MySpace の上陸後、日本産 SNS はどうなる?
やっと Beta 版の試験開始ですか。 6月の終わりごろ、ルパート・マードック氏と孫正義氏がアメリカで人気のソーシャル・ネットワーキング・サービス、 SNS サービス「 MySpace 」を日本で展開する、というニュースを発表してたので、結構期待してどのような展開になるのか楽しみにしていたところです。以下参照記事の内容。
ルパート・マードック氏と孫正義氏が再びタッグを組み、米国で人気ナンバー 1 の SNS を日本で提供するとアナリストが報告している。(ロイター3 )
世界的なメディア企業 News Corp. は 6 月 29 日、 2007 年度の同社のインターネット事業の売上高が約 5 億ドルに上る見込みだと明らかにした。 同社の広報担当者がこの予測を認める前の 28 日、同社のルパート・マードック会長兼 CEO が豪シドニーの投資家向け説明会で、 2006 年度のインターネット事業売上高が約 3 億 5000 万ドルになるとの予測を披露した。
ルパート・マードック氏のコメントは 29 日の UBS のリサーチノートで報告された。 UBS のリサーチノートには、 News Corp. の MySpace.com サービスが、ソフトバンクとの折半合弁で 9 月半ばまでに日本で立ち上げられる見通しだとも記されている。このノートはルパート・マードック氏の 28 日のコメントを引用している。 News Corp. ニューズ・コーポレーションはこの合弁事業についてコメントを控えた。
同社は昨年、 5 億 8000 万ドルでティーン向け人気 SNS (ソーシャルネットワーキングサービス)の MySpace.com を買収し、それをインターネットで最も急成長する資産の 1 つへと変えた。
MySpace がらみの犯罪や社会的ニュース
MySpace という会社はアメリカではほとんど社会現象です。7000万人近くいる会員も凄いですし、 MySpace がらみの犯罪や社会的ニュースも頻繁にアメリカでは起こっているようです。
MySpace が拡大し、しかも低年齢層が多く登録しているため多くのトラブルが起こっている。たとえば情報の保全を意識していない中学生が、自分の顔写真だけでなく自 宅の電話番号や住所まで載せてしまうこともあるため、これらの情報が犯罪者の手に渡ることが危惧されている。 MySpace 管理側は 14 歳未満の加入を禁じ、 14 歳や 15 歳の利用者のプロフィールはすべてプライベートモードにするなどの処置を講じ、子供たちに情報管理の大切さ を説く広告を掲載している。また 16 歳以下のユーザのプロフィールを全部見たりメッセージを出したりできるのは、そのユーザのフレンドに限られる。
一方登録に当たって、本当の年齢を入力する必要や確認する手段はないため、年齢を高く偽って加入する子供たちが絶えない。また年齢を低く偽ることで 自分のページをプライベート・モードにしようとする者や、あるいはローティーンのふりをして会員になって 10 代の友人を作り、実際に会って性的ないたずら をしようという変質者が後を絶たない。これら年齢詐称はソーシャル・ネットワーク・サービスの目的を損なう詐欺行為であるとして、当該プロフィールは発見 され次第削除されている。
2006 年 6 月には、 19 歳の男性ユーザに暴行を受けた 14 歳のユーザの少女が MySpace とニューズコーポレーションに対し 3000 万ドルの損害賠償を求める裁判を起こした。また同じ月には 16 歳のアメリカの少女が両親をだましてパスポートを 奪い、 MySpace で知り合ったヨルダンに住む 20 歳の男性に会いに行く事件が起こっている。
こうしたことから英米社会に、若者や子供が MySpace に溺れることへの不安が広がり、 MySpace も含むソーシャル・ネットワーキング・サービスに対する規制法案がアメリカで議題に上るようになった。 2006 年 6 月末には下院で図書館や学校に対し未成 年者にコンピュータからチャットルームや SNS (主に MySpace )にアクセスできなくするよう求める法案( Deleting Online Predators Act of 2006 )が通過したが上院で審議は中断している。
もしこのまま日本の SNS サービスが社会に浸透していくようなら、日本でもそれがらみのニュースが起こることは想像に難しくはないでしょう。
要は性犯罪などの若者が主体となっているニュースが多いので、この辺はインターネット上でのネチケットなるべきマナーを、どれぐらい多くの若者が尊重して 社会にプラスのフィードを与えていくことができるのか? にかかっていますけど、模範となる大人の SNS の参加がまだまだ少ない日本の現状としては、かなり若者が先走りする可能性を秘めています。
