Baseball - 野球, So What? - Written by B-KOOL on 土曜日, 3月 1, 2008 21:18 -
日本株式会社的性格の日本人メジャーリーガー
エリートとして存在するプロ野球選手
今年も新たにメジャーリーグに挑戦してくる日本人野球選手がいるけど、ほんとこんなにもメジャーリーグを目指すことが気軽になったというか、頑張れば手の届く範囲内に用意されているという目標に変わったことは、非常にいいことだと思う。
考えて見れば日本国内でプロの野球選手として実際に食べていけている個人ってどれぐらいいるのだろうか?
一球団、 1 軍と 2 軍もあわせて大体 50 人前後ぐらいなのかなぁ? とすると全球団、日本にはセリーグ、パリーグあわせて 12 球団あるから単純計算、 50 掛ける 12 で 600 人前後。これはある意味エリートだよね。
全国に存在する野球人口って結構な数だと思うけど、実際にプロとして飯を食えている人ってその中のわずか 600 人というのは、会社とか企業文化でいったら一流企業に属するエリート社員だといってもいいであろう。
その中でねさらに 1 軍登録でレギュラーとなったら、会社の中では重要なポジションを任せられている人材であるだろうし、会社を儲けさせてくれるエリートな存在と同じことではないであろうか?
そしてそこからさらにメジャーリーグに挑戦する選手は、会社文化で例えると外資系へと転職、またはヘッドハンティングされていく存在のエリートであり、そこでは結果だけが重視されるという過酷な環境の中で自分を試すことができるという、自分の提供できるサービスの価値観に自信のある人物ならば、目指して当然といったところか?
アメリカで生きていくためには個性というものが大事だとはよく言われる話であるが、ここで一つ、日本から来るメジャーリーガー一年生にある気づきというものを伝授したいと思う(大げさな!)。
チームプレーに徹する
なんで日本人プレーヤーが重宝されているのか? やっぱりねぇ、チームプレーに徹してくれるところを買っているんだよね。絶対にそうだよ! 監督としたら、とりあえずはこういう気持ちでプレーしてくれる個人は、自分には味方になってくれる存在だ、といった感じで安心できるんじゃないかな。
ニューヨーク・ヤンキースに来たばかりの松井秀喜が ジョー・トーリ 監督に言うんだよね。「自分はなんでもします」って。これはね、監督にとってはありがたいよね。
メジャーともなるとそれこそ結果がすべてだから、ある意味他人よりもまず自分の成績という姿勢になってしまうのはわかるような気がする。
そうでもしないと結果次第では即解雇につながるし、そういうところはメジャーリーグの社会はものすごくドライだから、選手個人も割り切っているというか、そういう個人がサバイバルのためにとらざるを得ないエゴというものはある程度はしょうがないものなのかもしれない。
選手間のプライドもあるであろうし、日本人は英語やスペイン語での会話が苦手ということでどうしてもおとなしい存在に見られがちというのもあるであろう。
そういう中でチームの勝利を優先という姿勢は監督も結果を出さないと解雇されてしまうから、やっぱりスタメンを組む上では使いやすい存在なのだとおもう。これってひそかに重要だよね。
使われやすい存在
チャンスのときだったらバントでもチームの勝利のためのきちんと仕事をしてくれたり、チームの勝利のためにマウンドを中継ぎやリリーフに譲り渡すとかね。ある程度の実力を他人が認めてもらうようになるまでは、メジャー一年目の日本人、このような基本姿勢でいいんじゃないかなぁ。何が一番重要かといったら信用されることだからね、まず。
当たり前のようにちゃんとプロとしての野球の仕事ができていれば、その内チーム内にはいなくてはいけない存在にいつの間にかなっていることであろうし、実際大事なところで活躍し始めれば誰もが頼りにする存在へと自分を昇格することも可能である。
内野手に中継ぎ
ロサンゼルス・ドジャースの斎藤隆 投手を見よ! 抑えとしてチームからの信頼はものすごいものがある。メジャー一年目にシカゴ・ホワイトソックスで見事ワールドシリーズ優勝を果たした井口資仁 選手をみよ! 彼は徹底してチームのための仕事に専念した。これがシーズン終盤ではチームメイトや監督からの厚い信頼となり、日本人の内野手が注目され始めたきっかけとなったのだ。
去年はコロラド・ロッキーズで見事復活した松井稼頭央選手や、タンパベイ・レイズの岩村明憲選手などの活躍が、新たに日本人内野手スカウトへとメジャーのマネージメントを向かわせたのだといってもいいほど。
ボストン・レッドソックスの岡島秀樹 投手を見よ! 彼の去年の活躍がなかったらワールドシリーズ優勝はなかったであろうし、実際に松坂大輔よりも彼の中継ぎとしても活躍が、新たな日本人中継ぎピッチャー候補者獲得、という動きにメジャーのマネージメントを駆り立てた。
メジャーリーグ一年目
だから今年メジャーリーグ一年目の選手たちは、あせらなくていいからとりあえず自分のプロとしての意識を持って、なんでも吸収してやる、なんでも挑戦してやるというような姿勢、すべて自分から働きかけるという姿勢に徹して、一年目を走りきるがいい。自分のやるべきこと、チームの勝利への貢献というきちんとした目標を見失わなければ必ずやっていけるであろうし、チームメイト、監督からの信頼もほんのちょっとの時間がかかるであろうが、必ず達成できる。
アメリカという新しい環境で、生活スタイルもすべて変わり、長時間の移動から、時差対策、それに伴う健康管理、メンタル面での集中力、年間 160 試合という厳しいスケジュールをこなしていくことはしんどいであろう。
けど、いい意味で一年目というのはそれらに対する知識も経験もないから緊張感をある程度保ったまま、気がついたら年間スケジュールをこなしていた、という感じでシーズンを過ごせると思うからそれはそれで最初の一年間、とりあえず何もかもが初体験というのはいいかもしれない。
日本の会社文化のように会社のために働く
個人の成績はある程度メジャーリーグでやっていくということが把握できてからでも遅くはないし、まず自分はやれるんだという実感を自分がもてないとやっぱり自分がどの位置に立っているかも、どれぐらい周りが見えているかもわからないと思うから、まずはチームプレーというスタイルで十分である。
大丈夫、日本の選手がどれぐらいできるかということは先にメジャーリーグへ挑戦してくれた先輩たちが日本人プレーヤーへの信頼と実績という形で作ってくれているから。
ワールド・ベースボール・クラシックで優勝したことも、イチローや松坂大輔が注目されることもアメリカ文化の野球というフィールドで日本人選手というものの認知度を高めてくれている。
野茂 英雄が実績を作ったから日本人ピッチャーへの信頼が高まったし、イチローが実績をつくったから、他の日本人野手にも期待したのだ。
侍
何度も言うようだが、チームの勝利に徹する姿勢は自分のエゴを出さないというどこかアメリカ人が日本人の侍に対して抱いている不思議な感情がそこにはあるのだと思う。
寡黙であり、尚且つプライドも技術を兼ね備えたチームのために自我を押し殺すという存在は、恐ろしい雰囲気もあり、敵に回したくないという感情なども合い混じって自分の采配を信頼してくれているということを気づかせることができたならば、これほど頼りになる用心棒はいないのである。
チームの勝利に貢献するという姿勢は、アメリカ人がなぜ日本の自動車やエレクトロニックスがアメリカの市場を独占したかの理解するうえで手助けとなるのだ。
今年もどれだけ日本人メジャーリーガーが注目されるか楽しみな季節がやってきた!
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Tags: メジャーリーグ
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