組織的なチームプレー + 圧倒的な個人力があればベスト4へはいけるだろう


アーセナル

組織的なチームプレー + 圧倒的な個人力があればベスト4へはいけるだろう

013~2014シーズン、欧州チャンピオンズリーグもグループリーグが終了し、来年2月から始まる決勝トーナメントの組み合わせも決まった。組み合わせはマンチェスターC対バルセロナ、レバークーゼン対パリ、アーセナル対バイエルン、ACミラン対アトレティコ、ゼニト対ドルトムント、オリンピアコス対マンチェスターU、ガラタサライ対チェルシー、シャルケ対レアル・マドリー。

スペインリーガ・エスパニョールからバルセロナ、アトレティコ、レアル・マドリー。イングランドプレミアリーグからマンチェスターC、アーセナル、チェルシー、マンチェスターU。ドイツ・ブンデスリーガからレバークーゼン、バイエルン、ドルトムント、シャルケ。イタリアセリエAからACミラン。フランスリーグからパリ。ロシアリーグからゼニト。ギリシアリーグからオリンピアコス。トルコリーグからガラタサライ。

こうしてみるとスペイン、イングランド、ドイツリーグが賑わっているのが伺える。資金も豊富に扱えるのだろう。チームが強ければファンが沢山会場を訪れる。運転資金が賄える。施設や選手補強に資金を投資できる。チームが強くなる。プラスの循環が始まる。

代表チームの選手構成

のようなチームを2つ、3つ、4つと抱えている国内リーグは人、資金、情報が集まってくる。移籍を考えている個々人は強いチームがひしめき合う国内リーグでプレーしたいと望むであろう。欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント常連チームを抱える国内リーグのナショナルチームはアドバンテージを与えられる。プレーの質、ゲームの質が高いからである。

だがこれだけでは決定的な要素にならない。各チーム内の選手がどこから来ている選手か、同国内の選手がどれぐらいスタメンとしてプレーしているかも大事になってくる。南米はブラジル、アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイ等から多くの選手が欧州へ渡ってプレーしている。アフリカ大陸からも、そして少しずつだがアジアからも質の良い選手が活躍し始めている。

スペインリーグやイタリアリーグは比較的同国人をスタメンで起用しているように思う。外国人枠が少ないのか。スペイン代表はバルセロナやレアル・マドリーからの選手を中心として構成される。後のスペイン代表候補は資金が豊富なイングランドでプレーしている。

イタリア代表も比較的同国内リーグから選手構成をする。ACミラン、ユベントス、インテル、ASローマなどは欧州チャンピオンズリーグ常連チームだったがどうしたのだろう。イタリア代表候補選手を他の国、他のリーグでプレーすることは稀だと言っていいであろう。

マンチェスターC、アーセナル、チェルシーなどは外国からの移籍選手寄せ集めチームになっている。バイエルンやシャルケも似たような感じ。イングランドはだからFIFAワールドカップで上位に食い込めない。ドイツはどうであろう?

組織的なプレーをしているところは日本代表と一緒。後足りないものは・・・強力な個人、圧倒的な個人がいるかいないかであろうか。ドイツ代表で言えば、エジルのような存在。アルゼンチン代表のメッシ、ブラジル代表のネイマール。スペイン代表ならばダビド・シルバ、シャビ、イニエスタといったところであろうか。フランス代表で言えば、フランク・リベリ。ベンゼマとジルーが調子よければフランスは上位を狙えるかも。オランダ代表はロッベン、ファン・ペルシ。じゃ日本代表はどうだとなると、香川に本田というところかなぁ・・・

強いのかが確信できないアーセナル

年のアーセナルはなんとこの時点でプレミアリーグ首位を走っている。エジルの加入によってペナルティーエリア近辺での多彩な攻撃に鋭さと威嚇を発揮している。そして中盤でボールがよく回り選手もよく動いている。フラミニ、カソルラ、ラムジー、ウィルシャー、アルテタ、ロシツキーといった具合でなんとなく日本代表選手と似ている。

どういうことかというと中堅どころの選手ばかりなのである。各国代表でスタメンで活躍できるかどうか微妙、ヨーロッパ中堅どころのチームでは比較的スタメンで活躍できる存在。フィジカルに強いわけではないが、足元の技術などはしっかりしている。ワンタッチ、ツータッチでボールを回していくタイプのチーム戦術に馴染んでいる。

