2006~2007UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2節総括


ジェンナーロ・ガットゥーゾ

2006~2007UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2節総括

UEFA チャンピオンズリーグ準決勝第2節、今週欧州のサッカーは UEFA チャンピオンズリーグ準決勝の行方を見守っていた。まず火曜日にリヴァプール FC とチェルシーの試合がリヴァプール FC のホームスタジアム(アンフィールド)で行われる。両クラブともプレミアリーグで現在2位( チェルシー )と3位( リヴァプール FC )という成績順位である。

第1節ではチェルシーがホーム(スタンフォード・ブリッジ)の利を活かし、ジョー・コールの決勝点、1-0という結果で終わる。そして迎えた第2節。1点をリヴァプール FCが前半に先取して、そのまま試合は後半へ。両クラブとも譲らない素晴らしい試合展開となった。イギリス特有の激しい当たりあいの試合内容であったが、さすがは UEFA チャンピオンズリーグ準決勝だけあって観ていて面白い。

チェルシーの FW 、ディディエ・ドログバは激しくつぶされていた。中盤のジョー・コールとフランク・ランパード、クロード・マケレレも運動量が多く、リヴァプール FC の早い展開によくついていっていた。そしてキーパーのペトル・ツェフはさすがに現時点欧州ナンバーワンのゴールキーパーと言われるだけあって、ところどころでファインセーブを見せてくれる。ポストに助けれらた場面もいれればチェルシーは3点ぐらい許していた可能性もあった。

そのリヴァプール FC だが FW のディルク・カイト(オランダ代表)が素晴らしい。前線からディフェンスをしかけ(ほんと良く走る!)、味方がボールをキープするとすぐにボールをもらえる位置に動く。パスもできるしドリブル突破もでき、遠めからのシュートも可能。あのゴールバーに嫌われたヘディングシュートはほんと1点ものだった。

後半でも決まらず、第1節と第2節の合計をあわせて1-1のため、そのまま延長戦へと持ち越される。ここで両クラブともドリブル突破が得意な選手を起用。チェルシーにはアリエン・ロッベン(オランダ代表)が、リヴァプール FC にはクレイグ・ベラミー(ウェールズ代表)が FW 投入される。

延長戦に入った時点で “ あぁ、多分 PK まで行くなぁ ” と僕はそう感じ、延長の30分でチェルシーが1点でも決めればそのまま試合終了。PK 戦となるとホームのリヴァプール FC が有利になるだろうなぁ、と思っていた。結果、やっぱり延長戦でも決まらず PK 戦へ。

ここでリヴァプール FC のキーパー、ホセ・マヌエル・レイナ(スペイン代表)が素晴らしい反応を示す。アリエン・ロッベンとジェレミ・ヌジタップのシュートを止める。読みが完璧に当たった瞬間だった。リヴァプール FC はキッカー全員が決め、最後はディルク・カイトのシュートでリヴァプール FC 2年ぶりに UEFA チャンピオンズリーグ決勝に進むことに。

チェルシーは2年前もリヴァプール FC に UEFA チャンピオンズリーグで負けて悔しい思いをしている。経験の差もあるかもしれない。ジンクスにならなければいいが。

マンチェスター・ユナイテッド対 AC ミラン

う一方の試合、マンチェスター・ユナイテッド対 AC ミランの試合はその後日、水曜日に AC ミランのホーム、サン・シーロで行われた。第1節では3-2とマンUがなんとか逃げ切ったが、アウェイでも2点取ってくる AC ミランのほうが有利と見るほうが正しかったのかもしれない。試合内容はまったくそのとおりになってしまった。

前半の早い時間帯にまたもやカカ(ブラジル代表)とクラレンス・セードルフ(オランダ代表)に点を取られ、マンチェスター・ユナイテッドは劣勢な試合運びからなんとか自分達のサッカーを作ろうとするが攻撃の基点が定まらない様子だった。

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)はこの試合、まったく仕事をさせてもらえない。相手も研究していたんだろう。ポール・スコールズ(イギリス代表)もトップ下に入ったんだけど、前線でボールをもらえずボランチの位置まで下がってボールをもらっていた。

ボランチの二人、ダレン・フレッチャー(スコットランド代表)にマイケル・キャリック(イギリス代表)はアウェイでの経験が浅いためかプレーが萎縮してしまってまったく機能していなかった。こうなると前線のライアン・ギグス(ウェールズ代表)にウェイン・ルーニー(イギリス代表)は孤立してしまい、マンチェスター・ユナイテッド得意の早い展開、早いボール回しができない。

試合内容は完全に AC ミランが上回っていた。特に良かったのがカカとジェンナーロ・ガットゥーゾ。カカは第1節と第2節での全3得点が効いたのだろう。 マンUのディフェンス陣を引きつけるのに十分な存在感であった。マンUのディフェンスの要、リオ・ファーディナンドを欠いていたのが痛い。代わりのネマニャ・ヴィディッチはまったくカカに対して無力であった。

マンUは徐々に引き気味に試合展開をしてしまった感がある。中盤のつぶし役、ジェンナーロ・ガットゥーゾは猛犬のごとくボールを追まわし、クリスティアーノ・ロナウド、ポール・スコールズなどのボールの出しどころできちんとつぶしていた働きが大きい。

後半最後のほうでポール・スコールズと揉めたため、イエローをもらい選手交代させられてしまうが、あのガッツは素晴らしい。副将ということもあるんだろうけど、チームの顔となって中盤をつくり、ボールを奪ってはカカやクラレンス・セードルフにあて、 AC ミランの中盤とディフェンスは安定していた。

マンチェスター・ユナイテッドは後半残り時間少なくなってきたところで勝負に出る。ディフェンスを4人から3人にして、 FW にもう一人ルイ・サハ(フランス代表)を投入。その直後、 AC ミランの速攻が見事に決まる。

フィリッポ・インザーギ(イタリア代表)からアルベルト・ジラルディーノ(イタリア代表)に交代していたそのアルベルト・ジラルディーノに完璧フリー状態でボールが中盤から渡ってしまう。アルベルト・ジラルディーノ、そのままキーパーと1対1になり、ゴールの左隅へ決勝ゴール。

AC ミランは見事ホームで UEFA チャンピオンズリーグ決勝進出を果たす。これは面白いことになった。リヴァプール FC と AC ミランの顔合わせは一昨年の顔合わせと一緒。イスタンブールで行われた試合は3-3の末、PK戦でリヴァプール FC が優勝している(イスタンブールの悲劇)。あの時の借りを返すことができるのか AC ミラン!

決勝は5月23日、ギリシャ・アテネのオリンピックスタジアムでおこなわれる。

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