素数の謎、神の存在を証明したときグーグルは見えなくなる


リーマン予想

素数の謎、神の存在を証明したときグーグルは見えなくなる

は先のエッセイ( テクノロジーの進化が社会を変える – 新らしいフェイズその5(デジタル情報化社会) )でグーグルが消滅することは、すなわち見えなくなることではないか、という仮説を持ち出しました。世界中の至る所にグーグルがあちら側で構築している膨大なデーターベースを基にして創造されたサーバー環境が、情報を空気のような存在にしてしまうというもの。

人々は後数年?もすれば手にするであろうウェアラブルコンピューターを駆使して自分の体内に、脳内に埋め込まれている情報チップと連携しながら、空気を吸うように、呼吸するように無意識に情報を処理していきます。

きっとその頃にはあらゆるものが科学的に、数学的に、物理的、生物学的に証明されていて、今の世の中からは想像ができないほど便利になっているのか、それとも人類に新たな難題を突きつけているのか・・・全くもってなんのイマジネーションも浮かんできません。

グーグルがどうして消滅してしまう存在、空気のような存在になってしまうのか、という発想の説明は2009年11月に放送されたNHKスペシャル「魔性の難問~リーマン予想・天才たちの闘い~」を観たときに思いつきました。

魔性の難問

~リーマン予想・天才たちの闘い~2009年11月15日(日)。数学史上最難関の難問と恐れられ、今年問題発表からちょうど150年を迎えたのが「リーマン予想」である。数学の世界の最も基本的な数「素数」。数学界最大の謎となっているのが、2,3,5,7,11,13,17,19,23・・・と「一見無秩序でバラバラな数列にしか見えない素数がどのような規則で現れるかだ。

数学者たちは、素数の並びの背後に「何か特別な意味や調和が有るはずだ」と考えて来た。「リーマン予想」は、素数の規則の解明のための最大の鍵である。最近の研究では、素数の規則が明らかにされれば、宇宙を司る全ての物理法則が自ずと明らかになるかもしれないという。

一方、この「リーマン予想」が解かれれば私たちの社会がとんでもない影響を受ける危険があることはあまり知られていない。クレジットカード番号や口座番号を暗号化する通信の安全性は、「素数の規則が明らかにならない事」を前提に構築されてきたからだ。

索という便利なツールを開発したグーグル。昔羽生善治氏についてのエッセイ( 勝負師、羽生善治氏の考え方、その2 – 創造力 )を書いた時にグーグルの検索技術とプロ棋士頭脳の相関性を私なりに考えたことが有りまして、その後に鑑賞したNHKスペシャル「魔性の難問~リーマン予想・天才たちの闘い~」での内容を観て私の中で在る物語が生まれたのです。以下、

グーグルの検索技術

ーグルで何かを検索すると、その検索結果ってものすごい数になるけど、それを最後まで見ていく人ってほとんどいないと思います。検索嗜好で言われるように段々検索をするようになってくると人は上位に上がった3位までしか観覧することに徹し、検索結果が気に入らなければ検索する文字列を変えてみたりして、新しく検索情報を探します。

これって羽生氏のコンピューターソフト”ボナンザ”の状況と似ていないですかね? つまりコンピューターの戦い方というのはたくさんの手を読んでいくというもの。検索技術の極めもたくさんの検索キーワードに沿った情報を提供しようというもの。

しかし、将棋の上達者はだんだんと手を読まなくなっていくといいます。人間がコンピューターを使って検索する姿勢と似ているではないか? 2手、3手しか読まないプロの棋士たちと、検索結果の上位3位ぐらいまでしかクリックを試みないインターネットに慣れた人たち。

もしかしたら検索技術の向上がいつしかコンピューターがプロ棋士を打ち負かすきっかけになるのではないか、と思ったのが、グーグルの検索結果に自分の好みを加えられるようになった状況からそんな気がしてきました。

