本当にお前さんたちは、強い侍になった! WBC2連覇達成(侍JAPAN)


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本当にお前さんたちは、強い侍になった! WBC2連覇達成(侍JAPAN)

跡の優勝、2連覇達成。先週の月曜日にWBC( ワールド・ベースボール・クラシック )、日本代表2連覇達成というニュースに日本中が久しぶりに元気になったような気がした。

こちらのアメリカでは大学対抗バスケットボール大会が大詰めということもあり、メジャーの一流選手も多くがWBC辞退ということでそれほど盛り上がっていなかったけど、日本のニュースで各地WBC優勝の出来事で盛り上がる人々を見ていて嬉しく思った。

やっぱりこのようなイベント、それも団体競技での優勝というのは見ているだけで興奮してくるし、祖国日本代表の応援となれば1試合ごとに緊張と極度の期待感や不安という情緒のふり幅が大きく、毎回のごとく試合の後は疲れてしまう。別にこちらがプレーしているわけではないのにねぇ、ほんと歳を取ったものだ!

優勝したからいいけれど、去年行われた北京オリンピックでの敗退から振り返るとよくぞここまでの偉業を成し遂げたといってもいいのではないか? 誰がWBC2連覇を予測しただろう? ある程度の期待は皆持っていたとしても、韓国との試合に負けるたび、あぁ、という落胆の気持ちとやっぱり北京オリンピックの時のようになってしまうのかなぁ、というイメージが脳裏を横切った人は少なからずいることと思う。

それほどあやふやというか安定感のない打線のつながりを危惧していたのは僕以外にも多くの方が感じていたことであろう。肝心のメジャーリーガーが打てていない、気を吐いているのは日本でプレーしている選手ばかり、どうしたんだイチロー は?

前回に引き続き松坂大輔MVP

んだかんだと決勝まで進んでこれた一つの大きな要因はなんといってもピッチャーが日本はすばらしいという点であろう。ここで大きく打たれ負けることはないというようなある程度の計算ができることは日本にとって非常に大きなプラス要因だったに違いない。

原辰徳監督も松坂大輔投手ならキューバにアメリカにと当たらせてもそう大きくは崩れることはないであろう、という予測を立てられたはずだ。この大事な2戦とも松坂で勝負できた日本は大きい。彼はメジャーという大舞台で、それもワールドシリーズという最高の舞台での経験をつんでいるから、彼の内に占める自信といったら相当なものなのではないだろうか?

それほどまでの松坂の投球であったし、強烈なイメージを持つキューバ打線や本場メジャーリーガーの集まりアメリカ代表を相手にしても、普段どおりボストン・レッドソックス対相手チームの打者を打ち取るがごとくにリズム良く打者を打ち負かしていく。

岩隈久志投手にMVPはいっただろう、と多くの人が思っていることだろうけど、この大事な2試合の堂々とした投球振りがなければ果たして日本は決勝までいけたかどうか? というところの功績が大きいのだと思う。

3月21日の土曜日に行われた準決勝、韓国対べネゼエラの試合で予想外にもべネゼエラが失態を繰り返し、大きく敗退したときには、また韓国と試合かよ、と厭きれた方も多かったことであろう。

この対戦の組み合わせは今回は異常であったというより、矛盾ありどこかで無理が生じていて、アメリカを何とか上位に持っていくための工作じゃないの? と疑われたとしても運営側の責任は逃れられないだろう。

予想通り、翌22日の日曜日に行われたアメリカとの準決勝で日本は見事に勝利を収め、月曜日23日(何で平日なの?)の決勝へと駒を進めた。相手韓国との対戦はこれで5戦目ということになり、2勝2敗というまぁ、ここまでの結果だけ見れば、なんというか試合数の多い、それも試合相手が偶に変わる日本シリーズとかワールドシリーズの決戦のようになった感じだ。

大韓民国との決勝を振り返る

手韓国のピッチャー 奉重根には2戦2連敗しているので嫌な感じがしたけど、初回から2回の日本の攻撃を見ていてもしかしたら、と思い始めていた。彼が投げる投球数が明らかに多かったからだ。これならば仮に点が入らない状態が進んだとしても100球という玉数制限があるのでもって5回前後だろうという展開に成りだしたからだ。

