What's up, Japan?, 今の日本って大丈夫? - Written by B-KOOL on 土曜日, 12月 27, 2008 2:21 -
NHK特集「デジタルネイティブ」を見ての感想、その2
世界がいったんフラット化してしまい、共同作業の新しい形が誰にでも手に入るようになった今、慣わしやプロセスやスキルを最も早く身につける者が勝者になるだろう。それに西欧の人間がいつまでも主導権を握っていられるとは限らない。
しかも、こうした新参のプレイヤーは、古くからの制約にとらわれることなく、後発者のメリットを活かすことも出来る。つまり、テクノロジーの遅れがかえって有利に働き、旧来のシステムによる過去の損失を気にせず、一気に新テクノロジーを取り入れられる。( フラット化する世界 - トーマス・フリードマン )
情報武装をする
慣わしやプロセスやスキルを最も早く身につける者が勝者になるだろう、というけれどこの感覚を肌身に感じるにはある程度ネットの世界で自分の居場所を規律していかないと無理かもしれない。
情報を探す要領だけでも社会が共有する概念として確立できれば、例えば犯罪や病気に関する人々の知恵、情報を社会が共有してアクセス可能な状態にする。
振り込め詐欺をどのように防いだ、とかいう情報を多くの人に共有してもらうことをネットを利用して多くの人々に役立ててもらう。
それを可能にするのはやっぱり人々が積極的にネットの世界に関わっていく姿勢であろう。いくらインフラが整っても肝心の情報が上がってこないようだと意味がないし、多くの人にあそこのサイトに自分が持っている防犯に関する情報をあげて自分と同じく不安を抱えているであろう多くの人々の役に立ってもらいたい、というようなインセンティブが起こらなくてはいけない。
振り込め詐欺 に関する情報に乏しい人はネットのあそこのサイトに行けば情報を集められる、という意思と行動で自分自身を武装するかもしれない。
病気に関しても
ある病気に関しても知識を集めて、自分が持っている病気に関しての知識を深めてから医者に見てもらうのと、まったくの医者任せという態度ではもしかしたら医療ミスに出会うかもしれないという確立を減らすことに繋がる。
治療方法にしても自分はこのようにして快復した、というような情報から治療に関してもコスト面での情報とかどれぐらいの期間を要したとかの体験者からの情報は貴重なものになるに違いない。
こういうクリティカルな情報を集める場所、ネット内にサイトなどを確立して多くの人々が情報を探しに行ける場所、情報を提供できる場所があると良いんだけどねぇ。
英語のサイト、 WebMD は参考になるかもしれない。
日本語で情報を探せる範囲と英語で情報を探せる範囲も違ってくるから、当然英語で情報武装したほうが有利なんだけど。
☆ メディカル・ツーリズム、 白内障 、心臓手術はインドがお得?
ポイント1.インドは欧米並みの高度な医療設備・技術を持った病院が多い上、手術コストが欧米より格段に安い。この事実は知らなかった。例えば心臓手術の場合、アメリカだと5万ドルかかるが、インドは5千ドル。肝臓移植はアメリカが50万ドル(高い!)でインドは4万ドル、骨髄移植もアメリカが40万ドル(高い!)でインドは3万ドル。たいがいの手術は10分の1程度の費用で済むらしい。今自分で数字を打っていて ” 安い! ” と感じてしまった。これだったら日本からもインドの病院施設にお願いしたい人、たくさんいるであろう。
ポイント2.インドの主要病院グループは手術の成功率を公表している。
インド最大手の病院チェーン「アポログループ」の場合、国内外で38の病院を経営し、4千人の医師がいる。すごい!
心臓手術の施術数が5万5千件で成功率は99.6%。腎臓移植や 放射線療法にも定業があるらしい。「エスコーツ」は心臓外科と神経科の専門施設として有名で、国内外に15の病院を経営している。 血管造影治療で8万件以上の実績があり、心臓手術は施術数4万3千件以上で成功率は99.2%。「アラブィンド」は眼科専門の医療機関で、アメリカだと1650ドルかかる白内障の手術費が、なんとたったの10ドル(昼飯代と同じぐらいか!)だという事実。
ここでも自分で数字を打っていて ” 安い ” と感じてしまった。これじゃ、日本の病院に頼るよりも ” インドへ行きましょう ” という人が増えるだろうな。看護士とか人手不足の上、賃金も安く長時間労働を強いられるのであれば、ちょっと頑張って英語の勉強をすれば、多くの日本の患者さんに対してインドの施設へ預ける橋渡し的なビジネスを展開できると思うのだが、どうであろう?(インドの経済成長ストラテジー、その3)
はてな ( 企業 )?
