男子ウィンブルドン決勝2014、ノバク・ジョコビッチ対ロジャー・フェデラー


ノバク・ジョコビッチ

男子ウィンブルドン決勝2014、ノバク・ジョコビッチ対ロジャー・フェデラー

決勝での組み合わせを観て、もしかしたらジョコビッチとフェデラーの戦いを決勝で観ることが出来るかもしれないと期待していたが、嬉しい結果となってくれた。グランドスラム、ウィンブルドンでトップ4同士の試合を観るときは絶対に見逃してはいけない。フェデラーの年齢を考えるとなおさらである。もしかしたらこれが最後のグランドスラム決勝での戦いになるかもしれない。

ジョコビッチ、グランドスラムタイトル6、グランドスラムファイナル14、ウィンブルドンタイトル1。フェデラー、グランドスラムタイトル17、グランドスラムファイナル25、ウィンブルドンタイトル7。フェデラーは2012年以降、グランドスラムタイトルをゲットしていない。32歳の王者、ロジャー・フェデラー、歴代単独最多8回目の優勝を目指す。

第1セット

ェデラーはコーチとしてステファン・エドバーグ氏を、対してジョコビッチはボリス・ベッカー氏をコーチととして迎え入れている。二人のコーチはそれぞれに対してどのようなアドバイス、戦略を送っているのであろうか? サービスブレイクを奪えるかどうか、タイブレイクでポイントを奪取しきれるかどうか? 両者の実力は互角と言っていい。

お互いの第1ゲーム、それぞれ自身のサービスゲームをキープしている。ストロークを観る限り両者とも体のキレは良さそう。第4ゲーム、フェデラーサービスゲーム。ジョコビッチのエンジンがかかってきた。リターンが鋭いところに決まりだす。それに対してフェデラー、サーブアンドボレーで切り返す。どちらも譲らない展開が続きそう。

ジョコビッチのサービスゲームをブレイクするのは難しそう。フェデラーは我慢のテニスを強いられるだろうなぁ。Winnerでゲームが決まることが多い、Unforced Errorsが少ないことから試合はフルセットまでもつれるかもしれない。ジョコビッチは明らかにフェデラーのサーブアンドボレーでリターンエースを狙っている。

第8ゲーム、フェデラー、サービスゲーム。若干フェデラーのサービスゲーム、ジョコビッチに押し込まれることが多い。デュースまでもつれ込むことも多く、フェデラーのファーストサーブがポイントなってくる。ストロークに持ち込まれると際どいボールまでジョコビッチは拾って体勢を崩しながらリターンエースを狙ってくるから早いテンポでポイントを決めていきたい。バックハンド側を狙っているのはお互いの戦略なのだろう。

第9ゲーム、ジョコビッチ、サービスゲーム。0-15、お互いバックハンドスライスで様子を伺っている。そしていきなりトップスピンをかけたバックハンドで仕掛ける。ジョコビッチは両手でラケットを握るバックハンド。フェデラーは片手だけで奇麗に振りぬいてくるバックハンド。フェデラーのバックハンドはフォア並みの強さでボールを叩いてくる。

第10ゲーム、フェデラーサービス。ラリーが続くゲームが多くなってきた。お互いコートの両サイドに打ち分けて相手を揺さぶる。ディフェンシブになってもジョコビッチに対してはポイントが決まるまで油断できない。長いリーチと柔軟な身体を活かしてボールを拾ってしまう。凄いのは決まったと思ったボールに追いついてそれをリターンエースに変えてしまうしぶとさである。ジョコビッチに走り負けないフィジカルをフェデラーを持っているであろうか?

やはり、というか両者とも第1セットから譲らなかった。6オールで迎えたタイブレーク。4-2、フェデラーリードでコートチェンジ。お互い自身のサービスではポイントを落としていない。ここでジョコビッチ、フェデラーのバックハンド側をしつこく攻め始める。5-4、とジョコビッチ逆転。まだ両者とも自身のサービスでポイントを落としていない。

フェデラーはジョコビッチの攻撃に対してネットに出ることが多くなる。勝負をかけ始めたのだろう。しかし5-5でのフェデラーサービスの時、初めて自身のサービスでポイントを落としてしまう。これで6-5、ジョコビッチ、セット奪取まで後1ポイント。サービスはジョコビッチに移った。

しかしジョコビッチもここで自身のサービスでポイントを落としてしまう。6-6、となって再びコートチェンジ。ジョコビッチが再び自身のサービスでポイント決め、7-6、とセットポイント。しかしフェデラーは自身のサービスでエース2本を決め逆セットポイント。8-7、フェデラーリードでジョコビッチは自身のサービスでポイントを奪えず、第1セット、フェデラー奪取。

