朝青龍、白鵬、そして照ノ富士の時代が始まる予感


照ノ富士

朝青龍、白鵬、そして照ノ富士の時代が始まる予感

成27年大相撲夏場所 – 関脇照ノ富士、初優勝おめでとう、ということでその後大関に昇進。7月12日の初日から7月26日までの名古屋場所で大関としての取り組み、相撲一番一番、どのような結果を残すのか楽しみな力士の一人であることは間違いない。照ノ富士は朝青龍、白鵬以来のイケイケ状態の力士なのである。

大関から横綱へ駆け上がる力士というのは大体その前の関脇の時の実力で判断できてしまう。朝青龍も白鵬も関脇の時に横綱のような取り組みで堂々と自信を持って相手に挑む姿勢が見て取れ、大関昇進の時には風格まで漂い始めていた。大関の位置にいる間はその責任というプレッシャーを背負い、戸惑うことも在るだろうが大体、その位置に慣れてくると横綱への道が開けてくる。朝青龍も白鵬も、自他ともに認める相撲実力者であった。

その存在に今一番近い存在の力士が大関へ昇進したばかりの照ノ富士。風格と言い、自分の相撲に対する自信がオーラーとなってにじみ始めている感じは朝青龍や白鵬の時のものとそっくり。大関という責任に戸惑うことも在るだろうが、その位置に慣れ、周りの景色が見え始めると自分の立ち位置、次に進路、横綱への道を自然と歩み始めるのではないだろうか。

大きな身体から発するパワーは脅威

長191cm、体重180kg、と大きい。逸ノ城と対戦するときは二人とも大きいので取り組みは迫力満点。どちらも闘牛のようにどっしりとした構えで四ツになると中々動かない。水入りが入ることも。今場所は照ノ富士自身、大関へと昇進したので周りが自分より格下になる。ここで今までどおりの取り組みが出来るかどうか。自分の相撲感覚が出せるかどうか。

大関同士の戦いとなったら、意地の張り合いになるだろう。両者譲らず、稀勢の里、豪栄道、琴奨菊、と凄い相撲になること間違いなし。日本人には負けてたまるか、という日本人には無い移民パワーも発揮される。これは日本で生まれて日本で育った日本人力士には理解できない。異国の地で生まれ、異国の地で育ち、文化も風習も違う日本へ来て、異文化の土俵で闘う。

今の横綱を見てみるがいい、白鵬、日馬富士、鶴竜と全てモンゴル人ではないか。関脇を見るとモンゴル人の逸ノ城と日本人の栃煌山。ウィンブルドン現象なんて言われているけど、気合が違うのかなぁ。失うもの無いし、祖国を離れて異国の地で頑張る同胞同士、切磋琢磨し合って階段を登って行くから強い。金銭的な動機もあるでしょう。

優勝を自分で勝ち取れ

年の春場所、優勝へ後一歩のところまで行ったが結果は白鵬優勝。千秋楽、同じ伊勢ヶ濱部屋の力士、横綱日馬富士が横綱白鵬に勝てば優勝決定戦が控えていた。同じ部屋の弟分の照ノ富士のためにも勝ちたかったであろう。しかし流石は白鵬、力負けせず、日馬富士が最後は力負けしたような形で敗れてしまった。

そして夏場所。ここでも千秋楽まで優勝争いがもつれる。先の春場所と同じように日馬富士と白鵬の戦い。ここで白鵬が勝てば照ノ富士との優勝決定戦へと。負ければ照ノ富士、初優勝という場面。日馬富士、今回は横綱の意地を見せた。見事千秋楽で白鵬に勝ったのである。これで棚ぼた式に優勝が照ノ富士へと転がり込んだ形となった。

優勝インタビューもどこかぎこちなく、初々しいというか、素直な性格がにじみ出ていて好感が持てた。若干23歳ということだから当たり前である。たどたどしい日本語で優勝インタビューに応えるのも一苦労。これを難なくこなしていく力士に大関照ノ富士も成長していくに違いない。伊勢ヶ濱部屋へ移籍し、同胞の先輩力士に揉まれながらも充実した環境で相撲に全力で取り組めることが成長の一要因となったと思う。

今場所以降は自らの手で、実力で、相撲で優勝を勝ち取っていって欲しい。否、確実のその横綱への道を歩み始めるであろう。朝青龍や白鵬が横綱への道を自分で切り開いていった雰囲気と同じものを今の照ノ富士から感じることが出来る。この成長過程を目撃しながら、自分がこの力士は必ず横綱へと昇進するであろう、と期待感を込めて応援し、また結果がそれなりについてくる時期が一番面白い。

今一番、観ていて面白い力士、それが大関照ノ富士。ここから横綱へと歩む道程を同じように見守り応援すると大相撲の魅力を味わえることになる。日本人力士に拘る事なかれ。無心で闘う若者、まだまだ自分の上に存在する強者たちへ挑戦する力士には清々しささえ感じる。大きな身体でどっしりとした相撲で挑んでいく照ノ富士の活躍に注目して欲しい。白鵬に引退、という二文字の意識を植え付ける力士は照ノ富士以外に存在しない。

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