エネルギー法改正
2005年に決まったエネルギー法改正のお陰で今年の夏時間が2週間も早く始まる。
いつもなら4月の第1日曜日から始まり、その1週間後にマスターズゴルフトーナメントが行われ、“あぁー、これからスポーツイベントがたくさん始まる季節になるなぁ”と喜ぶのだが今年はちょっと違う。
まず、ここニューヨークはまだ寒い。この週末にやっと暖かくなってきたが(8度前後)、先週は氷点下の毎日でその週の火曜日には雪が降っていた。なのに今週末から夏時間が始まった。僕はそれでも正直、夏時間は好きだ。
夏時間(なつじかん)、またはサマータイム( イギリス英語: summer time 。ヨーロッパ大陸でも用いる)、デイライト・セービング・タイム( アメリカ英語: daylight saving time (DST) 。 オーストラリアでも用いる)とは、 夏の間、太陽の出ている時間帯を有効に利用する目的で、時刻を 1 時間早めて、それに合わせた生活を送る制度。またはその早められた時間のこと。
明るいうちに仕事をして、夜は早く寝るようになるから、結果的に省エネルギーにつながるとされている。 緯度が高く夏の日照時間が長い欧米諸国などでは一般化した制度である。(ウィキペディア参照)
単純に日が長くなるだけなんだけどね。ポイントは省エネルギー対策らしいが、それよりもっと大事な太陽の光が与えてくれる精神的な開放感のほうを強調したい。
日本は欧米と違うとか、時差ぼけなど生活に支障をきたすとか、いろいろな議論がある。しかしもう一度実際に夏時間を導入してみて、国民にその必要性を聞いてみてはどうであろう? 戦後一時期導入したようだが、あの頃の日本の社会構造とは今の日本は違う。物質的にも経済的にも豊かなのだ。だから夏時間を導入して精神的充足を得る方向へ進んでいくのはいかがだろうか?
日本における当初の目的は、戦時中の燃料需要の低下を期待してのものであったが、現在では以下のような効果が期待できると考えられている。(ウィキペディア参照)
- 省エネルギーにつながる。明るい時間を有効に使えるので照明などの石油消費の節約になる( 環境問題への対応)。また企業の経費削減にもなる。
- 日照を利用した余暇の充実
- 交通事故や 犯罪発生率の低下
夏の朝は太陽の日が早く上がるので爽快である。夏の夕方は3時、4時でもまだ太陽が真上近くにある(まだ遊べる)。夏の夜7時、8時ごろでもまだ外は明るい(まだ遊べる)。
上の説明では説得力がないかもしれないが、太陽の光は偉大なのだ。北欧や日本の東北 3 県に共通しているネガティブな事実は何か? 両者共に自殺者が多いことらしい。そして共通して冬の間、太陽の日の光が当たる時間が少ないのだ。
夏時間を導入することが東北3県からの自殺者が減ることの一因になることに多大な期待は無理だろうが、それでもあえて僕は夏時間を導入することのプラス面を取る。精神的に経済的に良いと思うのだが?
反対論
しかし、夏時間の導入については反対論も存在する。夏時間に対する批判としては、以下のようなものが挙げられる。総じて言えば「導入派の主張は理想論に過ぎない」。(ウィキペディア参照)
1.省エネに関しては、帰宅時間が早まり、暑い時間を家で過ごすので冷房需要が増え、かえってエネルギー消費量が増える可能性がある。
2.始業時間は夏時間でも終業時間は外の明るさを基準にする人が出れば、逆に残業が増加する。
3.生活リズムが混乱する。これについては「 昼食の時刻は昼間の真中の 12 時」と子供のころから習慣になっている日本人の場合、諸外国と異なり「昼食時刻の認識の正確さを利用して、無意識のうちに日周体調リズムを取っている」との説がある。そして夏時間の導入は、 西日本においては「(自然時間の) 正午」と「 12 時 」 とを分裂させる為、「 2 つの昼食時刻」を生じさせ、リズムを取る方法として利用できなくなることがその混乱の引き金になるのである。
なお昼と夜の日照有無 の認識だけで 24 時間リズムが常に保たれるとは限らない点については、下記参考文献を参照の事。この事は、既に夏時間を導入している国である スペインで、夏季に時差を慣らす実験がこれらの問題に興味を持つ執筆者ら有志により行なわれ、確認された。おそらくは、これと(日本における)前回導入時の、もともと自然の少ない都市部での苦情「疲れてだるい(日本睡眠学会ノートルダム清心女子大学石原金由教授らの調査)」とは何らかの関連があるものと見られる。
4.通勤時間が長い勤労者が多く、また日本の多くの民間企業や一部官庁では 20 時~ 21 時過ぎ、あるいはそれ以降までの残業が常態化しており( 労基署で把握が困難なサービス残業も多い)、 1 時間程度帰宅が早まったからといって「明るい時間に帰宅する」ことは不可能であること。
5.時計合せの手間が生じる。企業・家庭で使用される多くの機器に時計が内蔵されており、夏時間⇔通常時間の切り替え時にそれらの時計を修正する負担がかかる。
- 時間の切り替え時に取り違えて商取引などに支障をきたす可能性がある。
- 夏時間の制度を導入すると、コンピュータを利用する各種システムに自動的に時間を切り替える機能を追加、あるいはシステムを更新しなければならないなど、移行コストが膨大。特に信号機や鉄道運行などの交通システム、銀行や証券取引などの金融機関、時刻により自動的に管理されている医療機器などに大きな影響がある。
6.日没時刻が遅くなることにより未成年者の夜間外出、深夜徘徊等が助長される懸念がある。
7.そもそも日本においては、伝統的に夏の強烈な日差しは忌むべきものであり、夏の風物( 花火・夕涼み・蛍狩り)も夜を主体としたものが多い。
8.一部の学校で行われている「冬時間」のように、金融機関が音頭をとる形で就業規則で変更すれば良いだけの話である。また,自衛隊でも夏期と冬期で起床・朝食時間を変更しているが,日照の有効活用ということであればその程度の変更で足りるであろう。
9.また、サマータイム制の一般的なメリットは認めるものの、日本列島には地理的に特異性があることから、単に標準時を改定する(進める)だけでメリットを享受でき、デメリットは回避できるという議論もある。
僕は昔、ニューヨークへ来る前、ロサンジェルスに住んでいた。ロサンジェルスの空はとても広くて青い。高い建物が少ないため、どこまでも、いつでもあの広い空が目に入ってくる。しかしここニューヨークのマンハッタンでは真上を見上げないと空の存在にすら気がつかない。
あのロサンジェルスのような広い空を見つけることは、ニューヨークの街ではビルの屋上に上がるか、ニュージャージー州のような広い場所に出るかしないと無理である。だからいつしか僕はロサンジェルスはアウトドアを楽しむ場所、ニューヨークはナイトライフを楽しむ場所、といった感じで分けて捉えるようになった。
それでも夏時間が来る季節は嬉しい。一年の中で春分の日から夏至までの季節は日に日に日中が長くなるので、本当に好きな季節だ。
それにしてもアメリカ社会は柔軟というか社会に反映されるのが早い。このエネルギー法案が決まったのが2年前。それから導入まで2年。日本だったら何年かかるか? 今年の夏時間は終わるのも延期され、 10 月の最終日曜日ではなくいつもより1週間遅く 11 月の第 1 日曜日の週まで続く。
その2へ続く・・・
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