甦った松井稼頭央、メジャーリーグに適応した後


松井稼頭央

甦った松井稼頭央、メジャーリーグに適応した後

井稼頭央がポストシーズンに入ってすごい活躍をしている。アメリカのメディアも認めているところで随分と松井稼頭央がテレビ画面でアップされる場面が多くなった。これは非常に嬉しいことでほんと、ここまでよく頑張ったというかよく我慢したと思う。

チームにフィットしているという、自分の居場所があることも確認できているのだろう、精神的にも充実していそうな雰囲気が伝わってくる。バッティングの好調は見事というしかない! 膝がとても柔らかく低い姿勢でボールを待っていられるので、タイミングが取りやすい。

上体をふわっと浮き上がらせるような形でバットがでているというか、ボールをそのバットの上に載せて運んでいるような感じがして、これは相当好調かもしれないと観ていて本当にそう思う。

このままの状態でいければ木曜日からのチャンピオンシップシリーズもいい結果を出せるのではないだろうか? 是非とも頑張ってほしい! 松井稼頭央のニューヨーク・メッツ時代を知っている人には松井稼頭央の活躍を喜んでいる人も多いのではないだろうか?

ニューヨーク・メッツ時代

2004 年 4 月 6 日 – 現地時間 – の対アトランタ・ブレーブスの開幕戦でこそ、前年度に 21 勝を挙げたラス・オルティス投手から開幕戦・新人・初打席・ 初球ホームラン – メジャー初 – を記録したものの – メッツのアート・ハウ監督 – 当時 – は「おとぎ話のようだ」とコメント – 、その後は高額の年俸 – $8,058,000- を受けながらも多くの怪我とともに打撃・守備ともに日本プロ野球時代からは考えられないくらいの大不振に陥っている。

そのため 2004 年シーズン開幕時のポジションは遊撃手であったが、シーズン途中に松井移籍前まで正遊撃手で二塁にコンバートされていたホゼ・レイエスが本来の位置に戻され、代わりとして二塁手にコンバートされている。しかし成績の低迷はその後も続き、結局その二塁の座も守りきれず、シーズン終盤は控えに甘んじた。

地元紙ニューヨークデイリーニュースでは「メッツの最優先課題はマツイを放出するべき」とほぼ毎日のように叩かれ、ホームスタジアムでは観客から盛大 なブーイングを浴びた。メッツファンで有名な不動産王ドナルド・トランプからは、「メッツの成績を落とした最大の元凶選手」と名指しで批判された。

2005 年にはその高年俸に釣り合わない成績と、シーズン前の期待の反動から「 FOX スポーツ」電子版において MLB” ワースト ” オールスターに、 2006 年には Fox において『年俸と成績が釣り合っていない 5 人』に、 MLB 公式 HP でも 2006 年に期待外れ日本人メジャーリーガーランキング 2 位に ランクインした -1 位は中村紀洋 – 。

過保護的扱い

の時期は本当にひどい状態だったと思う。特にニューヨーク・メッツファンからの扱いがひどくて、僕も一回球場で体験したけど、松井稼頭央が打席に入るとものすごいブーイングで精神的に集中できる状態に持っていけない。

地元のファンから受け入れられないのは本当に辛いことだと思う。それがあからさまに自分に対してだけの攻撃で他の選手にはなく、ずーと続く!  毎試合毎、松井稼頭央が活躍しようが活躍しまいがファンは松井稼頭央へのブーイングを楽しんでいる様子で、はっきりいっていじめだった。スタンドでみていてほんと悔しかったし、本人の松井稼頭央はもっと悔しかっただろう。

松井稼頭央がいけない部分も確かにあった。高額契約というのは日本から来る注目されている選手ならば、そのプレッシャーとも戦わなくてはいけないことなど、承知していたはずだと思う。