日本語版グーグルではまだみたいですけど、英語版グーグルでは検索結果に対して、気に入らなかったら検索結果1位のものを削除できたり、2位3位に上がっている検索結果を上位に持ってくることができるようになりました。

これって自分の好みに合わせて検索結果ができるようにカスタマイズされる。コンピューターが何万という検索結果を用意しても人間が見るのはその上位3位ぐらいまで。だったらそこの検索結果を一人一人の好みに合わせてしまえ、というのは羽生氏のわからない場面でどのような手を指すのか、というときにその人の個性が出るということと繋がっているように感じます。

言っているニュアンスが伝わるだろうか? たくさん手を読んでいくコンピューターも人間の好みという要素が加われば、プロ棋士たちが2手3手という究極の選択をする思考過程に近づけるのではないだろうか?

検索技術も、将棋コンピューターソフトも解を探すという点では同じことだし、検索技術に人間の好みが加えられるようになった今、つまり人間が情報を探す手段として直感で検索結果上位3位ぐらいまでを選ぶように、コンピューターソフトもそれと似たような感覚、人間の思考という感覚を取り入れることができれば、プロ棋士との勝負でまた一歩、勝利することに近づけるのではないだろうか、と思ったのです。

素数と宇宙、解を探す

フランスのパリ郊外。ルイ・ド・ブランジュ博士が住む。史上最大の難問をなんとしても解き明かしたいと考える。それは宇宙を支配する物理法則が理解できるのでは!と考えるようになった。何故、素数と宇宙の法則が関係するのか?それを過去の研究から紐解く。

レオハルト・オイラー博士は1749年にオイラーの論文を発表。素数と宇宙には何か関連があるはずだと考えた。オイラーはある奇妙なものを想像することから始めた。「素数階段」だ。素数が出たときに一段あがるものだ。しかし素数の位置はてんでんバラバラ。実に72個も素数が表れない’砂漠地帯’があったりで、わからないままだった。周囲は冷たく、’的外れだ。素数は無意味な数に過ぎない’と揶揄された。

ところがオイラーはある数学の問題を解く過程で、素数だけを使った式を作った。誰もが意味の無い数字が出てくると思っていたが、結果はπの2乗を6で割ったものだった。自然数の逆数の2乗の和がこれに収束する。円を作り上げていることになり、宇宙の最も安定した姿である円、つまり素数と宇宙のつながりを見つけた。。(  NHKスペシャル:リーマン予想  )

のNHKスペシャル「リーマン予想」の前に視聴したのがもう一つのNHKスペシャル「ポアンカレ予想」だったのでここで話がリンクしてきます。宇宙が取りうる複数の形を証明できたというお話だったんですけど、近い将来には宇宙の謎が解明されるのでしょうか? かつて人類は地球は平らだ、とか海の向こう側は垂直に落ちているだの、行ったこともない遥か水平線の向こう側を探険する術がありませんでした。

陸に居たままで頭のなかだけで地球が丸いことを証明できないか? これがポアンカレ予想の始まりで、これと同じ概念を用いて宇宙が丸いということを実際宇宙を旅して回らなくても証明できないか? という問いかけがポアンカレ予想であり、多くの数学者を悩ましてきました。

素数と宇宙の繋がりが解明された時、未来の人類は私たちの時代を振り返り、昔は宇宙は無限に広がっているとか、丸くないとか思われていたんだよね、なんて会話をしているかもしれません。リーマン予想、素数の並びにある調和的な法則が存在していることが解明された時、宇宙の謎も解明されていくのでしょうか?