両者、ここまで感情を表情に表すこと無く常にクール。ジョコビッチは第1セットを取れなかったことで第2セット目以降は感情的になってくるであろう。フェデラーも外見はクールだが内なる闘志は相当なものを感じる。両者まだ自身のサービスゲームを落としていない。

第2セット

1ゲーム、フェデラーサービス。ここは長いゲームとなった。40オールで両者譲らずデュースが続く。ジョコビッチのベースラインから鋭いショット。フェデラーはディフェンシブになり苦しんでいる。お互いコートを左右前後とボールを打ち分け相手を揺さぶる。接戦の末、フェデラー何とか自身のサービスゲームキープ。

第3ゲーム、フェデラーサービス。ジョコビッチを何とか揺さぶろうとフェデラーは必死である。ジョコビッチは後もう少しでサービスブレイク、という場面が多くなってきた。フェデラー、何とかデュースに持ち込むもファストサーブを決めたいというプレッシャーからかここで初めてダブルフォルト。ジョコビッチ、次のポイントを決め両者最初のサービスブレイクはジョコビッチが取った。

第4ゲーム、ジョコビッチサービス。ここも長いゲームとなった。結局はジョコビッチが自身のサービスゲームをキープするのだが7分間ぐらい、費やしたゲームとなった。ここまで両者のUnforced Errorはジョコビッチ12、フェデラー9。ゲーム内容はジョコビッチが押しているように感じるがフェデラーがジョコビッチを走らせている証拠であろう。これも戦略の一つ。

第5ゲーム、フェデラーサービス。フェデラーは身体がキレている。ネットへ近づいてくるスピードといい、甘くなったボールをジャンプして叩く当たりなど、身体のキレはかつて観た30歳代のどのプレーヤー(ジミー・コナーズやアンドレ・アガシ)よりも抜群。自身のサービスゲームを奪われフェデラーもスイッチが入った。

第7ゲーム、フェデラーサービス。フェデラーは早い段階でジョコビッチに30、40とポイントを稼がれるのを防ぐためにサーブアンドボレーを多用してきた。ここまでサーブアンドボレーのポイント、ジョコビッチ、2の2、フェデラー、18の12とフェデラー圧倒。

第10ゲーム、ジョコビッチサービス。5-4とジョコビッチリード。第2セット序盤とは違い第5ゲーム以降はゲームテンポが早くなった。フェデラー、ここでサービスをブレイクしないとジョコビッチが第2セットを奪われてしまう。デュースまで持ち込まれたがジョコビッチ、自身のサービスゲームをキープ。第2セット、ジョコビッチ奪取。ジョコビッチはまだ自身のサービスゲームを落としていない。

第3セット

ームのテンポが一段と早くなってきた。両者ともファーストサーブのミスが少ない。エースに関してはここまでジョコビッチ7、フェデラー10。ラリーに持ち込まれたらジョコビッチ有利であることをフェデラーは熟知している。ファーストサーブの出来が勝負の行くへを決める。ゲームカウント、2オールと両者譲らない。

第8ゲーム、ジョコビッチサービス。両者ともサービスゲームを落とさない。ファーストサーブの確率が高いのだろう、簡単に40-0になるゲームが多くなってきた。ジョコビッチのフォアハンドは強烈でボールが弾丸のようにフェデラーコートに突き刺さる。フォアハンドWinner、ジョコビッチ15、フェデラー8。ベースラインではジョコビッチが圧倒している。

第9ゲーム、フェデラーサービス。エースの数はジョコビッチ7、フェデラー15。フェデラーの集中力が伝わってくる。何とこのゲーム、フェデラー、4連続エースであった。なんという集中力。ジョコビッチはラケットをボールに当てることさえ出来なかった。

第10ゲーム、ジョコビッチサービス。フェデラー、ジョコビッチに揺さぶりをかける。ファーストサーブからリターンネットを仕掛け、積極的にネットに近寄りジョコビッチにプレッシャーを掛ける作戦。しかしジョコビッチの鋭いリターンショットが決まり、ボールはフェデラーの足元、サイドなどを駆け抜けていく。ディフェンシブになってもポイントを取る強さ。

第11ゲーム、フェデラーサービス。フェデラー、この日二度目のダブルフォルト。デュースとなりジョコビッチにこの日二度目のブレイクチャンスが訪れた。しかし我慢をしたフェデラー、なんとこの日20個目のエースでゲームをキープしてしまった。第1セットに続いてタイブレイクに行くのか?

第12ゲーム、ジョコビッチサービス。ファアハンドWinner、ジョコビッチ19、フェデラー9。フェデラーはジョコビッチのバックハンド側を攻めたいところだが、そこを狙うと逆にジョコビッチもフェデラーのバックハンドを狙ってくるので我慢比べになる。ラリーが続いてしまったらフェデラーは何処で勝負を決めればいいのだろう?

