What's up, Japan?, 今の日本って大丈夫? - Written by B-KOOL on 土曜日, 3月 3, 2007 1:18 -

YouTubeに関する利用実態調査、違法投稿の問題なしとの考え8割弱

YouTube がテレビ番組を「放映」

著作権侵害など問題にされているが TV 番組やミュージックビデオなどの違法投稿をどう思う? 方向性はもう、決まったではないか?

そう思っているとタイミングよくこんな記事(YouTubeがテレビ番組を「放映」)を見つけた。

YouTube の視聴者は間もなくテレビのクラシック番組を見れるようになるだろう。 YouTube が DMGI ( Digital Music Group Inc. )と取り交わした契約により、コマーシャル付きでテレビ番組を見れるようになる。取り決めの詳細は明らかにされていないが、その要点はこうだ。

DMGI は テレビのクラシック番組の完全なエピソードを YouTube で放映することを許可する。その代わり YouTube は、広告収入の一部を DMGI と折半する。さらに重要なことは、 YouTube は DMGI に対しコンテンツのフィルタリング・ソフトを提供し、著作権侵害にあたるユーザーの投稿ビデオの特定を可能にする。

DMGI の映像資産には、50年代および60年代のクラシックテレビ番組がたくさん含まれている。 I Spy 、 The Cisco Kid 、 Daniel Boone 、 My Favorite Martian 、 The Adventures of Robin Hood などだ。また、 DMGI 子供チャンネルの Gumby Show 、 Molly and Roni’s Dance Party などに加えて、 Clutch Cargo などの怪奇マンガも YouTube が提供することになるだろう。

Google も新しく GoogleTV を発表するみたいだし、もうネットで繋がっていれば、今ある一方向性のテレビ受信体制に依存しなくてもよくなる。ちなみに GoogleTV では、オンデマンドでアメリカの CBS 、 Fox 、 NBC の番組のアーカイブが見れるようになるらしい。英語の勉強方法、変わるだろうなぁ?

ヒアリングなんか、ネイティブがどんな状況で喋っているのか雰囲気を見ることができるし、実際に状況背景と一緒に耳に英語が入ってくると比較的理解もしやすいし、覚えもいい。さぁ、日本のテレビはどうする?

著作権についての話し合い

先日、 YouTube の幹部関係者が著作権について話し合うために日本へきていた。「思ったより友好的・・・」

このコメントを見たとき、うーん、果たして本当にそうだったのだろうか? と怪しい気持ちになってしまった。多分 YouTube 側からしてみれば、余裕があるのだと思う。視聴者、ユーザー側から俺たちは支持されている、という自信が。

そういった余裕があるから日本のお偉いさんからの要請も一様聞くポーズをとって見せただけの事で、 YouTube 側はその内時が解決してくれるだろうと踏んでいるように思えた。だからどうしても日本サイドからのコメントが希望的観測のような期待感がこめられているようで納得できないのだ。

アメリカのいまや巨大企業と化した YouTube 、しかもユーザーから支持を受け続けている企業( Google の後ろ盾もあるし)に対してコンプレックスを持っているのか?

ニコニコ動画、リーモとDARAO

そんな中、日本からのサービス、 ニコニコ動画、 リーモと DARAO のことを紹介しようとしたんだけど、なんと YouTube 側からのアクセス拒否の通達が出たらしい。( YouTube 、ニコニコ動画に続き Rimo と DARAO からもアクセス拒否

せっかくいい路線で戦略を展開していたのに、 YouTube 側としては自分達のインフラにただ乗りされることに不満を持ったらしい。このことは技術用語でマッシュアップっていうんだけど、その辺のことはこちらの記事に詳しく載っている。( ニコニコ動画事件で YouTube が手にしたものと失ったもの

マッシュアップがどういうものか、ピンとこない人はこちらのリンクをどうぞ!( Mashups and the Web as Platform

確かにリーモが発表になった後の2、3日の YouTube での Most Viewed (Today) のところが日本のアニメでほとんど埋まっていた時にはさすがに引いた。

今回の YouTube 側の行動を見ていると全部コントロールしたいんだなぁ、という雰囲気が出ている。その理屈もインフラに多大なコストがかかることを知っているので理解できる、が、このような独占というかユーザー無視のやり方は、結局ユーザーの支持を失っていくことになりかねない。

YouTube 側が抱えている莫大な付加価値を市場とシェアして、ユーザー側に楽しんでもらうよう API ( Application Programming Interface )などを利用してもらい、新たな付加価値を創造することは結局 YouTube 側のためになると思うのだが、どうなんだろう?