近藤社長「未熟だったと思う」 はてなが目指す ” 脱 IT 系 ” (1/2) – ITmedia News
はてな ( 企業 )のことはある程度話題にもあがったのでご存知のかたも多いであろう。僕が注目したのは はてな ( 企業 ) の社長、 近藤淳也氏の資本の論理を追求しない、というような姿勢。
そんなことよりもっと大事なことというか、がある気がしていて僕たちで言ったら、例えば、どうやったら100万、1000万の人が使ってもらえるんだとか、人の生活、本当に変えることができるんだとか、一番頭の中を占めているわけですよ。
あんまりその上場を目指すとかいうのはそれとリンクしていない気がするんですよ、ただそれだけじゃないですかね。
経済的な大成功を追うより、自分たちの可能性を追求する。まぁ、自分の情熱に従って何かを追求していれば、おのずと結果はある程度ついてくる。世の中の仕組みをよく観察して、ニーズに合うものを提供していく。そうすれば金のほうがそれらの提供者を追いかけてくるであろう。
金儲けだけが目的になってしまうと、そのゴールを達成したあと、その先へいけない場合が多い。精神的にもそこで成長がストップしてしまうのだと思う。
スティーブン・カソマさん
アフリカのウガンダと言ったら多くの人は何を想像するであろうか?
多くの方は貧しい数あるアフリカ諸国の一つ、と捉えるかもしれない。電気の普及率は都市部でも20%程度、ということからもわかるように日本やアメリカという先進国に住んでいる人間からしたら電気のない生活とはどういうものか、想像することすら難しい。
スティーブン・カソマさん(25) Stephen Kasoma はウガンダの首都カンパラで新聞社に勤め、その新聞社内のインターネットシステム責任者であるという。
彼は16歳のとき、繁華街にできたネットカフェでインターネットと出会い、以来、毎日通って、インターネットを利用、なんとアメリカの大学を卒業しているのだ。
ウィキペデア大学
Wikiversityをご存知だろうか?
このサイトを訪れると日本語でのウィキペデア大学なるものが存在する。クリックしてみると、生命科学、社会科学、工学と技術、理学、応用芸術と応用科学、数学、人文科学、学際的研究、とまぁ実に豊富である。
他にも有名な MIT ( マサチューセッツ工科大学 )やスタンフォード大学が提供しているものを世界中、どこにいても利用できる仕組みがネットの世界にできている。アフリカに住んでいようと関係ない。そのような先入観を持ったままだと、変化しつつあるアフリカ社会の真実を見失うことになる。
- Free Online Course Materials | MIT OpenCourseWare
- Welcome | Stanford Center for Professional Development
このスティーブン・カソマさんは AIDS 撲滅活動の啓蒙を独自に展開している。ネットカフェがアフリカの都市部で作られ始め、多くの若者たちがスティーブン・カソマさんのようにそれぞれの国からネットにアクセス。
Global Youth Coalition
スティーブン・カソマさんは SNS ( Global Youth Coalition )を使ってウガンダおよび近隣諸国の若者150人以上を組織化し、 AIDS 撲滅のための活動資金の調達もその SNS ( ソーシャル・ネットワーキング・サービス )を利用している。
その SNS ( Global Youth Coalition )内の検索で HIV というキーワードを打ち込むと、データーベースにあるに寄付してくれそうな世界中の団体の情報を提供、アクセスするのに必要な情報も画面上に出てくる仕組みという。
スティーブン・カソマさんたちが組織した活動によって毎年およそ30万円を調達し、その資金を貧しい子供たちへの啓蒙や若者たちへのコンドーム配布などの活動に充てているという。
2年に一度開かれる国際会議、 AIDS Youthforce (国際エイズ会議)というものが存在していて、2006年の会議にスティーブン・カソマさんも出席しようと試みたが、参加はできなかった。
TakingITGlobal
この国際エイズ会議には主催者からの招待がないと参加できない仕組みになっており、多くの若者は出席できない。そこでスティーブン・カソマさんは SNS ( TakingITGlobal )を通して活動を起こすことに。
アフリカ、ウガンダから世界の若者を巻き込んでいき、被害を間近に見てきた若者こそ国際エイズ会議の場に必要なはずだという訴えを広げる。
国際エイズ会議に参加中のほかの若者にも Chat でリアルタイムに連絡を取り合い、行動を起こそうと呼びかける。そしてその呼びかけに応えた若者たちは国際エイズ会議の期間中にデモを実行する。彼らのネットワークの力を知った次回の国際エイズ会議責任者、メキシコ保険大臣(当時) Julio Fren は世界中からの多くの若者の参加人数倍増を確約した。
スティーブン・カソマさんが利用したこの市民運動のための SNS ( TakingITGlobal )はカナダのトロントに住んでいるジェニファー・コリエロさん(28) Jennifer Corriero とマイク・ファーディックさん(26) Michael Furdyk の2人が20代のとき設立したもの。世界200の国から22万人以上の若者が利用しているらしい。内容は AIDS 対策など2000もの市民運動を展開、その利用者の半数以上がスティーブン・カソマさんのように途上国で暮らしている。
