ツール・ド・フランスが今年も始まった。
毎年この季節、7月の始めにテニスのウィンブルドン決勝がありそれと同じ頃にツール・ド・フランスのプロローグがフランス近郊で行われる。
今年の最初のステージはロンドンで行われた。
最初のステージではプロローグと呼ばれる短い個人タイム・トライアル( 1km から 15km )が行われる。 その後、 200km 程度の平地のステージを中心に、ピレネー山脈やアルプス山脈を走る山岳ステージ、個人タイム・トライアル、チーム・タイム・トライアル等、 多彩なステージが設定されている。
例年、前半は平坦基調のステージが続き、スプリンターたちの見せ場となる一方、中盤から後半にかけての山岳ステージではラルプ・デュエズ、ガリビエ、モン・ヴァントゥなどの 峠を舞台にして、総合優勝をかけた戦いが繰り広げられる。(ウィキペディア)
フラットなコースはスプリンターの見せ場
毎年最初の1週間、今年でいうなら今週の金曜日までは比較的フラットなコースが続くためスプリンターの見せ場が続くステージとなる。このスプリンターの争いなんだけど、それはもう見ていて恐いくらい最後の500メートルは緊張感が漂う。主なスプリンターの有名な選手としてはロビー・マキュアン、トム・ボーネン、エリック・ツァベル、トル・フースホフトなどが上げられよう。これらの選手たちの駆け引きが残り3キロメートルぐらいから始まるんだけど、ほんとハラハラドキドキするんだよね、見ているほうは。
僕が一番好きな選手はロビー・マキュアンで彼は残り3キロぐらいになると密かに先頭集団のどこか(ここがポイント!)に隠れていて、じーーーーーと様子を伺っているんだ。全神経を集中させて回りに気を発しているんだと思う。
どこが抜けそうだとか、こいつの後ろについて最後に飛び出せそうだとか、他のライバルはどこにいるだろうとか、こうまぁ全快でペダルをこいでいる中ものすごーーーい集中力でそれらの総合判断をしているのです。すごい!!
そして一気に勝負に出る瞬間がやってくる。それはもうほんと残り300メートルぐらい。トム・ボーネンとかは他のチームの選手に守られながらアタックするんだけど、その影に密かに隠れていたりするんだ。
トム・ボーネンは前に自分のチームメイトを3人ぐらい先頭で走らせ、自分は4番目ぐらいに位置して最後の100メートルぐらいで飛び出すんだけど、ここまでの我慢に耐えられないと自分でもっと前の位置で飛び出してしまったり、逆に勝負をかけるポイントが遅いとトム・ボーネンなどに走りきられてしまう。
残り300メートル、トム・ボーネンの前を走るチームメイトが一人、また一人と自分の役目を終え(先頭集団を引っ張りつつ、自分のチーム、トム・ボーネンを逃げ切らせるため自分が犠牲になってエネルギーを使いきる)、トム・ボーネンの前の選手が後一人になった瞬間、最後100メートル辺りから、ものすごーーーーーいバトルが始まるんだ。
ロビー・マキュアン
ここでじっと影に隠れて飛び出すのを我慢していたロビー・マキュアンがねぇ、うぁーきたー、ってなかんじでいきなり勝負をかけるんだよ。これが見ていてほんとすごいから!
今年のプロローグの後の第1ステージで見事、 ロビー・マキュアンはどこから現れたんだ、というくらいに最後に飛び出してきてステージ優勝をしてしまった。
実況アナウンサーもロビー・マキュアンを画面に捉えゴールをきった瞬間、 Welcome Home !! って言っていたよ。そうなんだよね。ツール・ド・フランスの最初1週間はフラットなステージが続くため、 スプリンターたちが活躍するんだけど、それらの選手の健闘を確認すると安心するんだよ、あぁ本当に今年もツール・ド・フランスが始まったと。
緑色のジャージを着ている選手がいたら、現在の時点でスプリント・ポイントが一番の選手だからね。この緑色のジャージのことをマイヨ・ヴェールと呼ぶらしい
今日のステージでは(7月11日)トル・フースホフトが勝った。今週は後木曜日と金曜日の2日、フラットなステージが続く。
残り500メートルのバトル
スプリンターたちのアドレナリンを感じるがよい! 残り500メートルにかける全身全霊をかけた勝負。どこで勝負をかけるべきか、今なら自分はいける! という瞬間をみんなが密かにうかがい、それを一番タイミングよくセンスしたスプリンターが最後の勝負50メートルで逃げ切るすさまじい迫力。
頼りになるのは自分の鍛え上げた筋力だろう(強力なエゴも必要かなぁ? 俺の周り、みんなどけ! みたいなオーラーを発するとかね)。特にペダルをこぐ力と肺活量(多分最後の50メートル辺りからは無呼吸だと思う)がどれだけ力強く長い間続くか。
上空のヘリコプターからの映像を見るとき、ステージ優勝した選手の軌道には一つの光が見えるようだ。それほどまでにスプリンター達の最後の勝負は美しい!
オレが一番速いんだ! という欲求を保持するというかプライドを刺激する人間の行為にはすごいものを見せ付けられる。見ているだけでこちらもアドレナリンが噴出してくるから!
動画は以下のサイトで見ることができます。Stage 2,3,4 race highlight が上がっているよ。( VeloNews TV )選手のインタビューもあるから英語のわかる人はどうぞ!
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