So What?, Soccer - サッカー - Written by B-KOOL on 月曜日, 8月 13, 2007 1:53 -
2007サッカーアジアカップを見ての総括
やっとビデオを借りて先の AFC アジアカップ 2007 準々決勝からの3試合を見ることができた。いろいろと書かれていたからある程度は想像していたけど、やっぱり日本のサッカー進歩していないね。
これは根本的なこと、もっと問題は根が深いところにあるんじゃないかなぁ。サッカー以前の問題。
アジアにはアジアでの戦い方?
確かに蒸し暑くて悪条件の中、アジアの試合ということもあっただろうが、そのアジアにはアジアの戦い方があるというのはうーん、どうも納得がいかない。日本相手にアジアのほかの国は引いて守ってカウンター狙いの国がほとんどだから、ということだろうか?
ブラジルやアルゼンチンは今年のコパ・アメリカで戦っていた時、南米には南米での戦い方がある、といって戦っていたのだろうか? うーん、どうも違う気がする。やっぱりブラジルのサッカー、アルゼンチンのサッカーをしていただろうし、そのスタイルはヨーロッパでヨーロッパの国と試合をしようが、アジアでアジアの国と試合をしようが変わらないと思う。
仮にブラジルやアルゼンチンが将来的にアジアカップに招待されるようなことになった場合、彼らはアジアにはアジアの戦い方がある、といってその戦い方に適応しようとするだろうか? うーん、納得がいかない。
積極性の無さ、対オーストラリア戦
どうして日本はもっと積極的にゴールを奪いにいかないのだろう? オーストラリア戦では数的有利を全くいかせなかった。どうして誰もリスクを冒すことなくとりあえずOK路線から外れようとしないんだろう? ペナルティーエリア付近までボールを回せることはわかった。しかし、プレッシャーが加わったら日本代表のボールコントロール力じゃ、疑問が残る。そこからは見ていてほんと腹がたった。
精度のよくない、意図のない、意志を感じられないセンターリングを何本上げてもそれは得点にはならない。まるで小学生のサッカーをみているようなセンターリング。ちょっと話がずれるが、ゴルフプレーヤーがグリーンを狙うとき、アマチュアはボールをグリーンに乗せることに集中する。しかし、プロはピンを直接狙う。だから誤差が1、2メートルで収まってしまうのだ。こういうことじゃないかなぁ。ヒントがあると思わない?
唯単にボールを中に入れるだけだったら、まぐれでゴールできる時もあるだろう。しかしそれをFWめがけて誤差1、2メートルのところ、調度走りこんできたらドンピシャで合うような、そんなセンターリングを上げられないか? そしてこれが一番問題だと思うが、どうしてもっとペナルティーエリア付近からシュートを打たないのだろうか?
対サウジアラビア戦、中澤の苛立ち
あまりにもFWやMFが積極的でないため、DFの中澤佑二が点を取りに前に出ていた。試合終了後センターサークルに集まることなく一人、日本人サポーターの前へと向かった中澤佑二選手の気持ちはわかる気がする。日本のFWとMFにいらだっていたんだと思う。
誰もリスクを冒さず、まるでイビチャ・オシム監督に気に入られようとするサッカーを展開する、言われたことしか行動に移せない日本人の特徴がもろに出ている。
日本社会を反映している代表のサッカー
政府に会社に学校に親にと寄りかかりながら生きて行ける日本の社会で育った人材には、チャンスとみても、ここで勝ちに行かなくてはという勝負時に来ても、リスクを冒して勝利もものにするために勇気ある一歩を踏み出す力は日本社会全体に感じることはできない。
今週からイングランドプレミアリーグが始まった。見ているとボンボン、ペナルティーエリア付近からシュートを打っている。これが当たり前! なんで日本代表のサッカーはFWに点を取らそうとするサッカーなのか?
サウジアラビアに負けたことで優勝がなくなりこの時点でアジアカップ優勝特典、コンフェデレーション杯への出場も消えた。このことは大きいんだけどなぁ。何人の選手が自覚しているんだろうか? 世界に自分がでなくても日本のJリーグで自分の居場所があるからいいのだろうか?
日本でプレーしていれば楽だしわざわざ外へ出て行って苦労までして、悔しい思いをする必要があるのだろうか? などと考えていないだろうか? 皆が皆、先生の言うとおり、疑問を抱くことなく従い、仮に疑問があってもそれを口にする雰囲気も日本の社会にはなく、出る杭は打たれるのごとく、上からの指示に従って自分は何も考えずに動いていく。日本サッカーは日本社会を反映しているのだ。
対韓国戦、皆オシム監督に気に入られたい!
