So What?, Soccer - サッカー - Written by B-KOOL on 火曜日, 9月 9, 2008 0:30 -
2010FIFAワールドカップアジア最終予選、日本対バーレーン
今回の試合を見てはっきりしたね。やっぱり代表に選ばれる選手たちはすべてヨーロッパでのプレーを目指すべきだと。
代表枠 23 人前後の内、Jリーグからは3人ぐらいにして、後は全部ヨーロッパでプレーしている選手。レギュラーで出場していることは言うまでもないであろう。
後はレベルの問題。最低でも UEFA チャンピオンズリーグで決勝トーナメントの常連チームでのレギュラーを獲得している選手。
今の代表だと中村俊輔しかそのレベルに当てはまる選手が見当たらないけど、このレベルを目標において、日本代表をサポートしていくべきじゃないかと。
日本サッカー協会しかり、サポーターしかり、もうすこし欲を言って、企業などのスポンサーから日本政府にいたるまで、サポートする価値はあるのだから。3-2で勝ったことは良しとしようか。
中盤の4人は良かった。特に長谷部誠は積極的にボールに絡み、得点を奪う意欲を見せていた点は褒めるべきである。松井大輔のようにドリブルで仕掛けることができる中盤の存在は大きい。左右にポジションをはり、鋭くドリブルで切り込んでいくあたりはパサーが多い日本の中盤に違うリズムを与えるという意味でもその存在価値は大きいといえよう。
EURO2008 ・オーストリア / スイス大会で優勝したスペイン代表の中盤のように得点を取れる中盤に生まれ変わらないと、自分はある程度まで上がって最後は誰か他の選手が得点を決めてくれれば、とどこか日本人特有の他人任せの気質が、グラウンドの戦場で出てくるようでは日本代表は前に進んでいかない。
パサーとしての実力はあるんだから、後は得点を決めることを各自、毎試合のノルマというぐらいの設定にして試合に臨んではどうだろうか? ペナルティエリア外からのシュートも日本の3点目の中村憲剛のような可能性も生まれるわけだし、積極的にシュートを狙う姿勢を身につけて試合中に出していく。
後は、バランスを取るためにペナルティエリア外で中盤全員がはることなく、4人のうち3人はペナルティエリアの中に入って最後のフィニッシュの精度やバラエティ豊富な攻撃のために貢献する。
今の日本代表だとどうしてもFWが見劣りするから、どうしても人数をかけて勝負をすることになるし、仮にFWが育ったとしてもペナルティエリアに大勢詰め掛けるというのを日本の中盤が徹底して行えば、それが日本代表のスタイルになり伝統になるのだから。
FWには次の世代、今の若い世代に期待するしかないだろうなぁ。先に述べたように、 UEFA チャンピオンズリーグの決勝トーナメントに残るような強いチームのFWというポジションを獲得した日本人の誕生が望まれる。
どうしてこれほどしつこくヨーロッパでプレーしろ! といっているかというと、やっぱりねぇ、個が強くなるんだよ、精神的にも肉体的にもね。ヨーロッパに行けば、普通に他の選手と普段の練習から競うことになる。
闘争心を燃やして、積極的に戦っていかないと誰も認めてくれない。こういう平凡な環境ですら厳しいタフな状況下に置かれるからだ。
他にも UEFA チャンピオンズリーグ に出場ということになれば、大きな国際大会でしか経験することのできないトーナメント方式の闘いに自分を触れさせる貴重な体験を積むことに繋がるし、アウェイで戦う、それも自国のリーグではなく他の国へ出向いての完全なアウェイでの戦いは絶対に個人を強くする。
このように普段から、なめられてたまるもんか! という環境に身を置いて戦っている選手に、当たり前のように闘争心が宿るものだし、それが 2010 年南アフリカ大会予選などの大事な試合のときに発揮されるようになるのだ。
中盤はタレントが揃うようになってきたのはいいことであるし、これがFWやDFにも繋がるようであると日本のサッカーにも未来はあると信じたくなる。
DFは中澤佑二や田中マルクス闘莉王のように背の高い、あたりの強い選手をそろえること。左右サイドのDFは今回の内田篤人のようにどんどん若い人材を起用していくことはいいことだと思う。あのレオナルドはかつてブラジル代表の左サイドバックをやっていたのだ。そこから経験をつんでゲームを作るほうの人材へと成長していく。
ボランチにもいい人材がいるようであれば積極的に使っていくといい。
日本代表の与えた1点目はバーレーンの右サイドから速くて低い弾丸ライナーのパスが通ったために入れられた場面であるが、あれなどは途中交代の今野泰幸、足を出せなかったかなぁ、と悔やむ。途中交代からでもゲームに溶け込んでいたか? 溶け込んでいたならば全神経集中したであろうし、周りの空気にも敏感になっていたはずである。
日本代表が与えた2点目。コミュニケーションミスによるオウンゴールだけど、この時期に不注意なミスが出たことはかえってよかったかもしれない。
日本代表、そこそこのサッカーはできるようになった。そこから上へさらに行くにはやはり日本国内だけで頑張っていても駄目なのだ。思いだして欲しい。2006 FIFA ワールドカップでの準々決勝のどの試合でも見ることができた死闘を。
選手たちはそれこそ激しくぶつかり合い、ボールを奪うために身体をはり、攻撃のためには点を入れればこちらが有利になるから、という当たり前の現実を実現するために全力で攻撃に参加し、ディフェンスになれば、1点を与えることの重みは嫌というほどわかっているから絶対にゴールをやらない! という気迫で戻っていく。
本当のサッカーは闘いなのだ。ボールを使った格闘技、といってもいいぐらい。そのような気迫を感じるまでに日本代表は強くなっていない。仲良しこよしの環境では、タフになれないのだ。
最後にもう一つ。
お願いだから、ちょっと相手と競り合っただけで地面に倒れるような女々しい行為はやめてくれ。時間稼ぎだろうが、そんなものは相手になめられるだけだ。本気で削られたならわかるけど、ちょっと競って、踏ん張るどころか簡単に地面に倒れるような野郎は国際試合には出てくるな!
