甦れ日本人メジャーリーガーたち


ダルビッシュ有

甦れ日本人メジャーリーガーたち

よいよ今年もメジャーリーグが始まります。久しぶりにワクワクする気持ちが湧いてくるのは今年からメジャーリーグに挑戦する投手陣への期待からであろうか? 和田、岩隈、ダルビッシュとメジャー1年目の選手からメジャーで実績を残しつつ在る黒田は注目に値するでしょう。

メジャーリーグ開幕ベンチ入りを果たした選手もいればマイナーリーグ行きを命じられた選手と明暗は様々。先発ローテーションに入れず中継ぎを任される場面も出てくるであろうし。そんな中で聞いた井川のオリックス移籍は安堵感と一緒に残念な気持ちも抱き、なんとも言えない失望感も味わったことは確かです。

難しい新しい環境への適応

本はほぼ単一民族国家、同じ肌の色、同じ言葉を話、文化的背景や育ってきた環境も皆同じ。日本人としてのルーツを持つ人ならば誰でも日本にいる間はマジョリティーに属している。この当たり前の事実に気がつくことができるというか日本人として得ることのできる様々な特典を便利だと感じることは、ほぼ日本でしか生活したことのない日本人だったら誰でも難しいであろう。

ところが何かのきっかけで海外生活を始めることになる。メジャーリーグを目指す日本人プロ野球選手、一歩外へ出るとまるで別世界の環境が待っていることを想像できるであろうか? アメリカは多民族国家、違う肌の色、英語を中心とした言語、文化的背景から育ってきた環境も違うし見聞きしたことがない事だらけ。

多くのメジャーリーグ1年目の選手は自分がマイノリティーに属している事実を自覚しているであろうか? プロ野球選手は注目されてきた存在、ましてやメジャーリーグ移籍となるぐらいの選手だとそれなりに活躍もし自信や地位、名誉などもそれなりに築いてきたことであろう。

そこで出会う新しい環境。成績が悪ければ注目されなくなるし、成績が良ければアメリカでも受け入れられる。だけど努力して活躍しようとしている選手のレベルは高く、いろいろな国からメジャーリーグを目指してやってくる。特に貧しい国からメジャーリーグへ移籍してくる選手はサバイバルしてやるぞーという気迫が違う。そのようなツワモノたちの中へ入り交じり自分の居場所を確保していく作業。言葉ができないと自分のキャラを出しづらいし日本人はシャイなため他の外国人選手と比べてもアピールが消極的になりがちである。

準備期間はしっかりと

敗していく選手、あまりにも日本以外の環境でプレーすることへの知識が不足している。将来自分はメジャーリーグを目指すというのであれば、日本にいる間、日本プロ野球で活躍している間、きっちり準備してくるべきである。野球文化からメジャーリーグなりのルールや野球を取り巻く社会的な要素まで、尚且つその中に入ってプレーしている自分を想像しながら日本球界でプレーをしていく地道な努力が必要かもしれません。単に日本で活躍していました、成績もまずまずです、というだけでは現地に行ってから戸惑うことも多くなろう。

メジャーリーグ球団の誤算は日本人選手のメジャーリーグ、または新しい環境への適応力の低さを想定していなかったという見当違いの経験。生活環境に適応できない、野球に集中すること不可能。成績が伸びない、自分を見失う。社会の中に自分を確認してくれる人間の乏しさ。焦る、自信をなくしていく。メジャーリーグの野球はパワーもスピードも違う。新しい野球スタイルに馴染めず日本へ帰国、両者が嫌なイメージを抱いたまま別れ別れになってゆく。

投資されたお金も時間も失ったものは大きい。特に現役続行を表明している選手は自分を取り戻すために日本帰国という選択肢を取るわけだが、メジャーリーグで失敗した経験も必ず財産になっているはずであるから諦めず頑張って欲しい。

気負いすぎるな

年日本プロ野球界から来るメジャーリーグ1年目の新人さんは気負わないこと。だからって気を抜いていると世界中から強者が集まるフィールドですからすぐにレギュラーを奪われてしまうかもしれませんが、それでも一つの目安として新しい環境になれるまで最低3年はかかるぐらいの気持ちでいたほうがいいと思います。

メジャーリーグに移籍してくるぐらいですから日本である程度目立つ成績がないと来れないわけで・・・これが逆にプレッシャーになっていないか? 成功しないと恥ずかしいとか分かるんですけど、大変なんです、新しい環境に適応していくのは・・・ね、井川さん!( 松坂大輔と井川慶が苦しんでいる理由   )、( 頑張れ、井川慶!このままだと君はメジャーリーグで活躍できない  )

メジャーリーグ1年目にして活躍した選手もいました、けど全員が適応できたわけではありません。最初に活躍してその後苦しんでいる選手もいますし、最初苦しんでその後に活躍し始める選手もいたわけです( 甦った松井稼頭央、メジャーリーグにアジャストした後 )。ですからマイナーリーグに落ちようが怪我によって足踏み状態が続こうが、それもひとつ野球人生の中の勉強と思って真面目に勤めていれば必ず報われますから、アメリカ社会は。何か目標みたいなものがあると環境の中で塞ぎこんでも落ち込まないでモチベーションも保てると思います。

マイペースがいいんです、アメリカは特に他人の目を、世間の目というものをあんまり感じることなく生活できる余裕がありますから、マスメディアなどの雑音を上手くコントロールできれば後は自分を信じて自分スタイルで貫くほうが適応できると思います。イチローもマイペースでしょ! だから若い青木や川崎も自分に与えられた空間、時間を有効に活用することです。静の時間をどれだけ充実できるかもメジャーリーグで活躍できるポイントだと感じています。( 日本株式会社的性格の日本人メジャーリーガー  )、( 新しいチャプターに入った日本人メジャーリーガー  )

今年はダルビッシュに注目が集まることは確かですけど、ガラの悪いヤンキースへ移籍した黒田からも目が離せません。岩隈や和田はニュースで関心が集まるぐらいであれば自然それが活躍できていることですから頑張ってほしいものです。

黒田博樹

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