自分のタレントを磨くための生活
ずいぶんと前の記事になるが ニューヨーク・タイムズ にこんな記事が載っていた。
As a Japanese version of slackers, such young people are often derided at home as selfish for drifting through part-time jobs or trying to develop talents in the arts – photography, music, painting, dance – rather than contributing to society by joining a corporation or marrying and having babies. The pressure can be intense.(Escape From Japan )
ニューヨークには3ヶ月の可能性を求めてたくさんの日本人がやってくる。3ヶ月というのは観光ビザで滞在できるぎりぎりの日数。男女の比率で言ったら女性のほうが多いかもしれない。
男子は就職が決まったら中々長期間休むことなどできない、ということもあるかもしれないけど、最近では3年以内に会社を辞めていく新入社員が多いと聞くから、ニューヨークに自分にとって必要な何かを求めてくる人々の実態はどうなっているのかなぁ?
ニューヨーク・タイムズの記事にもあったように写真や音楽、ダンサー、演劇、俳優といったアーティストを目指す若者にとってはニューヨークはやはり魅力的であろう。彼らは本場の空気に触れるため、何か新たな出会いと期待を胸に秘めてニューヨークを目指す。
ミュージシャンはプロ、アマを問わず、それだけで飯を食べていくには厳しいようで彼らの多くは生活していくために働く。ニューヨークには掃いて捨てるほどいるとされるダンサーも俳優さんの卵もやはり生活していくために働かざるを得ず、多くは比較的自由な時間をもらえるレストラン関係の仕事につくことが多い。
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マリリン・モンローもかつてウェイトレスをしていたところをスカウトされたし、誰もがそんな可能性が自分の身に起こる期待をしながら、チャンスを獲得するために必死な毎日を送っている。
仮にここニューヨークでチャンスがなくても帰国して日本で再び活動をする上で、ここでの経験がものを言うと考えている若者も多い。ヘアー・スタイリストの多くもどうやら自分に箔を付けるためにやってくるらしい。
聞くところによると、たとえ3ヶ月でもニューヨークのヘアーサロンで働いていた、というだけで日本へ帰国したあとには周囲から一目おかれるらしい。アシスタントとして働いていたとしても、誰がニューヨークでの働きぶりを語ることができようか、自分以外には、というところか?
ニューヨークにいてもハッピーじゃない
In Tokyo bookstores, guides like “Finding Yourself in New York ,” and “The ‘I Love New York ‘ Book of Dreams” fuel the fantasies of those would follow in Kaori’s footsteps. In an indication that a phenomenon has truly taken off, there’s a contrarian title, “Even If You Live in New York , You Won’t Be Happy.”
ニューヨーク、いいなぁ、と憧れだけで終わってしまう人が多い中、ダンサーも俳優さんもミュージシャンも人それぞれ目的や動機は違うだろうが行動に移した、という点は評価できるポイントだと思う。
ただ日本を脱出したい人もいるであろう、ただ単にニューヨークの雰囲気に憧れている人もいるであろう。彼ら彼女たちの必死さはすごいものがある。
でも女性たちのほうが目立つかなぁ。大胆な行動という意味では女性のほうに勇気があるというか、もう日本には戻らない気でいる覚悟があるのかなぁ? 現地でボーイフレンドを作り、そのまま現地で結婚してしまう日本女性も多いし、彼女たちは日本の何から逃亡しているのだろうか?
自分の親とは違う生き方
“My parents are so conservative, they can’t believe I’m here alone. They want me to be married to a Japanese man, an established man, make some kids and live in the same house with them. I can’t even believe I am from that family. I am so different!”
ニューヨークはタフである。目的がないとこの街が生み出すエネルギーにつぶされてしまうというか憧れだけで来てしまうと危険である。しかしたとえ憧れでも行動に出た時点で僕は素直に褒めてあげたい気もする。
始めの一歩は小さいかもしれないが、大きな一歩になる可能性もあるし、夢破れて現地で結婚、祖国日本を離れて生きていく覚悟をした日本人はたくさんいるのだ。
日本の外に出たかったら!
これを日本で読んでくれている人がいるならば私は声を大にして言いたい。外に出てみたかったらどんな理由ででも出てみたらいいと。
失敗するかもとかリスクが大きいとか考えて躊躇する人も多いと思う。私など、親から生前贈与だともらったものを一度すっからかんにしたこともあるし、離婚もしたし、父親の頭に十円ハゲを作らせるほど心配もさせたし、失敗どころかとんでもない親不孝娘である。
しかし、逆境こそが踏ん張りどころ。どうにも下に行けなくなったら這い上がるしかないのである。でも、こんな私でも「やばっ」と思った時点でおもむろに勉強してふと気付いたら贈与当時のものよりも多く資産も築けているし、生活も楽しんでるし、親も安心させられたし、なんとなくうまいことやれているのである。
一度きりの人生楽しまなくては損である。おそらく今回のパーティーでは そういう人たちが凝縮していたはずであり、そういう人々に出会えるだけでも人生が幾層にも深みを増していくように思え、外に出ることの意味を改めて知るのである。(外国で生きる日本人女性たち )
日本人女性の逃亡
アメリカ全土、いや世界中に散らばっている日本人女性ってほんとたくさんいるんだよね。そしてこれが大都会だけに限らないからすごい! マイナーな国であっても同じである。
そうやって世界中に日系2世の子孫を残していく彼女たち日本人女性。女性の方が敏感なのかな? 日本人と、日本の社会や世間体と、日本という国との間にドライな関係を持つことをこの人たちは選んだのかもしれない。
今の日本社会ほど、いたるところにある集団というか仲間意識というものにうまく溶け込む技術が必要とされている社会はないのではないだろうか?
他人に依存する個人。甘えてくるほうは楽であるし、思考停止状態の人間が多いのではないだろうか?
今ある現状がずっとこのまま続くことを勝手に決めつけ、社会の流れに身を任せてしまう。甘えられるほうはきっとそういうものから逃亡しているのだと思う。
仲良くしなくてはいけないプレッシャー
日本人以外の人と結婚した人には、日本人と結婚した場合にはじめから確立されている共通のバックグラウンドのシェアという暗黙の概念がないのだ。そこには日本人だからこうだろう、きっとこうしてくれるだろう、とかいう相手に対する甘えが最初から存在しないのだと思う。
仲良くしなくてはいけないプレッシャーは、相手に自分と同じバックグラウンドをシェアしていると自分が勝手に思っている場合に発生するのではないであろうか?
いつか、小説に書いてみたいテーマである。
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