What's up, Japan?, アメリカの行くへ - Written by B-KOOL on 金曜日, 10月 24, 2008 20:57 -

バラク・オバマが立ち向かうことのなる今のアメリカ社会とは?

困惑状態のアメリカ社会

バラク・オバマ が立ち向かうことになる今のアメリカ社会はどのようなものなのだろうか? なんてすでにオバマが大統領になることが決まったような書き方だけど、うーん、今回の2008 年アメリカ大統領選挙の行くへはすでに結果が見えた。

ジョン・マケインはまさかの世界金融危機 (2007 年 -)によって自滅してしまった感じがする。

大統領候補による討論会の最後、というより2回目の討論会ぐらいからかなぁ、マケインの喋りがどうも感じが良くなくて全体的にネガティブな雰囲気が漂っていた。

オバマを批判するという攻撃一点張りでどうも自分の主張する考え方に自分自身もどこか投げやりになっているような、サラ・ペイリンを選んだのは失敗したなぁ、という雰囲気もマケイン自身から漂っていた感じがしたんだよ。

それに比べてオバマの声はしっかりとした口調であり、この困難に挑戦してやろう、という声質に変わっていたんだよね。リラックスしつつ、しかし緊張感を失っていないというか。余程のことがない限り、このままオバマが大統領になると思うよ。

さて、そのオバマは初の黒人大統領ということなんだけど、いきなり金融危機という大きな問題に直面することになるからたいへんだろうなぁ。人々の中に根本的なことからアメリカを変えていかないといけないのではないだろうか、という雰囲気が生まれているからこのようにオバマという黒人初の大統領が誕生しても人種差別的な発言はほとんどといっていいほど聞こえてこない。

これがある程度平穏な時期に今回のようなレース展開だったとしたらオバマは民主党候補にさえならなかったと思われる。

オバマのアメリカ―大統領選挙と超大国のゆくえ逆の言い方をすればそれほど今のアメリカは根本的に大きな問題を抱えていると、ちょっと何かが違うんじゃないだろうか、と人々が感じている証だと思う。

今回の世界金融危機 (2007 年 -) 、これなんかは公的資金を注入することが大事だとはわかっているんだけど、なんでここまで問題の本質、金融システムなどの失策が大きくなってしまったのだろうか?

どうしてイラク問題がこれほどまでに長引いているのだろうか? アメリカはイラクの手助けをしているのに何でイラク国民からは嫌われ続けるのだろうか?

本当にイラクから撤退してアメリカにはその後、平和な社会が保てると安心できるのだろうか? イランは放っておいて大丈夫なのだろうか? アフガン問題はどうするのだろう?

アメリカにそのような地域を管轄する体力や実力がまだ備わっているのだろうか? 今後もそのような地位をアメリカは固守するのだろうか? またそもそもそのようなステイタスが今のアメリカに必要だろうか? もう少し国内の問題、自分たち自身の問題に焦点をあてて、身近な部分からまた誇りを持てる国家、アメリカを建設していくほうが大事なのではないだろうか? このようにアメリカ人自身が感じていると思われるんだよね。

オバマに期待するアメリカ人

イスラム教徒ということがアメリカ社会ではいけないことなのだろうか

だからオバマにみんな期待しているんだと思う。調度人々の人生ステージがそれそれの世代で変化を強いられるポイントにあることも関係しているんじゃないかなぁ?

ベビーブーマーの引退世代に関心あることといったら、引退した後の社会保障であり、保険などのシステムや社会の安全性(犯罪など)にアメリカ経済の安定性であろう。

これからの若い世代の感心ごとといったら、アメリカ経済の行くへ、とりわけ雇用問題や社会に存在する様々な機会( opportunity )がどれだけ手に入りやすいか( availability )などや中絶問題にゲイカップルのマイノリティー的な感心ごともあるであろう。

働き世代はどうだろうか? 自分が働いている仕事環境がこれからは世界的なフィールドで勝負という環境に収まっていくけど自分は果たして市場価値を保てるだろうか?

