日本のタクシー業界がニューヨークのようになる日


Yellow Cab

日本のタクシー業界がニューヨークのようになる日

東京都内でタクシーがからむ人身事故が急増している。今年5月末までに起きた事故は約3600件と、前年同期比で130件増えた。平成12年に約8000 件を記録してから減少傾向だったが、今年に入って増加に転じた。

背景にはタクシーの台数増による慢性的な客取り合戦に加え、運転手の高齢化の進行があるとみられ、警視庁は業界団体に事故防止対策の強化を要請している。14年の規制緩和で、都内の法人タクシーの台数は5000台以上増加した。しかし、乗客の確保は厳しく、深夜早朝の勤務や賃金の安さなど労働環境の過酷さから、運転手を増やすのは難しくなっている。

こうした状況を反映してか、今年に入りタクシーが関係した事故が増加。18日現在の死亡事故は9件と、昨年同期より2件増えた。大半が客を乗せていないときの事故で、客を探して歩道を見ながら運転したり、タクシー乗り場に急いだりしている際が多いという。(   タクシー事故急増 運転手不足、進む高齢化 過酷な労働、若者が敬遠   )

規制緩和されたタクシー業界

の記事を目にしたとき、以前見たNHKスペシャルでの日本タクシー業界の様子を思い出した。規制が緩和されて新規に参入してきた多くのタクシー会社。蓋を開けてみれば景気の後退というタイミングに沿うように、客のタクシー需要は減り、街にタクシーがあふれかえるという飽和状態を生み出した。

もちろんこうなればどこのタクシー会社も生存するための手段を選ばなくなるようになり、人件費を含むコスト削減をしたり、初乗り運賃を他者よりも低く設定したりするなどの努力を試みて、何とか厳しい状況の中、体力だけの勝負になりつつあり、長期的に生き残っている会社はどこなのか、どこもどんぐりの背比べといった感じがしたものである。

高齢化する運転手

さらに、人手不足から、運転手の高齢化も進む。「求人は増えたけれど、若い人はタクシー運転手にはならない。この業界では50代でも若手」と、ため息をつくのは都内の50代の男性運転手。東京地区(23区と武蔵野・三鷹両市)の運転手の平均年齢は法人タクシー56・4歳、個人タクシー61・6歳となっている。

業界団体「東京乗用旅客自動車協会」は「各社とも大変な思いで運転手を確保しているが高齢化は事実」と話す。75歳以上の高齢運転手は10年に約500人だったが現在は約1600人。高齢運転手の事故も10年の39件から19年には73件と急増した。警視庁交通総務課は「高齢による運転の衰えはある」と分析。自分の運転の弱点を把握するため、高齢運転手向け運転教室への参加を呼びかけている。

ちろんこのようなしわ寄せの影響をもろに受けるのが運転手のひとたち。収入は減り長時間労働とくれば、もはや日本人による運転手でいつまで賄いきれるのだろうか? とそのうちきっとニューヨークのタクシー業界のようにさまざまな移民の人種が運転手になるだろうなぁ、と漠然と思ったものである。

益々進んでいくと思われる高齢化運転手傾向。その人たちは賃金の低下や長時間労働にどこまで耐えられるのだろうか? 飽和状態のタクシーの厳しい環境の中で客取り合戦を展開していく体力があるのだろうか?

タクシーによる事故が増えるとなればネガティブなイメージが定着し、今後客足は益々遠のいていく。その代わりレンタカーの需要は増えるような気がする。

20代の消費動向、車は所有しません!

今の20代若者の暮らしぶりは? … 車を買わず、酒もあまり飲まない。休日は自宅で過ごす。車を買わず、酒もあまり飲まない。休日は自宅で過ごす。無駄な支出を嫌い、貯蓄意欲は高い ―― 。日本経済新聞社が首都圏に住む 20 代の若者を対象に実施したアンケート調査の結果、予想以上に堅実でつましい暮らしぶりが浮き彫りになった。消費を喚起するにはかなり手ごわい相手といえそうだ。(詳細を 22 日付日本経済新聞、日経MJに掲載)

意識の大きな変化がみられたのは車への関心。乗用車を「持っている」人は 20 代で 13.0 %。2000 年に質問紙に記入してもらう方法で実施した同様の調査では 20 代の所有率が 23.6 % だったのに比べ、 10 ポイント以上低下した。

費者の動向として注目されているのが、車を購入しなくなっていること。特に若者の車に費やすお金の割合が減っているらしく、車産業を悩ましている。収入が安定しない、低賃金というのも理由に挙げられるだろうがお金を費やす場所も携帯電話料金だったりと、時代によって変わったということだろうか?

