新ミドルクラスに必要な人材(4)、偉大な梃子入れ役


ARC wine glass

新ミドルクラスに必要な人材(4)、偉大な梃子入れ役

フラットな世界では個人として栄えるには、自分を無敵の民にする方策を見つけなければならない。そのとおり、世界がフラット化すると、階級制度はひっくり返る。たとえは良くないがフラットな世界では誰もが無敵の民になろうとしなければならない。私の辞書の無敵の民とは、自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人を意味する。

本語だから大丈夫? 自分の仕事が外国人で日本語でのコミュニケーションに支障をきたさないところへ移動してしまう。自分の仕事が経済合理化進行のため、デジタル化されてしまう。自分の仕事がローボットなどによってオートメーション化されてしまう。気がついたら社会の景色がすっかり変わってしまった後は、情報化社会の始まりの終わりであり、そのときの日本語労働環境は多くの日本人を守ってくれるでしょうか?

問題の本質を探る

我々の求める人材は、問題点を突き止められる上に、それが二度と起こらないように完全に直す解決策を考えつくことができる人間です。魚を釣るだけではなく、さばき、池でまた魚を育てる。問題点を見て、それを食い止め、システムを再設計して、その問題が絶対に再発しないようにする。

体像を把握してればそこに新しい技術、知識を加え、社会に新しい方向性を示すことができます。こういったことは刺激的でエキサイティングです。一般の人々が日本社会は在るシステムを取り入れた結果、便利になったと言って感謝する。何が利用でき、どんな可能性があるのか? それが実現可能なのか? 社会にとって取り入れるべきシステムなのか? 日本社会の中にはこのような改良すべき点、たくさんあると思います。

システムを構築する

問題を直して、もっといいやり方に再設計したものは、ベストプラクティスのフォーマットになるから、EDSのシステム全体に利用したり、うまくすると顧客企業に売れる。

ステムさえ構築できれば、今は情報化社会ですから世界中に売り込むことが昔よりも短時間、ローコストで効率よくできるはずです。日本から新しいイノベーションシステムを世界市場に提供する。ハードウェアの分野でこれだけ世界に対してモノづくり日本をアピールできたのですから、今度はソフトウェアの分野でもできると思います。日本人の意識改革さえできればですけど・・・

全体像を想像して創造していく

物事を端から端までつなぎ合わせる作業がよくわかっている人材が必要です。端と端というのは、我社のコンピュータと顧客のコンピュータという意味ではありません。ワッカーはいう。我々のビジネスと顧客のビジネス、顧客のそのまた顧客とのビジネスのつながりが重要です。

とめ役( 新ミドルクラスに必要な人材(1)、偉大な共同作業者、まとめ役 )に合成役( 新ミドルクラスに必要な人材(2)、偉大な合成役 )、説明役( 新ミドルクラスに必要な人材(3)、偉大や説明役 )が集結すれば怖いものなしの集団になるでしょう。

イノベーションクラブ、みたいな団体作って、その中でこういう問題を解決してほしいとか、このような便利な商品がほしいとかいったものを投稿していくんです。できそうなものからそのイノベーションクラブで解決策を提案していく。投資家を集めて具体的に施行していき、システムができれば世界中のマーケットをリサーチして売り込んでいく。

情報通信技術

EDSは、カナダの林業会社の仕事をしている。その会社は、効率を上げるために、木を切り倒す前から、その木をパルプと木材のどちらに使うのか、どこの製材所で加工するのか、どこの小売業者にストックするのかといったことがわかるようなシステムを採用した。そこから切り出せる材木の一本一本のサイズ、それによって建てられるビルや住宅やオフィスまでわかる。

EDSがこの林業会社のビジネスプロセスを手伝うことで、建築家の設計、建築業者の材料買い付け、林業会社の伐採など、家の建築にまつわる一連の作業がとどこおりなくつなぎ合わされた結果、誰もがコストを節約でき、無駄をなくし、輸送費を軽減し、みんなが利益をこうむるようになった。

第一次産業から第二次産業、第三次産業に至るまでの流通からマーケティング、販売までのシステム確率は日本社会でも現在進行形で進んでいることだろうと想像します。漁師さんも農家さんも商品の最終到達地点である消費者のイメージができるようになったことは社会の新しい流れでしょう。

消費者ニーズなど、世界中からフィードバックされるとき、新しいニーズの発見が新しい気付きを生産者に与え、第一次産業、第二次産業、第三次産業とすべてのフィールドでイノベーションが起こるでしょう。日本語労働環境は案外、気がついたら外のマーケットと繋がっていたということで社会の殻を破っているかもしれません。