彼もそのことに苛々し始めている様子で、これならば日本にチャンスあり、と感じたのだ。イチローが初打席のときからヒットを放って攻撃陣に行ける! という雰囲気を作り出したのも良かった。

膠着状態が続き、野球は7回から面白くなる、という通りに試合が動き出した。7回に日本が勝ち越し、8回表にも追加点を加え3-1となった時点でもしかしたら、という思いがすでによぎり始める。驚いたのは岩隈がまだ先発としてマウンドに上がっていたのを見たときだ。

すげー、というかこれほどまでに調子がいいというか、岩隈のピッチングのすばらしさが際立ったここまでの投球内容は多くの野球関係者に強烈なイメージを与えたに違いない。

安定感、という点に関して言うならば、日本のピッチャーの中では岩隈が一番安定していたのではないだろうか? 彼のピッチングをライブで、それも緊張感溢れる状況の中で観察できたことはものすごい収穫だった。彼ならばメジャーでやれる!

その岩隈も8回2アウトのところで韓国に追加点を与えて、お疲れ様の交代。引き継いだ杉内俊哉投手もこちらのESPNアナウンサーがうなるほどの投球内容で8回を難なく抑えた。この杉内のこともこちらの解説者は褒めていたよ! 投げる球筋もいいし、ストレートに変化球、どれをとっても切れがあり、先発として充分通用するだろうって! 全く同感の想いである。

最終回再び同点

ぁて最終回、馬原孝浩投手や藤川球児投手ではなくダルビッシュ有投手投入。馬原や球児のストレートは速いけどメジャーリーガーのような体格というか打者の韓国人相手、こういうタイプはストレートには強いんだよね。

後なんとなく馬原や球児だとタイミングを取りやすいというか、その前の試合とかを見ていてちょっと危ないなぁという感覚を持っていた。だからといってダルビッシュが馬原や球児よりも優れているとかというんじゃなくて、要は気持ちの問題だと思う。日本の球界をこれから代表するようなエースに投げさせる。

いわば日本の将来の期待感を背負えるのはこの男しかいない、という気持ちも込めて原監督はダルビッシュを選んだんだと思う。しかしこのダルビッシュは緊張すると力が入るようでいまいちパッとしない。そしてまさかの9回裏、再び同点! この時点でうわぁ、流れが韓国に行くんじゃないか、と危惧した方は多かったであろう。

もしかしら、という心配事はさすがは一流のプロ、冷静に同点までのところで韓国を抑えて、延長戦へと試合は進んでいった。この時点でまさかあの男が感動を与えてくれるとは誰が想像していたであろうか?

その瞬間、10回表

0回表、日本はチャンスが続き、2アウトで3塁に内川聖一選手、1塁に岩村明憲選手という場面。韓国バッテリーは緊張していたんだろうね、簡単に岩村の盗塁を許してしまう。韓国ピッチャーの林昌勇は完璧にイチローに集中していたというか、なんとか、いや絶対にイチローを打ち取ってやるという気持ちだけに集中していた。

イチローの存在感が与えたプレッシャー! しかしここでのイチローはすごかった。何がすごかったのか? テレビを見ていてなんだけど、イチローの集中力がこちらに伝わってきたからだ。すごい!、と本気で思った。

特にファウルを何回と繰り返し、あるボール球、それも地面にバウンドした球にもバットを出していたんだよね。もう、どんな球種であろうと絶対にバットに当てるという執念というかすさまじい集中力をテレビ画面を通して伝わってきた。

そして歴史的瞬間! イチロー、センター前ヒット。内川に岩村がホームへ帰り日本2点追加。この場面は鳥肌が立った。ずーーーとイチローは打撃不振状態でがっかりさせてきていたのに、最後の最後、一番おいしいところをもっていった。

本人も前の打席で奇麗にライトオーバーのヒットを繰り出していたからある程度のイメージは持てていたと思われる。それにしてもあのセンター前ヒットは日本中の体感温度を3度ぐらい上げたんじゃないかなぁ?

ここで韓国、がっくりきちゃったね。打たれたのがよりによってイチローということもあり、落胆は相当だったに違いない。日本は10回裏をダルビッシュで難なく抑え、見事WBC大会2連覇を達成したのだ。おめでとう!

