Baseball - 野球, So What? - Written by B-KOOL on 月曜日, 10月 29, 2007 20:47 -
2007MLBワールドシリーズ第3戦 – 松坂大輔のほっとした気持ちの積み重ね
松坂大輔
昨日のボストン・レッドソックスの松坂大輔の投球は5回まで非常に内容が良かった。このポストシーズンに入ってから一番の出来だったといってもいいくらいだ。
僕が見ているかぎりでは松坂の表情がいつになくほっとしていた様子を感じのだ。ワールドシリーズも第1戦、第2戦とレッドソックスが連勝したお陰で後2勝すれば、優勝。そうすれば今年メジャーリーグ一年目もやっと終わり、日本へしばらく帰国できる。
もうすこし踏ん張ればいいだけだ。このような気持ちの切り替えが昨日の試合前にはあったんじゃないかなぁ?
だってねぇ、やっぱりポストシーズンに入ってからの松坂は緊張していて5回、もたなかったからね。ロサンゼルス・エンゼルス、クリーブランド・インディアンスとの試合内容は松坂も納得の行くものではなかっただろう。でも1年目だから大変なのはしょうがないんだよ!
ジョシュ・ベケットやカート・シリングという大物投手と比べられ、また同じような期待を背負い、マウンドに向かうというのはそうとう精神的にも体力的にもタフじゃないとやっていけない。
今年はメジャーリーグ一年目ということでいい意味で緊張していたからここまで踏ん張ってこれたけど、そうとう疲れているとおもうよ。だからワールドシリーズの第2戦でカート・シリングが勝った後、自分の役目は第3戦できちんとした投球をすれば味方の援護があって勝てる、という安心感が松坂をリラックスさせていたのかもしれない。
自分が第3戦で勝てば、後に投げるジョシュ・ベケットで絶対レッドソックスは勝てるからね。そこで今年のメジャーリーグはお仕舞い。お疲れ様でしたということになるんだけど、ほんとねぇ、住み慣れた日本を離れて異国の文化の中で生活をし始めることって大変なんだよ。
いくら日本でプロの生活を十分に経験してきたといっても、やはりアメリカでそれもワールドシリーズの先発投手というのは相当な重圧があるんだろうと思う。これで終われる、というほっとした気持ちが松坂の中にあったと思うよ!
ほっとした気持ち
一回に元同僚の松井稼頭央にいきなり初球を打たれたけど、その後自分でピッチャーゴロを裁いて(すばやかったねぇ)、2塁にいた松井稼頭央を追い詰めていってアウトにしたでしょう。あそこでほっとできたんじゃない!
大事な立ち上がりにいきなり元同僚に2塁打を許して、あっ、もしかしたら、という気持ちを自分で切り抜けたからね。
後、ストレートで空振りを取れていたのにも自分の中で今日はいけるぞ、という安心感も生まれていたと思う。非常にいいリズムで松坂は自分の投球を続けていた。そして迎えた3回。レッドソックスの打線が繋がるんだよ。
確かねぇ、2アウトで満塁だったと思う。それまでに相手ピッチャーもレッドソックスに点を許していたけど、あぁここで終わらせることができるぞ、といった松坂を完璧に甘く見て投球に入ってしまった。
松坂、甘いカーブを逃さずヒット。自分のバットで2点を稼ぎ出す。これは大きかったと思うよ! 味方からの打線の援護に助けてもらっていたという気持ちから開放されたんじゃないかなぁ。今日は自分で稼いだぞ、と。
ここでもまたほっとできたんじゃない、チームに貢献できた、ということでね。だからその後の3回、4回、5回はストレートが非常によく、空振りを取っていたし、ストレートが走っていたからいいところでの変化球が効いていた。
一番良かったのは四球を出さなかったことだね。ここが来年の松坂の課題だな! 見事に6回表、2者連続の四球で即交代を命じられた。これで今年の松坂のメジャーリーグでの投球は終わったんじゃないかなぁ? よくやったよ。
コロラド・ロッキーズの本拠地デンバーは高地にあって体力の消耗がいつもと違うんだよね。だからこのワールドシリーズの大事な第3戦という先発の仕事の最低5回というのは、僕はクリアーしたんじゃないかと評価をしてあげたい。
四球をコントロールする
来年はね、たいへんだよ。自分ではできれば完投をしたいといっているが、長く投げさせてもらうにはそれなりのスタミナをつけないと。日本でやるよりもっとタフになる必要があるから。
四球というのは絶対にコントロールできると思うんだよね。あれは精神的なものだよ。体力的に自分では気がついていないけど、踏ん張っている時がきて、勢い力任せに投げようとするから体のバランスを崩し、ボールが先行するんじゃないかな?
そうすると気持ちがストライクを取らないと、といってまた焦るから余計に力が入る。するとコントロールを失い、ボールになる。ストライクを丁寧に取りに行ったところをあっさりと打たれ長打に繋がる。今年の松坂、簡単に大量点を許してしまう場面が後半多かったでしょう。
大陸間の飛行機での移動、時差の調整(それも短時間で)、食生活からすべての行動意識まですべて違った環境に自分を当てはめていくことは相当なエネルギーを使うんだよ。
今年はほんと、お疲れ様だったね。来年は自分の主張を少しずつ取り入れて、いいところと悪いところを発見していく年になるであろう。松坂が本当にメジャーリーグで活躍し始めるのはすべてを自分の中で消化し納得できるようになる再来年だよ。
周りから信頼されること
それにしても贅沢な世の中になった。メジャーリーグのワールドシリーズに日本人が3人も活躍しているんだから。
話題は松坂が持っていったけど、松井稼頭央と岡島秀樹の評価は相当上がったからね。評価が上がるという意味はそれだけ周りから信頼されることだから、きっとこの二人は来年もメジャーリーグでやっていけると思うよ。
だって信頼されるって居心地いいからリラックスできるでしょ! だから野球に集中できるんだよ。
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