第3セットもタイブレイクになる。自身のサービスでポイントを落としたほうがセットを落とすであろう。2-2、ジョコビッチ、フェデラーのサービスでポイントを得ることに成功。これで3-2とリード。4-2とジョコビッチリードでコートチェンジ。4-3、フェデラーリターンミス。これで5-3、ジョコビッチリード。次の自身のサービスでもポイントをゲットして6-4、ジョコビッチリードでセットポイント。最後はフェデラーリターンミスでジョコビッチ、2セット目に続き3セット目も奪取。このタイブレイク、ジョコビッチは自身のサービスでポイントを落とさなかった。

第4セット

ェデラーに疲れが見えてきた。気力との勝負であろう。絶対に優勝する、という気持ちがフェデラーの身体に鞭を打つ。厳しいボールに喰らいつき、ジョコビッチをねじ伏せるためファーストサービスに全神経を集中させて一気にエースを奪う。

ジョコビッチはこのセットで勝負を決めたいところであろう。集中できている自分を感じ取り、ラリーに持ち込めばフェデラーに負けないという確信がジョコビッチを突き動かす。二度目のウィンブルドンタイトルをゲットするために全力で挑んでいく。

第4ゲーム、フェデラーサービス。この日、4つ目のダブルフォルト。対してジョコビッチはまだ一つだけ。あっけなく0-40に持って行かれジョコビッチ、この日3度目のブレイクポイント。フェデラー、なんとかデュースまで持ちこたえる。しかし最後はフェデラーのリターンミスでジョコビッチ、この日2度目のサービスブレイクをゲット。ゲームカウント、3-1でジョコビッチの勝利が見えてきたか?

第5ゲーム、ジョコビッチサービス。なんとここでフェデラー、ジョコビッチのサービスゲームをブレイクする。これでゲームカウント、3-2、ジョコビッチリード。フェデラーはここが踏ん張りどころ。ジョコビッチについていかなくてはいけない。

第6ゲーム、フェデラーサービス。お互いに相手のサービスゲームをブレイクすることが続いている。このゲーム、ジョコビッチ、3度目のサービスブレイクをゲット。これでゲームカウント4-2。パッシングショットWinner、ジョコビッチ14、フェデラー2、とジョコビッチが圧倒している。

ベースラインからコートサイドへ振り分け、ボールは奇麗にフェデラーの横を通過していく。身体が柔軟であるからボールを打つ最後のポイントまで相手の位置を確認できるところがジョコビッチの凄いところ。フェデラーは勝ち急いではいけない。

第7ゲーム、ジョコビッチサービス。長いラリーが続くとジョコビッチがポイントを取る確率が高くなってきた。打ち負けせず、コートサイドへ有利にボールを打ち分ける。ラケットを変幻自由自在に操るフェデラーでも際どいコースを攻められ続けるとミスショットを犯してしまう。ジョコビッチはこの試合、勝てる雰囲気を掴んだのだろう、途中観客を煽るシーンを転換した。ジョコビッチ、自身のサービスゲームキープで5-2。

第8ゲーム、フェデラーサービス。ここは難なくフェデラー、自身のサービスゲームキープ。これでゲームカウント5-3。ジョコビッチは次のサービスゲームを取れば念願のウィンブルドン2度目の優勝となる。フェデラー、絶体絶命のピンチ。

第9ゲーム、ジョコビッチサービス。こういう時にベテランは強い。何度もこのようなピンチの場面を経験してきた。そして何度もそのピンチから這い上がって勝利をものにしてきた。フェデラーは完璧に落ち着いている。慌てないというかジョコビッチの焦りを待っているようである。最後はジョコビッチのミスショットでフェデラー、この日2度目のサービスブレイク。これでゲームカウント、5-4。

第10ゲーム、フェデラーサービス。ジョコビッチの表情にイライラ感が出てきた。自滅する場面も多くなり、明らかに苛立っている。こういうときのフェデラーは冷静だが、フェデラーも疲れからかダブルフォルト。30-40、でジョコビッチマッチポイント。すかさずフェデラー、エースを決めてデュース。デュースを繰り返したがフェデラー、何とか持ちこたえて5オールに持ち込むことに成功。

第11ゲーム、ジョコビッチサービス。フェデラー、チャンスと観たのだろう。ネットに積極的に出ていく。ジョコビッチは突然リズムを乱し出す。何とこの大事な場面でダブルフォルト! 0-30、となり次のポイントでもリターンミスで一気に0-40。結局、フェデラー、この日3度目のサービスブレイクゲット。フェデラー、ピンチの場面から一気に4連続してゲームを奪取してきた。これで6-5、フェデラーリード。流れはフェデラーに来ている。

第12ゲーム、フェデラーサービス。フェデラーの強烈なDesire(欲望)を観た気がする。5連続ゲーム、第4セットを見事逆転してものにしてしまった。やはりゲームは第5セットまでもつれることになった。ファーストサービスから早いテンポでゲームを有利に進めることができればフェデラー。逆にじっと我慢して甘いボールが来たらリターンエースを狙ってくるジョコビッチ。お互いサービスブレイク、3回と内容も互角。ジョコビッチは開き直れるか?

