2009~2010UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント第2節総括


2009~2010UEFAチャンピオンズリーグ

2009~2010UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント第2節総括

象に残った試合は4試合あった。アーセナル対ポルトの5-0、マンチェスターU対ミランの4-0、インテル対チェルシーの1-0、バルセロナ対シュツットガルトの4-0と3試合が圧倒的大差を付けての勝利ということでここから勝ち進む本当の実力を見たような気がした。

決勝トーナメントへグループリーグ予選通過を果たしても、時には対戦相手の不具合など運も手伝って進出してしまったチームはここのレベルで落とされる。

勝ちあがるチームには個々のレベルで戦う意思と逞しい精神力、攻撃的なサッカーの技術を支える基本的なテクニック。これらを兼ね備えた集団だけが、厳しい環境での戦いを祝福への満足度の充実という素晴らしい時間のすごしかたを経験することになる。強いチームのサッカーは観ているだけで鳥肌が立つ!

アーセナル、アーセナル5対FCポルト0

ンドレイ・アルシャヴィンが素晴らしい。足が速そうには見えないけどドリブルは速い。FWとしての仕事、最後の決定機を作ることができ、アシストだったり、こぼれ球を狙うようなDF陣のバランスを崩す動きなど、見ていていい選手だなぁ、と感心してしまった。

後この日はサミル・ナスリが良すぎた! 怪我のセスク・ファブレガスに代わり見事その代役を果たす。二人のプレースタイルは似ていると言っていいかもしれない。ボールを積極的に貰いに行く姿勢、前後左右とグラウンド場、どこへでも顔を出すことのできる豊富な運動量。時に味方相手を活かすように走らせ、時に自らドリブルで仕掛け得点を奪う。共に良い選手だ!

ボールキープに長けている選手の特徴なんだけど体の入れ方が上手い! 全身が常にリラックスしていて自分とボールの位置、そして相手DFの体を仕掛けてくるタイミング、体重がどのようにしてかかってくるかなど予測してボールを相手から遠くに置くよう努める。

目線はボールではなくDFの相手、これも非常に重要! ボールが目線に落ちた瞬間、相手DFは自分の感覚へ飛び込んでくるから、目線を常に相手DFに当てていれば、その間を詰めることができないのではないかと推測する。

アーセナルは全体のバランスが良かった! ボルトの速攻のポイントを早め、早めに潰していく。中盤のバランス、トマーシュ・ロシツキーにナスリは豊富な運動量で素晴らしい活躍をしていたし、両サイドのDFもよく走り攻撃に参加してくる。

ハットトリックを決めたニクラス・ベントナー(日本と南アフリカW杯で対戦するデンマーク代表)はファブレガスやナスリのような素晴らしいパサーがいると生きるタイプのように感じられた。ゴール前、何気に仕事してしまうベントナーはずば抜けてうまい選手じゃないだけに日本代表のDF陣は油断をしていると得点を決められてしまうであろう!

FCポルト

けてしまったポルト、中盤の組み立てが今ひとつ出来上がっていないような印象を受ける。ルチョこと、ルイス・ゴンサレスが移籍してしまったことが大きい。Hulkこと、フッキは当たり負けせず頼もしいが、こちらも移籍してしまったリサンドロ・ロペスの泥臭いというか貪欲にゴールを狙う姿勢のほうが魅力的だった! リサンドロの移籍したリヨンはレアル・マドリーを破り今回は決勝トーナメント準々決勝へ進む。

ポルトのもう一人のFW、ラダメル・ファルカオのような選手も好きなタイプの選手。運動量も豊富だし、DFにも戻るがゴール前には必ず顔を出すという逞しさ。体の動きにも切れがあり、足元のボールを扱う技術も確か。今のポルトはファルカオの良さを活かしきれていないのでは・・・

マンU、マンチェスターU4対AC ミラン0

ェイン・ルーニーは地味だけど実力はある選手。目立たないし、これといった特徴もない。しかし、毎試合得点を決めるルーニーは特徴が目立たないだけに相手DFはやりずらいと思う。油断していると何気に足元の技術もしっかりしているのでパスもできるしドリブルも下手ではなく、そして一気にシュートを決められてしまう!

朴智星も地味だけど運動量多い。ディフェンス、ゴール前と必ず顔を出す貪欲な姿勢は素晴らしい選手が揃っているマンUでサバイバルしている見事な証だろう。

マンUの強さはチーム力だ、それもずば抜けてチームのバランスが良い! 一人一人が与えられたポジションでやるべき仕事をきちんと行う。簡単なことのようだけど当たり前のようにしっかりとそのポジションでの仕事を遂行する強さといってもいい。

攻撃も地味だし、センターリングを中に上げて得点という本当にシンプルなもの。しかし得点が入るんだよなぁ・・・このような個々の場面での約束事が徹底しているんだと思う。つまりセンターリングの際には必ず中を厚くしろ、と。FWだけでなく必ず左右のFW、中盤2列目、そしてボランチまでも攻撃に参加しろ、と。このような約束事がチーム内、選手同士で把握しているから誰が入ってもマンUのチーム力は落ちない! ここが強さの秘密だと感じるのだ。

AC ミラン

カの抜けた後釜は誰なのか? ロナウジーニョは無理、彼は他の誰かがDF陣のバランスを崩した後に仕事をするタイプの選手のように感じる。カカのように自分からDF陣をドリブルなどで切り崩していけないのでは? バルサの時には結構ドリブルで崩していたこともあったけどミランでは自分の周りにいる選手のプレースタイルも違うし、ミランへ渡ってからはボールを受ける前から苛立っているような印象を受ける。

