老いと命のメッセージ、90歳医師日野原重明


日野原重明

老いと命のメッセージ、90歳医師日野原重明

90歳を過ぎても現役の医師として活躍する日野原重明氏。多忙な仕事の合間に綴った著作が、今、次々とベストセラーになっている。日野原さんの本には、老いを迎えた著者の日々の充実した生き方や、生や死に対する医師としての考え方が、優しい口調で語られている。

その読者層は10代から80代まで幅広いが、その中心は30代から40代。将来への不安ばかりが膨らむ現代社会に、日野原氏が語り継ごうとするメッセージは何なのか、そして読者たちは日野原さんの何に共感するのか。日野原さんへのインタビューを中心に伝える。

今日のクローズアップ現代の先生はすごかった。なんと90歳というのだが若いの一言。そのはっきりとした喋り口。身体的にも精神的にも元気な様子がこちら側に伝わってくる。普通、90歳のお年寄りといえば大体において、よぼよぼのお爺さんお婆さんを想像するところだが、この先生にはまったく当てはまらない。

90歳とは思えないその思考力。先生の他人に対するやさしさが伝わってくる語りかけやその態度。どれをとってもこの人はすごいなぁ、と思わせる日野原先生のことを知ることができてよかった。さっそく先生の著書を読んでみようと思った。

日野原先生は医師になって65年。毎朝6時30分に起床して一日の生活をはじめる。先生の睡眠時間はだいたい5時間で、週に一回は仕事で徹夜をするそうである。90歳のお爺さんが週に一回の徹夜とはどこからそのようなパワーが出てくるのか? どのようにご自身の健康を保っているのだろう?

先生は現在、東京中央区にある聖路加国際病院で理事長をなさっている。健康のため院内でも階段を利用し、なんと一段飛ばしで上って行く。僕はテレビでその階段をすいすいと上がっていく姿を見たとき思わず拍手をしてしまった。日野原氏曰く、「使わなければ、頭も身体も駄目になります」。今でも、自ら診察を行っている姿勢には驚くよりも感動してしまった。

日野原氏にとって、医師の務めとは「患者の生活全体を把握してその痛みや苦悩を取り除くこと」であるとしている。忙しい中でも週2回、若い医師や実習生に対し指導を行っている。「自分たちの技術を過信して、患者の痛みに鈍感になってはいけない」と語りかけている。その人間を理解すること。

また日野原氏は、2年前に75歳以上の老人を「新老人」と名づけ、「新老人の会」を立ち上げた。75歳から新しいことにチャレンジし、老いのイメージを変えようという新老人の会。会員は全国で2000人を超えている。

番組の中ですごいなぁ、と思ったシーンがあった。死を前にした患者へのケアー、ターミナルケアーのことについて説明しているときだ。「どうすれば、死にいたる病の痛みを和らげ、安らかで人間らしい最後を迎えさせてあげられるのか?」一人の末期癌患者の女性に対してのお話だったのだが、感動してこちら側も話の結果を知って、ほっとしてしまった。

番組を見終えて改めて、前向きに物事を捉える姿勢や考え方の大事さを感じた。そしてなんといっても人間的に豊かでいたいと思った。僕がアメリカで頑張っているのは、人間的に貧しくならないためだといってもいい。今の生活が辛くても未来の明るい自分を信じて毎日努力しているほうが、日本へ帰って居心地のいい環境で暮すよりも若いうちはいいかなぁ、とも思う。

日野原氏を見よ! 人間、健康で長生きしていれば、良いことも悪いこともそれなりに経験する。いろいろな人にも出会い、影響し影響されるであろう。その過程で自分自身が少しづつだが成長していく姿は、自分の未来に対して希望が持てると思うがどうであろうか? そうして素直に人間として成長していけば、自然に他人やいろいろな物事に対して感謝の気持ちが生まれると思う。一回きりの人生。楽しく生きようではないか!!

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