私には宇宙に存在しうる様々な法則の解明、私達が暮らしている地球を含めて、が明らかになった時、神の存在を証明できてしまうのではないかと想像してしまうのです。宗教的なものではなくてすべてが計算の基に証明されてしまうというような感覚でしょうか? 世の中に起こっているすべての事象についての法則が見つかり、無秩序になりそうなカオスを膨大なデーター処理に基づいて計算して処理していく時、全てはコントロールされるに違いありません。

それを行いそうな会社がグーグルであり、グーグルがすべてを把握したときに、情報は空気のような存在になって私たちの身の回りに存在し、無秩序に陥りそうなカオス的小宇宙をコントロールしていく・・・なんだかすごい妄想じみていますけどグーグルが消滅する理由はこのようなものしか無いのでは? と考えてみたんです。

車は自動運転になり、交通事故などは起こらない。食糧危機はなくなり、戦争も争い事もこの世の中から消えていく。民主主義はどのような形になっているのでしょうか? 資本主義は未来でも存在していくのか? 超近代的狩猟社会への回帰、人類は再び高度に管理されたプリミティブな原始時代に戻るのでしょうか?

原子炉は将来的に安全になる?

77歳の今になっても予想に挑戦するブランジュ博士。原子や素粒子などのミクロの世界にも通じるという。ミクロの世界の空間に関連があるという。博士によると、ミクロの空間と、ゼロ点の並びに関連性があるという。

リーマン予想に関しては数々の失敗をしてきた博士は、’狼少年’とのそしりも受けた。数学界から孤立してもなお、証明にこだわり続けた博士は、それを宇宙法則の謎を解くことが人類にとって重要だと考えていた。ミクロの空間と、ゼロ点の関連性についてある偶然が起きた。

フリーマン・ダイソン博士。息抜きにやって来た場所で、ヒュー・モンゴメリー博士と話しをする機会があった。ダイソン博士は、モンゴメリー博士が急にゼロ点の話をしてきて、「ゼロ点の間隔」の式を示したという。ダイソン博士は「原子核のエネルギー間隔」の式と同一だとわかり驚いた。原子核のエネルギーは一定では無く、何らかの間隔で飛び飛びになることがわかっていた。

その飛び飛びの間隔が素数のゼロ点の間隔と同じということ。いきなり表舞台に飛び出たミクロの世界と素数の世界。こうして第1回リーマン会議が開催された。それまでタブー視されていたリーマン予想が、研究者達が協同して挑むべき課題とされた。

来的にゼロ点の感覚と原子核のエネルギーの感覚に共通性が在ることが解明されたとき、人類は永遠のエネルギーをコントロールする力を手に入れるのでしょうか? 原子力は高速増殖炉による核燃料サイクルの導入により今後約3000年の長きにわたり、エネルギー源として利用することが出来ると試算されているそうです。

素数の謎が解明されるとき

アラン・コンヌ博士がミクロの空間に関する新たな考え方を非可換幾何学から見出した。この新しい幾何学は大宇宙から原子核までの法則を見出すことが出来る可能性を秘めていた。この最新の幾何学を使って、コンヌ博士を筆頭に素数に関する論文を次々と発表する。

素数の謎が解明されたときに、万物の理論も証明されるだろうといわれる。素数は宇宙の創造主の謎が解明されるもとになるかもしれない。

素数の暗号に隠された意味、創造主の設計図かもしれない? では人類はその設計図を手に入れた後、どこへ向かうのでしょうか? 人類が地球の謎を解き明かすため、大海へと旅し始めた時のように、今度は宇宙への旅を始めるのでしょうか?

膨大なデーター、ビッグデーター

べての事象に対して予測可能になった時、私たちはどのような世界に住んでいるのでしょうか? かつて人類は神に挑戦するためにバベルの塔を築き上げていきました。それを見つけた神は人類の愚かさを嘆き、一つの言語を使っているから協力、協調しているのだ、と考えバビルの塔を破壊、人類を世界中へと散りばめます。そしてお互い意思の疎通が不自由な多言語の世界へと人類を陥れたのです。

インターネットは英語が君臨する世界です。今人類は膨大なデーターを基にすべての存在を科学的に、数学的に、物理的、生物学的に証明しようとしています。神の存在を証明し、宇宙を解明していく。インターネットが構築する膨大なデーターベース、クラウドの存在がかつてのバビルの塔のような存在になってしまいそうな気がして・・・

我々はすべてを解き明かした後、どこへ向かうのでしょうか?

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