アンドレア・ピルロの位置をもう一つ前の位置まで上げてはどうだろう? ボランチに一人、ピルロがいてその一つ前にカカがいてバランスを取っていたミラン。ここの人材がいないのが今のミランがパッとしない原因かもしれない・・・

インテル、インテル1対チェルシー0

と剛の戦いというような印象で試合内容は格闘技かと思うほど荒々しい。ちょっとでも甘いボールならばすかさず足元を削りにくる。観ていてすげぇと他人事のようになってしまった。

このような試合を観るとどうしても感じてしまうというか行き着くところはいつもと同じでこの荒々しい環境の中へ日本人は入ってプレーできるのか? というもの。この弱肉強食の戦いの中へ日本人はフィットしていけるのか? うーん、草食系といわれる、イメージされる不器用な日本人は無理かもなぁ・・・残念だけど韓国人とか中国人、大陸の人たちだったら中へ入って戦えるかもしれない。

それにしてもインテルDF陣は身体を張る! 最後の最後、あっまずいというところでは必ずボールを足に当ててくる鋭さというか必死さ。セリエAで鍛えられたDFは強いだろうなと改めて確認した。

その荒々しいゲームの中で一人、テクニックを見せつけた選手が存在した。インテルの中盤の要、ヴェスレイ・スナイデル(オランダ代表)だ! 奴のプレーは本当に素晴らしかった。剛対剛と荒れる戦いの中で一人サッカーが洗練されていたのだ。前へ前へと力で押すというプレーで全体が動いている中、一人スナイデルはそのプレーに頭脳を駆使して、知的というか一人全体を把握しているようですべての状況の中、中心に納まっていた!

あぁ、スナイデル、なんか仕事しそうだなぁ、と予感していたところでFWサミュエル・エトオへ一発の見事なスルーパス。戦う闘志といい当たり負けしないガッツ、俺がインテルの旗を担ぐぜ! というような気概を感じるのだ。悔しいが南アフリカW杯で日本と対戦するオランダでスナイデルは本気度120%の戦いを挑んでくるであろう!

エトオも流石だね! スナイデルからの一発のスルーパスをワンとラップ。その後が速かった! 右のアウトサイドでしっかりとボールを蹴りこんでゴール。あの辺りはバルサで鍛えられたのだろう。

そういえばバルサにいたときもチェルシーのホームで決勝点となるヘディングシュートを決めている。FWはそのようなシーンが身体に染み付く感覚が残っていてスタジアムに入るなり得点の予感を感じるもの。きっとエトオは試合前に予感していたはずだ、今日の俺は得点を決めるだろう、と!

チェルシー

こでチェルシーの敗退は早すぎるとは誰もが感じているであろう。最近のUEFAチャンピオンズリーグでは必ず終盤に残り、優勝争いをしていたからだ。中盤の組み立てが単純というか、個人の実力に頼りすぎという印象を受ける。チームとしてサッカーをしていないというか、場所場所で個人がその実力でゲームを展開しているように感じてしまうのは僕だけだろうか?

どうしてもチェルシーのサッカーは好きになれない。雰囲気の悪くなったチェルシーは必ずディディエ・ドログバの一発退場で終わる!

バルセロナ、バルセロナ4対シュツットガルト0

変わらずバルサのサッカーは観ていて本当に楽しい。プレーしている選手はもっと楽しいだろう。こういったことがテレビ画面を通しても伝わってくるから不思議。特に印象に残ったのが後半残り少ない時間帯に投入されたボージャン・クルキッチが即ゴールを決めたシーン。皆が嬉しそうで皆が楽しそうで、きっとバルサは皆仲良しなんだろうな、という雰囲気が伝わってきた。

リオネル・メッシ、ズラタン・イブラヒモビッチ、ティエリ・アンリとどれもテクニックもあり目立つ存在だが僕が密かに気に入っているFWペドロもいい存在感を見せている。足元技術は他バルサ選手と見劣りしないほど確実なものを持っているしドリブルでの交わし方もうまい! 得点感覚もありゴール前でのポジション取りも優れている。この選手、ペドロもスペイン代表にとすぐに顔を出してくるぞ!

準々決勝の組み合わせ

ヨン対ボルドー、バイエルン対マンチェスターU、アーセナル対バルセロナ、インテル対CSKAモスクワ。リヨン対ボルドーはフランスのチーム同士の戦い、リヨンには先に書いたポルトから移籍したリサンドロがいる。

バイエルン対マンチェスターUも運命の組み合わせだね、1998~1999UEFAチャンピオンズリーグ決勝でマンチェスターUが後半ロスタイムの2ゴールでバイエルンに逆転勝ち。「カンプ・ノウの奇跡」の時にはデビッド・ベッカムにライアン・ギグスが活躍したんだよなぁ・・・

アーセナル対バルセロナ、ここで二つのチームが出会うとは残念! 両チームともドリブル、パス、といった感じで選手もよく走るしボールがよく動くので観ていて楽しいサッカーを展開する。ファブレガスとシャビの中盤での戦いに注目!

インテル対CSKAモスクワ、本田圭佑選手には悪いが実力での違いがありすぎる。本田は本気度120%の荒いサッカーを経験するいい機会になるはずだ! どこが優勝するかなぁ・・・密かにインテルがいいかも?!

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