感じることが出来、自信も湧いてくるはずです。

ヨコ型社会

ビジネス・アウトソーシング企業エレクトロニック・データ・システムズ(EDS)で未来予測の専門家として働くジェフ・ワッカーは、15年ないし20年後にはなくなっているはずの業務について、社内報告書を書いた。第一はCIO(最高情報責任者)だった。

「CIOという言葉は残るだろうが、そのIは情報(インフォメーション)ではなく統合(インテグレーション)を意味する略語になる。ITはビジネスのあらゆる部分に浸透しているはずだから、もはやテクノロジーの分野ではなく、ビジネスプロセス統合の分野に移行する

れとこれを繋げて新しいことを行う人材。これとあれを繋げればきっと新しいことができるぞ、と全体像を創造出来る人材。工業デザイナーである奥山清行氏( KEN OKUYAMA DESIGN )のような人材がヒントになると思います。企業内のゼネラリストはもしかしたらこういうところで役に立つかもしれません。いろいろなスペシャリストを探してきて統合させ、社会にイノベーションを起こすために新しい仕組みを創造するのです。

奥山清行氏がデザインした「K.O 7(ケイオーセブン)」という名のスポーツカー。いろいろな職人技を集結させて完成させたそうです。ここの素材には在る職人技が、このパーツはある職人技を誇る会社から取り入れたとか、全体像を想像して、必要な人材、技術を集めて創造してしまう。

個人よりも大企業の方が人脈も知識も技術も蓄えているからこのようなこと出来そうな気がしますけどいかがでしょう・・・

かけがえのない、もしくは特化した人

フラットな世界の無敵の民は、3つに大別される、と私は考える。第一は、「かけがえのない、もしくは特化した」人々だ。マイケル・ジョーダン、マドンナ、エルトン・ジョン、かかりつけの脳外科医、国立衛生研究所の一流癌研究者。

こうした人々の果たしている機能は、極めて特化しているか、誰にも真似できないことなので、アウトソーシングされたり、オートメーション化されたり、電子的な輸送手段でやりとりされることがない。これが無敵の民だ。自分たちの商品やサービスのグローバル市場を持ち、グローバルな報酬を自分たちで支配できる。

本経済の規模が現状維持をキープし続けるならば日本国内だけでマーケットを考えるのはありかもしれません。情報化社会と少子高齢化社会によって日本経済が拡大していくのか、現状維持を保っていくのか、それとも縮小していくのか? 人の動き、人口動態は大事なキーワードとなってくるでしょう。

地元に密着して錨を下ろしている人

第二は地元に密着して錨を下ろしている人々だ。無数の人間がこれに当てはまる。この人々が無敵の民なのは、特定の場所で仕事をしていたり、特殊な地場の知識が関係していたり、顧客、クライアント、患者、同僚、聴衆と直接の個人的な結びつきや相互交流があったりするからだ。無敵なのは、しっかりと錨を下ろしているからでもある。

私の行きつけの理髪店、レストランのウェイトレス、調理場のシェフ、配管工、看護師、歯科医、ホテルのラウンジの歌手、マッサージ師、商店の店員、修理工、ベビーシッター、庭師、清掃員、離婚専門弁護士がこれに当てはまる。

高度な仕事に携わっている人々(弁護士や歯科医)、専門職(配管工、大工)、簡単な仕事(ゴミ収集人、メイド)など、職種がさまざまなことに注目してほしい。労働の知識や技術の程度に関係なく、こうした人々の賃金は、地元の需要と供給によって定まる。

本社会の場合、これらの人材を今後、日本人だけで賄えるのか、ということが問題だと思うのです。一つのシナリオは少子高齢化社会ということで高齢者が70歳、80歳、90歳になっても働き続けて日本経済を支えるというもの。医療技術の進歩により、高齢になっても働き続ける人が存在し続けて日本経済規模が予想していたよりも縮小しない。

もう一つ考える必要があるのは、将来的に日本人がアジアの労働市場で、世界の労働市場で自由に働ける選択肢を持った時です。多くの日本人は住み慣れた日本での生活を諦め諸外国へと旅立つでしょうか? ここでも人の動き、人口動態が大事になってきます。

出ていく自由があれば入ってくる自由も在る。当然その時には外からの移民労働者も日本労働市場に参入してくるはずです。想像しづらい社会的テーマですけど、絶対に起こらないという確率は低いように思うのですがいかがでしょうか?

日は昇り始めてしまった!

「アフリカで毎朝、シマウマが目を覚ます。一番足の速いライオンよりも速く走らないと殺されることを、シマウマは知っている。毎朝、ライオンが目を覚ます。一番足の遅いシマウマに追いつけないと飢え死にすることを、ライオンは知っている。ライオンであろうとシマウマであろうと変わりはない。日が昇ったら、走りはじめたほうがいい。」

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