最近の原油高騰によるガソリンプライスの上昇も挙げられよう。若者だけでなく、きっと一般の家庭の財政を圧迫する要因の一つとして取り上げられ、人々はそれに見合った選択をするようになる。

物価の上昇、収入減となると車を所有して尚且つ維持費捻出となると、家庭の財政的困難は相当のものになるに違いない。子どもがある家庭はもっとたいへんだろう。車は贅沢品、という意識が日本人の間でも定着してくる可能性がある。

外国人労働者にタクシー業界も頼る日が来るかも?

メリカと違って電車やバスなどの交通機関が発達している日本では(地方を除く)、案外簡単に都会の人々は車を所有するという選択肢を放棄するのではないだろうか? 必要があればレンタカーを借りればいい、というライフスタイルを選択する人が増えること思う。そうすると日本のタクシー業界に生き残りの道が残されているのか?

自動で開くドアは行き過ぎのサービス? という発想はないのだろうか? 初乗り運賃が高い? これもどこまで高い初乗り設定を維持できるのか? 運賃を抑えるとなるとやっぱり人件費を削るしかない。そうなると人手不足の介護の業界と同じように、外国からの労働者を受け入れるしかなくなるだろう、もし日本の社会がタクシーを必要とする状況をキープするのならばの話だけどね。

差別するわけではないけれど、外国からの労働者を多数受け入れるとなると、長い目で見た場合、どうしても悲観的にならざるを得ない。何かしらの特別な技術やスキルを保持している外国人労働者ならば医療の現場で働くとか、教育関係の現場で働くなどそれなりにプラスとなるであろうが、単純労働となった場合、それをどこまで日本政府が寛容するのか?

移民法がどうなるのかわからないけど、未来のタクシー業界をイメージすると、外国からの移民者に頼るようになる経営者が当たり前のようになっている気がするのだ。そうなるとニューヨークのイエローキャブの誕生である。初乗り運賃は人件費を抑えている結果、安くなり(ニューヨークは初乗り2ドル)、運転手の国籍はいろいろという状況になるであろう。

各民族で張り巡らすネットワーク

ューヨークのタクシー運転手は携帯電話でなにやら仲間たちと情報を交換していると思われる。実際に乗ったことのある人ならばわかると思うだろうが、彼ら、運転中に母国語で携帯電話を通してなにやら話しているよね。おい、どっかに連れて行くんじゃないだろうな、なんて夜遅く乗ったときには不安になる。

そんなニューヨークのタクシー業界もガソリン高の影響を受けているのは同じこと。いろいろな場所に顔を出したりする必要を抑えられるとなれば、客を拾うタイミングを失うというもの。結果、収入が減るという悪循環。それにタクシー業界で反発している GPS 導入問題。これを自分のタクシーに導入するのを拒んでいる運転手がたくさんいるんだよね。自分がどんなルートを走っているのか、記録に残るのが嫌みたいなんだ。

日本のように自動でドアは開かないけどタクシーの支払いがクレジットカードでも出来るようになったのは進歩した証拠? 他にはセダンだけではなく、 SUV のイエローキャブでゆったりと、なんてのもあって結構 SUV の型のタクシー見かけるんだよね。これはまだ日本にはないんじゃない?

リムジンサービス

ぁ、どっちにしろ日本のタクシー業界は苦しい未来が待っていることは確か。格差社会に合わせるとしたらリムジンサービスの需要が増える気がする。みんなと同じことをしないで、ニッチの需要、潤っている会社などの従業員を送り迎えするリムジンサービスや観光客相手のリムジンサービスなどを展開していくのもいいんじゃないの?

これだったらある程度のお年寄りでも客を取らなくてはいけない、というプレッシャーから開放されて事故なども起こらないんじゃないかなぁ、と思うんだけど? ニューヨークじゃリムジンサービス、そんなに高くないんだよね!

6月19日(火)放送 誰のため?タクシー値上げ~規制緩和の裏側で~

タクシー運賃値上げの動きが全国に広がっている。全国の60%以上の地域が、競争激化で悪化した運転手の労働条件を改善するためとして国土交通省に値上げを申請、認められれば10年ぶりの大幅値上げとなる。

タクシー業界では、5年前の規制緩和以降、厳しい過当競争時代に突入した。固定給がなく、売り上げに 応じて運転者と会社が取り分を分け合う給与体系のため会社側は次々増車して利益を確保、その結果一台あたりの売り上げは縮小し運転手の収入は激減した。

こうした事態の打開策として打ち出された値上げだが、既に4月末から値上げを実施した大分県や長野県では、値上げが必ずしも運転手の待遇改善に結びつきにくいという実態も浮かび上がってきた。規制緩和がもたらしたタクシー業界の混迷、運転手の待遇と利用者の安全をどうしたら確保できるのか、海外の事例も紹介しながら考えていく。( NO.2429 )(クローズアップ現代)

, , , , , ,

Powered by WordPress. Designed by WooThemes