さぁ、この後、 2010 年南アフリカ大会予選はどのような展開になるのかなぁ?
筆者がこの試合でバーレーン代表に感じたのは、フィジカルコンディションの極端な低さである。今年のゲームの中では最悪だったのではないだろうか。前半25分過ぎから彼らの体は見るからに重そうだった。
気温30度を遥かに超える過酷な気候条件の中、より苦しそうにプレーしていたのがバーレーン代表で、それはまるで気候に慣れていないアウェーのチームのように、筆者には見えた。2点、3点ビハインドを背負った局面で日本代表が時間稼ぎのボール回しをしても積極的に動いてボールを取りにいこうとしなかったのも気になった。マチャラのいう精神的弱さも手伝っているのだろうが、やはり見逃せないものがある。そう、ラマダンだ。
ラマダンはイスラム暦の第9月のことで、この月の日の出から日没までは断食しなければならない。バーレーンでは9月1日より断食月にはいり、試合の9月6日はラマダンの6日目ということになる。大学の学生などを観察していても、ラマダン開始から10日くらいは頭脳労働とはいえ、かなりつらそうにしているものが多く、平均すると10日くらいでなれてくるようだ。はっきりいって個人差が大きく、かえって頭脳がさえわたって快調そのものの人もいれば、ラマダン中は休暇をとるのが恒例になっている知人もいる。
それが90分間走り回るスポーツの場合はなれるのに何日かかるのか、ちょっと想像もつかない。おそらくラマダン中というのは、(さらに現在のように高温多湿な状況下で)サッカーのような激しいスポーツをこなすのは極めて危険なのではないだろうか。
日の出から飲食を断ち、日没まで何も食べずに過ごす。現在は断食の解除が午後6時前後になる。これは宗派によって異なり、スンニー派の方がシーア派より少し早い。その時間にイフタール(断食明けのブレックファスト)を食べ(一気に大量に食べるのは危険なので、普通は少量なのだが、果たして選手たちはどうなのか。後半ガス欠の選手も目立ったのでやはり少ないのでは?)、少し休んで軽くアップして午後9時半のキックオフに間に合わせるのか? それともアップは空腹やのどの渇きならびに疲労が絶頂に達する午後3時か4時頃にしておくのか? いずれにせよ普段とは全く違う肉体条件の下、ゲームをしなければならないことになる。
ラマダンの6日目で選手の肉体がサッカーをきちんとプレーできるほど馴化していたとは、筆者には思えないのだが、いかがであろうか。
中略・・・
また、ラマダン中は家族や親戚間で相互に訪問したりコーランの朗読などでバーレーン人はかなり忙しく、マチャラや選手が期待したほど客席は埋まらず、圧倒的なホームの雰囲気になっていなかったことも少なからず誤算だったであろう。
前回コラムにもあるように、バーレーン代表はずっと絶好調を維持してきた。夏の合宿もうまくいき、アブドラ・ファッタイの出場停止くらいしか不安要素はなかったはずなのだが … 。勝負のあやといってしまえばそれまでだが、筆者にはラマダンという避けては通れないイスラム教徒の重要な行事が、不調続きの日本にとっては神風になった気がしてしょうがない。
このあたりの難しさが、まさに「アラーの国のフットボール」なのである。( これがアラーの国の蹴球?海島流バーレーンの敗因分析 )
中々面白い内容で、ラマダーンに影響されたというのは案外当たっているかもしれない!
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