競争相手となる中国やインド( BRICs )、そのほかの新興国の国民と競争していく上でのスキルやもっと身近なところで漠然とした安心感みたいなものはキープできるのだろうか? こういったことなんじゃないかなぁ、と思うんだよね。アメリカ人自身が、アメリカ社会が自信をなくしていないだろうか?

そのような雰囲気とオバマが登場して“ change, change ”といっている本質がタイミングよく合わさっているのではないだろうか? このことの本質を先日、オバマを支持すると表明したコリン・パウエルの言葉から感じることができたんだよ。この人は僕もすごく好意的に思っていて、実際オバマよりもこの人が初の黒人大統領になるのでは? とちょっと前までは思われていた。

だからパウエルが大統領選に出馬か? と噂が立ったときに、ではどちらの党から立候補するのだろうと人々が感心を持った。結局彼は共和党だと表明したんだけどね。この人の喋りには知性を感じるんだよ!

コリン・パウェルの鋭い指摘

Colin Powell Endorses Barack Obama on Meet the Press

マイ・アメリカン・ジャーニー“コリン・パウエル自伝”―少年・軍人時代編彼が指摘する様々な箇所でひときわ僕の関心を引いたというか、さすがだなぁ、と思わずには要られなかった部分。

そのぉ、共和党の中から聞こえる“オバマはイスラム教徒だぞ”というネガティブ・キャンペーン。これは間違っていてオバマはキリスト教徒であると。しかし本当に正解となる答えといったらなんであろう?

もしオバマが本当にイスラム教徒だったとしたら? イスラム教徒、ということが今のアメリカ社会ではいけないことなのだろうか?

本当の正解となる答えはノーである、と。それはアメリカではないと! イスラム教徒であるアメリカ人の子供が将来、アメリカの大統領になれると思うことは間違っているだろうか?

このような問いかけというか不信感、無知からくる先入観のほうが間違っていて、そのような雰囲気を今のアメリカ社会が持っていることが問題なんだと。さすがはパウエル氏、問題の本質をつく部分が的確で鋭いよね。

イスラム教徒イコールテロリスト?

イスラム教徒であることイコールがテロリスト、というように決め付けている社会的雰囲気はいけないと。そのようなメッセージを出している共和党から出馬するマケインが本当に今のアメリカ社会が必要としている人物だろうか? このように客観的な立場からものごとを眺めて、今回はオバマを支持する、と表明したわけだ。

確かにアメリカは昔に比べたらそのパワー的なものは失ってきているかもしれない。将来的には中国やインド、そのほかの新興国にあるフィールドでは先頭を譲らなければいけない部分もでてくるであろう。アメリカ国内、アメリカ社会でもたくさんの問題をはらんでいる。

不信感、無知からくる先入観のほうが間違っていてそのような雰囲気をアメリカ社会が持っている

しかし、このような危機的な状況になってもその時々で逞しい個人というか、物事の本質を見極めようとする個人、冷静になってアメリカ社会を良くしたいと願うアメリカ人の存在をあちらこちらで感じることができる。ここがアメリカの強いところであると思う。

つまり人間は本質的に弱いものだということをある意味、始めから認めているというか、だからそのような位置に立ったとき、弱いアメリカ、弱い個人を受け入れる器量がアメリカ人、アメリカ社会に備わっているんだよね。なんていうか人間的に貧しくないんだよ。

僕自身20年間もアメリカに住んでいるけど、やっぱり日本へ帰らないでまだまだアメリカに住んでいたい、と思うのはこの人間的に貧しくなりたくない、というのがあるんだと思う。危機に面したとき、パウエルのような指摘を耳にすると改めてそのようなおもいを抱く。

社会を良くしよう、自分の住んでいるコミュニティーを良くしよう、アメリカをすばらしい国と思えるようにしよう、という努力は地味だけど、アメリカ人、こういうところはひたむきなんだよね。

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    大橋一弘(1968年11月3日生まれ) 19歳で渡米、あれから21年が経ちました! ノースカロライナ、ロサンジェルスを経て現在ニューヨーク在住13年。ネットの世界でエッセイスト、スポーツジャーナリスト、写真家、小説家、起業家のステイタスを確立するため日々奮闘中。 続き・・・

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