ドリブルで仕掛ける場面、個人で相手ディフェンスのバランスを崩しにかかるような突破力やスピードは中堅どころ。メッシのような、ネイマールのような、C・ロナウドのような破壊力を持った選手はアーセナルの中にも、日本代表の中にも見当たらない。

アーセナルの試合を見るのは楽しい。ボールはよく回るしゲーム展開がテンポよくて見ていて飽きない。チームバランスがいいのであろう。しかし、脆さもある。ディフェンスがギリギリのところで踏ん張りきれない。均等な試合展開の中で終盤、相手チームの攻撃プレッシャーに屈してしまう。膠着状態の中、個人である場面を強引に展開していく力の存在を感じられない。

そうなのだ、アーセナルがプレミアリーグここまで首位だったのは運が良かったのと、他のチームが開幕してからしばらくの間、こけてくれていたからである。マンチェスターUは新監督と選手のバランスが悪かったし今も悪いし、多分このまま悪い状態で終わる。チェルシーもモウリーニョの態勢を、マンチェスターCはペレグリーニの態勢を整えるのに精一杯であった。

だがついに本当の実力差を露呈してしまった。この前行われたマンチェスターCとの試合で6失点という屈辱を味わい試合に敗退。首位を走っているチームが6失点である。これで2位につけているリバプールと勝ち点差2まで追い詰められる。しかもリバプール、マンチェスターC、チェルシーと調子が上向きなチームがアーセナルの自信を打ち砕く勢いで迫っている。

アーセナルに必要なのは圧倒的な個人力を持った選手が一人か二人いるだけでいい。組織的なプレーは有機的にできている。ディフェンス陣でリーダー的存在の選手がいないのも致命的である。なんか日本代表と似ているなぁ・・・

香川真司と本田圭佑

本代表はこの二人にかかっているといってもいいであろう。香川がマンチェスターUで存在感のある選手にまで成長できれば、本田がACミランで存在感のある選手にまで成長できれば、日本代表はブラジルで開催されるFIFAワールドカップでベスト8以上行けること間違いなし。

ベスト4位上は国民にも心の準備ができていないとダメだから今回は難しいかなぁ。みんな日本がベスト4以上を戦っているところ、想像できないでしょ。想像できないことは現実には起こりませんから。

スペイン代表にファブレガスという選手がいる。現在はバルセロナでプレーしているがかつてはベンゲル監督の下、アーセナルでプレーしていた人物である。そのときのファブレガスは俺がアーセナルの旗を背負うぜ、たった一人でも俺がアーセナルの旗を掲げるぜ、という気概に満ちたプレーをしていた。

サン・シーロで行われたACミランとの欧州チャンピオンズリーグ、アウェイで戦うアーセナルは走り負けせず、ボールをよく動かしてあのACミラン本拠地で勝ち星を上げたのである。その試合の立役者の一人がファブレガスであった。

香川も本田もマンチェスターUでACミランで思いっきり気張ってほしい。勝ちたいんだったら俺にボールをよこせ、ぐらいの態度でちょうどいい。勝てば官軍、短い選手生活を充分に楽しむには少しぐらいの冒険、少しぐらいの無謀さなどがないと後で絶対に後悔すると思う。日本代表がどれぐらいFIFAワールドカップでやれるかは香川と本田にかかっている。

フォワードの得点力不安、ディフェンスの守備力不安。ラッキーだったら今のアーセナルのように首位の位置にいるかもしれない。それは周りの他のチームがこけているからであったり、偶然にも運が良かったからという要素もあるであろう。しかしFIFAワールドカップは短期戦なのである。過去、優勝候補があっけなく敗れていった例はいくらでもあるから、もしかしたらもしかするかもしれない。

日本代表がもしかしたらありえるかもしれない、という位置にこられただけでも随分と成長、進歩したものだと思う。成長していることを感じることができるのならば、希望が湧いてくるから不思議である。

来年2月から始まる2013~2014シーズン、欧州チャンピオンズリーグ、決勝トーナメントでアーセナルはいきなり去年の覇者、バイエルンと戦う。ホームで戦うこの試合はどちらに転がるのだろうか? グアルディオラ監督のサッカーはバイエルンでも発揮されるであろうか? アーセナルの選手一人一人が自信をもって戦っているのであれば勝利の女神は微笑みかけるかもしれない。

ザッケローニ SAMURAI BLUE監督手記 イル ミオ ジャッポーネ“私の日本” – vol.31「ドロー」

, , ,

Powered by WordPress. Designed by WooThemes