岩隈久志始め、日本は投手王国

れにしても日本は投手が皆すごいね! 宮崎でキャンプしていたとき、ニュースでブルペンが超豪華って書いてあったけど、本当だよね! 松坂はいうまでもないとして、今回岩隈にダルビッシュの投球をじっくり見れたことは嬉しかった。

二人の将来がどうなるのかわからないけど、多くのベースボールファンがメジャーでのプレーを見たい! と感じているのは100%本当だよ。実際に充分通用すると思うし、獲得したいチーム、一緒にプレーしたい選手はたくさんいるんじゃないだろうか?

杉内、馬原、球児のこともこちらの解説者は褒めていたよ。日本のこれらのピッチャーはフルカウントからの勝負を恐れないってね! 勝負球というか決め球というか、最後の最後でも自分に対する自信を失わないピッチングスタイルが確立されているといって感心していた。

彼らも充分にメジャーで通用すると思うし、チャンスがあって本人も挑戦したいというのならば将来的にこちらでのプレーを見てみたい投手たちである。

今年からこちらへ来た上原浩治投手に川上憲伸投手は今回のWBCでの日本投手陣の活躍を目のあたりにして、随分と勇気付けられたことと思う。このほかにもまだまだ優秀な投手を日本は抱えているのだから驚き。日本は投手王国かもしれない!

野手で光ったのは青木宣親

手で安定した活躍をしていたのは青木宣親選手だろう。中島裕之選手や内川もすばらしかったが打撃に守備にと存在感を示していたのは青木がダントツだと思う。打撃では中々三振にはならない選球眼からイチローの次に200本安打を達成した技術力の裏づけのごとくきちんとヒットを地味に繰り出すあたり。

守備でもレフトを守り、決勝では打撃不振の福留孝介選手に代わりセンターの位置へ入り、安定した守りに徹していた。青木選手がメジャーを目指しているのかどうかわからないけど、彼の評判は解説を聞いていても良く、こちらでも充分通用すると思う。

メジャーリーグでプレーする選手たちの存在感

大会では日本のメジャーリーガーは2人だけだったが、今回はなんと5人も選出。これは大きな要素となってチームを精神的に助けていたと思う。特に第2ラウンドへ入ってから試合会場をアメリカへ移し、すでにメジャーでプレーしている選手たちにとっては別に特別変化の多い環境へと適応ではなく、いつもどおりのメジャーの球場の一つ、というような形で受け入れられたのは大きいと思う。きっとグラウンド内外でこちらで暮らしている選手たちの素振りなどが安心感を与えていたことであろう。

準決勝のアメリカとの試合でも日本人メジャーリーガーとチームメイトの選手も何人かいて、そうすると今までのようにあこがれの選手というように捉えることもなく、限りなく同じ視線で野球に臨めたのではないだろうか?

それにイチローのメジャー選手の平均を大きく上回る偉業や松坂の堂々たる活躍ぶりに自分たちの野球は通用するんだ、という自信も与えていたことであろう。精神的に卑屈にならずにすんだところが大きいのではないだろうか? 特に松坂のピッチングにはこちらの球審もリスペクトをしていたように感じたのは僕だけだろうか?

原辰徳監督の我慢

印象に残ったのは原監督のチームに対する姿勢である。我慢強かったなぁ、というのは原監督、始めからこのチームを引き受けるときに我慢だけはしようと決心していたんだね。読売ジャイアンツ監督とは違い、これだけ個性溢れるタレントの集団をまとめるために自分に課した我慢。これは選手たちに伝わったんじゃないだろうか、特に不振の中心的選手、イチローにはね!

そのイチローのWBC後のインタビューがYouTubeに上がっていた。これはいい話だから是非、見て欲しい! キューバ戦前の若手野手から広まったイチローに対するエール、キューバ戦での13打席ぶりのヒットした後のチームメイトの祝福、そして決勝でのあの場面ではどのような心境だったのか、ということまで舞台の裏話を聞けるから。あのセンター前ヒットは日本人の宝だね!

2009 ワールド・ベースボール・クラシック 決勝トーナメント

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