しかし、契約の一部に盛り込まれた、トレードの際の他球団との交渉がメジャーなチームに限られていたこと。なんかブランド志向というか、エリート志向というかちょっとこの部分は引っかかった。本人の意思ではなく代理人や周りの人たちの意向からこのような形になっていたとしてもこれはいただけない。

マイナーリーグからメジャーリーグ昇格を目指しているすべての野球選手をバカにしている。とにかくアメリカに来たばかりの松井稼頭央の環境はすこし甘やかされた部分もあり、それをおかしいとは思えず、回りの雰囲気を察知できなかった松井稼頭央にもある程度の責任はある。

渡米経験やアメリカでの生活経験、その辺の情報などは自分でいくらでも取ろうと思えば手に入るし、ファンとのコミュニケーションをもう少し取れていればあのような扱いは受けなかったと思われる。集中できない環境と、アメリカ生活に中々フィットできない、アジャストできない時間が長く続き、松井稼頭央はコロラド・ロッキーズへトレードという形で新たな可能性を探ることになる。

田舎のほうが集中できる?

ロラド州は多民族国家のニューヨークと比べると保守的である。いわゆる外者を受け入れないというか、どこか田舎者くさい。でも自分の経験からいうと、アメリカへメジャーリーガーとしてくる場合、大都会よりも田舎のほうが最初はいいように思われる。

田舎のほうがヘンな誘惑もないし、日本からのメディアもそう多くは追いかけてこないであろう、地元のファンもどことなくのんびりしている雰囲気で、ちょっと遠巻きに眺めている感じ。これだと自分の野球に集中できるんじゃないかなぁ。

僕はアメリカへ来た時最初ノースカロライナ州シャーロットに行った。これが非常に良かった。勉強に集中できた。ヘンな誘惑もなく、人も穏やかというか親切で、外国人で英語もできないのに普通に自分と接してくれたことを覚えている。

多分外国人というか外ものに対して無知というのもあるかもしれないが、だから表面的ではあったにせよ、普通にある程度まで受け入れてくれる環境だったと言ってもいい。野球に関しても同じようなことがいえないだろうか?

地元チームのために遠い日本からわざわざ来てくれて頑張っている姿は大いに受け入れられる。大都会に比べ地元の環境に入りやすいというか、そんなにストレスにはならないような気がしてならない。よってリラックスでき、野球に集中できる。

大都会ほどのプレッシャーはない

年1年目だった岩村明憲選手を見てみるがいい。 タンパベイ・デビルレイズへ移籍した岩村明憲選手は実にリラックスして野球をしている感じがして、シーズン開幕前にはいろいろなことも書かれたりしたが、蓋を開けてみると結局はチームにいなくてはならない存在にまで成長して、自身ある程度の活躍を残せたのではないかと観測している。

これなどはフロリダのタンパベイという田舎へ行ったせいもあるだろう。大都会ほどのプレッシャーがない。だから一年目としての野球以外にも様々なことにアジャストしていかなくてはいけない環境選びとしてはいい選択をしたといってもいいであろう。

ボストンも( 松坂大輔に 岡島秀樹)、シカゴも( 井口資仁)、ロサンゼルスも( 斎藤隆)、ニューヨークに比べれば田舎。いや、ニューヨークはアメリカの中の外国といってもいい! 井川慶も戸惑っているみたいだし、 ニューヨーク・ヤンキースの 松井秀喜もちょっとでも調子が悪くなったらニューヨークは厳しい都会に変わるだろう。

松井稼頭央はコロラド・ロッキーズへいって本当に良かった。トレードされた時は屈辱だったかもしれないが、ある意味一度どん底へ落とされ、マイナーリーグ選手のような目線からアメリカ社会、メジャーリーグという世界を見てこれたのは良かった。

それもニューヨークではなく、コロラドという田舎でリラックスしながら自分のペースで。今は野球を楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。ニューヨーク・メッツのファンはあの松井稼頭央が、といった感じで驚いていることであろう。

, , , ,

Powered by WordPress. Designed by WooThemes