この SNS ( TakingITGlobal )に登録している世界中の若者たちは自発的にサイト内の情報を12ヶ国語に翻訳、現在では様々な言語圏を結ぶ Digital Native の市民運動が広がっているという。
ジェニファー・コリエロさん曰く、”インタネット上のつながりは社会に変化をもたらさない、という人もいるかもしれないけれど、私たちはネット上での人間関係や友情が現実世界に影響力を持つことをわかっているのです、”と語っていた。
国際エイズ会議
そして今年2008年の夏、国際エイズ会議の前に何を話すか検討しているスティーブン・カソマさん。チャットで話している相手はニューヨークにいるジョヤ・バナジーさん(26) Joya Banarjee というエイズ対策に関する世界的な NPO の代表であったり、日本にいる根元努さん(27)、エイズ対策活動を行う大学院生であったりという具合。(第 8 回アジア太平洋地域エイズ国際会議参加報告書)
2年に一度の国際エイズ会議、今回はメキシコのメキシコシティーで8月に開催された。主催者側の2年前の約束どおり、2000人もの若者が招かれる。その現場では、ネット上ではすでに繋がっていた若者たちも初めて顔を合わすことに。
国際エイズ会議の場、スティーブン・カソマさん、いざスピーチへ。自分が2年前参加できなかった会議の映像などを見せながら訴える。
エイズ対策における若者の役割 – もし若者を対象にしたエイズ対策運動をしたいなら、若者がどんな生活をしているか、そこに目を向けて欲しいのです。若者たちを巻き込まなければ活動の対策はあがりません。
スピーチ後、専門家がカソマさんの元へ集まってきて、独自のネットワークで活動するスティーブン・カソマさんたちに協力を申し出ていた。
スティーブン・カソマさんは言う、”僕たちウガンダの若者はインターネットで世界と繋がっています。ウガンダにいることで世界から取り残されることはありません。僕の住んでいる場所がたまたまウガンダだということに過ぎないのです”、と。
日本語には訳されなかったけど、スティーブン・カソマさんの喋る言葉の中に「フラット、 Flat 」という単語をよく耳にしたんだよね。あぁ、スティーブン・カソマさん、きっと トーマス・フリードマン著の「 フラット化する世界」を読んだなぁ、と想像したよ!
最後に番組は次のように締めくくる、
Digital Native は私たちが経験したことない希望とスピードで強力なネットワークを築いていました。 Digital Native は今、現実の世界にも大きな影響力を与え始めています。私たちは新しい世界の入り口に立っているのかもしれません。
始まりの終わり
現在のネットにおけるコアユーザーは、非常に微妙な時期にいるのではないかと思う話
これからの社会、積極的に何が起こっているのか見ようとする人と、いつまでたってもそういった現実から目をそむけてみないようにする人とでは、手に入れられる範囲のものが昔の個人と比べたら想像ができないほど多くのものを簡単にスピーディーに取り寄せることができることなり、その差は広がるばかりであろう。
逃げ切れる老人たちはそれでも良いかもしれない、また生まれたときからデジタルな環境に囲まれて育つこれからの若者も良いかもしれない。
しかし、アナログとデジタルの社会を経験してきてしまった多くの中間世代の人間は、もし今現在、変化しつつある社会の出来事に関心を寄せることなくすごしているようであったならば、これから先の大変化を遂げてしまった社会を感じるとき、大きな戸惑いを感じるかもしれない。
ガラパゴス化している日本の携帯電話内で生息できていることは、世界標準のデジタル化した世界でサバイバルしていることにはなりえない。
デジタル化する社会でも、ネットのあちら側へ飛び出すように、多くの人へ迫っているように感じるのは僕だけだろうか? 僕は不安を煽っているわけではない。外から見える大きな津波の存在を教えようとしているだけだ!
20年ほど前からビジネス関係のマスコミは、「 IT 革命」とやらについてかまびすしく書き立てている。あいにくだが、これはプロローグにすぎない。この20年は、共同作業と接続のための新ツールを鍛造し、研ぎ、配っただけだ。本当の IT 革命は今から始まる。
競技場を平坦にするために、これらのツールはいま補い合っている。開演の辞を述べたのは、 HP のカーリー・フィオリーナだった。 IT バブルとその崩壊は「始まりの終わり」に過ぎないと、フィオリーナは2004年の講演で語っている。
テクノロジーにおけるこの25年は、準備運動に過ぎなかった、とフィオリーナは告げた。「いまこそ私たちは、メインイベントに突入しようとしています。つまり、テクノロジーがビジネスのあらゆる局面、人生と社会のあらゆる局面を完全に変貌させる時代が訪れます。( フラット化する世界 - トーマス・フリードマン )
英語圏だけのお話、日本語はそれらの世界で起こっていることから守られている、という認識は危険だ。問題はあなたが認めるまで悪化していくであろう。こういう態度はフィリップ・マグロー氏の著書「史上最強の人生戦略マニュアル」によると知覚的防衛という。
NHKスペシャル デジタルネイティブ スティーブン・カソマさん
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