そろそろ日本の攻撃パターンにあきてくる。全く威嚇を感じない。早く攻めればいいところをサイドにボールを散らして、そこからゆーーーーーーーくりとパスの出しどころを探している。ペナルティーエリカからの迫力が全然ない!
なんで日本のMFはペナルティーエリアのちょっと外からどんどんシュートを打たないんだろう? 打てば相手のDFが前へ出てこないといけなくなるから、そうするとDFの裏があき、そこで初めてFWの飛び出しが有効になるのに、うーん、誰もそのような展開を見せない。
オシム監督に叱られるのが気になるからか? アホくさ! このような雰囲気を作り出している日本サッカー協会もいけないなぁ。オシムの更迭なんてありえないだろうし、すると 2010 FIFA ワールドカップまで選手はびくびくしながらなんとかオシム監督に使ってもらおうと監督の気に入るプレーを一生懸命するようになる。
それはそれでいいことで、チームカラーも作れるし、連携を深める上では大事だろう。しかし、フィールドでプレーをするのは選手だし試合状況に応じて適格に順応していくことも必要であり、それが個人の強さに繋がるのだと思う。
個が強い集団の必要性
中村俊輔がメキシコのようなサッカーが日本にはあっているかも、といっていたがそれだって個人の力抜きにしては組織プレーは生きてこないのだ。個があまりにもカタにはまりすぎてしまっている日本人選手には、世界で戦うには無理がある。逆に個があまりにも強すぎると中田英寿のように浮いてしまうのだろう。自分が正しいと思うことならば、上へ自分の意見として正当性をもってぶつけるべきだ。
それともう少し個々が強引にいってもいいと思う。どうしても他の人に譲ってしまうプレーが多いように感じるんだけど、気のせいかなぁ。日本社会の延長をそのまま代表での試合にまで引きずっているような。皆に嫌われたくないプレッシャー。これが日本の社会はめちゃくちゃ強い。これじゃ個は育たないよ! 逞しい個が育つには型破りに自分の考えで進んでいかなくてはいけないし、そうする過程で精神的も強くなっていく。
それらの個人がマジョリティーになっていかないと、日本社会、日本のサッカーは強くならないだろうなぁ。逆に言えば、そういう個の集団ができて初めて日本の特徴である組織プレーが生きてくるであろうし、本当の意味で強くなっていると思う。
個が強い集団ばかりだとまとまりがなくなるんじゃないか、といわれそうだが、だからこそそこで個人の教養が必要になるわけで、それは最終的には人間的な中身の問題で相手への思いやり、自分をどこまで律することができるか、勝負強さ、スポーツとしての文化的交流、日本人のプライドを保つこと、など人間的に相手への思いやりに繋がるのだと思う。
相手、他人に嫌われないように生きることは、個を殺していることであり、それは相手への思いやりではなく、単にこびているだけだと思う。
悔しい思いが足りない日本国民
ここの意識が日本の選手にはまだ足りないのかなぁ。悔しい思いをしてきてないから。去年の FIFA ワールドカップでの惨めな敗退もこれからの長い日本サッカーの歴史を考えればよかったのかもしれない。
そしてこのアジアカップで敗れたこともこれからの世代には良かったのかもしれない。今の世代には敗れることの意味を本当に理解していないように思うのだ。
外で戦っていないから、負けるということが日本のプライドにアピールしてくることだと感じることは無理な話なのだろう。
厳しい言い方をしよう! 北京オリンピックでサッカー日本代表はめちゃくちゃいじめられるがいい。国歌の最中のブーイングやあからさまな悪条件の中、反日感情が会場の雰囲気全体に包まれるような中でプレーするがいい。それが日本人のDNAに悔しさとして刻まれるならば。悔しければ絶対的に強くなければだめなのだ。
2010 FIFA ワールドカップ ももしかしたら予選敗退の危機さえあるが、選手はじめ協会の人々はそれすら気がついていないようだ。なんとなく勝てそうだという雰囲気を感じるし、もっとマスコミは日本のサッカーの問題点を叩くべきだ。なぜなら日本のサッカーが進歩しない原因は日本の社会にあり、日本の教育システムにあるからだが、今のところマスメディアからはそのような声は聞こえてこない。
草食動物日本社会なり!
最後に、日本が韓国に負けたのは精神的にひ弱だからだ。日本よりも韓国のほうが悔しさの歴史があるし絶対に日本には負けない、という韓国のプライドが勝ったのだ。そういうものを今の日本は失ってしまった。
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Tags: アジアカップ, サッカー, サッカー日本代表
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