第5セット

1ゲーム、ジョコビッチサービス。6ゲームぶりにジョコビッチ、サービスゲームをキープ。お互い、自身のサービスゲームをキープする展開が続いていくのか? ウィンブルドンには第5セット、タイブレイク無いから長期戦になったらジョコビッチ有利。

第2ゲーム、フェデラーサービス。第5セットになってもフェデラーは冷静だし、身体はキレている。調子がいいのだろう、40-0と一気にゲームを進めてしまった。ネットアプローチ成功率、ジョコビッチ22/30、フェデラー37/55とフェデラー圧倒。スマッシュWinner、ジョコビッチ2、フェデラー7、ネットにフェデラーの方が積極的に出ていることがわかる。

第4ゲーム、フェデラーサービス。フェデラーのファーストサーブが絶好調! Unreturned servesはジョコビッチ51、フェデラー62とここでもフェデラー圧倒。第2ゲームに引き続きここでも40-0と一気にゲームを進めてそのままサービスゲームキープ。2オールと両者譲らず。ここからは我慢比べが続く。お互いの手の内はわかっている。凄いライバル同士の戦いになってきた。

第5ゲーム、ジョコビッチサービス。お互い疲れが見え始めてきた。23ストロークというこの日一番長いラリーが続き、フェデラーはボールを追うのにくたびれてしまった感がある。こうなると流れはジョコビッチに行ってしまう。気迫、気力ともジョコビッチの方が上かもしれない。フェデラーは食らいついていけるだろうか?

第6ゲーム、フェデラーサービス。ここでも40-0と一気にゲームを進め最後はお得意のエースで簡単にサービスをキープしてしまった。ジョコビッチはフェデラーから繰り出されるボールにただただ首を横にふるばかりで信じられない、といった様子。王者フェデラー、そう簡単には敗北しない。この壁を破ることができるか、ジョコビッチ!

第7ゲーム、ジョコビッチサービス。ジョコビッチ、この日3度目のダブルフォルト。チャンスと見たフェデラー、動揺するジョコビッチへネットアプローチを積極的に仕掛け勝負をかける。30-40とフェデラー、サービスブレイクチャンス。ジョコビッチ持ちこたえてデュース。お互い脚に疲れが来ている。ラリーが続くとボールへ追いつく前にショットを打とうとするからそれがミスに繋がる。ジョコビッチは何とか持ちこたえた。これでゲームカウント4-3。

第8ゲーム、フェデラーサービス。フェデラーのバックハンドリターンは凄い! だがジョコビッチも負けてはいない。15-40、30-40、とブレイクポイントへ追い込んだがフェデラー持ちこたえてデュース。3回めのデュースでこのゲーム、5分をすでに超えている。フェデラー、何とか持ちこたえてサービスゲームキープ。ゲームカウント、4オール。両者の気力と集中力に拍手を送りたい!

第9ゲーム、ジョコビッチサービス。Total Unforced Errors、ジョコビッチ26、フェデラー26と互角。ジョコビッチ、難なくサービスをキープして5-4。この試合の終わりを予測できない。どちらが先に自滅するのであろうか? 相手サービスをブレイクした方が優勝する。フェデラーは2009年、ウィンブルドン決勝でアンディ・ロディックと対戦。タイブレイクがない中、第30ゲームまでいった経験を持つ。( 男子ウィンブルドンテニス決勝2009、アンディ・ロディック対ロジャー・フェデラー )

第10ゲーム、フェデラーサービス。15-40とジョコビッチ、この日2度目のチャンピオンシップポイントをゲット。第4セットではここから崩れた。今度はどうであろうか? フェデラーは耐えられるか?

最後はあっけなかった。フェデラーがリターンミスで第5セット、6-4となりジョコビッチ優勝。本当に僅差だったと思う。勝負どころの数字を見ても僅差。4オールまで順調に自身のサービスゲームをキープしていただけにフェデラー残念。本当に最後はあっけなかった。

ジョコビッチは2度目のウィンブルドン優勝。これで世界ランキング1位に返り咲く。ジョコビッチはナダルに続いてフェデラーと対戦して勝利をものにしている選手である。フェデラーは後もう少しだった。この対戦に期待して来ていたセレブのギャラリーの豪華さからこの試合が歴史に残るだろうという期待感が伺えた。今回も充実した試合内容であり、観戦後の満足感は良い物を見させてもらったという満足感で満たされていた。

ロジャー・フェデラー

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