ニューヨーク・ジャイアンツの下馬評
Underdogs のニューヨーク・ジャイアンツをここまで信じることができただろうか?
今年のスーパーボウルはすばらしかった。地元ニューヨーク・ジャイアンツびいきに応援していたとはいえ、このシーズン負けなしのニューイングランド・ペイトリオッツを第4Qの残り2分30秒あまりから逆転することなど、誰が予想したであろうか?
試合はこう着状態だったといっていい。両チームともオフェンス面で苦労していて中々タッチダウンを奪えないでいた。
それがハーフタイムの時点で10対7というロースコアな展開に結果としてあらわれ、両クオーターバックとも苦しんでいるようだった。いや、両チームのディフェンスがよかったというべきか。
トム・ブレイディが活躍できなかった
特にニューヨーク・ジャイアンツは天才QB トム・ブレイディに対してプレッシャーを与え続けていた。
今シーズン最強といわれたニューイングランド・ペイトリオッツのオフェンスをわずかタッチダウン2つというロースコアに抑えた点は賞賛に値するといっていい。それほどまでに何度となく天才QB トム・ブレイディにプレッシャーを与え続け、こんなにサックされる天才QB トム・ブレイディを見ることになるとは誰が予測できただろうか?
They hit Tom Brady nine times and recorded five sacks, including two by defensive end Justin Tuck.
奇跡が起こった第4Q
そして第4Qも残りわずかとなり始めた時点で奇跡が起こりそうな予感が始まる。
Michael Strahan said that during the final drive he was walking up the sidelines telling his teammates: “The final score will be 17-14.” “I kept telling them, ‘Repeat it,’” Strahan said. “I was walking up the sidelines saying, ‘You say it. Repeat it. You have to believe it.’”
残り1分50秒、Third-and-10 のプレー。見方レシーバーに放ったパスは、調度ファースト・ダウンからは1ヤード足りない状態。
普通なら4回目の攻撃でファースト・ダウンを取りに行くリスクを回避してパントに逃げるんだけど、ここは残り時間も少ないところ、勝負に出る。
残り1分30秒。ギャンブルにでたイーライ・マニングはランニング・バックにフットボールを渡し、強烈に前進すること、タックルを受けたその瞬間、グラウンドに倒れこむ最後の瞬間に右手をわずかばかり前に出し、見事ファースト・ダウンを得る。
残り1分15秒、On third-and-5 で始まった攻撃。イーライ・マニングがサックされそうになる、がここでイーライ・マニング、相手ディフェンスからユニホームを引っ張られながらもなんとか倒れないで混乱の外へと飛び出すことに成功。
そして混乱とプレッシャーの中から放ったパスはすこしオーバー気味にレシーバー David Tyree に届くが、このレシーバーが奇跡的なキャッチ( 32-yard catch )をして見事ファースト・ダウンを奪う。
“ How did you get away from that sack?” he was asked. “Don’t frankly know,” he said. “All I was trying to do was escape.”
このキャッチはすごかった。相手にタックルを空中上で食らいながらパスを受け、そのままグラウンドにたたきつけられたのだ。ボールは両手と自分のヘルメットでしっかりと押さえ、放さずにいたファインプレー。この頃からイーライ・マニングに奇跡が起きそうな雰囲気が漂うことになる。
残り45秒、 Third-and-11 。レシーバー Smith に出したパスはファースト・ダウンギリギリのラインのところでタックルを受けるも両足をファースト・ダウンのラインを超えたところできっちりパス( 12-yard sideline pass )を受けたことを示すために残しながらサイドラインへ倒れこむ。
倒れながらも、ファースト・ダウンを奪うという超ファイン・プレーでまたもやイーライ・マニングを救うことに。この時点で残り39秒、 First-and-10 。やわらかく外側へ放ったフットボールは見事4番目のレシーバー Plaxico Burress にキャッチされ、奇跡のタッチダウン。
Eli Manning threw a 13-yard touchdown pass to Plaxico Burress with 35 seconds left to stun the Patriots, 17-14, last night and lift the Giants to their Super Bowl victory, their first since the 1990 season.
誰がこのタッチダウンを予想できたことだろうか?
“ It’s the greatest feeling in professional sports,” Burress said after the game, before bursting into tears.
第4Qでトム・ブレイディにタッチ・ダウンを決められ、これでやっぱり今年のニューイングランド・ペイトリオッツは強かった。開幕から一回も負けることなくそのままスーパーボウルも優勝、という筋書きを描いている聴衆の雰囲気から奇跡の逆転を信じることは非常に困難であった。
ワイルドカードから掴んだ勝利
しかし、このプレーオフが始まってからというもの常にニューヨーク・ジャイアンツは Underdogs であり、ワイルドカードとして進出してきたチームであり、人々の下馬評をことごとく覆してきたニューヨーク・ジャイアンツにはもしかしたら、というような雰囲気がチーム内に生まれていたといってもよい。
だれもその時点ではまだ、ゲームをあきらめていなかったのだ。もしかしたら、もしかしたら、俺たちは行ける!
プレーオフ最初の試合。タンパベイ・バッカニアーズに対して世間の予想はニューヨーク・ジャイアンツの負け。結果は24対14で南地区1位の相手を破って勝ち進む。
そして誰もが東地区1位のダラス・カウボーイズが勝つと予測した準決勝でも21対17という僅差で勝ち進む。
NFL ファイナルでは強豪、グリーンベイ・パッカーズが相手であり、ベテランQBブレット・ファーヴに対して誰がニューヨーク・ジャイアンツの勝利を予測したであろうか?
悪天候の中、相手ホームグランドで戦ったニューヨーク・ジャイアンツは23対20というまたもや僅差で勝利を収め、今年のスーパーボウルへと駒を進めたのだ。
ここまでくるともしかしたら、という期待感を持ちたいところであったが、スーパーボウルで戦う相手が相手だけに楽観することはできなかったといってもいい。このシーズン負けなしの18連勝というチームに対してどうして優勝の望みを抱くことができよう。それに相手QBは天才トム・ブレイディで過去にスーパーボウルの栄冠も手にしている。
較べてニューヨーク・ジャイアンツのQBイーライ・マニングはまだそのような偉業を達成したことはない若手だった。シーズンでも37対35でニューヨーク・ジャイアンツは負けている。これらの要素を見比べてみれば、自然ニューイングランド・ペイトリオッツが勝つことを予想するのは当然のことだった。
奇跡は起こった!
本当にすばらしいゲームだった。MVP(最優秀選手賞)はイーライ・マニングが選ばれ、昨季の兄ペイトン・マニング( インディアナポリス・コルツ)に続いて、兄弟でのスーパーボウル制覇となった。
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