何が起こっているんだろう? と傍観する大人がほとんどだと困るんですけど、実際に SNS を利用していく人は日本ではどうなんでしょうね? パソコンが普及していたアメリカ社会に比べ、日本は携帯電話からインターネットに入っていた人がほとんどでしょう。
そうすると、 KDDI と業務提携した Gree の戦略はわかるような気がします。 mixi でも携帯からの投稿はできますが、ただ単に日記をアップしていくというようなサービスだけだと限界があるような。
アメリカの音楽業界に強い影響力
アメリカの MySpace はほんとうにいろいろな機能のサービスが付随してかなり個人に有利な展開になってきています。 YouTube へのリンクはもちろん、チャットができたり、自分で作成した音楽などを発売できるサービスを最近組み込んだとか。個人が自分の才能なりタレントを広くマーケティングできる場所になっているような感じですね。
MySpace はアメリカの音楽業界に強い影響力を持っている。メジャーまたはインディーズレーベル各社のミュージシャン、社員、エンジニア、ラジオ DJ らがアカウント を運営し人脈を広げている。 MySpace を調査すれば、こうしたミュージシャンたちのファンや、登録者の音楽的嗜好を確実に把握できる。そのためこのサイトを使ったメールや広告は音楽マーケティ ングの重要な手段となりつつある。同様にプロアマの映像作家やコメディアンたちも自分たちの作品をアップロードしている(例えばアイスランド出身のロック・バンド、 シガー・ロスのページ:)
例えば日記一つ公開するにしても、 mixiの場合、現在ではマイミク(自分に登録したお友達)は1000人が限度となっていますが、 MySpace ではあなた次第で何人でもどうぞ、というかんじです。
これだと例えば自分に登録しているお友達リストの人数が多いとそれだけでマーケティング効果は凄いですよね。 もちろん、全員がその日記を見てくれるとは限りませんが、かなりの期待はできると思います。
利用する側としてはもっともっと SNS を活用していくべきでしょう。可能性は自分次第で広がるんじゃないでしょうか? では、サービスを提供する SNS 側に期待することといったらどうでしょう?
今のところ、僕は mixi だけを利用していますが、サービスは MySpace が提供するものに比べると陳腐ですね。 mixi の場合、日本最大の SNS 会社で株式公開も先日果たしましたけど、ちょっと新しいサービスを展開するスピードが遅いと思います。
日本のまだ多くのネットになれていないユーザを過小評価しているのか、一人勝ちの状態の上にあぐらをかいているのか、それとも多くの新しいサービスを展開したいが運用資金が足らず、株式公開までその時期を待っていたのか? これからの展開に期待したいです。
アクセス数をどれだけ稼げるか?
MySpace の日本での展開は SNS を展開する当事者はもちろん、それらの会社と関わっているいろいろな会社やベンダーはサービス提供の競争によっていい意味で市場が成長していくでしょうね。
というのはアメリカの MySpace を利用して多くのソフトウェアやその他 Web 2.0 的サービスを行う会社が成長したからです。 YouTube もそうですし、 Flickr などもそうです。 多くの会社が MySpace のサイトとの業務提供を望んでおり、そこで多くの MySpace ユーザが自分のサービスを利用してくれれば会社は大きく成長するわけです。
多くの人が集まるところにどんどんサービスを提供する会社がまた集まってくる。 このような展開が日本でも必ず起こると思います。まだまだベンチャー的な会社の発展する土壌は日本では未熟と思われますが、このような需要がある社会に発展すれば自ずと周りにもいい意味でのプラス効果が流れ、市場全体がアメリカの MySpace で起こっているような成長が日本の SNS 市場でも起こるでしょう。 またそのようになることを期待したいですね。
ちなみに MySpace のほかにも世界には以下のようなサイトもあります。
でも一番のダントツは今のところ MySpace ですけどね。
P.S.
Facebookがアメリカ社会ではすごい勢いで成長している。 MySpace よりも利用して面白い。現在、日本のユーザーも少なからずいるようだが、日本語対応に Facebook があわせてくると一気にユーザーの数を増やしていく可能性がある。その時、 mixi は多くのユーザーが裏切ることになるに違いない。 2008年4月2日追記
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