社会へ発信していく姿勢の重要性

コンピュータが精一杯やれることと、人間が精一杯やれることを組み合わせると、こんなことができるという好例だ。さらに、新しいベストプラクティスをたえず再統合することで、人間はシステムに対するイノベーションを行い、マシーンと人間がまとまった全体の生産性がよりいっそう向上する。この繰り返しから、多数の新ミドルの仕事が生まれる。

ういうことができます、このような技術の蓄積があります、ということは中々公にしたくないと想像します。利益に直結するからだと思いますけど、社会の中でイノベーションを生み出すには持っている知識や技術は他の人やシステムが利用できるように公開していったほうが良いことはわかっている事実でしょう。

社会変化を促すまで待たないといけないのかもしれません。同業他社が潰れるのを待っていたらその業界そのものが新技術や外からのイノベーションに拠って淘汰されてしまう、となったとき、実は我々の技術とそちらの技術を使えばこれらの可能性が在るのです、という具合になるのでしょうか? あなたがやらなければ世界のどこかに居る誰かがやります。

新潟県燕市ではステンレス製品の加工業者が知恵と技術を持ち寄ってワイングラスを新しく開発しました。( ARC wine glass )と名付けられたこの製品、白ワインを注いでも20分位までは冷たいままの状態を保てるそうです。ワイングラスを構成しているパーツごとの繋ぎ目がわからないぐらいの職人技を施しています。( Yamagata )、( Tsubame )、( Tajimi

かけがえのない、もしくは特化した人

フラットな世界の無敵の民は、3つに大別される、と私は考える。第一は、「かけがえのない、もしくは特化した」人々だ。マイケル・ジョーダン、マドンナ、エルトン・ジョン、かかりつけの脳外科医、国立衛生研究所の一流癌研究者。

こうした人々の果たしている機能は、極めて特化しているか、誰にも真似できないことなので、アウトソーシングされたり、オートメーション化されたり、電子的な輸送手段でやりとりされることがない。これが無敵の民だ。自分たちの商品やサービスのグローバル市場を持ち、グローバルな報酬を自分たちで支配できる。

本経済の規模が現状維持をキープし続けるならば日本国内だけでマーケットを考えるのはありかもしれません。情報化社会と少子高齢化社会によって日本経済が拡大していくのか、現状維持を保っていくのか、それとも縮小していくのか? 人の動き、人口動態は大事なキーワードとなってくるでしょう。

地元に密着して錨を下ろしている人

第二は地元に密着して錨を下ろしている人々だ。無数の人間がこれに当てはまる。この人々が無敵の民なのは、特定の場所で仕事をしていたり、特殊な地場の知識が関係していたり、顧客、クライアント、患者、同僚、聴衆と直接の個人的な結びつきや相互交流があったりするからだ。無敵なのは、しっかりと錨を下ろしているからでもある。

私の行きつけの理髪店、レストランのウェイトレス、調理場のシェフ、配管工、看護師、歯科医、ホテルのラウンジの歌手、マッサージ師、商店の店員、修理工、ベビーシッター、庭師、清掃員、離婚専門弁護士がこれに当てはまる。

高度な仕事に携わっている人々(弁護士や歯科医)、専門職(配管工、大工)、簡単な仕事(ゴミ収集人、メイド)など、職種がさまざまなことに注目してほしい。労働の知識や技術の程度に関係なく、こうした人々の賃金は、地元の需要と供給によって定まる。

本社会の場合、これらの人材を今後、日本人だけで賄えるのか、ということが問題だと思うのです。一つのシナリオは少子高齢化社会ということで高齢者が70歳、80歳、90歳になっても働き続けて日本経済を支えるというもの。医療技術の進歩により、高齢になっても働き続ける人が存在し続けて日本経済規模が予想していたよりも縮小しない。

もう一つ考える必要があるのは、将来的に日本人がアジアの労働市場で、世界の労働市場で自由に働ける選択肢を持った時です。多くの日本人は住み慣れた日本での生活を諦め諸外国へと旅立つでしょうか? ここでも人の動き、人口動態が大事になってきます。

出ていく自由があれば入ってくる自由も在る。当然その時には外からの移民労働者も日本労働市場に参入してくるはずです。想像しづらい社会的テーマですけど、絶対に起こらないという確率は低いように思うのですがいかがでしょうか?

日は昇り始めてしまった!

「アフリカで毎朝、シマウマが目を覚ます。一番足の速いライオンよりも速く走らないと殺されることを、シマウマは知っている。毎朝、ライオンが目を覚ます。一番足の遅いシマウマに追いつけないと飢え死にすることを、ライオンは知っている。ライオンであろうとシマウマであろうと変わりはない。日が昇ったら、走りはじめたほうがいい。」

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