ヒラリー・クリントン、女性初アメリカ大統領の可能性

大統領選挙への出馬を表明

先週末、ヒラリー・クリントン現ニューヨーク州知事がついに大統領選挙への出馬を表明した。タイミング的にはピッタリで、調度、昨日アメリカで行われたジョージ・ W ・ブッシュ大統領の一般教書演説前に発表という形になった。

名づけて「 I’m In 」。ヒラリー・クリントン・オフィシャルサイト

まぁ、具体的には一般の人々との会話をウェブ上で設けて、いろいろなアジェンダを取り上げ、多くの人々を2008年の大統領選挙に巻き込んでいくことが狙いかと思われる。

そうなんです、ブッシュに投票してことごとく裏切られてきたアメリカ人を、“私と一緒にまた一から変えて行きましょう!”と呼びかけることで多くの人に、希望を持たせようとしているのだ。さて、本当のところヒラリーは勝てるだろうか? その下地は十分にできている、というかできてきた。ポイントはどこか?

ナンシー・ペロシ

昨日行われた一般教書演説。テレビで見た方もいるかもしれないが、ブッシュの後ろ、右肩にはアメリカ合衆国副大統領ディック・チェイニー氏がいました。そしてブッシュの左肩側には史上初の女性合衆国下院議長ナンシー・ペロシ議員がいました。

これがどういうことかというと、仮に例えばですよ、実際に起きないとは思いますけど、 ブッシュが何かの理由で大統領の座を退く。亡くなる場合もあるだろうし、故リチャード・ニクソン元大統領の時のようにやめさせられてしまうかもしれません。そうすると、そのときの副大統領が大統領の座に格上げされます。

仮にここでももし、その副大統領から格上げされて大統領になった、今で言えばチェイニー氏ですね、が何かの理由で大統領の座を退いた場合。そうなんです、合衆国下院議長、あの女性初のナンシー・ペロシが大統領に格上げされるわけです。

こういうことはほとんど可能性としてはないにしろ、人々の潜在意識には十分にアピールしている事実なんです。

昨日の一般教書演説でブッシュの後ろにたたずんでいたナンシー・ペロシ女史はとてつもない存在感を示していました。メインはもちろん演説をしていたブッシュなんですけど、民主党議員でほとんど埋め尽くされたホールを暖かい視線でバックアップしていたのはナンシー・ペロシ女史に向けてのサポートへの熱意です。

そう、ブッシュは昨日の一般教書演説では負けたのです。このような下地がアメリカ社会の中で盛り上がりつつある2007年初頭ですが、ヒラリーにしてみれば“勝機あり”なんですね。

ロナルド・レーガンとジョン・ F ・ケネディ

アメリカというのはこのように最初に下地を作っていく人が必ず時代時代に現れて歴史を作っていくんです。あの故ロナルド・レーガン元大統領が大統領に出馬した時、彼がカトリックだとは誰も非難しませんでした。その昔に故ジョン・ F ・ケネディ元大統領がWASP2 の壁を乗り越えていたのです。

ジョン・ F ・ケネディが出馬した時、それまでの伝統から言って当然 WASP (ワスプ)に則ってホワイト・アングロサクソンプロテスタントの候補者が出馬していたのです。

そのロナルド・レーガン氏はカリフォルニア州で知事をしていました。彼はそれまでハリウッド俳優でしたね。そう、同じような境遇の人がかつてカリフォルニアの知事をしておりました。クリント・イーストウッド氏です。そして現カリフォルニアの知事は誰か? あのシュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツェネッガー氏ですよね。

このように歴史歴史のあるところでちゃんとパイオニア精神を持った人が後から出てくる人のために下地を造ってくれるんです。

今回のヒラリー女史はどうでしょう?

夫のビル・クリントン氏と共に両方とも弁護士でしたが頭の回転はヒラリー女史のほうが抜群に切れるようでした。ちょっと今のところどうなるかわかりませんが、仮にヒラリー女史が大統領に選ばれるとしたら、それまでの過程のアメリカ社会を見てみたい気がします。

問題を日本の社会同様いろいろと抱えていますが、アメリカ社会の底力というものはまだ失われていないんじゃないか?

ここのところが一番の興味どころで、今後のヒラリー女史の活動を注目していきたいと思います。

HILLARY: “I’m In, and I’m In to Win”

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