ニコニコ動画 、 リーモ と DARAO のようなサービスは日本人の得意とするところなんだけどね。発明者にはなれないけど、それを利用して市場に受け入れられるような商品、サービスを開発してしまうのが日本人のすごいところ。

おい、もしかしたらインフラだけ抱えて、サービスは全部あいつらが考え出したものの方に持っていかれてしまうかもしれないぞ! なんて YouTube 側が考えていたらすごいですね。

Apple TV の狙いはなにか

アップルは HBO や Showtime あるいは Discovery にすら匹敵するコンテンツ配信チャンネルを持つ

Apple TV のハードドライブに対する私の考えはこうだ。今年の夏のある時点でアップルは Apple TV のファームウェアアップデートを発表すると思う。それによって Apple TV は突如として新しい重要な機能を備えることになるのだ。その時点で Apple TV は、 iTunes の P2P [ peer-to-peer 、ピアツーピア]ビデオネットワークの結節点( node )となるのだ。

Apple TV はつなげばそれでオンになる。あなたはそのことに気がついていただろうか。ということは、ハードドライブは昼夜休みなく[ 24/7 :一日24時間、一週間7日;昼夜休みなく]動くということだ。 BitTorrent のようなファイル配信システム( file distribution system )を思い浮かべて欲しい。あなたや私といったユーザーではなく、 iTunes がコントロールするシステムだ。中央でコントロールされる P2P システムは非常に強力だ。なぜなら、コンテンツの事前集積( pre-positioning )が可能になるからだ。

例えばディズニーの「 Cars 1.5 」( DVD に直接焼いたバージョン)は、最初の数日で何百万枚というコピーを売り上げるだろう。逆さになっても iTunes はこんなキャンペーンに対応できない。なぜなら適当な値段で(あるいはどんな値段をつけても)十分な回線容量を確保することはとても不可能だからだ。そんな大キャンペーンの一部だけでも、 BitTorrent ですら困難だろう。

[コピーが]十分に行き渡るまでは。しかし一旦映画の[のコピー]が十分に行き渡ったら、数日のうちに何千という Apple TV ボックスの配信ツリー上にアップされたらどうなるか。そうなったら、映画が購入されると、 Apple TV が高速でローカル配信することが可能になる。また、たとえ購入されなくても、行き渡ったコピーは同じプロバイダ( ISP )のサブネット上にある他の Apple TV で利用可能になるのだ。

そんな P2P 配信システムを構築することでいったいアップルは何を得るのかと疑問に思う方がいるかもしれないが、それはテレビの存在そのものを脅かすことに他ならないのだ。まずアップルは、 Akamai [ Akamai Technologies 、効率の良いコンテンツ配信するコンテンツデリバリサービスの先駆者]に依存している現在の状況を解消するだろう。 iTunes のネットワークコストは百分の一に減少し、タダ同然になる。 HDTV よ、コンニチハ!というわけだ。

つぎに、アップルは HBO や Showtime あるいは Discovery にすら匹敵するコンテンツ配信チャンネルを持つことになる。そうだ。 アップルは直接コンテンツ事業を行うことになるだろう。契約者に配信したり、あるいはグーグル広告(グーグルの CEO Eric Schmidt はそのために アップルの取締役会にいる)でサポートすることになる番組を買うようになる。 アップルのネットワークは、広告付きあるいは広告無しで同じサーバーから同じコンテンツを配信することになる。そのサーバーのひとつがあなたのテレビの下にあるというわけだ。(Apple TV の狙いはなにか

米ノベル社の最高経営責任者、エリック・シュミット

もしこの構想が実現したら本当にすごいことになる。

僕は アップルに Google のエリック・シュミット氏が2006年8月から取締役に選任されていると知ってこの構想は実現するだろう、と予感した(ここで僕の意味がわかった人はするどい!)。

エリック・シュミット氏が Google へ来る前はどこで何をしていたか? 米ノベル社の最高経営責任者を務めていた。そのノベル社とは NetWare を開発・販売している企業として知られている。で、そのネットウェアとは簡単に言えば、 PC で動作するサーバ専用の ネットワーク・オペレーティング・システムのことだ。

スティーブ・ジョブズと エリック・シュミットならやりかねない。二人は相当インパクトのあるものを市場に投げかけて、既存のシステムを完全に新しいものに変えようとしている。

もし アップルが構想しているようなネットワークが構築されている時、社会はどのようになっているのだろう? 「違法投稿の問題なしとの考え 8 割弱」などといったニュースを確認している場合ではないのだ。

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