あー、みんなの表情がこんなにもリラックスしているのを見るとホッとするねぇ。
昨日の女子のフリースケーティングから一夜明け、今日のエキジビションはいわばセンチメンタルになりがちなファイナルショーだ。
メダル獲得からのプレッシャーから開放され、各選手が本来のスケートを自他共に楽しむという基本に徹しているので見ているほうも安心してみていられる。
イリーナ・スルツカヤの表情にはこれで私の役目は終わった、というような寂しさと金メダルを取れなかった無常さが見て取れ、これで当分イリーナ・スルツカヤの演技は見ることはないだろうというような寂しさを感じてしまった。
ペアの中国カップル 張丹& 張昊がでたとき、あの時の悲劇が誰もの頭をよぎったに違いない。しかし、男性が女性を空間へと解放し見事女性が着地を決めた時、思わず拍手をしてしまったのはきっと僕だけじゃないだろう。これですべての人が救われた。彼らは大丈夫だと。
2005-2006 年シーズンのトリノオリンピックで は優勝候補だった申雪 & 趙宏博組の趙宏博がアキレス腱断裂の大怪我をおったため、中国の一番手として大会に挑んだ。ショートプログラムで2位につけた彼らは、フリースケーティングにおいて 4 年前に申雪 & 趙宏博組が挑んで果たせなかった 4 回転スロー・ジャンプに挑戦した。
しかし張丹は、着氷時に転倒し、左膝に負傷をおい演技は一時中断された。もはや演技続行は不可能かと思われたが、張丹は演技続行を選び、負傷後のパートでサイド・バイ・サイ ドの 2 回転アクセル -3 回転トウループ という女子シングルのトップ選手でも難しいコンビネーションジャンプを成功させ、銀メダルを獲得した。(ウィキペディア参照)
サーシャ・コーエンの登場
彼女は金メダリストとして滑りたかっただろう。ショートプログラムを終わった時点では一番金に近かったのは自分だから。それでも彼女の滑りからは4年後のバンクーバーオリンピックが雰囲気として読み取れた。彼女はまだあきらめてはいない。いいではないか。ライフにストライク・アウトはないのだ。自分で宣言してしまわない限りは。
エフゲニー・プルシェンコ
今回の男子のシングルで完全に他を圧倒していた実力者。その存在感はきっとフィギュアスケートの歴史に残るだろう。ソルトレイクシティオリンピックから4年。彼は自信を自らたくわえ演技にさらに磨きをかけ、ちょー一流と呼ばせるまでに成長した。 すべての男子シングルの選手はあの氷上での自信を見につけなくてはいけない。
荒川静香
彼女は一夜にして女王になってしまった。貫禄がついたのである。これは彼女の意識がそうさせたのか、それとも見ている側の意識がそうさせるのか? とにかくそこには自分がトリノオリンピックでの女王だ、というようなオーラーがでていたのだ。
彼女の滑りは本当に優雅である。あのカタリナ・ヴィットやオクサナ・バイウルのように美しい。
東ドイツ代表として、 1984 年 サラエボオリンピックと 1988 年 カルガリーオリンピックの 2 度にわたって女子シングルで金メダルを獲得。 1984 年、 1985 年、 1987 年、 1988 年の 4 度の世界選手権に勝ちトップスケーターとしてファンを魅了した。
ベルリンの壁崩壊後プロに転向し、 1990 年にエミー賞を受賞した『氷上のカルメン』 (Carmen on Ice) は、日本でも放映された。プロの出場が解禁された 1994 年のリレハンメルオリンピックに 2 大会ぶりに出場。結果は 7 位であったが、フリー演技の『花はどこへ行った』の芸術性は高く評価された。2008 年 3 月 4 日夜にドイツのハノーバーで行われたアイスショーで、代名詞ともいわれた「カルメン」を舞い、プロスケーターを引退した。(ウィキペディア参照 - カタリナ・ヴィット)
彼女こそ真の女王だ。ロシアが独占していたフィギュアスケートの世界に日本が割って入る。日本の女子の競争率の高さから言えば、今回メダリストがでたのはうなづける。これが新たな刺激となってフィギュアスケートは裾野が広がっていくだろう。
荒川静香が成し遂げた偉業は、とてつもないその後のインパクトをきっと生み出すに違いない。トリノオリンピックでの日本勢唯一つのメダル、それも金メダルで女子フィギュアスケートでは初。彼女は歴史になった。
荒川の最大の特徴は、新採点方式で技術点の採点対象となるジャンプ・ステップ・スピン・ スパイラルの 4 つすべてにおいて非常に高い技術を持ち、弱点がないことに尽きる。
トリノオリンピックのショートプログラムとフリースケーティングにおいて、合計7つのスピンと合計2つのスパイラルは全て最大評価であるレベル4を獲得し、合計2つのステップはともに女子シングルの選手として最高の評価と言えるレベル3を獲得した。このような最高評価を受けた選手は、出場選手中荒川ただ一人であり、新採点方式導入後の ISU 公式試合で初めてのことである。
いまや代名詞となった大きく背中を反らせた「レイバック・イナバウアー」。イナバウアーをする選手は存在するが、大きく体を反らせた「レイバック・イナバウアー」は、荒川の特長と言ってもよい。演技の優雅さ、滑らかさ、女性らしさは世界でも随一。しかし、早い曲や小気味のいい曲は苦手だという。荒川の活躍からイナバウアーのものまねが流行し、イナバウアーは 2006 年の新語・流行語大賞を受賞した。(ウィキペディア参照)
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